ラベル ZONE Ⅵ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ZONE Ⅵ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年1月9日木曜日

散光式と集散光式 (その2)


 新しい年が明けた…。

 ただ、年末年始の連休中も 写真に関する事は 何もしなかった。(せめて 何処へも出掛けなかったので、年越しでプリント作業でもしてみれば良かったな…)

 今は 仕事の方が バタバタしていて 気持ちが落ち着かないと云う事も有るけれど、何か 暗室作業をする気に無れない。

 冬という季節の問題も有る。

 僕の家は古い木造の家で 夜中に 暖房を入れて ぬるま湯を貼った大きなバットに更に入れ子状に それより小さな現像液を貼ったバットを浮かべて(実際は ぬるま湯を貼ったバットより 現像液を深く貼って バットごと浮かんでしまわない様にするが…) 時間の経過と共に時々 挿し湯して 液温を20℃以上に保ちながら作業する。春〜秋と勝手が違って そういった段取りを踏まなければならないのを想像しただけで 気が滅入ってしまうのだ。

 ただ、最近古い写真関連の雑誌の記事の とある方の話として チョッと気になる記述を見つけた。

 夏は 気温の関係で、液温が高くなり 黒の締まりが悪くなるので 気を付けなければならないと云うのだ。(もう 細かい事は忘れてしまったが、その方は夏場のプリントは あまりやらない様な事も云っていたかも…)

 自分は 液温が20℃以上にする事には 心を砕いていたが、ゼラチンが緩んだりするようでなければ 液温が或る程度 高くなっても問題無いと考えていたので この話は少し以外だった。

 本当にそうならば 改めなければならないので、もう少し調べたり 実際に演って見比べてみる必要が有りそうだ。

 実際のところ、昨年は あれこれやってみたが どうも自分が求めている様な描写に出会えない…と云うのが モチベーションを下げている要因だ。

 それでも 春をむかえる迄には なんとか始動して また あれこれ試していきたいと思っている。



 そこで、その前に 去年自分が感じたことを振りかえり チョッと整理しておこう。







 去年 自分は 自らの所有するものとしては 散光式の最初の1台となる ZONE Ⅵ引伸機を 再生して 4×5で撮った写真をプリントしてきた。

 結局、あまり満足するようなプリントを製作出来なかったが、 一年の写真生活の中で 敢えて「自分が求めている様な描写」に一番近いと思うモノを選べ…と云われたら 真っ先に思い浮かぶのは上の写真(テストピース)だ。

 この写真は これをプリントした当時 何らかの記事にして このBlogに載せていると思う。

 しっかりとした記録を採って無くて このプリントを作成した時の情報が残っていないので ハッキリ憶えていないのだけれど、GW前後に 確か最初の 緑と青のハイブリッドのLED散光ヘッドを拵えて 緑と青の光をミックスして焼いたのだけれど、あまりにも眠い画にしかならないので、青のLEDの光だけにして焼いたものだったと記憶している。(少しでも眠い画を黒くしようと プリント現像液として使用している KodakのPolymaxTも若干 希釈率を下げ 濃くして使っていたかもしれない)

 当時の事をハッキリ憶えていないと 先程 書いたけれども、これでも もちろん若干眠い印画なのだけれど このテストピースの描写やトーンが我ながら 美しいと感じたので、何度も手にとって しげしげと観ていた記憶だけは残っているのだ。

 この写真、これが散光式の特徴だと思うのだけれど、多宝塔の庇の陰の下 陽の当たっている部分は、廻りの部分の影響からか 若干 濃度が載っていて(この部分に関しては 純白でも構わないが僅かにグレー掛かっている) 集散光式のfocomatで焼いていたものと比べると眠くて力強い感じでは無いのだけれど、控え目な分、落ち着いた 非常にリアルに輝きを感じさせるようなプリントには なっていると思う。多宝塔の黒く煤けた木の質感、切石の基壇の質感、上部の組物の一見漆黒と思われる中にも 良く観ると僅かながらに 階調が感じられる。そして 引伸し倍率としては そんなに高くないという事はあるが、非常に細かく繊細に写っており、とてもシャープだ。

 このプリントを作った頃から 薄々感じていたけれど、一般に巷では 散光式の引伸機で焼いたプリントはトーンが豊富で軟らかい…と云われるが、少し違う様な気がする。







 この後、更に硬調に焼けるようにするために 青のLEDよりも短い波長の光を生み出す 近紫外線域のLEDを付けた 青と紫のハイブリッドの照明を作ったが、濃く焼ける様にはなったのだけれど 何か違う。

 確かに 日向から日陰まで プリント出来ているのだけれど、覆い焼きなどを駆使して(自分が撮っている被写体(古建築)では 未だ自分の撮影技術、現像技術が未熟で有る事もあるかも知れないが ストレートに焼いて良いプリントが出来るネガなど無い) 局所的に辻褄が合っているのだけれど、全体としての 統一感に掛け ちぐはぐな印象を受ける。

 どうもfocomatで焼付けしていた頃の コレで良いやん! という風な感じにはならないのだ。








 上の写真も記録を採って無くて  ウロ憶え程度にしか記憶に残っていないのだけれど、近紫外線のLEDオンリーか もしかしたら少々 青いLEDの光も加えて 焼付けしたプリント。

 それまでの光では 濃度の高いプリントが出来なかったのに、近紫外線域の光で焼付けると あっさり真っ黒いプリントが出来て 拍子抜けしてしまった事を憶えている。

 ただ、シャドーの部分は ベッタリしていて、まだ水に浸かっていたプリントを引き揚げて スポンジで 軽く表面を拭った時の黒い艶が何とも云えず iPhoneの写真に収めていたのだった。(決して この黒さが自分の好みだと言っているのでは無い。)


-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


   …と、先日ココまで記述していて、そもそも前々から解ってはいたのだけれど、自分は 散光式と集散光式という事と、今迄 focomatなどで使って来た光源(白熱電球)と冷光源(厳密には 陰極管とLEDの光を全く同じものと考える事は出来ないが、まぁ ここでは一旦 LED光源は 冷光源の括りに入れておこう)という事をごちゃ混ぜにして扱っているので さすがに このままの状態で 色々な事をして考察し アレコレ云ってみても 仕方が無いなぁ…と思うようになった。

   やはり、散光式と集散光式という事と 通常の光源(白熱電球)と冷光源(陰極管とLED)という事は 分けて考えねばならない。

   その為には、4×5のフォーマットを伸ばせるコンデンサータイプの引伸し機を 手に入れるのも 近道で それはそれで一つの手だが 少し経済的にも設置スペース的にも苦しい…σ(^_^;)。

   そこで、今あるfocomatのヘッド部分を 換装出来る様に 自分で 集散光式のヘッドであったり LEDやもしくは場合によっては陰極管のヘッドを製作してみたら どうだろう…と 最近 頻繁に考えるようになった。

   ここの処 バタバタしていて すぐに…と云う訳にはいかないが 遅くとも春先くらい迄には思い腰を揚げて 取組んでみようと思っている。



関連する過去の記事 散光式と集散光式 
















 











2013年9月17日火曜日

2013.09.16. プリント


 3連休。プリント三昧…とまではいかなかったが、毎日3〜4時間位ずつ コンスタントにプリント作業をした。

 昨日の明け方 実に半年振り位に 16×20inchサイズの紙にプリントした。

 半年前と比べて 感度低下とか有るのだろうか?と思って心配していたのだが、問題は無い様だった。

 ただ、前にも書いたけれど 11×14inchサイズとはスピードが違う。同じ引伸し倍率でくらべると やはり 16×20inchの方は 11×14inchサイズの8割程度の時間だった。





 僕の所有している 5×7inchのネガまで対応のZONE Ⅵ  引伸機。

 元々 附属してきた4×5inchのネガキャリアが セットすると隙間だらけで 周囲に思いっきり光が漏れる…と言う訳の分からない仕様なので、上の写真は 例の黒色のボール紙で自作したネガキャリアをセットする為に これまた自作のLED光源ユニットを取外したところの図…σ(^_^;)。





 今回は現状のままで作品を制作して写真展に臨むと決めたが、一段落したら コレは流石にマズイので何とかしなきゃ…。

そう云えば、現状のZONE Ⅵ  引伸機の支柱で 何処までの拡大率になるか不安だったが、丁度 得られるイメージのサイズが14×17inch程。

 ちょっと 横方向の余白が左右足して3inchと云うのは 紙が勿体無い気がするが 現状ではどうなるモノでも無いし、プリントが大きいと扱いが大変なので 皺になるのを気にせずにピンセットで掴める様に 慣れない自分には この程度 余白に余裕が有った方が その後も水洗工程が続く事を考えると良いかもしれない。







 どのコマでも たいがい16×20inch最初の1枚目のプリントは 若干濃度が足りなくて失敗したり 全体のバランスも今ひとつな事が多いから 更に細かい焼込みを付け足そうと あれこれ考える。

 2枚目、全体のバランスは 1枚目より改善されているが 弱気な性格も影響してか 全体的に若干 濃く焼込んでしまう事が多い。

 残念ながら今の自分には 金銭的にも 3枚立て続けに 16×20inchで同じネガを焼く余裕が無い。

 気力も無い。既に2枚焼いて満足いかなくて 自分で及第点すらやれなくて ヘコんでいる処に 更にもう1枚失敗してしまったらと思うと…。それを考えると なかなか「じゃあ、3枚目 いってみよう!」という気にはなれないのだ。

 すぐ上の1枚は 黒くトンネルを出る時の様になってしまった。(もっとも 元がそういうシチュエーションの写真だが…)

 写真の絵柄自体も そんなに気に入って無い。

 元々、大判で 結構広角なレンズで撮ると周辺部は 大分暗くなるとは思うが、それでも 上の写真は焼き過ぎだ…。

 焼込みのテクニックを駆使しても 観る人に それを感じさせてしまう様では駄目だ。

 他の人の写真展などでも どんなに良い写真でも 気付いた途端に あざとく感じてしまう。

 自分も日頃からプリントしていて そういう処に常に注意しているので、普通の人より目が行ってしまうし、そういうものを見極める能力は他の人より秀でているとは思うが…。







 
焼込みの手順が この前のようなメモでは後日 日をあらためてプリントする際に訳が分からなくなるので、手順ごとにコマ送りで描き取っていく事にした。

 やはりこうなっていると セーフライトの許でも判りやすい。








2013年9月14日土曜日

2013.09.14. プリント


 この3連休は プリント三昧のつもりでいるのだ…σ(^_^;)。

 といっても、自分は ちゃんとした暗室を持っている訳ではないので、夜中に襖を閉め切って作業するしかないのだけれど…。

 取り敢えず 土曜日(初日)の早朝…



 
 
 まず、ついこの間 現像したefke PL25 ORTをプリントしてみる。




 
 自作のLED光源ユニットは、光が印画紙の感光する帯域(波長)に絞られているし 取付られているLEDの数も多く非常に効率が良いのか ベース露光は5秒。

 もっとも、そこから更に だいぶ焼き込んでいくのだけれど…。

 テストピース1枚目は かなり露光オーバー。(ここの処は タイマーに付いているAEセンサーを活用してない…σ(^_^;))

 でも1枚目を観て 2枚目は それなりに 大きなプリントに臨める様な テストピースが出来た。






 ベース露光は5秒と書いたけれど、要はこの檜皮葺の一番見せたい部分の濃度をその位に抑えたいのだ。

 オルソフィルムで撮影しているので、軒付の檜皮の重なった部分は ネガには殆ど何も露光されていない。もちろんプリントでは真っ黒になるのだけれど、ベース露光の5秒に拘って その部分の黒の濃度が露光不足で浅くなってしまうと、他の部分を焼き込んでいっても 不自然なプリントになる。

 今回はベース露光は僅か5秒だが そこから うまく焼き込んでいけば、その部分の濃度も問題無い様だ。




 甚だ簡単ではあるが、テストピースから 大体どの様に焼き込んでいくか考え大まかな記録を録る。

 セーフライトの許でも しっかり読取れる様に 細いサインペンで ササッと一気に書く。

 本当は 施していく覆い焼きごとに コマを分けて描くべきだろうけど、描き終わったら即プリントに移るので、1コマの中に ごちゃごちゃと描き込んでしまっている。

 やっぱり あまり複雑だと後日このメモを見返して プリントをおこそうとしても訳が解らず 最初からやり直しになる事がよく有る…σ(^_^;)。






 背後の木立の印象が少し弱いかなぁ…と思って 更に濃度を上げたプリントを作ったが、少し濃い?。

 乾燥してみないと何とも言えないが…。

 でも、focomatで焼いていた頃に比べるとドライダウンそのものが ほとんど無いように思えるのだが、気のせいだろうか?。

  それでも、ハイライトの部分は じっくり時間をかけてジワジワと滲み出て来ると思う。





 iPhoneの写真はどうしても濃く写ってしまうな…。

 実物は こんなに黒く無いですよ…σ(^_^;)。



2013年8月26日月曜日

2013.08.26. つれづれ


 お盆が明けてから フィルム現像も プリントも停滞気味…。

 まぁ、こんな自分にも撮影を依頼して下さる方が いらっしゃって 先週末は旅行から戻った後 依頼された物件の撮影をして この週末はそのデータ処理をしたり 本を読んだり…。

 それでも、昨日の明け方 久々に プリント作業…。






 フィルムはDELTA100。HC-110は 使い切ってないし、D-76もまだ現像能力が十分に有ると思われるのだが、何かしっくり来なくて 盆明けの再開分からXTOLに切り替えた。

 切り替えた…と云っても XTOLはシートフィルムの現像では 元々 最初から使っていたモノなので 帰って来たというところだろうか。

 プリントは ILFORDのFBに現像液はKodakのPolymax。コレは暫く変わりそうもない。もっと変わった紙を使ってみたいが、今の自分には金銭的余裕が無い。

 16×20inchのプリントを制作した事のある今の自分には 11×14inchのプリントが本当に小さく見える。もっと大きなプリントを制作したいが 取り敢えずこのサイズで 何処をどの程度焼けば全体のバランスがとれるか把握しないと…。

 ちなみに…メーカーのアナウンスでは 紙のサイズは違ってもSpeedは同じだと云っていたと思うのだが、そんなの当てにならない。(以前 焼いた時は 若干違っていた) でも、各部分の相対的な露光時間の差(比)のデータ収集はある程度出来るので…。

 次に16×20inchのプリントを制作する時には、ピンセット(トング?)は使わず 素手でやってみようと思っている。

 いや、他のメーカーの紙の事は 全く知らないが、とにかくペラペラなのだ。

 それにしても 何故ILFORDのFBには 半切が無いのだろう…。

 それでも11×14inchの紙は ある程度 躊躇も無く次々と使える様になったが、16×20inchはそうはいかない。2枚以上立て続けに失敗したら 結構ヘコむと思う。

 そういう時の為に 14×17inchという選択肢も出来れば作って欲しい。







 自作のLED光源を付けた ZONE Ⅵ引伸機で伸ばしたプリント…。

 イマイチしっくり来ないが、今年はコイツで我慢して頑張ってみようと決めた。これで何とか写真展の為のプリントを完成させよう。

 上の写真で見ると、散光式のプリントは 分離が悪くハイライトの部分が周囲の影響を受けて 若干焼けてしまっている。この写真は夏の日差しの中で撮影しているのだ。明るい部分は 真っ白に飛んで何も焼けてなくて それでいいので、もっと光輝いたプリントになって欲しい。

 その後、乾燥させてみたが 正直 focomatでコントラストの強いネガを焼いた時の様な プリントから発散されているのではないかと見まごう位の 光を受けて輝きを放つ様なプリントにはならなかった。

 ただ、前にも触れたかも知れないが 原因はそれだけでは無いかも知れない。今 この引伸機に取付けている150mmのコンポノンは若干レンズに曇りが有るので、それが前から少し気掛かりなのだ。







 それならば、もっとグレードを上げて焼けばいいと思われるかも知れないが、これ以上グレードは上げたくない。

 檜の樹皮の重なった部分のふっさりとした 瓦屋根とは違った柔らかさの様なモノが ガリガリになって失われてしまう様な気がする。









2013年8月12日月曜日

2013.08.12. プリント


ここのところ プリントも1日置き位にしていて なるべく習慣になるようにしたいと思っている。




efkeのPL25で撮影したネガ…。

かなり硬調だったので マトモにプリント出来ないかなぁ~と思っていたが、散光式の恩恵からか それとも何にも関係ないかよく判らないが そこそこのプリントになった。

ただ、本番プリントでは 更に細かな焼き込みを施して 納得行く仕上がりまで追い込んで行く必要が有るけれど…。(ただここから 更に焼き込みたい部分のネガ濃度は かなり高いので 単純に今迄掛けてきた露光時間から 一次関数の比例計算のように 時間を割り出す事は出来ないが…)


今回efkeの 4×5のシートフィルムからの引伸しだが、正直云ってトーンや粒状感に ブローニーと比べてアドバンテージの様なものは 少しも感じられない。

もっとも、それは たかだか11×14inchというサイズに伸ばしているからで(ブローニーのefke  R25からのプリントでも このサイズに伸ばした位では粒状感を感じない。逆に限界(粒状)を感じない…自分の目の能力では 細かい対象が写っている部分においては その境界を明確に分解出来ないので、パッと見は わずかにピンぼけした様な かえって甘い描写に見えてしまう位だ…前にも触れたけれど この感覚、分かって下さる方は どの位いらっしゃるだろう…)16×20inchや20×24inchに 引伸ばせば 明確な違いが 現れるかも知れない。





このiPhoneで撮った写真には 写っていないけれど、画面下の方の濃度が 焼き込んでいる割には 濃くならないのが気になる。

LED光源ユニットの方に 問題が起きていなければいいが…。

今は 11×14inchのサイズでプリントしている。本来なら ひと通りベタ焼きを焼いて そこからセレクトしていくものかも知れないが、僕は 元々コンタクトを焼く習慣が無いので、いつもネガの状態で 眺めて良さげなコマを いきなり引き伸ばす。

どうも16×20inchのプリントを制作してからというもの 11×14inchのサイズが小さく感じる。いゃ、自分の手許に置いて 繁々と眺めるには 手頃なサイズだと思うのだけれど、秋に開く予定でいる個展に飾るには 小さ過ぎてあり得ない…といった感じ。人それぞれ 感じ方は違うと思うし、僕自身の感覚も 変わって行くモノかも知れないが、今の自分はそんな感じなのだ。

 でも正直云って そんな大きいサイズにプリントして マットに収めることは出来ても 額縁の数を揃える お金など到底調達出来ない様に思われるのだが…σ(^_^;)。さて、どうなる事でしょう…。

ただ、今回のプリントで別に決して好感触を得た訳では無いが、ネガを選べば其れなりのプリントは出来そうな気がしたので、一応 今シーズン(秋の個展)迄は 現状の ZONE Ⅵ引伸機でやってみようと決めた。(すぐに 気が変わるかも知れないが…)


2013年6月3日月曜日

320TXP


 昨日、1枚のネガをプリントした。

 320TXPのシートフィルムのプリントをしたのは これが初めてではなかったと思うが、今回のプリントからは いつもとは違う 光の拾い方と言おうか…光の輝きの生み出す奥行きと言おうか…ともかく いつもとは違う感覚がした。

 後で 冷静に振り返れば、一時の気持ちの揺らぎ…気のせい…の類のものになっているかも知れないが…。







 320TXPは、1箱50枚 単位で、それでも 1枚当たりの単価は、ACROSや DELTA100や FP4+よりも割高なので、今迄 使うのを躊躇していた。

 3月にヨドのネットで DELTA100や FP4+を注文したが 欠品中で 入荷は4月以降になりそう…とのアナウンスがあり、仕方なく 320TXPを買い求めたのだった。

 でも、そもそも感度が2段近く高いので、天気の悪い日や 風があり露光時間を稼げないような時には 積極的に使い、実際そういう意味では重宝していたので、10枚位は ホルダーに詰めて 常に持って歩くのも有りかな…などと思っていた。










 妹島さんの設計したビルの 隣のビルのバルコニー 今迄 こんな感じに写った事って有ったかなぁ?

 同じ所から DELTA100でも撮影しているのだが、少し日差しの状態が違うので プリントして比べても仕方が無いかもしれない。

 






 間の小さな道路を挟んで建つ 低層の建物 これも何か すごく存在感があるんですよね…







2013年5月28日火曜日

散光式と集散光式



 LEDの光源ユニットを自作し、何とか普通にプリント出来るまでには 漕ぎ着けた ZONE Ⅵ引伸機。

 自分にとって初めて4×5のネガを引き伸ばせる引伸機として購入したのだけれど、また それは自分にとって最初の 散光式の引伸機となった。

 自分で実際に現物を手にし、使い易い様に工作して 日々使って来た事により 散光式と集散光式の違いが 朧気ながら解ってきた。

 でも もしかすると、まだよく解っていなくて 頓珍漢な書込みをするかもしれないし、時期尚早なのかも知れないけれど、現時点で 感じた事を 少し書いておこうと思う。


-----------------------------------------------------------------------------------------------------------


 僕が初めて 散光式の引伸機を使ったのは、昨年 レンタル暗室においてだった。

 ILFORDブランドの 自分で多階調フィルターを 抜き差しせずとも 手元の 操作盤のパネルキーを操作すれば 7セグメント表示の赤い数字が変化して 自由にグレードを変えられる…という物。

 今 思い返しても不思議なのだが、あの散光式の光源ユニットの収まったBOXの中は 一体どういう仕組みに なっていたんだろう?

 その時は、引き伸ばしたのも1カットだけで 小さいサイズだったので、正直云って いつも使っているfocomatとの大きな違いを見いだせなかった。









 僕の買い求めていた ZONE Ⅵ 引伸機は 最初から 光源ユニットが壊れていたので 4×5のシートフィルムは自家現像もこなす様になって あとは引き伸ばすだけ… という段階まできていたのに、どうしたら良いかと 日々 悩んでいた。

 ある日 とある方のサイトで 引伸機の光源が LEDで自作出来る事を知り(そのまま 参考にさせて頂いたので 本当は お礼を言わなければならぬ位なのだが…)、突然 道が開けた。「コレだ…」

 僕は 潰れたZONE Ⅵ引伸機の光源ユニットをバラして 中を見ていたので、そのカラクリを知っていたが、その方のLED光源ユニットは、まるで其の仕組みを知っていて ただLEDに置き換えただけの様なものだったので、凄い人がいるもんだなぁ…とも思ったし、自分も 同じ様なモノを製作すれば、ZONE Ⅵ 引伸機を 起動出来る…と狂喜した。

 そこで、まず ZONE Ⅵ引伸機の光源ユニットの陰極管と同じ様に グリーンとブルーの2系統のラインを持つ LED光源ユニットを自作したが、 通常のネガでは 柔らかく淡い(グレードの低い) プリントしか出来ず、コレは失敗だった。

 コレには おそらく2つの理由が有って、まず ひとつ目は 光源の光を生み出す部分の仕組みの違いに依る問題。

 ブルーとグリーンの色の 陰極管を 同じ色のLEDに置き換えただけでは ダメという事。

 陰極管は元々のその光を生み出す仕組みからして 紫外線に 頼っているので、実際 ブルーやグリーンに見える光の中にも それより波長の短い光や紫外線などの成分が含まれていると思われ、その分 その帯域の光に 反応して (その帯域の光に反応するのは、元々多階調紙に 硬調に焼かれるように調整されて塗布されている乳剤なので)硬調な部分まで極端なスプリットではなく 適度なの階調の連続性を持って 過不足ない階調のプリントが出来る。

 それに対して、ブルーとグリーンのLED光源の方は 完全に 紫外線やそれに近い帯域の光を含んでいないので(だから或る意味LEDの方が 目的(とする帯域)がハッキリしていてそれに合った 色(帯域)を 選択しているなら それは効率の良い光と言える。) その分 硬調に焼かれる為の光の要素が何も含まれていない事になり、本来 陰極管やその他の光源(?)では補完される硬調な部分が 抜けてしまっている事になり 常に 全体的に眠い印画が出来る事になる。

 もうひとつの軟調にプリントされる理由というのは、その宿命といおうか、そもそも散光式という方式自体が 同じネガからでも 集散光式などに比べて 軟調にプリントされるという事。

 写真工業の昔の記事(ここで参考にしているのは、1991年2月号)などを見て確認したが、同じネガからでも 集散光式より散光式の方が 2号相当近く軟調にプリントされるというのは ごく普通にある事らしい。

 そもそも散光式は 軟調にプリントされるという事を 僕はある 実際の暗室作業においての問題を通して 体感しているので、ここで紹介したい。


 僕は ZONE Ⅵ引伸機を 使い始めた当初、印画の一部分に 毎回 明らかに認められる カブリが有るのに悩んでいた。

 それでも、仕方なしに アレやらコレやら 対策を施してみたが… 有るとき思い掛けず、自分が想像していなかったある結論に達した。







 上の写真は、去年の暮れ 45FAで撮影時に 広角レンズで無理にアオり 蛇腹でケラれて 画面の隅の部分が全然露光出来ていない(写っていない)ネガを ZONE Ⅵ引伸機でプリントしたもの。

 蛇腹でケラれて 何も写っていない(素抜け)の部分は 当然プリントでは真っ黒くなるが、その周囲(ここでは正常な印画との 境界部分)が やけにカブっている。

これは あることを示唆していて、散光式という引伸機に 馴染んでいなかった自分に それがどういうものか 考えるきっかけを与えてくれたのだった。







 僕のZONE Ⅵ引伸機。当初はこれらのカブりは 総てあの独特なネガキャリアと その上に 置くようになっている冷光源ユニットの隙間から漏れる光によってもたらされる産物と 思っていた。

 だから、そういう事の起こらぬ様に 変にはみ出さぬ様 (ボール紙で!)自分でネガキャリアを作った。(これとは 全然違うが、別な材質で focomat Ⅱcのネガマスクを自作したことも有る。)

 自作の光源ユニットも 先端に大きなツバをつけて完全に ネガステージ部分をカバーする様にし、全暗黒にして注視すると ほんの僅かながら光りの漏れが有るのだが、普通の露光時間で焼くプリントのカブる要因としては 殆ど考えなくて良いレベルになった。

 にも関わらず、出来てくる印画は 相変わらず カブり続けた。そして 例の上のプリント…。それで僕はやっと理解した。

 「このカブりを生み出す光も レンズが連れてくるのだ!」

 そこかしこで カブりを生み出す光は もともと コンデンサーが無いため 全く整えられず 散乱してネガのそこかしこに行き渡り ネガの濃度に応じて さらに銀の粒子に散乱させられる。

 光は またそこかしこからレンズに集約され(もちろん 引伸機のレンズを繰り出す部分の 黒い蛇腹に入った光 総てが利用される訳では無い) レンズによって 投影され それによって 印画紙の そこかしこに 降りそそぐのだ!

 そう考えれば 辻褄が合うし、その他の 巷で云われている 散光式の特徴というのも 上手く説明が付く。

 よく散光式は 少々ネガに 傷や埃が有っても プリントした時に 目立ちにくいといわれる。 これは 本当だ。でもそれは 本来 コンデンサーで整えられた光ではネガに遮られて 露光されず 印画紙上では 白抜けになってしまう部分にも 廻り込んで光がやってきて 上手く補完されているとは 言えないだろうか?

 一般に 集散光式のプリントよりも 散光式のプリントの方が 調子が柔らかいという事も よく言われる話だ。

 でも、逆にバライタの本当の白の輝きを得たい様な場合にも、その部分に それらの 散乱した光の焼き込みが行われて ハイライトの輝きやレンジは 幾分損ねられてしまうのだろう。

 そう考えると、この散光式のZONE Ⅵ引伸機を使いこなせていない 自分が云うのも何だが、今の自分には贅沢な望みかも知れないが、4×5が 引き伸ばせる コンデンサーを持つ 引伸機も 1台手に入れたいと思うようになったのだった。









2013年5月19日日曜日

2013.05.19. プリント


 今朝も 引き続き 新たに作った LED光源ユニットで テストプリント。







 ここの処 殆んど まとまった形でプリント作業をしていなかったので、テストプリントと銘打って 言い逃れして来たが、出来上がるプリント総てが 失敗プリント。

 どうも 覆い焼きのテクニックが 長いブランクがあり かなり落ちている。

 もっとも 難しくて当たり前なのだ…。と云うのも 今度 作り直したLED光源ユニットは 以前に比べて かなり明るいのだ。

 だから、少し 明るさをセーブしても ベース露光の時間は 僅か2.5秒!そこから覆い焼きを施していくのだが(1秒ずつ 何セットか とか…)、チョットの手違いが 焼き過ぎとなり、命取りになるのだ。

 かと云って 弱気になると、思い切りがつかず 露光不足となってしまう。

 とにかく、露光不足から過露光に至るまでの タイムスパンが短過ぎるのだ。

ここの処 殆んど まとまった形でプリント作業をしていなかったので、テストプリントと銘打って 言い逃れして来たが、出来上がるプリント総てが 失敗プリント。

 考えてみると、自分が 今回使っている ブルーやパープルのLEDは、特定の帯域の波長の光しか放たないので、白色の電球や 蛍光管に比べれば、確かに印画紙を露光する効率は良いかも知れない。

 ただ、であるとすると気になるのは、白色の電球や蛍光管のように 強弱の波はあっても連続したスペクトルの光と違って 飛び飛びになっていると思うので、以前少し触れた事が有るが、スプリットグレードで無理矢理焼いた 気持ち悪いトーンの繋がりを持つ 変な写真になってしまわなければよいが…という不安はある。

 この辺はいずれ 余裕が出来たら 白色LED光源ユニットを製作して それとマルチグレードフィルターを併用して プリントしたものと比較をしてみたいと思っている。

 







 これでも まだ少し硬いと思うけど、前に比べれば だいぶ良いバランスになって来たと思う。

 もっとも このケチる性格が本当にイケないのだが、以前 溶解した 本来 1:9の希釈で使うべきPolymaxを1:4の希釈で溶解したものを使用し続けているので、その辺の影響も若干有ると思われる。

 次のプリントからは 通常の1:9希釈の新液に切り替えねば…とここ最近 常々思ってはいるのだが…σ(^_^;)。









 本当に 日本建築を撮った物は 明暗差の激しい境界がおおく 自分で云うのも何だが、かなり大変だと思う。

 これを うまく焼ける(見せ掛ける)事が出来る様になれば、恐らく 大抵のものはそれなりに焼く技量が身に付いているはず。











 少しでも 失敗してしまうと、上の様に すぐ不自然なプリントになってしまう。









 引伸しの焼きの時間のコントロールに関して 実を云うともう一つ大きな問題が有って、自分のLED光源ユニットの制御回路は 5V固定出力のスイッチング方式のDC電源キットから電力を得ているが、そもそも その安定化電源回路へは その手軽さから これまた市販の12V固定出力のAC→DCアダプタを利用して DC電力を与えている。

 だから、印画紙への露光時に 引伸しタイマーに 今回の光源ユニットを繋ぐと 最初のACアダプタが 安定した出力を確保出来てはじめて 電力を出力するのか 引伸しタイマーの 引伸機への電力供給ONのタイミングより LEDパネルの点灯が 若干遅れてしまうという タイムラグが発生しており(3秒にセットしても 実質 1.5秒とか…) その自分なりの解消方法を探っているところだった。(だから、上の写真の覆い焼きというのは、1秒にも満たない動作を 何セットか 左手でマスク(黒い厚紙)を持ち、右手で LED光源ユニットの トグルスイッチを カチカチとマニュアルで押して施していたのだ…。こんな事をしていて 上手くいく筈が無いのだ…σ(^_^;) )

 それで、その解消方法というのが、LEDパネルへ電力を送る部分の配線にリレーをかませ 引伸しタイマーの引伸機へ送る AC100V ON- OFF の制御を 最後のこの部分に もってきてしまうという事。

 現在では、こんなごっついリレーを使わなくても(近所のパーツ屋にはこのサイズからしか無かった…σ(^_^;))、半導体で同じ役割を果たすものも有るらしいが、学習不足でよく解らなくて 結局 昔ながらのリレーを使ってみることに…。

 結果は 勿論 最後の部分で スイッチON- OFF している事になるので、極めて良好。だけど 電磁力で バネの付いたスイッチを入切りするので、暗く静かな暗室に カッチ カッチその音が 響き渡ります…σ(^_^;)。
 

 




なんか 凄い配線になってしまった…



 このリレーまで含めて 一つのケースに美しく収めたかったな…。





2013年5月16日木曜日

ZONE Ⅵ 引伸機の再生(その5)


 ZONE Ⅵ 引伸機の アンカーをどのように修繕したら良いか悩んでいる。

 今の自分の ZONE Ⅵ 引伸機は アンカーが付いておらず 正規の状態で無いので、 ネガをセットして プリントサイズやピントの調整のためにヘッドの位置を調整して しっかり固定しても 1日も経つと ヘッドが重みでかなり 下がってしまっている。(プリントする都度 調整している。)








 どういう事か よく判らないが(嫌がらせとしか思えないが…)、アンカーから伸びたボルトは アメリカから届いた荷を開封した時点で 大きくへし曲げられていて、元の真っ直ぐな状態に戻そうと 逆方向に指で力を加えると、いとも簡単に剪断してしまった。







2013年5月14日火曜日

ZONE Ⅵ 引伸機の再生(その4)


 やっと、新たに作った LED光源ユニットで テストプリントをしてみた。




まずは、適当に ブルーのLEDが2.50、パープルのLEDが1.70でスタート。



 正直云って ブルーのLEDの光とパープルのLEDの光は 単純に見た目の明るさでの比較は出来ないので 本当に まずは適当に…σ(^_^;)

 でも、取り敢えずのテストプリントなので 明らかに効果が出る様に パープルの方は 光量を強めと思われる様な量にしておいた。







結果は まぁ普通に… 若干ガリガリ気味に焼けた…σ(^_^;)







 きっちりテストピースを焼く時間の余裕がなかったので(本当に早朝 焼いているので、薄明が迫っていた) 立て続けに4枚焼いてみたが、濃く焼けてしまったものは かなりガリガリに…σ(^_^;)。

 でも、ここの処 どんなに焼込んでも 全体的に濃く眠くなっていくだけだったので 期待通りに ガリガリに しかも真っ黒く(小学校の時の木版画のインキのように 真っ黒ベタベタという感じ)焼けたのは 或る意味気持ちが良かったですよ…σ(^_^;)。
 だが 問題…というか 単純に喜んでいられない事も…







 焼き込みを加えていくと 像の濃度が上がるけれども、焼き込みを加えなかった部分に比べて 黒く硬い感じになってしまう。同じプリントの中で 部分により様々なグレードが存在して 一つの印画として観ると ちぐはぐ 辻褄が合わなくなっている…と云ったらいいだろうか…

 でも、別にこれは今回初めて感じたことではなくて、もうfocomatを使っていた頃から 勿論 既に感じていた事。

 ただ 集散光式のfocomatに比べ、散光式のZONE Ⅵ 引伸機では その辺にもう少し寛容かなぁ… focomatより 覆い焼きがし易いかなぁ… と思っていた(かなり期待していた)ので、その辺りは チョッと裏切られた感じ。


 




















2013年5月13日月曜日

2013.05.12 電子工作


 結局、この週末は LED光源の製作におわれて 無事ZONE Ⅵ引伸機への据付けも済ませたが、テストプリント迄 持っていく事が出来なかった。






 上の写真は、ニブラーで LCDのデジタル表示の電圧計の窓になる部分をくり抜いているところ






ブルーのライン OK!






パープルのライン OK!













 やはり 2つのLEDの調光回路のラインを ケースに組込むのに 慣れない作業ですから それなりに時間が掛かりまして…σ(^_^;)

 ZONE Ⅵ 引伸機に LEDパネルを 仕込んだ時点で 深夜になってしまいました。テストプリントは 明日以降に持越しです。







2013年5月7日火曜日

シートフィルムの引伸し


 ここのところシートフィルムの引伸しをしているが、ピント合わせには 非常に難儀している…σ(^_^;)。







 僕は ド近眼なので 近くは本来 物凄く良く見える筈なのだが、その僕の眼をもってしても ピントのピークがよく判らない。

 今まで 、focomat Ⅱcによるブローニーフィルムの引伸しであっても ピークルーペで見れば確実に銀の粒子の粒状が判り ジャスピンでプリント出来ていたのだが、シートフィルムの像を ピークルーペで見ても 引伸し倍率が低いのか 銀の粒子が粒立った様には見えないのだ。

 仕方がないので今は フォーカシングノブを前後して ネガ像のコントラストが一番高くなった位置をピントのピークとみなしている。

 今は 大四ツ切にプリントしているのだが、その程度の引伸ばし倍率であっても ZONE Ⅵ引伸機のヘッドの位置はかなり上の方にあり、またフォーカシングノブは そのヘッド部の左側面の背面寄りの位置にあるので ピークルーペを覗きながら 手を伸ばして フォーカシングノブを操作するというのは えらい体勢になってしまう。本当は専用のフォーカシングロッドが欲しいのだが、どこかに転がってはいないだろうか?

 その辛い体勢を維持したまま ピントを行ったり来たりさせるのは 結構苦痛な作業だ。気が滅入ってしまう…。





2013年5月5日日曜日

2013.05.05. プリント


 今のLED光源パネルでも焼けそうなネガを 引続きプリントしてみることに…







 明らかに focomat Ⅱcで引伸ばしていた時とは トーンが違う。

 これが散光式ということなのだろう。

 今回 自分の手持ちのネガの殆どは 軟調になり過ぎて上手く焼けなかったが、引伸機のタイプが 散光式に変わったので そもそも同じネガであっても 今までより軟らかい印画になってしまうという事なのだろう。

 ネット上のどこかの情報なので うろ覚えなのだが、Kodakのフィルムのデータシートの現像時間は 散光式の引伸機でプリントするために適したネガ濃度が得られる値だと 且つて見た記憶が有る。

 今回 以前にfocomat Ⅱcで焼いていた頃には、覆い焼きを駆使せねばモノにならないと思われた様なネガでも、少々の覆い焼きで ある程度モノになってしまうのには 正直驚いた。

 今、本当に自分で手にしてみて(所有して)実際に使ってみて 本などに書かれている 散光式の特徴、独特のトーンというのを 身をもって感じている。

 その違いは 今のところ 僕にとっては これもよく本などに書かれている事だが、一概にどちらがいいとは 簡単に言い切れない。それぞれに良さが有る。

 ただ 結局 世の中 何事においてもそうなのだろうが、僕は やはり最終的には何でも自分ひとりでやって見なければダメだと思っている。今回の引伸機の方式の違いについても 自分でやっていれば 先達が書き残して下さっていることも、言葉では上手く言い表せないような違いも 自ずと理解する事が出来る。

 でも、いずれ近いうちに 集散光式と散光式の違いについて感じた事を 自分なりの言葉で綴ってみようと思っている。上手く書き表せないし、上手くは伝わらないかも知れないが…(ただ 上のiPhoneで撮ったプリントの写真には 一部その片鱗を覗かせていると思われる部分も有るので 自分は…という方は 注意して観て欲しい)。








こいつも 焼いてみたけど…ちょっと浅いかなぁ…



 もちろん ベタ焼きは綺麗だし、8×10位のネガサイズになれば ベタオンリーでもいいかもしれないけど、やっぱり引伸ばして サイズが大きくなるとベタ焼きとは 印象が違うなぁ… 。

 僕は実際にその場所に立って撮影しているので、そのスペースを体感しているからかも知れないけど、ベタ焼きや8×10に伸ばしていた時は 完全に客観視というか カタログ冊子の写真を見ている様な感じだったけれど、 11×14位になると この時はこんな光だったなぁ…そしてその光ではここはこんな感じに写真上に再現されるのか…とか撮影していた時と今プリントを見ている自分が 時間を行き来している と云うか プリントに入り込んでいる自分に気付く。

 
 もっとも これらは建築を撮った写真で ただ単に ようやくこのサイズになって その塔なりスペースの スケールを感じるようなサイズにようやくなった…というだけのことかも知れない。

 でも 今日の僕は、引伸ばすのも有りだな…引伸ばして新たに感じられるものがあるなら 引伸ばす事 その技術を磨く事にも意味がある…と感じた。

 
 いずれ 気に入ったものは さらに上のサイズに焼いてみようと思う。 さらに上のサイズのプリントには さらに自分が入り込めるような錯覚を感じ、新たなスケール感を感ずるのかも知れない。

 
 実際、3月の二川さんの写真展でも、確か滋賀県の民家を写した写真だったと思うが(そのコマは恐らく 三脚据えてカッチリ撮られた様なモノではなく、半ばスナップの様な感じで捉えられたモノだったが)、いま自分がこの写真を観て得られた感覚(スケール感)は、このサイズ(かなり大きい)で プリントされていなければ 得られなかったろう…と明確に思わせるモノが有った。

 普段 自分は比較的プリントに近寄って凝視してしまうが、(その人がどの様にフィルム現像して それはどんな粒状をしているか、そして どの程度シャープな印画が出来ているかに興味が有るので…もっとも引いて観てみる事も忘れないように心掛けているが…)その時の写真は しっかり引いて観た。これくらいの鑑賞距離をとって観たときに得られるスケール感が 実際の撮影された時の感じに近いのでは…そんな事を感じ 幾度と無く 近寄ったり 引いたりして観てみた。本当にその写真が 展示されていた中では カッチリ撮られた様な感じではなく スナップ的に感じたので 自分にとっては意外なかんじだった。

 
 明らかに 広角レンズで撮られたようなモノではないので、撮ったレンズの焦点距離というのも もしかしたら 鑑賞距離に関わってくるものなのだろうか…

  







 ここのところ プリントするのも億劫になって しばらく停滞していたが、調子が上がって テストピースも本来の自分らしくなって来た。

 自分で日々プリントされてる方の中には、同じような事を感ずる方もおられるかも知れないが、一度 面倒な気持ちが芽生えてしまうと 段々億劫になってしまって 元のコンディション(モチベーション)に戻すのは大変な事だ。









先にも書いたが、この塔の写真のトーンなど 今まで経験した事の無い感じだ…







こいつは やっぱ今の ブルーのLEDオンリーのシステムじゃダメだな…