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2014年1月9日木曜日

散光式と集散光式 (その2)


 新しい年が明けた…。

 ただ、年末年始の連休中も 写真に関する事は 何もしなかった。(せめて 何処へも出掛けなかったので、年越しでプリント作業でもしてみれば良かったな…)

 今は 仕事の方が バタバタしていて 気持ちが落ち着かないと云う事も有るけれど、何か 暗室作業をする気に無れない。

 冬という季節の問題も有る。

 僕の家は古い木造の家で 夜中に 暖房を入れて ぬるま湯を貼った大きなバットに更に入れ子状に それより小さな現像液を貼ったバットを浮かべて(実際は ぬるま湯を貼ったバットより 現像液を深く貼って バットごと浮かんでしまわない様にするが…) 時間の経過と共に時々 挿し湯して 液温を20℃以上に保ちながら作業する。春〜秋と勝手が違って そういった段取りを踏まなければならないのを想像しただけで 気が滅入ってしまうのだ。

 ただ、最近古い写真関連の雑誌の記事の とある方の話として チョッと気になる記述を見つけた。

 夏は 気温の関係で、液温が高くなり 黒の締まりが悪くなるので 気を付けなければならないと云うのだ。(もう 細かい事は忘れてしまったが、その方は夏場のプリントは あまりやらない様な事も云っていたかも…)

 自分は 液温が20℃以上にする事には 心を砕いていたが、ゼラチンが緩んだりするようでなければ 液温が或る程度 高くなっても問題無いと考えていたので この話は少し以外だった。

 本当にそうならば 改めなければならないので、もう少し調べたり 実際に演って見比べてみる必要が有りそうだ。

 実際のところ、昨年は あれこれやってみたが どうも自分が求めている様な描写に出会えない…と云うのが モチベーションを下げている要因だ。

 それでも 春をむかえる迄には なんとか始動して また あれこれ試していきたいと思っている。



 そこで、その前に 去年自分が感じたことを振りかえり チョッと整理しておこう。







 去年 自分は 自らの所有するものとしては 散光式の最初の1台となる ZONE Ⅵ引伸機を 再生して 4×5で撮った写真をプリントしてきた。

 結局、あまり満足するようなプリントを製作出来なかったが、 一年の写真生活の中で 敢えて「自分が求めている様な描写」に一番近いと思うモノを選べ…と云われたら 真っ先に思い浮かぶのは上の写真(テストピース)だ。

 この写真は これをプリントした当時 何らかの記事にして このBlogに載せていると思う。

 しっかりとした記録を採って無くて このプリントを作成した時の情報が残っていないので ハッキリ憶えていないのだけれど、GW前後に 確か最初の 緑と青のハイブリッドのLED散光ヘッドを拵えて 緑と青の光をミックスして焼いたのだけれど、あまりにも眠い画にしかならないので、青のLEDの光だけにして焼いたものだったと記憶している。(少しでも眠い画を黒くしようと プリント現像液として使用している KodakのPolymaxTも若干 希釈率を下げ 濃くして使っていたかもしれない)

 当時の事をハッキリ憶えていないと 先程 書いたけれども、これでも もちろん若干眠い印画なのだけれど このテストピースの描写やトーンが我ながら 美しいと感じたので、何度も手にとって しげしげと観ていた記憶だけは残っているのだ。

 この写真、これが散光式の特徴だと思うのだけれど、多宝塔の庇の陰の下 陽の当たっている部分は、廻りの部分の影響からか 若干 濃度が載っていて(この部分に関しては 純白でも構わないが僅かにグレー掛かっている) 集散光式のfocomatで焼いていたものと比べると眠くて力強い感じでは無いのだけれど、控え目な分、落ち着いた 非常にリアルに輝きを感じさせるようなプリントには なっていると思う。多宝塔の黒く煤けた木の質感、切石の基壇の質感、上部の組物の一見漆黒と思われる中にも 良く観ると僅かながらに 階調が感じられる。そして 引伸し倍率としては そんなに高くないという事はあるが、非常に細かく繊細に写っており、とてもシャープだ。

 このプリントを作った頃から 薄々感じていたけれど、一般に巷では 散光式の引伸機で焼いたプリントはトーンが豊富で軟らかい…と云われるが、少し違う様な気がする。







 この後、更に硬調に焼けるようにするために 青のLEDよりも短い波長の光を生み出す 近紫外線域のLEDを付けた 青と紫のハイブリッドの照明を作ったが、濃く焼ける様にはなったのだけれど 何か違う。

 確かに 日向から日陰まで プリント出来ているのだけれど、覆い焼きなどを駆使して(自分が撮っている被写体(古建築)では 未だ自分の撮影技術、現像技術が未熟で有る事もあるかも知れないが ストレートに焼いて良いプリントが出来るネガなど無い) 局所的に辻褄が合っているのだけれど、全体としての 統一感に掛け ちぐはぐな印象を受ける。

 どうもfocomatで焼付けしていた頃の コレで良いやん! という風な感じにはならないのだ。








 上の写真も記録を採って無くて  ウロ憶え程度にしか記憶に残っていないのだけれど、近紫外線のLEDオンリーか もしかしたら少々 青いLEDの光も加えて 焼付けしたプリント。

 それまでの光では 濃度の高いプリントが出来なかったのに、近紫外線域の光で焼付けると あっさり真っ黒いプリントが出来て 拍子抜けしてしまった事を憶えている。

 ただ、シャドーの部分は ベッタリしていて、まだ水に浸かっていたプリントを引き揚げて スポンジで 軽く表面を拭った時の黒い艶が何とも云えず iPhoneの写真に収めていたのだった。(決して この黒さが自分の好みだと言っているのでは無い。)


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   …と、先日ココまで記述していて、そもそも前々から解ってはいたのだけれど、自分は 散光式と集散光式という事と、今迄 focomatなどで使って来た光源(白熱電球)と冷光源(厳密には 陰極管とLEDの光を全く同じものと考える事は出来ないが、まぁ ここでは一旦 LED光源は 冷光源の括りに入れておこう)という事をごちゃ混ぜにして扱っているので さすがに このままの状態で 色々な事をして考察し アレコレ云ってみても 仕方が無いなぁ…と思うようになった。

   やはり、散光式と集散光式という事と 通常の光源(白熱電球)と冷光源(陰極管とLED)という事は 分けて考えねばならない。

   その為には、4×5のフォーマットを伸ばせるコンデンサータイプの引伸し機を 手に入れるのも 近道で それはそれで一つの手だが 少し経済的にも設置スペース的にも苦しい…σ(^_^;)。

   そこで、今あるfocomatのヘッド部分を 換装出来る様に 自分で 集散光式のヘッドであったり LEDやもしくは場合によっては陰極管のヘッドを製作してみたら どうだろう…と 最近 頻繁に考えるようになった。

   ここの処 バタバタしていて すぐに…と云う訳にはいかないが 遅くとも春先くらい迄には思い腰を揚げて 取組んでみようと思っている。



関連する過去の記事 散光式と集散光式 
















 











2013年10月29日火曜日

2013.10.29. つれづれ


 日曜日 暗くなってからプリントもしたが、額装も 僅か1枚だけれど完成させていた。






 マットの余白の大きさは 正直まだよく解らないが、自宅の玄関の壁に掛けてみた処 少なくとも窮屈な感じはしなかったので 今回は コレでいこうと思っている。

 自分 プリントサイズにも依るが 余白は最低3インチは必要だと思っている。自分は 今回の様なプリントサイズでは それでも少ないと思っているので、それ以上のサイズの余白になる様に 既製品の額のサイズを選んだが、上の写真では 天地の余白は それぞれ 80mm、88mmとなっている。横方向が5インチ近くとれているので、上下が これより狭くなって来ると バランスが悪くなって来ると思う。






 上下の余白のサイズを足すと168mm。自分は 47〜48:52〜53位の割合で振り分けている事になる。

 上で挙げた余白の寸法は実際に見えている幅。実際は 額にマットが収まった段階で 額の見附(正面からの見え幅)に上下左右10mmずつ被って 隠れてしまうので 注意しなければならない。

 額縁にも 色々有って 色々な写真展を観て廻って 自分なりの好みが判って来た。(と云うか 自分なりの価値観念の様なモノが出来上がって来た)

 まず、今回位のサイズのプリントの場合 奥行き…と云うか 厚みは30mm以上は欲しい。25mm位の見込のモノも有るが 薄っぺらい感じしてしまう。


 


 そして 返しが付いている事。アルミ額縁自体の厚み(見込)がしっかり有るのに、返しがないと その部分のアルミ額縁の部材のつばの厚みを感じてしまい 薄っぺらく感じてしまう事が有るのだ。

 今回 自分が選んだ額縁の見附は11mm。本当は8〜9mm位の もう少しスマートなモノが欲しかったが、自分が買い求めようとしていた処では 見込が30mm以上で 返しの有るものは このタイプしかなかったので それに関しては目をつぶる事にした。





 





 







2013年9月19日木曜日

2013.09.19. プリント


 ここの処はコンスタントにプリント出来ている。

 3連休に遠出せず 毎日プリントした事が結果的に効いているという事だろうか?。

 写真展まで 出来ればこの状態を維持していきたいと思う。




 以前 Mamiya7で撮ったネガをfocomatⅡcでプリントしたとき、11×14inchから16×20inchのサイズにアップしたとき、引伸し倍率の限界を感じた(トーンが詰まった感じがする)。

 今回 この4×5inchのネガから 11×14inchから16×20inchのZONE Ⅵでのサイズアップでは 11×14inchから16×20inchの拡大率の変化では 印画が大きくなったことによる トーンの詰まった(省略されて滑らかさガ無い)感じというのは パッと見る限り特に感じられない

 ただ、僕自身は、散光式であるからといって べタ焼きに焼いたときの あの美しい階調が 或る程度の大きい拡大率になってもそのまま維持されているとは思えない。

 2~3倍ではさほど感じないかもしれないが、引伸しは 絶対にキャリエ効果の影響をうけている筈だ。

 ライカで撮ったフィルムをfocomatで伸ばす際にも 8×10inchでプリントされて 軟らかく美しいトーンを持っていたものが、11×14サイズに伸ばした途端に トーンの瑞々しさを失って 生気の抜けたカスカスのプリントになってしまい がっかりする事が良くある。


 16×20inchのプリントを現像して それまでに無い体験と云ったら 大袈裟過ぎておかしいのだけれど、何時もよりよく判った事が有った。

 それは 現像液の処理能力の変化。

 何時もは 最大濃度(黒)がすぐ得られなくなるので、現像液を使い廻す事は 殆どしないのだが、3連休だった事も有り 2日目の夜に 前日のテストピースで得た情報を元に いよいよ16×20inchでプリントする直前に Polymax Tを(1:7)で 2.5リットル程 希釈して用意した。

 その晩は 16×20inchのプリントが2枚と翌日(3日目の夜)にまた16×20inchのプリントを制作する為に 3枚程 11×14inchのプリントを焼いて終了した。

 使い終えた現像液は 容器に移し 空気を追い出した後 勿論 密栓して保存。

 本当は、最大濃度が出ず悔いの残るプリントを作ってしまう方が 精神衛生上宜しく無いし、印画紙を無駄にする方が 金銭的損失が大きい事は分かっていたが、一晩位は問題無かろうと 次の日(3連休の最後の日)も同じ現像液で 16×20inchのプリントが3枚と その後11×14inchのプリントも2〜3枚制作した。

 正直、16×20inchのプリントは 液の疲労を特に意識する事も無くプリント出来た。

 本来なら(1:9)で希釈して使用すべきPolymax Tを(1:7)で希釈した事も 現像液の能力がもつ要因のひとつとして有るかもしれない。

 が、Polymax Tを新調して2日目のプリントを終え また容器に移す際に、細かく黒い針の様な 磁石に付いた砂鉄の様な 細かいこより状の屑が 幾つか溶液中に析出していた。

 コレは いつも経験している事だが、使っているとこの様になって来る。もしかしたら この様な兆候が診られた時点で速やかに廃棄すべきなのかも知れない。

 3連休が明けて次の日の早朝(Polymax Tを溶解して3日目) 懲りずにまた使用。

 ここまで使うと、正直 印画紙をバットに沈めバットの片側を持ち上げたり下ろしたりして傾け 波を発生させてそれを利用して溶液を攪拌させても 手軽だが 黒に深さが出ない。

 16×20inchのプリントの場合 自分も最初は確実に乳剤面に現像液を行き渡らせる為に 手前を持ち上げ バットを斜めにして奥に現像液の溜まり場を作り そこに印画紙の片端をさしてバットを元通りにして 手前に戻って来る流れを利用して 乳剤面に一気に現像液を行き渡らせる。

 現像液が乳剤面総てに行き渡った事を確認したら そこからは ピンセットで印画紙をつまんで連続攪拌。

 但し、時々 バット内の溶液が循環する様に 幾度かバットを傾け 片方に寄せては水平にし 波を発生させて現像液を動かす。




 絶えず連続攪拌 それでも もう処理能力の限界か 黒は一向に締まらず、階調も ふくよかな感じが無くなりべったりとした感じにしかならない。

 観るとバットの下の方には、ステインの様な物が こびり付いていた。

 思えば、単純に面積計算でいっても 16×20inchのプリントは 一度に8×10inchにして4枚分 現像液の能力を消費する事になる。

 それに加えて 紙が大きすぎて それ自身が現像液を含んで 重くなるので、ピンセット(トング?)で抓んでバットから引き出し 次のバットに沈める動作も 折れ曲がらない様に 手早く行おうとするので、停止液の中に持込んでしまう現像液の量も 必然的に多くなってしまうのだ。

 よって、作った量の割には 立て続けにプリントすれば 液はみるみる能力を失っていき、体積も目減りしていく。








 







2013年9月17日火曜日

2013.09.16. プリント


 3連休。プリント三昧…とまではいかなかったが、毎日3〜4時間位ずつ コンスタントにプリント作業をした。

 昨日の明け方 実に半年振り位に 16×20inchサイズの紙にプリントした。

 半年前と比べて 感度低下とか有るのだろうか?と思って心配していたのだが、問題は無い様だった。

 ただ、前にも書いたけれど 11×14inchサイズとはスピードが違う。同じ引伸し倍率でくらべると やはり 16×20inchの方は 11×14inchサイズの8割程度の時間だった。





 僕の所有している 5×7inchのネガまで対応のZONE Ⅵ  引伸機。

 元々 附属してきた4×5inchのネガキャリアが セットすると隙間だらけで 周囲に思いっきり光が漏れる…と言う訳の分からない仕様なので、上の写真は 例の黒色のボール紙で自作したネガキャリアをセットする為に これまた自作のLED光源ユニットを取外したところの図…σ(^_^;)。





 今回は現状のままで作品を制作して写真展に臨むと決めたが、一段落したら コレは流石にマズイので何とかしなきゃ…。

そう云えば、現状のZONE Ⅵ  引伸機の支柱で 何処までの拡大率になるか不安だったが、丁度 得られるイメージのサイズが14×17inch程。

 ちょっと 横方向の余白が左右足して3inchと云うのは 紙が勿体無い気がするが 現状ではどうなるモノでも無いし、プリントが大きいと扱いが大変なので 皺になるのを気にせずにピンセットで掴める様に 慣れない自分には この程度 余白に余裕が有った方が その後も水洗工程が続く事を考えると良いかもしれない。







 どのコマでも たいがい16×20inch最初の1枚目のプリントは 若干濃度が足りなくて失敗したり 全体のバランスも今ひとつな事が多いから 更に細かい焼込みを付け足そうと あれこれ考える。

 2枚目、全体のバランスは 1枚目より改善されているが 弱気な性格も影響してか 全体的に若干 濃く焼込んでしまう事が多い。

 残念ながら今の自分には 金銭的にも 3枚立て続けに 16×20inchで同じネガを焼く余裕が無い。

 気力も無い。既に2枚焼いて満足いかなくて 自分で及第点すらやれなくて ヘコんでいる処に 更にもう1枚失敗してしまったらと思うと…。それを考えると なかなか「じゃあ、3枚目 いってみよう!」という気にはなれないのだ。

 すぐ上の1枚は 黒くトンネルを出る時の様になってしまった。(もっとも 元がそういうシチュエーションの写真だが…)

 写真の絵柄自体も そんなに気に入って無い。

 元々、大判で 結構広角なレンズで撮ると周辺部は 大分暗くなるとは思うが、それでも 上の写真は焼き過ぎだ…。

 焼込みのテクニックを駆使しても 観る人に それを感じさせてしまう様では駄目だ。

 他の人の写真展などでも どんなに良い写真でも 気付いた途端に あざとく感じてしまう。

 自分も日頃からプリントしていて そういう処に常に注意しているので、普通の人より目が行ってしまうし、そういうものを見極める能力は他の人より秀でているとは思うが…。







 
焼込みの手順が この前のようなメモでは後日 日をあらためてプリントする際に訳が分からなくなるので、手順ごとにコマ送りで描き取っていく事にした。

 やはりこうなっていると セーフライトの許でも判りやすい。








2013年9月14日土曜日

2013.09.14. プリント


 この3連休は プリント三昧のつもりでいるのだ…σ(^_^;)。

 といっても、自分は ちゃんとした暗室を持っている訳ではないので、夜中に襖を閉め切って作業するしかないのだけれど…。

 取り敢えず 土曜日(初日)の早朝…



 
 
 まず、ついこの間 現像したefke PL25 ORTをプリントしてみる。




 
 自作のLED光源ユニットは、光が印画紙の感光する帯域(波長)に絞られているし 取付られているLEDの数も多く非常に効率が良いのか ベース露光は5秒。

 もっとも、そこから更に だいぶ焼き込んでいくのだけれど…。

 テストピース1枚目は かなり露光オーバー。(ここの処は タイマーに付いているAEセンサーを活用してない…σ(^_^;))

 でも1枚目を観て 2枚目は それなりに 大きなプリントに臨める様な テストピースが出来た。






 ベース露光は5秒と書いたけれど、要はこの檜皮葺の一番見せたい部分の濃度をその位に抑えたいのだ。

 オルソフィルムで撮影しているので、軒付の檜皮の重なった部分は ネガには殆ど何も露光されていない。もちろんプリントでは真っ黒になるのだけれど、ベース露光の5秒に拘って その部分の黒の濃度が露光不足で浅くなってしまうと、他の部分を焼き込んでいっても 不自然なプリントになる。

 今回はベース露光は僅か5秒だが そこから うまく焼き込んでいけば、その部分の濃度も問題無い様だ。




 甚だ簡単ではあるが、テストピースから 大体どの様に焼き込んでいくか考え大まかな記録を録る。

 セーフライトの許でも しっかり読取れる様に 細いサインペンで ササッと一気に書く。

 本当は 施していく覆い焼きごとに コマを分けて描くべきだろうけど、描き終わったら即プリントに移るので、1コマの中に ごちゃごちゃと描き込んでしまっている。

 やっぱり あまり複雑だと後日このメモを見返して プリントをおこそうとしても訳が解らず 最初からやり直しになる事がよく有る…σ(^_^;)。






 背後の木立の印象が少し弱いかなぁ…と思って 更に濃度を上げたプリントを作ったが、少し濃い?。

 乾燥してみないと何とも言えないが…。

 でも、focomatで焼いていた頃に比べるとドライダウンそのものが ほとんど無いように思えるのだが、気のせいだろうか?。

  それでも、ハイライトの部分は じっくり時間をかけてジワジワと滲み出て来ると思う。





 iPhoneの写真はどうしても濃く写ってしまうな…。

 実物は こんなに黒く無いですよ…σ(^_^;)。



2013年9月12日木曜日

2013.09.12. フィルム現像


 


 先日 写真展を観て廻った際に、fotochatonさんに立寄って Rolleiのローコントラスト現像液を買い求めていた。

 efke PL25 ORTを R09 ONE SHOTで現像しているが、いつも晴天下で撮影したカットは 物凄いコントラストになって仕上がるので、少しは軟調気味に落ち着くのではないかと前々から目を付けていたのだ。

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 前浴:17.5℃------ 1,000ml 3分30秒------20.0℃ 

 19.8℃ ----- Rollei RLC (1:4) 520ml 1本目-----7分35秒------ 21.4℃

 停止:水停止 20℃ 1分15秒

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 Rollei RLCは、酸化され易いらしく、希釈してからの作り置きは出来ない様だ。残った原液も、空気を追い出せる容器に入れ 密栓して保管した方が良いらしい。

 本当は純水で希釈するように指示されているが、浄水器を通した水道水で希釈すると 若干オレンジ寄りの薄い褐色になった。
 
 パッケージの説明書きには 中身の溶液の色がブラウンになってしまっている場合は、能力が失われている旨の注意書きがあって 少し不安だった。
 
 




 現像時間は 特に何処を調べても細かいデータは無いし、そもそも データを提供して下さっている方と 自分の被写体の傾向が合致している事など稀なので、ここは20℃ 6分30秒かな…と思ったのだが、いざやってみると弱気になって 結局は7分35秒の現像…σ(^_^;)。

 出来上がったネガは、実際 少し過現像気味だった。やはり6分30秒位で丁度良かったかも…。



 






2013年9月7日土曜日

2013.09.07. プリント


 今朝もほんの少しだけだが テストプリント。




 今日は 11×14inchに焼いたのは 僅かに2枚だったが、Polymaxも直前に希釈したし(今日は1:7) 覆い焼きも チョッと落ち着いて考えて施してみた。

 まぁ、今現在の自分の腕なりに そこそこ上手く焼けているんじゃないだろうか…(とは云っても 不満な部分は幾らでも有るのだが…)。






 最近の自分は、たまに このBlogにもその画像をアップした事が有ると思うが、まず 実際にこれから焼こうとするサイズの印画紙そのものを 1/3~1/4に鋏で裁断したものに 段階露光を施してテストピースを1枚作成し そこからイキナリ本番(といっても 前にも述べている様に これは16×20inchの本番プリントに向けた布石に過ぎないけれど…)に挑む。

 そのテストピースは そのカットに於いて一番重要な被写体について作成するので、それについては イキナリの1枚目でもそこそこのプリントが得られる事は有る。

 でも やっぱり その小さなテストーピースでは 画面の隅々まで情報が得られていないので、その本チャンプリントを手がかりに さらに焼き込んだり、それに伴って焼き過ぎになってしまう様なところには 黒い紙片を用いて遮ってやる。





 
 仕事から戻って来て 乾いたプリントを見る。

 やはり focomatで焼いていた頃に比べてると 薄っすらと靄が掛かっている様で輝きを感じない。







 このBlogを見て下さっている方々には直接参考にはならないが、このプリントのベース露光は9秒。そこから部分的に焼き込みを施して追い込んでいく。

 ただ ここで知って欲しいのは、焼き込んでいったからと云って 決してイイモノになるとは限らないということ。

 僕の経験からして(これは現時点での 僕の感じている暫定的な値だと思って欲しいが…)もちろん絵柄にもよるが ベース露光に対して その1.5倍以上の時間 焼き込むと その部分は最初のベース露光だけをかけた部分にたいして 上手く説明出来ないが、濃度は出ていてもトーンが詰まった様に感じられて(純粋に硬い柔らかい 或いは2号or3号という感覚とは若干違う様に感じられるので…) 画面全体に統一感が無く ちぐはぐな印象を受けてしまう。

 この感じ 分かって下さる方は 分かって下さると思うのだが、例えば上の写真において(iPhoneで撮った拙い画像で判断していただくしかないことは 誠に申し訳なく ご容赦願いたいが…) 多宝塔の庇の下の建具の辺りは ベース露光の9秒位で焼いていると思うのだが、それに比べて倍近くかそれ以上の露光をかけている そに横の画面の上から下まで幹が通っている木の辺りは トーンが詰まった様になっていて それらを1枚の写真として見た時に トーンが統一されておらず 自分には ちぐはぐな印象を受ける。

 そもそも、僕の作ったネガ自体が濃すぎるのだろうか? このカットについては そんなコトは無いと思っているのだが…。

 多分ベタ焼きなら問題無いプリントが出来ると思うので、これも散光式になったとは云え キャリエ効果の影響をモロに受けている…と云う事だと思うのだが…。















2013年9月2日月曜日

2013.09.02. つれづれ





 引き続き 11×14inchでのテストプリント

 現像液は Polymaxを希釈したものを 使い廻しているので、黒に締まりが無いのは ご容赦下さい。

 でも、まだ本番プリントの為のテストプリントの段階だし、去年 散々プリントしたので、ここから現像液をま新しくした時の  最大黒が得られた時の調子は 今の自分には 頭に思い描けると思っているので…。






 引伸機が散光式になって 幾分 集散光式の時より焼き易くなるのだろうか…と思っていたが、そんなコトは全く無かった…σ(^_^;)。

 集散光式(focomat)で 焼きにくかったネガ(絵柄)は 散光式になっても 焼きにくいネガだ。

 それらのネガは 集散光式の時と同じ様に 複雑な焼き込みのプロセスを要求される。

 それでも 確かに ネガ濃度の濃い部分においても ベース露光をかけた後の焼き込みをしていく時間そのものは短くて済む気がする。

 ただ、焼き込みの時間が 押せば押すほど 真っ白く抜けて輝きを放って欲しいハイライトの部分にも濃度がのって来て プリントが光を失っていってしまうので、散光式の引伸機でのプリントでは こういう絵柄においては 焼き過ぎは禁物だ。






 結局、何だかんだ云って こういうのが  上手く焼けないのである…σ(^_^;)。

 まぁ、それ程 真剣になれていないという事も有るけど…。

 なかなか モチベーションを高めたり それを維持していくのは大変なのだ…。一度 スイッチが切れてしまうと こんなものだ…。

 このカットでは 屋根と庇が ノコギリ状に 天空や陽の当たっている部分に食い込んでいる。

 この様な絵柄をプリントする時は、こちらも 露光を遮る黒い紙を どういったプロセスで 手を動かして施していくか 綿密に検討し 事前に頭に思い描いて インプットせねばならない。

 それには瞑想と迄はいかないかも知れないが、前もって精神を落ち着け 心をクリアーな状態にしなければならない。(夜更けにプリントし始める時は よくコーヒーを淹れて飲む事にしている)

 そういう気持ちで臨まなければならない…それは分かっているのだが…。

 ただ、上のカットは自分をそんな気持ちにさせて 心を奮い立たせて 挑ませようとさせる様な そんな写真では無い。

 正直、今の自分の問題は フィルム現像とかプリントとかそういう段階では無く それ以前の問題だ…。

 それは、自分が一番 感じているのだが…。今の処は 撮っても撮っても あまり良くなら無いのだ。






 この写真ではよく判らないが、今まであまり真剣に考えた事が無かったが ZONE Ⅵの現状の支柱のままで 16×20inchのプリントが製作出来るのだろうか?

 今現在 写真に写っている状態で 11×14inchサイズを引伸ばしているので ホントにチョッと無理かもしれない。早めにチェックせねば…。

 来年辺りには 20×24inchにステップアップしようと思っているのだが、そうなると さらに別な方法を考えねばならない。

 まず20×24inch対応のイーゼルを手に入れなければならないが、そこからして今の自分には 金銭的にハードルが高そうだ。





 今年の2月に使ったきり しばらく使ってあげていないfocomat Ⅱc…。

 レンズくらいは取り外して防湿庫に仕舞っておけば良いのだが、無精な自分は 半年間も そのまんま…。

 チョッと不安になったので 取り外してカビが生えたりしていないか点検してみた。





2013年8月26日月曜日

2013.08.26. つれづれ


 お盆が明けてから フィルム現像も プリントも停滞気味…。

 まぁ、こんな自分にも撮影を依頼して下さる方が いらっしゃって 先週末は旅行から戻った後 依頼された物件の撮影をして この週末はそのデータ処理をしたり 本を読んだり…。

 それでも、昨日の明け方 久々に プリント作業…。






 フィルムはDELTA100。HC-110は 使い切ってないし、D-76もまだ現像能力が十分に有ると思われるのだが、何かしっくり来なくて 盆明けの再開分からXTOLに切り替えた。

 切り替えた…と云っても XTOLはシートフィルムの現像では 元々 最初から使っていたモノなので 帰って来たというところだろうか。

 プリントは ILFORDのFBに現像液はKodakのPolymax。コレは暫く変わりそうもない。もっと変わった紙を使ってみたいが、今の自分には金銭的余裕が無い。

 16×20inchのプリントを制作した事のある今の自分には 11×14inchのプリントが本当に小さく見える。もっと大きなプリントを制作したいが 取り敢えずこのサイズで 何処をどの程度焼けば全体のバランスがとれるか把握しないと…。

 ちなみに…メーカーのアナウンスでは 紙のサイズは違ってもSpeedは同じだと云っていたと思うのだが、そんなの当てにならない。(以前 焼いた時は 若干違っていた) でも、各部分の相対的な露光時間の差(比)のデータ収集はある程度出来るので…。

 次に16×20inchのプリントを制作する時には、ピンセット(トング?)は使わず 素手でやってみようと思っている。

 いや、他のメーカーの紙の事は 全く知らないが、とにかくペラペラなのだ。

 それにしても 何故ILFORDのFBには 半切が無いのだろう…。

 それでも11×14inchの紙は ある程度 躊躇も無く次々と使える様になったが、16×20inchはそうはいかない。2枚以上立て続けに失敗したら 結構ヘコむと思う。

 そういう時の為に 14×17inchという選択肢も出来れば作って欲しい。







 自作のLED光源を付けた ZONE Ⅵ引伸機で伸ばしたプリント…。

 イマイチしっくり来ないが、今年はコイツで我慢して頑張ってみようと決めた。これで何とか写真展の為のプリントを完成させよう。

 上の写真で見ると、散光式のプリントは 分離が悪くハイライトの部分が周囲の影響を受けて 若干焼けてしまっている。この写真は夏の日差しの中で撮影しているのだ。明るい部分は 真っ白に飛んで何も焼けてなくて それでいいので、もっと光輝いたプリントになって欲しい。

 その後、乾燥させてみたが 正直 focomatでコントラストの強いネガを焼いた時の様な プリントから発散されているのではないかと見まごう位の 光を受けて輝きを放つ様なプリントにはならなかった。

 ただ、前にも触れたかも知れないが 原因はそれだけでは無いかも知れない。今 この引伸機に取付けている150mmのコンポノンは若干レンズに曇りが有るので、それが前から少し気掛かりなのだ。







 それならば、もっとグレードを上げて焼けばいいと思われるかも知れないが、これ以上グレードは上げたくない。

 檜の樹皮の重なった部分のふっさりとした 瓦屋根とは違った柔らかさの様なモノが ガリガリになって失われてしまう様な気がする。









2013年8月15日木曜日

CHAMONIXで210mmでアオる


 僕は 以前から210mmのレンズを所有していたが、CHAMONIXに取付ける為のリンホフボードの数を レンズの本数分持っていなかったので 当初は使っていなかったのだが、この春先 ボードの数を増やし 210mmのレンズもボチボチ使い始める様になった。




レンズの方に 取付けているのは Mamiya7の43mmの外付けファインダー
レンズボード部分を きちんと水平に据えられているかの確認のため



 ただ使っていくうちに思ったのが(沸き上がって来たのが) あんまりアオれないやん…という不満。

 上の写真では カメラをごく普通の状態にしてアオって(ライズして)いるが、この状態では ほんの僅かしか アオれない事が判ります。

 昔 45FAを使っていた時も その辺りはいつも不満を感じていたのです。「広角じゃなくても コレじゃアオれねぇ…」

 その後 モノレールタイプのLXを購入して その手のタイプでは 前でも後ろでも個別にアオれるので 相対的なシフト量を十分確保出来て この問題は ひとまず解決出来ていたのです。

 今回 お盆休みに また撮影旅行に出掛け 210mmで アオって撮影したいシーンに出くわし 普通の状態ではあまりアオれない事、だけれど 大判カメラはすでに フィールドビュータイプの45FA、モノレールタイプのLXを持っていて CHAMONIXを購入するにあたって 携帯性は良いが、アオって撮影するスタイルが基本の自分が使っていくのに問題がないか店頭でよく吟味した事、そして今回の件についても お店の方とその時話をして問題が無い(逃げ道が有る)事を確認していたのを思い出したのです。

 その方法がコレ…




 ベースプレートからバックのフィルム部分を前傾した状態にし 前のレンズボードのフレームもそれに合わせて傾斜させて 前後の面の平行を取るという方法。

 これだと後は カメラを水準器を見ながら 必要に応じて水平垂直に構えれば(前傾した分 起こせば)  最初から 若干ライズした状態になり 更にライズ量を稼いでいく事が出来ます。





 上は別な場面でやはり前傾姿勢にして ライズ量を稼いでいるところ…。

 横方向へのシフトも加えているので、結構傍目には アクロバティックな状態になっています。

 CHAMONIXは ピントの調整のみ繰り出し式になっていて、あとは フレームを展開したり折り畳んだりしてその位置決め(固定)は ホイールディスクのような物を回転させて締め付けたり緩めたりさせなければならないので 例えば僅かな構図の変更の為に カメラを構える位置を変え ライズやシフト量を調整する際にも その都度 ギザキザ加工の施されたディスクを緩めたり締め付け直せばなりません。






 ちなみに更に細かい事を付け加えて行くと レンズ(焦点距離)さえ選んでしまえば バックフレーム(フィルム部分)は 前傾させたり 起こしたりしか する事が無いのですが、レンズボードの付いた 前フレームは そうは行きません。

 前フレームを ごく普通に 通常の状態で ライズさせるのであれば  それはただ鉛直方向に エレベーターの様に上下するのですから 再度のピント調整は 基本的に必要有りませんが、今回取り上げたライズ量を稼ぐ為に ベースプレートから前傾姿勢にさせる方式では、上の写真の様に 前フレームの移動はエスカレーターに載った様な動きになりますので、バックフレーム部分との距離も その都度変わるので、再度ピント調整が必要になります。

 またその動きは ディスクホイールをゆるめて ルーズな状態で行いますので、ピントを厳密にするにはレンズ面とフィルム面の平行が取れているかも 先ずはカメラを横から目視して筐体を確認し、 更にはピントガラス上で全体を見渡して 上下や左右で片ボケになっていないか 再確認する必要が有ります。

 ちなみに 以前にも触れましたが 僕のCHAMONIXは正確には『045N-2』というモデルで 蛇腹の先端部分が 袋蛇腹の様になっていてダボダボなので、短い焦点距離のレンズで アオるには 誠に都合が良いのですが この位の焦点距離のレンズでアオるとその部分で変に垂れ下がって来られると邪魔クサいので 上の写真では 端折って手繰り寄せたのをパーマセルテープで レンズボード部に 貼り付けて固定しているのです。







 余談ですが、購入時にマツバラ光機さんの自らCHAMONIXを愛用されているいう店員の方から教えて戴いた話によると コレより更に長い焦点のレンズを使用する際に 蛇腹の真ん中に垂れ下がる癖が付いて来ても この手のタイプの他のカメラと違い このカメラは蛇腹の取り外しが容易に出来るので 天地反転して癖をキャンセルするように付け替える事が出来ると言っておられました。

 まぁ、こういう意味において 撮影時に厳密に構図を練る人(1枚撮影する迄にあれこれ模索するタイプの人)には ストレスが溜まる一方で あまり向かないカメラかも知れません。

 またそういう調整をしても いい加減にやっていれば ピントは悪くなっていくでしょうから(緩めればグニャグニャですから…)このカメラと長く付き合っていくには 大らかさと言いましょうか 寛容さも必要かも知れません。(でも結構アオれて 携行性が抜群なのは間違い有りません)