ライカこそ散光源で引伸ばさねばならぬ。④
― コンデンサーレンズを経由せずに直接焼いてみる。―
GW後半の休みも3日目の早朝。早速 前日の作業の続きをしてみました。
今回 自作した散光源ユニットは 本来 ネガの上部に 直に据えて 散光源式として使用するために制作したものなので、 今朝はコンデンサーレンズを介さずに 焼付け作業を行います。
ヘッド下部の御釜部分に収められているコンデンサーレンズを取り外します。
まずは、コンデンサーレンズを押さえつけているスプリングの留め枠を外します。
外したコンデンサーレンズは 手に取ってみると この位のサイズ感です。可愛らしい大きさです。
focomat ⅡcやDURST L1200の時とはエラい違いです。アチラは腫れ物に触るような感じで チョッと緊張します。
Nマークは何の為の指標(?)でしょうか?。ただ、下にピンの様な突起が有るのが判ると思いますが、元に収める際に 落とし込む位置(角度)が 予め決まっているのです。
上の写真は スプリングを取り去り コンデンサーレンズを引き抜いた時の様子。
井戸は結構深いです。
この写真では判らないと思いますが、アンチニュートンフィルター(先端キャップ)から上は これで取り去りました。
本来は、右奥のレバーを 手前に戻していって 少しづつコンデンサーレンズをリフトダウンしていって バネの力を利用して アンチニュートンフィルターでネガを直接 押さえつけるのですが、今回はその部分が素抜けですので この先の引伸し作業では アンチニュートンフィルターの重みだけで ネガを押さえている状態になります。
本当は この写真の下の部分だけで 上の御釜部分を完全に取り去って 自作 LED散光源ユニットをセットしたいのですが、バラした部品を丁寧に保管しなければならないし 早朝の茶事にしては少々面倒臭そうなので 結果はある程度目に見えていますが、今回はこのまま強引に 作業を続ける事にします。
繰り返しますが、仕方が無いので アンチニュートンフィルターをネガの上に直置きし その重みだけを頼りにします。
普段 ネガを正しくセットして 右のレバーを手前に引くと スプリングの力で ネガは微動だにしないのですが、今回はユルユルですので セットした後も 左右に微調整(位置決め)する事が出来ます。
それにしても クリアーなベースと相まって 滅茶苦茶 真っ黒いネガですねェ…。
だから 結局今朝も Arduinoをセットすると こんな感じです。
このiPhoneで撮った写真だと 全然判らないと思いますが、このネガに関しては 結果は前日とあまり変わりませんでした。まぁ、それでも若干 軟調になったかなぁ…という程度。
実物はもう少し階調が豊かなのですが、Blogに載せるのに HFIFからJPGに変換した際に 感じがチョッと変わってしまいました。
でも、印画の右上の方が 濃度が薄くなっているのが判りますか? やっぱり自作の散光源をネガの上に直置きせずに 上の御釜のコンデンサーレンズが収まっていたトンネル部分(井戸)を経由しているので 中心部と周辺部で 明るさに差が出来てしまっているのです。
ネガを取り去った状態でランプを付けて イーゼルの台板上を見てみると やはり照明ムラがあります。
ライツのイーゼルは イメージを投影する部分が 白塗りになっていますので よく判りますネ。
まぁ、チョッとこの様な結果では これ以上 他のネガに変えてみたところで 仕方が有りません。でも、コンデンサーレンズ抜きにしても 特段 軟調になる訳でも無く このLEDでは さほど変わりは無い…という事は分かりました。
明日は また 少し別の事をしてみようと思います。
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