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2022年2月16日水曜日

2022.01.31. つれづれ

  最近 また ひょんな事から モノクロ現像をやり始めた。

 ⇧ かなり散らかっているが 気にせずそのまま作業開始

 もう 彼此5、6年 殆ど何もしていなかったのだが、お座敷暗室はそのままの状態だったので ササッと準備して 何の違和感もなく始める事ができた。

 暗室作業から離れている間に 感材・薬品の類いは値が上がっていき、チョッと気楽にポンポン買える様な値段では無くなっていくのを 横目に見ていた。

 まぁ、現像液は 新しく買い求めるとして 残りは昔購入して残っているモノで間に合わせる事にした。

 準備に手間が掛かったり 作業後の片付けに時間が掛かるとそれだけでうんざりして そのうちモノクロ現像そのものが億劫になってしまうので とにかく気楽にやってみる事にした。

 まずは フィルム現像から…


      ⇧ 攪拌棒が紛失していたので 皿現像用のトングで代用


 XTOLを5ℓ溶解。この5ℓという量がネックで 適当な容器が無いので バケツに自分で目盛りを付けたもので 間に合わせる。 

 このバケツだと 溶解してからも 500㎖のボトルに小分けにするのにも悩ませられるのだが…(自分は元々眼鏡っ子だが、そうで無い方はゴーグルか何かを身に付けた方がいい。印画紙のバットに溶液を出したり それを片付けたりする時もそうだが 結構飛沫が飛び散るので…オマケにこのXTOL 袋を開封し逆さまにして一気にバケツに注ぎ込むと細かい粉末が煙の様に舞い上がって 顔を近付けていようものなら 目に入るか うっかりすると吸引してしまいそうになる。)

 今回 現像するフィルムは 中断する直前の6年位前に購入した物。オンボロローライで昨年末ササっと撮影したもの。(銘柄は ILFORD FP4+)



 
⇧ カーリングがスゴイっす


 勿論 普通に現像出来てしまうのだが ザラザラとしたベース被りが全体に及んでいる。

 フィルムを保管してあったのが 西日の入る収納部屋で 夏場は空気の入れ替えも無く結構な温度になっていたのかも知れない…

 ともあれ、相変わらずネムくて非常に焼きやすそうなネガだ。




 プリントは 気軽さ最優先で 8×10のレジンコート紙。過去に買ったILFORDの2号紙がまだかなり残っている。そのサイズに合わせて 引伸ばし倍率を調整する。


 




















 自分のfocomat Ⅱcはレンズの切り替え部分の動きが あまりスムーズでないのか 
引き伸ばし倍率が 小さめになっても レンズ上部の蛇腹が ひとりでに降りてこない。

 ブランクが長かったので 最初は 「何でピント合わないの?」と考え込んでしまった。




 何回かレンズをスライドしているうちに その部分がごっそり下にダウン。
蛇腹が伸びているのに気が付き やっと思い出したのでした。

 それにしてもローライのネガって普通にセットするとこの向きになるのね…
もうしばらくぶりなので そんな感覚すら忘れとったョ…


     


⇧ 以前はプリントすると毎回こんな感じ

 以前は何が何でもバライタという感じだったので 皿現像後も 水洗やら 乾燥やら
色々時間や手間が掛かった。

 うっかり水を溜め過ぎてシンクから溢れてしまい 下階へ水漏れさせてしまった事も
しばしば。ちょうど真下は キッチンなのだけれど ある意味ウエットゾーンなので
 家族には大目に見て貰えた。居室や寝室ならトンデモない事だ。



 




















 8×10程度のプリントサイズなら 溶液も1ℓづつで済むので 100円ショップで手に入れた
プラスチックのバットで間に合ってしまう。(まるで この為に製造されているのか…
と思うほどのジャストサイズだ。中で激しく攪拌するには 少々小さいが…)

 今は厳寒期なので大きなポリバットにぬるま湯を張ってそこに浮かべて温度管理。
(ものぐさな僕は 次の日等 連日に渡って作業する場合は 停止液と定着液に関しては 
このまま同じサイズのポリバットで蓋をして 最中の様な状態にしておきます。)

 現像液に関しては そういう訳にはいかないので その都度ボトルに回収。
黒の締まりにも関わって来るので 別に温度管理して 20°を下回らない様にします。

 プリントの作業自体は以外に体が覚えている…という感じ。覆い焼き等のテクニックは
 徐々に磨きをかけていくとして 僕の暗室生活は ここに再スタートを切ったのでした。



2014年1月9日木曜日

散光式と集散光式 (その2)


 新しい年が明けた…。

 ただ、年末年始の連休中も 写真に関する事は 何もしなかった。(せめて 何処へも出掛けなかったので、年越しでプリント作業でもしてみれば良かったな…)

 今は 仕事の方が バタバタしていて 気持ちが落ち着かないと云う事も有るけれど、何か 暗室作業をする気に無れない。

 冬という季節の問題も有る。

 僕の家は古い木造の家で 夜中に 暖房を入れて ぬるま湯を貼った大きなバットに更に入れ子状に それより小さな現像液を貼ったバットを浮かべて(実際は ぬるま湯を貼ったバットより 現像液を深く貼って バットごと浮かんでしまわない様にするが…) 時間の経過と共に時々 挿し湯して 液温を20℃以上に保ちながら作業する。春〜秋と勝手が違って そういった段取りを踏まなければならないのを想像しただけで 気が滅入ってしまうのだ。

 ただ、最近古い写真関連の雑誌の記事の とある方の話として チョッと気になる記述を見つけた。

 夏は 気温の関係で、液温が高くなり 黒の締まりが悪くなるので 気を付けなければならないと云うのだ。(もう 細かい事は忘れてしまったが、その方は夏場のプリントは あまりやらない様な事も云っていたかも…)

 自分は 液温が20℃以上にする事には 心を砕いていたが、ゼラチンが緩んだりするようでなければ 液温が或る程度 高くなっても問題無いと考えていたので この話は少し以外だった。

 本当にそうならば 改めなければならないので、もう少し調べたり 実際に演って見比べてみる必要が有りそうだ。

 実際のところ、昨年は あれこれやってみたが どうも自分が求めている様な描写に出会えない…と云うのが モチベーションを下げている要因だ。

 それでも 春をむかえる迄には なんとか始動して また あれこれ試していきたいと思っている。



 そこで、その前に 去年自分が感じたことを振りかえり チョッと整理しておこう。







 去年 自分は 自らの所有するものとしては 散光式の最初の1台となる ZONE Ⅵ引伸機を 再生して 4×5で撮った写真をプリントしてきた。

 結局、あまり満足するようなプリントを製作出来なかったが、 一年の写真生活の中で 敢えて「自分が求めている様な描写」に一番近いと思うモノを選べ…と云われたら 真っ先に思い浮かぶのは上の写真(テストピース)だ。

 この写真は これをプリントした当時 何らかの記事にして このBlogに載せていると思う。

 しっかりとした記録を採って無くて このプリントを作成した時の情報が残っていないので ハッキリ憶えていないのだけれど、GW前後に 確か最初の 緑と青のハイブリッドのLED散光ヘッドを拵えて 緑と青の光をミックスして焼いたのだけれど、あまりにも眠い画にしかならないので、青のLEDの光だけにして焼いたものだったと記憶している。(少しでも眠い画を黒くしようと プリント現像液として使用している KodakのPolymaxTも若干 希釈率を下げ 濃くして使っていたかもしれない)

 当時の事をハッキリ憶えていないと 先程 書いたけれども、これでも もちろん若干眠い印画なのだけれど このテストピースの描写やトーンが我ながら 美しいと感じたので、何度も手にとって しげしげと観ていた記憶だけは残っているのだ。

 この写真、これが散光式の特徴だと思うのだけれど、多宝塔の庇の陰の下 陽の当たっている部分は、廻りの部分の影響からか 若干 濃度が載っていて(この部分に関しては 純白でも構わないが僅かにグレー掛かっている) 集散光式のfocomatで焼いていたものと比べると眠くて力強い感じでは無いのだけれど、控え目な分、落ち着いた 非常にリアルに輝きを感じさせるようなプリントには なっていると思う。多宝塔の黒く煤けた木の質感、切石の基壇の質感、上部の組物の一見漆黒と思われる中にも 良く観ると僅かながらに 階調が感じられる。そして 引伸し倍率としては そんなに高くないという事はあるが、非常に細かく繊細に写っており、とてもシャープだ。

 このプリントを作った頃から 薄々感じていたけれど、一般に巷では 散光式の引伸機で焼いたプリントはトーンが豊富で軟らかい…と云われるが、少し違う様な気がする。







 この後、更に硬調に焼けるようにするために 青のLEDよりも短い波長の光を生み出す 近紫外線域のLEDを付けた 青と紫のハイブリッドの照明を作ったが、濃く焼ける様にはなったのだけれど 何か違う。

 確かに 日向から日陰まで プリント出来ているのだけれど、覆い焼きなどを駆使して(自分が撮っている被写体(古建築)では 未だ自分の撮影技術、現像技術が未熟で有る事もあるかも知れないが ストレートに焼いて良いプリントが出来るネガなど無い) 局所的に辻褄が合っているのだけれど、全体としての 統一感に掛け ちぐはぐな印象を受ける。

 どうもfocomatで焼付けしていた頃の コレで良いやん! という風な感じにはならないのだ。








 上の写真も記録を採って無くて  ウロ憶え程度にしか記憶に残っていないのだけれど、近紫外線のLEDオンリーか もしかしたら少々 青いLEDの光も加えて 焼付けしたプリント。

 それまでの光では 濃度の高いプリントが出来なかったのに、近紫外線域の光で焼付けると あっさり真っ黒いプリントが出来て 拍子抜けしてしまった事を憶えている。

 ただ、シャドーの部分は ベッタリしていて、まだ水に浸かっていたプリントを引き揚げて スポンジで 軽く表面を拭った時の黒い艶が何とも云えず iPhoneの写真に収めていたのだった。(決して この黒さが自分の好みだと言っているのでは無い。)


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   …と、先日ココまで記述していて、そもそも前々から解ってはいたのだけれど、自分は 散光式と集散光式という事と、今迄 focomatなどで使って来た光源(白熱電球)と冷光源(厳密には 陰極管とLEDの光を全く同じものと考える事は出来ないが、まぁ ここでは一旦 LED光源は 冷光源の括りに入れておこう)という事をごちゃ混ぜにして扱っているので さすがに このままの状態で 色々な事をして考察し アレコレ云ってみても 仕方が無いなぁ…と思うようになった。

   やはり、散光式と集散光式という事と 通常の光源(白熱電球)と冷光源(陰極管とLED)という事は 分けて考えねばならない。

   その為には、4×5のフォーマットを伸ばせるコンデンサータイプの引伸し機を 手に入れるのも 近道で それはそれで一つの手だが 少し経済的にも設置スペース的にも苦しい…σ(^_^;)。

   そこで、今あるfocomatのヘッド部分を 換装出来る様に 自分で 集散光式のヘッドであったり LEDやもしくは場合によっては陰極管のヘッドを製作してみたら どうだろう…と 最近 頻繁に考えるようになった。

   ここの処 バタバタしていて すぐに…と云う訳にはいかないが 遅くとも春先くらい迄には思い腰を揚げて 取組んでみようと思っている。



関連する過去の記事 散光式と集散光式 
















 











2013年9月19日木曜日

2013.09.19. プリント


 ここの処はコンスタントにプリント出来ている。

 3連休に遠出せず 毎日プリントした事が結果的に効いているという事だろうか?。

 写真展まで 出来ればこの状態を維持していきたいと思う。




 以前 Mamiya7で撮ったネガをfocomatⅡcでプリントしたとき、11×14inchから16×20inchのサイズにアップしたとき、引伸し倍率の限界を感じた(トーンが詰まった感じがする)。

 今回 この4×5inchのネガから 11×14inchから16×20inchのZONE Ⅵでのサイズアップでは 11×14inchから16×20inchの拡大率の変化では 印画が大きくなったことによる トーンの詰まった(省略されて滑らかさガ無い)感じというのは パッと見る限り特に感じられない

 ただ、僕自身は、散光式であるからといって べタ焼きに焼いたときの あの美しい階調が 或る程度の大きい拡大率になってもそのまま維持されているとは思えない。

 2~3倍ではさほど感じないかもしれないが、引伸しは 絶対にキャリエ効果の影響をうけている筈だ。

 ライカで撮ったフィルムをfocomatで伸ばす際にも 8×10inchでプリントされて 軟らかく美しいトーンを持っていたものが、11×14サイズに伸ばした途端に トーンの瑞々しさを失って 生気の抜けたカスカスのプリントになってしまい がっかりする事が良くある。


 16×20inchのプリントを現像して それまでに無い体験と云ったら 大袈裟過ぎておかしいのだけれど、何時もよりよく判った事が有った。

 それは 現像液の処理能力の変化。

 何時もは 最大濃度(黒)がすぐ得られなくなるので、現像液を使い廻す事は 殆どしないのだが、3連休だった事も有り 2日目の夜に 前日のテストピースで得た情報を元に いよいよ16×20inchでプリントする直前に Polymax Tを(1:7)で 2.5リットル程 希釈して用意した。

 その晩は 16×20inchのプリントが2枚と翌日(3日目の夜)にまた16×20inchのプリントを制作する為に 3枚程 11×14inchのプリントを焼いて終了した。

 使い終えた現像液は 容器に移し 空気を追い出した後 勿論 密栓して保存。

 本当は、最大濃度が出ず悔いの残るプリントを作ってしまう方が 精神衛生上宜しく無いし、印画紙を無駄にする方が 金銭的損失が大きい事は分かっていたが、一晩位は問題無かろうと 次の日(3連休の最後の日)も同じ現像液で 16×20inchのプリントが3枚と その後11×14inchのプリントも2〜3枚制作した。

 正直、16×20inchのプリントは 液の疲労を特に意識する事も無くプリント出来た。

 本来なら(1:9)で希釈して使用すべきPolymax Tを(1:7)で希釈した事も 現像液の能力がもつ要因のひとつとして有るかもしれない。

 が、Polymax Tを新調して2日目のプリントを終え また容器に移す際に、細かく黒い針の様な 磁石に付いた砂鉄の様な 細かいこより状の屑が 幾つか溶液中に析出していた。

 コレは いつも経験している事だが、使っているとこの様になって来る。もしかしたら この様な兆候が診られた時点で速やかに廃棄すべきなのかも知れない。

 3連休が明けて次の日の早朝(Polymax Tを溶解して3日目) 懲りずにまた使用。

 ここまで使うと、正直 印画紙をバットに沈めバットの片側を持ち上げたり下ろしたりして傾け 波を発生させてそれを利用して溶液を攪拌させても 手軽だが 黒に深さが出ない。

 16×20inchのプリントの場合 自分も最初は確実に乳剤面に現像液を行き渡らせる為に 手前を持ち上げ バットを斜めにして奥に現像液の溜まり場を作り そこに印画紙の片端をさしてバットを元通りにして 手前に戻って来る流れを利用して 乳剤面に一気に現像液を行き渡らせる。

 現像液が乳剤面総てに行き渡った事を確認したら そこからは ピンセットで印画紙をつまんで連続攪拌。

 但し、時々 バット内の溶液が循環する様に 幾度かバットを傾け 片方に寄せては水平にし 波を発生させて現像液を動かす。




 絶えず連続攪拌 それでも もう処理能力の限界か 黒は一向に締まらず、階調も ふくよかな感じが無くなりべったりとした感じにしかならない。

 観るとバットの下の方には、ステインの様な物が こびり付いていた。

 思えば、単純に面積計算でいっても 16×20inchのプリントは 一度に8×10inchにして4枚分 現像液の能力を消費する事になる。

 それに加えて 紙が大きすぎて それ自身が現像液を含んで 重くなるので、ピンセット(トング?)で抓んでバットから引き出し 次のバットに沈める動作も 折れ曲がらない様に 手早く行おうとするので、停止液の中に持込んでしまう現像液の量も 必然的に多くなってしまうのだ。

 よって、作った量の割には 立て続けにプリントすれば 液はみるみる能力を失っていき、体積も目減りしていく。








 







2013年9月17日火曜日

2013.09.16. プリント


 3連休。プリント三昧…とまではいかなかったが、毎日3〜4時間位ずつ コンスタントにプリント作業をした。

 昨日の明け方 実に半年振り位に 16×20inchサイズの紙にプリントした。

 半年前と比べて 感度低下とか有るのだろうか?と思って心配していたのだが、問題は無い様だった。

 ただ、前にも書いたけれど 11×14inchサイズとはスピードが違う。同じ引伸し倍率でくらべると やはり 16×20inchの方は 11×14inchサイズの8割程度の時間だった。





 僕の所有している 5×7inchのネガまで対応のZONE Ⅵ  引伸機。

 元々 附属してきた4×5inchのネガキャリアが セットすると隙間だらけで 周囲に思いっきり光が漏れる…と言う訳の分からない仕様なので、上の写真は 例の黒色のボール紙で自作したネガキャリアをセットする為に これまた自作のLED光源ユニットを取外したところの図…σ(^_^;)。





 今回は現状のままで作品を制作して写真展に臨むと決めたが、一段落したら コレは流石にマズイので何とかしなきゃ…。

そう云えば、現状のZONE Ⅵ  引伸機の支柱で 何処までの拡大率になるか不安だったが、丁度 得られるイメージのサイズが14×17inch程。

 ちょっと 横方向の余白が左右足して3inchと云うのは 紙が勿体無い気がするが 現状ではどうなるモノでも無いし、プリントが大きいと扱いが大変なので 皺になるのを気にせずにピンセットで掴める様に 慣れない自分には この程度 余白に余裕が有った方が その後も水洗工程が続く事を考えると良いかもしれない。







 どのコマでも たいがい16×20inch最初の1枚目のプリントは 若干濃度が足りなくて失敗したり 全体のバランスも今ひとつな事が多いから 更に細かい焼込みを付け足そうと あれこれ考える。

 2枚目、全体のバランスは 1枚目より改善されているが 弱気な性格も影響してか 全体的に若干 濃く焼込んでしまう事が多い。

 残念ながら今の自分には 金銭的にも 3枚立て続けに 16×20inchで同じネガを焼く余裕が無い。

 気力も無い。既に2枚焼いて満足いかなくて 自分で及第点すらやれなくて ヘコんでいる処に 更にもう1枚失敗してしまったらと思うと…。それを考えると なかなか「じゃあ、3枚目 いってみよう!」という気にはなれないのだ。

 すぐ上の1枚は 黒くトンネルを出る時の様になってしまった。(もっとも 元がそういうシチュエーションの写真だが…)

 写真の絵柄自体も そんなに気に入って無い。

 元々、大判で 結構広角なレンズで撮ると周辺部は 大分暗くなるとは思うが、それでも 上の写真は焼き過ぎだ…。

 焼込みのテクニックを駆使しても 観る人に それを感じさせてしまう様では駄目だ。

 他の人の写真展などでも どんなに良い写真でも 気付いた途端に あざとく感じてしまう。

 自分も日頃からプリントしていて そういう処に常に注意しているので、普通の人より目が行ってしまうし、そういうものを見極める能力は他の人より秀でているとは思うが…。







 
焼込みの手順が この前のようなメモでは後日 日をあらためてプリントする際に訳が分からなくなるので、手順ごとにコマ送りで描き取っていく事にした。

 やはりこうなっていると セーフライトの許でも判りやすい。








2013年9月14日土曜日

2013.09.14. プリント


 この3連休は プリント三昧のつもりでいるのだ…σ(^_^;)。

 といっても、自分は ちゃんとした暗室を持っている訳ではないので、夜中に襖を閉め切って作業するしかないのだけれど…。

 取り敢えず 土曜日(初日)の早朝…



 
 
 まず、ついこの間 現像したefke PL25 ORTをプリントしてみる。




 
 自作のLED光源ユニットは、光が印画紙の感光する帯域(波長)に絞られているし 取付られているLEDの数も多く非常に効率が良いのか ベース露光は5秒。

 もっとも、そこから更に だいぶ焼き込んでいくのだけれど…。

 テストピース1枚目は かなり露光オーバー。(ここの処は タイマーに付いているAEセンサーを活用してない…σ(^_^;))

 でも1枚目を観て 2枚目は それなりに 大きなプリントに臨める様な テストピースが出来た。






 ベース露光は5秒と書いたけれど、要はこの檜皮葺の一番見せたい部分の濃度をその位に抑えたいのだ。

 オルソフィルムで撮影しているので、軒付の檜皮の重なった部分は ネガには殆ど何も露光されていない。もちろんプリントでは真っ黒になるのだけれど、ベース露光の5秒に拘って その部分の黒の濃度が露光不足で浅くなってしまうと、他の部分を焼き込んでいっても 不自然なプリントになる。

 今回はベース露光は僅か5秒だが そこから うまく焼き込んでいけば、その部分の濃度も問題無い様だ。




 甚だ簡単ではあるが、テストピースから 大体どの様に焼き込んでいくか考え大まかな記録を録る。

 セーフライトの許でも しっかり読取れる様に 細いサインペンで ササッと一気に書く。

 本当は 施していく覆い焼きごとに コマを分けて描くべきだろうけど、描き終わったら即プリントに移るので、1コマの中に ごちゃごちゃと描き込んでしまっている。

 やっぱり あまり複雑だと後日このメモを見返して プリントをおこそうとしても訳が解らず 最初からやり直しになる事がよく有る…σ(^_^;)。






 背後の木立の印象が少し弱いかなぁ…と思って 更に濃度を上げたプリントを作ったが、少し濃い?。

 乾燥してみないと何とも言えないが…。

 でも、focomatで焼いていた頃に比べるとドライダウンそのものが ほとんど無いように思えるのだが、気のせいだろうか?。

  それでも、ハイライトの部分は じっくり時間をかけてジワジワと滲み出て来ると思う。





 iPhoneの写真はどうしても濃く写ってしまうな…。

 実物は こんなに黒く無いですよ…σ(^_^;)。



2013年9月7日土曜日

2013.09.07. プリント


 今朝もほんの少しだけだが テストプリント。




 今日は 11×14inchに焼いたのは 僅かに2枚だったが、Polymaxも直前に希釈したし(今日は1:7) 覆い焼きも チョッと落ち着いて考えて施してみた。

 まぁ、今現在の自分の腕なりに そこそこ上手く焼けているんじゃないだろうか…(とは云っても 不満な部分は幾らでも有るのだが…)。






 最近の自分は、たまに このBlogにもその画像をアップした事が有ると思うが、まず 実際にこれから焼こうとするサイズの印画紙そのものを 1/3~1/4に鋏で裁断したものに 段階露光を施してテストピースを1枚作成し そこからイキナリ本番(といっても 前にも述べている様に これは16×20inchの本番プリントに向けた布石に過ぎないけれど…)に挑む。

 そのテストピースは そのカットに於いて一番重要な被写体について作成するので、それについては イキナリの1枚目でもそこそこのプリントが得られる事は有る。

 でも やっぱり その小さなテストーピースでは 画面の隅々まで情報が得られていないので、その本チャンプリントを手がかりに さらに焼き込んだり、それに伴って焼き過ぎになってしまう様なところには 黒い紙片を用いて遮ってやる。





 
 仕事から戻って来て 乾いたプリントを見る。

 やはり focomatで焼いていた頃に比べてると 薄っすらと靄が掛かっている様で輝きを感じない。







 このBlogを見て下さっている方々には直接参考にはならないが、このプリントのベース露光は9秒。そこから部分的に焼き込みを施して追い込んでいく。

 ただ ここで知って欲しいのは、焼き込んでいったからと云って 決してイイモノになるとは限らないということ。

 僕の経験からして(これは現時点での 僕の感じている暫定的な値だと思って欲しいが…)もちろん絵柄にもよるが ベース露光に対して その1.5倍以上の時間 焼き込むと その部分は最初のベース露光だけをかけた部分にたいして 上手く説明出来ないが、濃度は出ていてもトーンが詰まった様に感じられて(純粋に硬い柔らかい 或いは2号or3号という感覚とは若干違う様に感じられるので…) 画面全体に統一感が無く ちぐはぐな印象を受けてしまう。

 この感じ 分かって下さる方は 分かって下さると思うのだが、例えば上の写真において(iPhoneで撮った拙い画像で判断していただくしかないことは 誠に申し訳なく ご容赦願いたいが…) 多宝塔の庇の下の建具の辺りは ベース露光の9秒位で焼いていると思うのだが、それに比べて倍近くかそれ以上の露光をかけている そに横の画面の上から下まで幹が通っている木の辺りは トーンが詰まった様になっていて それらを1枚の写真として見た時に トーンが統一されておらず 自分には ちぐはぐな印象を受ける。

 そもそも、僕の作ったネガ自体が濃すぎるのだろうか? このカットについては そんなコトは無いと思っているのだが…。

 多分ベタ焼きなら問題無いプリントが出来ると思うので、これも散光式になったとは云え キャリエ効果の影響をモロに受けている…と云う事だと思うのだが…。















2013年9月2日月曜日

2013.09.02. つれづれ





 引き続き 11×14inchでのテストプリント

 現像液は Polymaxを希釈したものを 使い廻しているので、黒に締まりが無いのは ご容赦下さい。

 でも、まだ本番プリントの為のテストプリントの段階だし、去年 散々プリントしたので、ここから現像液をま新しくした時の  最大黒が得られた時の調子は 今の自分には 頭に思い描けると思っているので…。






 引伸機が散光式になって 幾分 集散光式の時より焼き易くなるのだろうか…と思っていたが、そんなコトは全く無かった…σ(^_^;)。

 集散光式(focomat)で 焼きにくかったネガ(絵柄)は 散光式になっても 焼きにくいネガだ。

 それらのネガは 集散光式の時と同じ様に 複雑な焼き込みのプロセスを要求される。

 それでも 確かに ネガ濃度の濃い部分においても ベース露光をかけた後の焼き込みをしていく時間そのものは短くて済む気がする。

 ただ、焼き込みの時間が 押せば押すほど 真っ白く抜けて輝きを放って欲しいハイライトの部分にも濃度がのって来て プリントが光を失っていってしまうので、散光式の引伸機でのプリントでは こういう絵柄においては 焼き過ぎは禁物だ。






 結局、何だかんだ云って こういうのが  上手く焼けないのである…σ(^_^;)。

 まぁ、それ程 真剣になれていないという事も有るけど…。

 なかなか モチベーションを高めたり それを維持していくのは大変なのだ…。一度 スイッチが切れてしまうと こんなものだ…。

 このカットでは 屋根と庇が ノコギリ状に 天空や陽の当たっている部分に食い込んでいる。

 この様な絵柄をプリントする時は、こちらも 露光を遮る黒い紙を どういったプロセスで 手を動かして施していくか 綿密に検討し 事前に頭に思い描いて インプットせねばならない。

 それには瞑想と迄はいかないかも知れないが、前もって精神を落ち着け 心をクリアーな状態にしなければならない。(夜更けにプリントし始める時は よくコーヒーを淹れて飲む事にしている)

 そういう気持ちで臨まなければならない…それは分かっているのだが…。

 ただ、上のカットは自分をそんな気持ちにさせて 心を奮い立たせて 挑ませようとさせる様な そんな写真では無い。

 正直、今の自分の問題は フィルム現像とかプリントとかそういう段階では無く それ以前の問題だ…。

 それは、自分が一番 感じているのだが…。今の処は 撮っても撮っても あまり良くなら無いのだ。






 この写真ではよく判らないが、今まであまり真剣に考えた事が無かったが ZONE Ⅵの現状の支柱のままで 16×20inchのプリントが製作出来るのだろうか?

 今現在 写真に写っている状態で 11×14inchサイズを引伸ばしているので ホントにチョッと無理かもしれない。早めにチェックせねば…。

 来年辺りには 20×24inchにステップアップしようと思っているのだが、そうなると さらに別な方法を考えねばならない。

 まず20×24inch対応のイーゼルを手に入れなければならないが、そこからして今の自分には 金銭的にハードルが高そうだ。





 今年の2月に使ったきり しばらく使ってあげていないfocomat Ⅱc…。

 レンズくらいは取り外して防湿庫に仕舞っておけば良いのだが、無精な自分は 半年間も そのまんま…。

 チョッと不安になったので 取り外してカビが生えたりしていないか点検してみた。





2013年8月12日月曜日

2013.08.12. プリント


ここのところ プリントも1日置き位にしていて なるべく習慣になるようにしたいと思っている。




efkeのPL25で撮影したネガ…。

かなり硬調だったので マトモにプリント出来ないかなぁ~と思っていたが、散光式の恩恵からか それとも何にも関係ないかよく判らないが そこそこのプリントになった。

ただ、本番プリントでは 更に細かな焼き込みを施して 納得行く仕上がりまで追い込んで行く必要が有るけれど…。(ただここから 更に焼き込みたい部分のネガ濃度は かなり高いので 単純に今迄掛けてきた露光時間から 一次関数の比例計算のように 時間を割り出す事は出来ないが…)


今回efkeの 4×5のシートフィルムからの引伸しだが、正直云ってトーンや粒状感に ブローニーと比べてアドバンテージの様なものは 少しも感じられない。

もっとも、それは たかだか11×14inchというサイズに伸ばしているからで(ブローニーのefke  R25からのプリントでも このサイズに伸ばした位では粒状感を感じない。逆に限界(粒状)を感じない…自分の目の能力では 細かい対象が写っている部分においては その境界を明確に分解出来ないので、パッと見は わずかにピンぼけした様な かえって甘い描写に見えてしまう位だ…前にも触れたけれど この感覚、分かって下さる方は どの位いらっしゃるだろう…)16×20inchや20×24inchに 引伸ばせば 明確な違いが 現れるかも知れない。





このiPhoneで撮った写真には 写っていないけれど、画面下の方の濃度が 焼き込んでいる割には 濃くならないのが気になる。

LED光源ユニットの方に 問題が起きていなければいいが…。

今は 11×14inchのサイズでプリントしている。本来なら ひと通りベタ焼きを焼いて そこからセレクトしていくものかも知れないが、僕は 元々コンタクトを焼く習慣が無いので、いつもネガの状態で 眺めて良さげなコマを いきなり引き伸ばす。

どうも16×20inchのプリントを制作してからというもの 11×14inchのサイズが小さく感じる。いゃ、自分の手許に置いて 繁々と眺めるには 手頃なサイズだと思うのだけれど、秋に開く予定でいる個展に飾るには 小さ過ぎてあり得ない…といった感じ。人それぞれ 感じ方は違うと思うし、僕自身の感覚も 変わって行くモノかも知れないが、今の自分はそんな感じなのだ。

 でも正直云って そんな大きいサイズにプリントして マットに収めることは出来ても 額縁の数を揃える お金など到底調達出来ない様に思われるのだが…σ(^_^;)。さて、どうなる事でしょう…。

ただ、今回のプリントで別に決して好感触を得た訳では無いが、ネガを選べば其れなりのプリントは出来そうな気がしたので、一応 今シーズン(秋の個展)迄は 現状の ZONE Ⅵ引伸機でやってみようと決めた。(すぐに 気が変わるかも知れないが…)


2013年8月7日水曜日

2013.08.07. プリント


 もう だいぶ暫くぶりになってしまったが、今朝 プリント作業を再開した。






 上の写真のネガは だいぶ濃くなってしまったコマからプリントしたが、自分が思っていたよりは 普通にプリント出来た…σ(^_^;)。

 ただ、自分としては 全く満足出来るモノでは無い。
 
 このプリントの元のネガは非常に濃度が濃い。口では上手く説明出来ないのだが、このプリントにも濃度の高いネガから起こしたであろうと思われる様な感じ(特徴)が出ている。解る人は 解って下さると思うが…。
 
 



2013年5月28日火曜日

散光式と集散光式



 LEDの光源ユニットを自作し、何とか普通にプリント出来るまでには 漕ぎ着けた ZONE Ⅵ引伸機。

 自分にとって初めて4×5のネガを引き伸ばせる引伸機として購入したのだけれど、また それは自分にとって最初の 散光式の引伸機となった。

 自分で実際に現物を手にし、使い易い様に工作して 日々使って来た事により 散光式と集散光式の違いが 朧気ながら解ってきた。

 でも もしかすると、まだよく解っていなくて 頓珍漢な書込みをするかもしれないし、時期尚早なのかも知れないけれど、現時点で 感じた事を 少し書いておこうと思う。


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 僕が初めて 散光式の引伸機を使ったのは、昨年 レンタル暗室においてだった。

 ILFORDブランドの 自分で多階調フィルターを 抜き差しせずとも 手元の 操作盤のパネルキーを操作すれば 7セグメント表示の赤い数字が変化して 自由にグレードを変えられる…という物。

 今 思い返しても不思議なのだが、あの散光式の光源ユニットの収まったBOXの中は 一体どういう仕組みに なっていたんだろう?

 その時は、引き伸ばしたのも1カットだけで 小さいサイズだったので、正直云って いつも使っているfocomatとの大きな違いを見いだせなかった。









 僕の買い求めていた ZONE Ⅵ 引伸機は 最初から 光源ユニットが壊れていたので 4×5のシートフィルムは自家現像もこなす様になって あとは引き伸ばすだけ… という段階まできていたのに、どうしたら良いかと 日々 悩んでいた。

 ある日 とある方のサイトで 引伸機の光源が LEDで自作出来る事を知り(そのまま 参考にさせて頂いたので 本当は お礼を言わなければならぬ位なのだが…)、突然 道が開けた。「コレだ…」

 僕は 潰れたZONE Ⅵ引伸機の光源ユニットをバラして 中を見ていたので、そのカラクリを知っていたが、その方のLED光源ユニットは、まるで其の仕組みを知っていて ただLEDに置き換えただけの様なものだったので、凄い人がいるもんだなぁ…とも思ったし、自分も 同じ様なモノを製作すれば、ZONE Ⅵ 引伸機を 起動出来る…と狂喜した。

 そこで、まず ZONE Ⅵ引伸機の光源ユニットの陰極管と同じ様に グリーンとブルーの2系統のラインを持つ LED光源ユニットを自作したが、 通常のネガでは 柔らかく淡い(グレードの低い) プリントしか出来ず、コレは失敗だった。

 コレには おそらく2つの理由が有って、まず ひとつ目は 光源の光を生み出す部分の仕組みの違いに依る問題。

 ブルーとグリーンの色の 陰極管を 同じ色のLEDに置き換えただけでは ダメという事。

 陰極管は元々のその光を生み出す仕組みからして 紫外線に 頼っているので、実際 ブルーやグリーンに見える光の中にも それより波長の短い光や紫外線などの成分が含まれていると思われ、その分 その帯域の光に 反応して (その帯域の光に反応するのは、元々多階調紙に 硬調に焼かれるように調整されて塗布されている乳剤なので)硬調な部分まで極端なスプリットではなく 適度なの階調の連続性を持って 過不足ない階調のプリントが出来る。

 それに対して、ブルーとグリーンのLED光源の方は 完全に 紫外線やそれに近い帯域の光を含んでいないので(だから或る意味LEDの方が 目的(とする帯域)がハッキリしていてそれに合った 色(帯域)を 選択しているなら それは効率の良い光と言える。) その分 硬調に焼かれる為の光の要素が何も含まれていない事になり、本来 陰極管やその他の光源(?)では補完される硬調な部分が 抜けてしまっている事になり 常に 全体的に眠い印画が出来る事になる。

 もうひとつの軟調にプリントされる理由というのは、その宿命といおうか、そもそも散光式という方式自体が 同じネガからでも 集散光式などに比べて 軟調にプリントされるという事。

 写真工業の昔の記事(ここで参考にしているのは、1991年2月号)などを見て確認したが、同じネガからでも 集散光式より散光式の方が 2号相当近く軟調にプリントされるというのは ごく普通にある事らしい。

 そもそも散光式は 軟調にプリントされるという事を 僕はある 実際の暗室作業においての問題を通して 体感しているので、ここで紹介したい。


 僕は ZONE Ⅵ引伸機を 使い始めた当初、印画の一部分に 毎回 明らかに認められる カブリが有るのに悩んでいた。

 それでも、仕方なしに アレやらコレやら 対策を施してみたが… 有るとき思い掛けず、自分が想像していなかったある結論に達した。







 上の写真は、去年の暮れ 45FAで撮影時に 広角レンズで無理にアオり 蛇腹でケラれて 画面の隅の部分が全然露光出来ていない(写っていない)ネガを ZONE Ⅵ引伸機でプリントしたもの。

 蛇腹でケラれて 何も写っていない(素抜け)の部分は 当然プリントでは真っ黒くなるが、その周囲(ここでは正常な印画との 境界部分)が やけにカブっている。

これは あることを示唆していて、散光式という引伸機に 馴染んでいなかった自分に それがどういうものか 考えるきっかけを与えてくれたのだった。







 僕のZONE Ⅵ引伸機。当初はこれらのカブりは 総てあの独特なネガキャリアと その上に 置くようになっている冷光源ユニットの隙間から漏れる光によってもたらされる産物と 思っていた。

 だから、そういう事の起こらぬ様に 変にはみ出さぬ様 (ボール紙で!)自分でネガキャリアを作った。(これとは 全然違うが、別な材質で focomat Ⅱcのネガマスクを自作したことも有る。)

 自作の光源ユニットも 先端に大きなツバをつけて完全に ネガステージ部分をカバーする様にし、全暗黒にして注視すると ほんの僅かながら光りの漏れが有るのだが、普通の露光時間で焼くプリントのカブる要因としては 殆ど考えなくて良いレベルになった。

 にも関わらず、出来てくる印画は 相変わらず カブり続けた。そして 例の上のプリント…。それで僕はやっと理解した。

 「このカブりを生み出す光も レンズが連れてくるのだ!」

 そこかしこで カブりを生み出す光は もともと コンデンサーが無いため 全く整えられず 散乱してネガのそこかしこに行き渡り ネガの濃度に応じて さらに銀の粒子に散乱させられる。

 光は またそこかしこからレンズに集約され(もちろん 引伸機のレンズを繰り出す部分の 黒い蛇腹に入った光 総てが利用される訳では無い) レンズによって 投影され それによって 印画紙の そこかしこに 降りそそぐのだ!

 そう考えれば 辻褄が合うし、その他の 巷で云われている 散光式の特徴というのも 上手く説明が付く。

 よく散光式は 少々ネガに 傷や埃が有っても プリントした時に 目立ちにくいといわれる。 これは 本当だ。でもそれは 本来 コンデンサーで整えられた光ではネガに遮られて 露光されず 印画紙上では 白抜けになってしまう部分にも 廻り込んで光がやってきて 上手く補完されているとは 言えないだろうか?

 一般に 集散光式のプリントよりも 散光式のプリントの方が 調子が柔らかいという事も よく言われる話だ。

 でも、逆にバライタの本当の白の輝きを得たい様な場合にも、その部分に それらの 散乱した光の焼き込みが行われて ハイライトの輝きやレンジは 幾分損ねられてしまうのだろう。

 そう考えると、この散光式のZONE Ⅵ引伸機を使いこなせていない 自分が云うのも何だが、今の自分には贅沢な望みかも知れないが、4×5が 引き伸ばせる コンデンサーを持つ 引伸機も 1台手に入れたいと思うようになったのだった。









2013年5月23日木曜日

2013.05.23. プリント


 リレーを噛ませて、LED光源パネルの応答のタイムラグの問題が無事解消して 小刻みな時間であっても 正確に同じステップで焼けるようになったので、引き続き テストプリントを行った。







 まず、ベース露光からして2.5秒では いかんせん短すぎるので 10秒位になるように LED光源の明るさを調整。取り敢えず 今日は ブルーとパープルの値は 共に3.15にセットした。

 チョット 硬め…でもやっと 自分の テストピースらしくなって来た。









 これは、今回のカットのものではないが、自分は取り敢えず テストピースから 自前の露光時間のガイドの様な物を ペンでスケッチして描いている。

 印画内の 露光時間のタイムテーブルが 小刻み過ぎて とても頭に叩き込んでおける様な単純な物ではないので、こうやって事細かに記載して 整理しておくのだ。

 このとき スケッチはペンやボールペンで描く事に決めている。

 ひとつの理由は いずれ暗いセーフライトの中で こいつと睨めっこして 露光を掛けていくので コントラストの高い描画になっている方が 見易い事。

 もう一つの理由は、これから自分は 一度 取り組んだらやり直しのきかない事をやるので 或る意味 気合いを入れる為に あえてやり直しのきかない事をして 自分の気持ちを高める意味がある。(端っから やり直しのきく鉛筆なんか握って そんな弱気でどうする?…という事)

 もっとも自分も MorphosisのThom Mayneのように 鉛筆で美しいラフスケッチが描ければ そちらを選んでいるだろうけど…








 でも、ただ写しとるのではない。その時考えた事、感じたこと、そしてそれをプリントに反映させるように 時には時間を掛けて 描くんです。

 そうすると、気持ちが高まりつつも 少しリラックスしている自分が居る。集中しつつも、一歩引いて冷静に考え これからプリントに取り組もうとする 少し大人な気分の自分が居る。







 勿論、人間ですから その時その時で 気分や考えも変わり、スケッチの調子も変わるんです。

 でも、そういうのが積み重なり ストックされていって 後で見返すのも 面白い物ですよ。







 テストピース後に 最初に焼いた1枚目。テストピースで焼いていない部分については、露光時間は推測するしかないので、真っ黒になったり 濃度が浅くなっている。

 どうも 貧乏性で仕方がないが、本来はテストプリントは 画面全体で行う物なのだろう。

 結局 失敗プリントの枚数を 重ねるのなら 同じ事だ…。それは解っているのだが…

 





 1枚目の結果を踏まえての 2枚目。何とか 見られるプリントに…σ(^_^;)。でも、まだ大いに不満のある箇所が…。









 隅木の先端部分と その周りの木々の濃度が 明らかに 浅い。