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2014年11月25日火曜日

2014.11.24. プリント



   先週の日曜日の朝と 振替休日だった月曜日の朝 チョッと ふと思いついた事があって プリント作業をしていた。

   後になってみて 大きな勘違いをしている事に 気が付き 思っていた事についての答えは 今回は 出せなかったのだけれど…






   ここ 1、2年 実は 自分は プリントをするのに 多階調フィルターを 殆ど使用していなかった。

   殆ど去年は 自作のLED光源を使用してプリントしていたし(今年は使っていないが…σ(^_^;))、特別なフィルムを使って撮らない限り、自分のネガの殆どは 2号で焼けていたので、あまり必要性を感じていなかったのだ。

   一昨年、自分がプリントを頻繁にするようになった頃までは、巷で おそらく普通の人々が やっている通り、自分も 焼き付けには 必ずと云って良い程 多階調フィルターを使用していた。

   今年 とある写真展でプリントを 見せていただいた作家さんが 自身のプリントの話を丁寧にして下さり、親切に色々な疑問に答えていただいた折に、レンズの前に 多階調フィルターをかますと 印画の像が 若干甘くなるという事を訊いていた。

   後日、自分は感度はその分高くなるが 自分の使っているマルチグレード紙では フィルターをかませない状態では 2号相当で焼ける事を知っていたので、暗室で 実際に試してみると、確かに フィルターをかました状態と 何もかまさない状態 その都度都度で ピークルーペで ピントを確認してみても、レンズの前に 多階調フィルターを かませた印画の方が、若干 印画の像が 甘くなるのが 見て取れた。

   自分は すでにそれ以前に 引伸機の機種を変更するごと 或いは、引伸しのレンズをかえる毎に 多階調フィルターをセットする ホルダーを 付け替えるのが面倒な事も有り、また 冒頭にも話した通り、殆どのネガは フィルターをかまさずに 2号相当で焼けていたので、フィルターとフィルターホルダーは、部屋の片隅の何処かに追いやられ 忘れ去られていたのだ…。




   一昨年、普段使っている ILFORDのマルチグレード紙以外に、試験的に(?)号数紙がラインナップに加えられ 自分も 11×14のバライタ紙と 8×10のレジンコート紙を買ってみた。

   今年の秋になって、それらの購入から 丸2年の月日が経って 生モノだし そろそろ少しずつ使っていかないとマズいなぁ…と思い始めていた。

   11×14のバライタ紙の方は、購入した頃に 半分位 使ってあったのだが、8×10のRCの方は 未だに開封すらしていない。

   以前 このBlogで何度かふれた事があるけれど、自分は、引伸機の散光式と集散光式という構造の違いに 興味を持って来たし、あまり欲張って濃度の高いネガを拵えても ネガの濃度の高い(銀の粒子が集まっている)部分においては ネガに照射された光は 散乱させられて 露光時間を掛けても 思うように 焼けない事を イヤという程 身をもって痛感させられていた。

   去年、やはり とある写真展を観にいった際に 作家さんが いらっしゃって 色々とプリントについて たずねた処 丁寧に色々と応えて下さり その方は 集散光式の引伸機にナトリウムランプを取付けて プリントしている…という事だった。

   その時は、ハロゲン球や白熱球ではなく 何故ナトリウムランプを使用しているのか 肝心の その理由を尋ねるという事まではしなかった。(その時は、ハロゲン球や白熱球よりも 電力から 光エネルギーへの変換効率が良くて 出力は大きくても 熱の発生が少ないから…等の理由だろうか…と勝手に考えていた。)

   その後、その作家さんのプリントが素晴らしく また有名な方だった事も有り、暫く『ナトリウムランプ』という言葉が頭の中に残っていた。

    ある日 ネットで『ナトリウムランプ』について調べてみると、今の世においては ナトリウムランプといっても、改良されて様々な演色性を持ったものが存在するようだ…と云う事を そこで知ったのだけれど、自分の中で 一般的に ナトリウムランプと云われて 馴染み深いのは、トンネルの中などの照明に使われている オレンジ色や黄色に見える光だ。

   ネットでは、その橙黄色の光の効能と云おうか 他の光源に比べて 優れた特徴が何点か列記されていたのだけれど、その中に一点 気になる記述が有った。

   それは、「微粒子による光の散乱は、長波長になる程 小さいので、他の照明に比べて 空気中の粉塵などによる散乱の影響を受けにくく 照明の有効範囲が広い」という事。

   正直云って 自分がそれまで抱いていた感覚と違う…(勝手に思っていたのと正反対だ…)というのが 最初に頭に思い浮かんだ事だった。

   何か 波長が短い方が 小さな隙間もすり抜けて行きそうな気がするし、深海になると 青くなるのも 途中で それより長い波長の光は 散乱させられて届かないからだと思い込んでいた。(実は 海に潜ると 青くなっていくのは 違う理由かららしい。云われてみれば、朝焼けや夕焼けが赤やオレンジなのは 日中より太陽の光が浅い角度で降り注ぎ 太陽が天頂附近にある時よりも 光が大気圏の中を進む距離が長くなるので その間に 大気中の微粒子によって 波長の短い光ほど散乱させられてしまった結果だというのは 訊いた事がある。)

   波長の長い光ほど 微粒子によって散乱されにくい…と云う事実を知って、疑問というか 自分の中に一つ試してみたい事柄が思い浮かんだ。

   それは、波長の長い光と短い光で同じネガをプリントした場合、印画に差が出るか? と云う事。

   でも、気を付けなければならないのは、巷に溢れているマルチグレード紙を使っても マルチグレード紙は そもそも それぞれ 異なる波長の光に反応する幾種類かの乳剤が 一つの支持体に塗られていて それぞれの乳剤が 恐らく異なったグレードを担っていて、00号から5号のフィルターを用いて それらのある特定の領域(グレード)を選択したり、スプリットグレードの技法のように 意図的に 複数のフィルターを用いて 2号、3号といった馴染みのグレードに捉われずに 印画を創作出来る様になっている。

   今回の僕の試みを果たすには、普段は 恩恵を受けているその仕組みが かえって障害になってしまっている。

   そこで、冒頭の多階調フィルターと号数紙の出番となる。2号の紙に焼き付けるからには 塗布されている乳剤に有効な範囲内なら どんな波長の光でも 2号相当のグレードに焼ける筈だし(我ながら強引な解釈だ…)、逆に号数紙では使う事のない 多階調フィルターを用いてある特定の帯域(どの位の巾を持つのか知りもしないのだが…) の光だけを選択して 焼き付けをして、波長の短い方と長い方の結果を 見比べよう…という訳だ。

   何はともあれ、焼いてみた…





   極端な話だが… もし結果に違いが有るなら 一番差が付いて分かりやすいだろうと思って、それぞれ 00号と5号のフィルターをかまして焼き比べてみた。

   結果としては、パッと見て スグ判る程の差は見い出せなかった…。もっとも、それもその筈 冒頭で いきなり書いてしまった通り、今回の僕のやり方そのものが 全く的外れで間違っているのだから…。

   チョっと書き進めてしまったので、スクロールが面倒かも知れないけれど、もう一度 冒頭の写真を見て戴きたい。僕は何故かレンズの下に 多階調フィルターポケットを取付けてしまっている事が判る。

   これでは 意味が無い。この時点で 多階調フィルターをかましたところで、フィルターポケットに到達した光は すでに ネガを通り抜けて来ているのだから、既に銀の粒子によって散乱させられてしまったモノも一部 降り注いでいるかも知れないが、その大半は キャリエ効果の影響を受けずに 印画紙に辿り着いた 選ばれた光たちなのだから…。






   今回は、結果的に こんな意味の無い事をしていた事になるけれど、何枚ものプリントをしている中で 幾つか気付かされた事が有った。

   一つは、或る程度 事前に予測をしていたつもりだったのだが、自分が思っているのよりも遥かに00号のフィルターを通した光だけでプリントをするのは、露光時間が掛かると云う事。

   上の写真が そのプリントなのだけれど、何もフィルターを付けずに ダイレクトに焼くと ベース露光 僅か8秒だったプリントが(通常そこから 更に何段階かの焼き込みを加えるけれど…)、00号のフィルターで 同じ位のベース露光を しようとすると、何と720秒(12分!)も掛かってしまう。

   そもそも、コレだけ感度が低いと云う事は、この印画紙の設計においては その帯域の光を使う事など 念頭に置かれていないと云う事なのだろう。

   でも、720秒の露光でも普通にプリントする事が出来たし、そんなに長く露光に時間を掛けていると カブりはしないかと心配だったが、特にそういった事も感じなかった。






   









2014年1月9日木曜日

散光式と集散光式 (その2)


 新しい年が明けた…。

 ただ、年末年始の連休中も 写真に関する事は 何もしなかった。(せめて 何処へも出掛けなかったので、年越しでプリント作業でもしてみれば良かったな…)

 今は 仕事の方が バタバタしていて 気持ちが落ち着かないと云う事も有るけれど、何か 暗室作業をする気に無れない。

 冬という季節の問題も有る。

 僕の家は古い木造の家で 夜中に 暖房を入れて ぬるま湯を貼った大きなバットに更に入れ子状に それより小さな現像液を貼ったバットを浮かべて(実際は ぬるま湯を貼ったバットより 現像液を深く貼って バットごと浮かんでしまわない様にするが…) 時間の経過と共に時々 挿し湯して 液温を20℃以上に保ちながら作業する。春〜秋と勝手が違って そういった段取りを踏まなければならないのを想像しただけで 気が滅入ってしまうのだ。

 ただ、最近古い写真関連の雑誌の記事の とある方の話として チョッと気になる記述を見つけた。

 夏は 気温の関係で、液温が高くなり 黒の締まりが悪くなるので 気を付けなければならないと云うのだ。(もう 細かい事は忘れてしまったが、その方は夏場のプリントは あまりやらない様な事も云っていたかも…)

 自分は 液温が20℃以上にする事には 心を砕いていたが、ゼラチンが緩んだりするようでなければ 液温が或る程度 高くなっても問題無いと考えていたので この話は少し以外だった。

 本当にそうならば 改めなければならないので、もう少し調べたり 実際に演って見比べてみる必要が有りそうだ。

 実際のところ、昨年は あれこれやってみたが どうも自分が求めている様な描写に出会えない…と云うのが モチベーションを下げている要因だ。

 それでも 春をむかえる迄には なんとか始動して また あれこれ試していきたいと思っている。



 そこで、その前に 去年自分が感じたことを振りかえり チョッと整理しておこう。







 去年 自分は 自らの所有するものとしては 散光式の最初の1台となる ZONE Ⅵ引伸機を 再生して 4×5で撮った写真をプリントしてきた。

 結局、あまり満足するようなプリントを製作出来なかったが、 一年の写真生活の中で 敢えて「自分が求めている様な描写」に一番近いと思うモノを選べ…と云われたら 真っ先に思い浮かぶのは上の写真(テストピース)だ。

 この写真は これをプリントした当時 何らかの記事にして このBlogに載せていると思う。

 しっかりとした記録を採って無くて このプリントを作成した時の情報が残っていないので ハッキリ憶えていないのだけれど、GW前後に 確か最初の 緑と青のハイブリッドのLED散光ヘッドを拵えて 緑と青の光をミックスして焼いたのだけれど、あまりにも眠い画にしかならないので、青のLEDの光だけにして焼いたものだったと記憶している。(少しでも眠い画を黒くしようと プリント現像液として使用している KodakのPolymaxTも若干 希釈率を下げ 濃くして使っていたかもしれない)

 当時の事をハッキリ憶えていないと 先程 書いたけれども、これでも もちろん若干眠い印画なのだけれど このテストピースの描写やトーンが我ながら 美しいと感じたので、何度も手にとって しげしげと観ていた記憶だけは残っているのだ。

 この写真、これが散光式の特徴だと思うのだけれど、多宝塔の庇の陰の下 陽の当たっている部分は、廻りの部分の影響からか 若干 濃度が載っていて(この部分に関しては 純白でも構わないが僅かにグレー掛かっている) 集散光式のfocomatで焼いていたものと比べると眠くて力強い感じでは無いのだけれど、控え目な分、落ち着いた 非常にリアルに輝きを感じさせるようなプリントには なっていると思う。多宝塔の黒く煤けた木の質感、切石の基壇の質感、上部の組物の一見漆黒と思われる中にも 良く観ると僅かながらに 階調が感じられる。そして 引伸し倍率としては そんなに高くないという事はあるが、非常に細かく繊細に写っており、とてもシャープだ。

 このプリントを作った頃から 薄々感じていたけれど、一般に巷では 散光式の引伸機で焼いたプリントはトーンが豊富で軟らかい…と云われるが、少し違う様な気がする。







 この後、更に硬調に焼けるようにするために 青のLEDよりも短い波長の光を生み出す 近紫外線域のLEDを付けた 青と紫のハイブリッドの照明を作ったが、濃く焼ける様にはなったのだけれど 何か違う。

 確かに 日向から日陰まで プリント出来ているのだけれど、覆い焼きなどを駆使して(自分が撮っている被写体(古建築)では 未だ自分の撮影技術、現像技術が未熟で有る事もあるかも知れないが ストレートに焼いて良いプリントが出来るネガなど無い) 局所的に辻褄が合っているのだけれど、全体としての 統一感に掛け ちぐはぐな印象を受ける。

 どうもfocomatで焼付けしていた頃の コレで良いやん! という風な感じにはならないのだ。








 上の写真も記録を採って無くて  ウロ憶え程度にしか記憶に残っていないのだけれど、近紫外線のLEDオンリーか もしかしたら少々 青いLEDの光も加えて 焼付けしたプリント。

 それまでの光では 濃度の高いプリントが出来なかったのに、近紫外線域の光で焼付けると あっさり真っ黒いプリントが出来て 拍子抜けしてしまった事を憶えている。

 ただ、シャドーの部分は ベッタリしていて、まだ水に浸かっていたプリントを引き揚げて スポンジで 軽く表面を拭った時の黒い艶が何とも云えず iPhoneの写真に収めていたのだった。(決して この黒さが自分の好みだと言っているのでは無い。)


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   …と、先日ココまで記述していて、そもそも前々から解ってはいたのだけれど、自分は 散光式と集散光式という事と、今迄 focomatなどで使って来た光源(白熱電球)と冷光源(厳密には 陰極管とLEDの光を全く同じものと考える事は出来ないが、まぁ ここでは一旦 LED光源は 冷光源の括りに入れておこう)という事をごちゃ混ぜにして扱っているので さすがに このままの状態で 色々な事をして考察し アレコレ云ってみても 仕方が無いなぁ…と思うようになった。

   やはり、散光式と集散光式という事と 通常の光源(白熱電球)と冷光源(陰極管とLED)という事は 分けて考えねばならない。

   その為には、4×5のフォーマットを伸ばせるコンデンサータイプの引伸し機を 手に入れるのも 近道で それはそれで一つの手だが 少し経済的にも設置スペース的にも苦しい…σ(^_^;)。

   そこで、今あるfocomatのヘッド部分を 換装出来る様に 自分で 集散光式のヘッドであったり LEDやもしくは場合によっては陰極管のヘッドを製作してみたら どうだろう…と 最近 頻繁に考えるようになった。

   ここの処 バタバタしていて すぐに…と云う訳にはいかないが 遅くとも春先くらい迄には思い腰を揚げて 取組んでみようと思っている。



関連する過去の記事 散光式と集散光式 
















 











2013年9月7日土曜日

2013.09.07. プリント


 今朝もほんの少しだけだが テストプリント。




 今日は 11×14inchに焼いたのは 僅かに2枚だったが、Polymaxも直前に希釈したし(今日は1:7) 覆い焼きも チョッと落ち着いて考えて施してみた。

 まぁ、今現在の自分の腕なりに そこそこ上手く焼けているんじゃないだろうか…(とは云っても 不満な部分は幾らでも有るのだが…)。






 最近の自分は、たまに このBlogにもその画像をアップした事が有ると思うが、まず 実際にこれから焼こうとするサイズの印画紙そのものを 1/3~1/4に鋏で裁断したものに 段階露光を施してテストピースを1枚作成し そこからイキナリ本番(といっても 前にも述べている様に これは16×20inchの本番プリントに向けた布石に過ぎないけれど…)に挑む。

 そのテストピースは そのカットに於いて一番重要な被写体について作成するので、それについては イキナリの1枚目でもそこそこのプリントが得られる事は有る。

 でも やっぱり その小さなテストーピースでは 画面の隅々まで情報が得られていないので、その本チャンプリントを手がかりに さらに焼き込んだり、それに伴って焼き過ぎになってしまう様なところには 黒い紙片を用いて遮ってやる。





 
 仕事から戻って来て 乾いたプリントを見る。

 やはり focomatで焼いていた頃に比べてると 薄っすらと靄が掛かっている様で輝きを感じない。







 このBlogを見て下さっている方々には直接参考にはならないが、このプリントのベース露光は9秒。そこから部分的に焼き込みを施して追い込んでいく。

 ただ ここで知って欲しいのは、焼き込んでいったからと云って 決してイイモノになるとは限らないということ。

 僕の経験からして(これは現時点での 僕の感じている暫定的な値だと思って欲しいが…)もちろん絵柄にもよるが ベース露光に対して その1.5倍以上の時間 焼き込むと その部分は最初のベース露光だけをかけた部分にたいして 上手く説明出来ないが、濃度は出ていてもトーンが詰まった様に感じられて(純粋に硬い柔らかい 或いは2号or3号という感覚とは若干違う様に感じられるので…) 画面全体に統一感が無く ちぐはぐな印象を受けてしまう。

 この感じ 分かって下さる方は 分かって下さると思うのだが、例えば上の写真において(iPhoneで撮った拙い画像で判断していただくしかないことは 誠に申し訳なく ご容赦願いたいが…) 多宝塔の庇の下の建具の辺りは ベース露光の9秒位で焼いていると思うのだが、それに比べて倍近くかそれ以上の露光をかけている そに横の画面の上から下まで幹が通っている木の辺りは トーンが詰まった様になっていて それらを1枚の写真として見た時に トーンが統一されておらず 自分には ちぐはぐな印象を受ける。

 そもそも、僕の作ったネガ自体が濃すぎるのだろうか? このカットについては そんなコトは無いと思っているのだが…。

 多分ベタ焼きなら問題無いプリントが出来ると思うので、これも散光式になったとは云え キャリエ効果の影響をモロに受けている…と云う事だと思うのだが…。















2013年8月15日木曜日

CHAMONIXで210mmでアオる


 僕は 以前から210mmのレンズを所有していたが、CHAMONIXに取付ける為のリンホフボードの数を レンズの本数分持っていなかったので 当初は使っていなかったのだが、この春先 ボードの数を増やし 210mmのレンズもボチボチ使い始める様になった。




レンズの方に 取付けているのは Mamiya7の43mmの外付けファインダー
レンズボード部分を きちんと水平に据えられているかの確認のため



 ただ使っていくうちに思ったのが(沸き上がって来たのが) あんまりアオれないやん…という不満。

 上の写真では カメラをごく普通の状態にしてアオって(ライズして)いるが、この状態では ほんの僅かしか アオれない事が判ります。

 昔 45FAを使っていた時も その辺りはいつも不満を感じていたのです。「広角じゃなくても コレじゃアオれねぇ…」

 その後 モノレールタイプのLXを購入して その手のタイプでは 前でも後ろでも個別にアオれるので 相対的なシフト量を十分確保出来て この問題は ひとまず解決出来ていたのです。

 今回 お盆休みに また撮影旅行に出掛け 210mmで アオって撮影したいシーンに出くわし 普通の状態ではあまりアオれない事、だけれど 大判カメラはすでに フィールドビュータイプの45FA、モノレールタイプのLXを持っていて CHAMONIXを購入するにあたって 携帯性は良いが、アオって撮影するスタイルが基本の自分が使っていくのに問題がないか店頭でよく吟味した事、そして今回の件についても お店の方とその時話をして問題が無い(逃げ道が有る)事を確認していたのを思い出したのです。

 その方法がコレ…




 ベースプレートからバックのフィルム部分を前傾した状態にし 前のレンズボードのフレームもそれに合わせて傾斜させて 前後の面の平行を取るという方法。

 これだと後は カメラを水準器を見ながら 必要に応じて水平垂直に構えれば(前傾した分 起こせば)  最初から 若干ライズした状態になり 更にライズ量を稼いでいく事が出来ます。





 上は別な場面でやはり前傾姿勢にして ライズ量を稼いでいるところ…。

 横方向へのシフトも加えているので、結構傍目には アクロバティックな状態になっています。

 CHAMONIXは ピントの調整のみ繰り出し式になっていて、あとは フレームを展開したり折り畳んだりしてその位置決め(固定)は ホイールディスクのような物を回転させて締め付けたり緩めたりさせなければならないので 例えば僅かな構図の変更の為に カメラを構える位置を変え ライズやシフト量を調整する際にも その都度 ギザキザ加工の施されたディスクを緩めたり締め付け直せばなりません。






 ちなみに更に細かい事を付け加えて行くと レンズ(焦点距離)さえ選んでしまえば バックフレーム(フィルム部分)は 前傾させたり 起こしたりしか する事が無いのですが、レンズボードの付いた 前フレームは そうは行きません。

 前フレームを ごく普通に 通常の状態で ライズさせるのであれば  それはただ鉛直方向に エレベーターの様に上下するのですから 再度のピント調整は 基本的に必要有りませんが、今回取り上げたライズ量を稼ぐ為に ベースプレートから前傾姿勢にさせる方式では、上の写真の様に 前フレームの移動はエスカレーターに載った様な動きになりますので、バックフレーム部分との距離も その都度変わるので、再度ピント調整が必要になります。

 またその動きは ディスクホイールをゆるめて ルーズな状態で行いますので、ピントを厳密にするにはレンズ面とフィルム面の平行が取れているかも 先ずはカメラを横から目視して筐体を確認し、 更にはピントガラス上で全体を見渡して 上下や左右で片ボケになっていないか 再確認する必要が有ります。

 ちなみに 以前にも触れましたが 僕のCHAMONIXは正確には『045N-2』というモデルで 蛇腹の先端部分が 袋蛇腹の様になっていてダボダボなので、短い焦点距離のレンズで アオるには 誠に都合が良いのですが この位の焦点距離のレンズでアオるとその部分で変に垂れ下がって来られると邪魔クサいので 上の写真では 端折って手繰り寄せたのをパーマセルテープで レンズボード部に 貼り付けて固定しているのです。







 余談ですが、購入時にマツバラ光機さんの自らCHAMONIXを愛用されているいう店員の方から教えて戴いた話によると コレより更に長い焦点のレンズを使用する際に 蛇腹の真ん中に垂れ下がる癖が付いて来ても この手のタイプの他のカメラと違い このカメラは蛇腹の取り外しが容易に出来るので 天地反転して癖をキャンセルするように付け替える事が出来ると言っておられました。

 まぁ、こういう意味において 撮影時に厳密に構図を練る人(1枚撮影する迄にあれこれ模索するタイプの人)には ストレスが溜まる一方で あまり向かないカメラかも知れません。

 またそういう調整をしても いい加減にやっていれば ピントは悪くなっていくでしょうから(緩めればグニャグニャですから…)このカメラと長く付き合っていくには 大らかさと言いましょうか 寛容さも必要かも知れません。(でも結構アオれて 携行性が抜群なのは間違い有りません)


2013年7月12日金曜日

2013.07.12. フィルム現像


 ここのところ 1日置きのペースでフィルム現像


ILFORD DELTA100(4×5)

前浴:19.5℃------2分------22.8℃ 

現像:19.6℃-----HC-110(B希釈(1:7))-----4分35秒------22.0℃




 ここ最近は 早朝の一番気温の低いと思われる時間帯に現像するも 水温の高さに悩んでいる。

 前回までの ここ3回(夏休みを利用した撮影旅行に備え4×5の現像を再開した)のネガは 総て過現像気味。

 それでも、徐々に 時間を減らしたり 液温を下げて 現像を調整していって 今日は 自分が見た限りでは 何となく良い感じに 仕上がった。

 前にも書いたかも知れないが 自分は極力 前浴はしたくないのだが、ロータリーチューブ内の温度を調整する意味で 仕方なく行っている。

 DELTA100のHC-110(B希釈(1:7))での標準現像時間は 6分なのだが、なかなか20℃の液温を維持し続けるのは難しく







2013年5月22日水曜日

2013.05.22. フィルム現像


 久しぶり(10日ぶり位)にフィルム現像をした。







 このフィルムは、去年のお盆頃に撮影したもの。

 もう少し 放って置いたら 1周年を迎えてしまうところだった…σ(^_^;)。

 よく写真の本に 潜像退行について 書かれているが どうなんでしょうね?

 実感したコト無いので…よく解らない。フィルムは 生ものとも よく言われるし…

 でも、自分はそれ以外の部分で(例えばフィルム現像のやり方であったり)もっと影響の出る 良くないコトをしている様な気がする。

 はじめての D-76やHC-110も 水に溶解して 使用液にしてから 大分経っているので、もう少ししたらフィルム現像も 本格的に再開しなければと思っている。

 今朝 少し驚いたのが 浄水器を通して出て来た 水道水の水温。もう既に22℃だった。

室温に馴染んでいた D-76に至っては、25℃にもなっていたが 時間に余裕が無かったので いささか強引ではあるが、そのまま現像σ(^_^;)。

25℃でスタート。流水でタンクを 冷やしながら現像したので 5分後の排出時の温度は 23.5℃であった。

季節は移り替わり もう現像に 氷や冷水を用意しなければならないシーズンになっていたのですね…。








 暫くぶりの現像だったというのに、定着液は 新液でなく 何週間か放置していた 使い古しのRAPID FIXERを使用。
 
 それが原因かどうか判らないが、その後のタンク内水洗の排出水の色は、いつもならもう少しピンク色がかっているのだけれど、今回は いつもより青っぽい色をしていた。
 
 その後も排出した予備水洗水が ピンク色がかる事は無く、今度はkodafixにて 3分チョット定着。
 
 この時点で 若干ピンクステインが 抜けていたかどうか判らないが、最後 本水洗を済ませて 吊るし干しした時は、ピンク色は殆ど判らない位になっていた(もっとも、ベースフォグがいつもより少し濃いめでよく判らないのかも知れないが…)
 
 上の方の写真(冒頭の写真)は、若干ピンク色に写っているように感ずるが、iPhoneのカメラの写りの問題で、実際はここまでピンク色がかってはいないのである。




2013年5月5日日曜日

2013.05.05. プリント


 今のLED光源パネルでも焼けそうなネガを 引続きプリントしてみることに…







 明らかに focomat Ⅱcで引伸ばしていた時とは トーンが違う。

 これが散光式ということなのだろう。

 今回 自分の手持ちのネガの殆どは 軟調になり過ぎて上手く焼けなかったが、引伸機のタイプが 散光式に変わったので そもそも同じネガであっても 今までより軟らかい印画になってしまうという事なのだろう。

 ネット上のどこかの情報なので うろ覚えなのだが、Kodakのフィルムのデータシートの現像時間は 散光式の引伸機でプリントするために適したネガ濃度が得られる値だと 且つて見た記憶が有る。

 今回 以前にfocomat Ⅱcで焼いていた頃には、覆い焼きを駆使せねばモノにならないと思われた様なネガでも、少々の覆い焼きで ある程度モノになってしまうのには 正直驚いた。

 今、本当に自分で手にしてみて(所有して)実際に使ってみて 本などに書かれている 散光式の特徴、独特のトーンというのを 身をもって感じている。

 その違いは 今のところ 僕にとっては これもよく本などに書かれている事だが、一概にどちらがいいとは 簡単に言い切れない。それぞれに良さが有る。

 ただ 結局 世の中 何事においてもそうなのだろうが、僕は やはり最終的には何でも自分ひとりでやって見なければダメだと思っている。今回の引伸機の方式の違いについても 自分でやっていれば 先達が書き残して下さっていることも、言葉では上手く言い表せないような違いも 自ずと理解する事が出来る。

 でも、いずれ近いうちに 集散光式と散光式の違いについて感じた事を 自分なりの言葉で綴ってみようと思っている。上手く書き表せないし、上手くは伝わらないかも知れないが…(ただ 上のiPhoneで撮ったプリントの写真には 一部その片鱗を覗かせていると思われる部分も有るので 自分は…という方は 注意して観て欲しい)。








こいつも 焼いてみたけど…ちょっと浅いかなぁ…



 もちろん ベタ焼きは綺麗だし、8×10位のネガサイズになれば ベタオンリーでもいいかもしれないけど、やっぱり引伸ばして サイズが大きくなるとベタ焼きとは 印象が違うなぁ… 。

 僕は実際にその場所に立って撮影しているので、そのスペースを体感しているからかも知れないけど、ベタ焼きや8×10に伸ばしていた時は 完全に客観視というか カタログ冊子の写真を見ている様な感じだったけれど、 11×14位になると この時はこんな光だったなぁ…そしてその光ではここはこんな感じに写真上に再現されるのか…とか撮影していた時と今プリントを見ている自分が 時間を行き来している と云うか プリントに入り込んでいる自分に気付く。

 
 もっとも これらは建築を撮った写真で ただ単に ようやくこのサイズになって その塔なりスペースの スケールを感じるようなサイズにようやくなった…というだけのことかも知れない。

 でも 今日の僕は、引伸ばすのも有りだな…引伸ばして新たに感じられるものがあるなら 引伸ばす事 その技術を磨く事にも意味がある…と感じた。

 
 いずれ 気に入ったものは さらに上のサイズに焼いてみようと思う。 さらに上のサイズのプリントには さらに自分が入り込めるような錯覚を感じ、新たなスケール感を感ずるのかも知れない。

 
 実際、3月の二川さんの写真展でも、確か滋賀県の民家を写した写真だったと思うが(そのコマは恐らく 三脚据えてカッチリ撮られた様なモノではなく、半ばスナップの様な感じで捉えられたモノだったが)、いま自分がこの写真を観て得られた感覚(スケール感)は、このサイズ(かなり大きい)で プリントされていなければ 得られなかったろう…と明確に思わせるモノが有った。

 普段 自分は比較的プリントに近寄って凝視してしまうが、(その人がどの様にフィルム現像して それはどんな粒状をしているか、そして どの程度シャープな印画が出来ているかに興味が有るので…もっとも引いて観てみる事も忘れないように心掛けているが…)その時の写真は しっかり引いて観た。これくらいの鑑賞距離をとって観たときに得られるスケール感が 実際の撮影された時の感じに近いのでは…そんな事を感じ 幾度と無く 近寄ったり 引いたりして観てみた。本当にその写真が 展示されていた中では カッチリ撮られた様な感じではなく スナップ的に感じたので 自分にとっては意外なかんじだった。

 
 明らかに 広角レンズで撮られたようなモノではないので、撮ったレンズの焦点距離というのも もしかしたら 鑑賞距離に関わってくるものなのだろうか…

  







 ここのところ プリントするのも億劫になって しばらく停滞していたが、調子が上がって テストピースも本来の自分らしくなって来た。

 自分で日々プリントされてる方の中には、同じような事を感ずる方もおられるかも知れないが、一度 面倒な気持ちが芽生えてしまうと 段々億劫になってしまって 元のコンディション(モチベーション)に戻すのは大変な事だ。









先にも書いたが、この塔の写真のトーンなど 今まで経験した事の無い感じだ…







こいつは やっぱ今の ブルーのLEDオンリーのシステムじゃダメだな…





2013年5月1日水曜日

ZONE Ⅵ 引伸機の再生(その3)


 ふと振り返ってみると、連休初日のネガは 自分の中では 軟調な部類であり、そのネガでも 何とか1号程度に焼けている物が有るので、濃くて硬調なネガであれば 現状のLED光源パネルでも 十分イケるかも知れない…という考えが 浮かびました。





それで、昨日の朝 前よりは濃度の濃いネガでプリントしてみました。

結果は 上の写真のとおり。

いつも自分が 好ましいと思ってプリントして来た位の 硬さに焼けたんです。



 このネガは シャドウを基準にして露光。それに対して 現像のプロセスでは 現像液の強さや現像時間を加減したりしていないので、やはり被写体に依るとは思うのですが、普通の人のネガよりも 濃くなっていると思います。


 晴れた日の 午前中に撮っていますが、上空から この木立で囲まれた中には殆んど陽が差し込んでいないため、ネガのコントラストは さほどでは無いかもしれません。(もちろん空は凄い濃度ですが…)







 いつも思うだけれど、この慈眼院 多宝塔 何でこんなに真っ黒いんですかね?

 一見 このモノクロの写真だと素木だと思われるかもしれませんが、檜皮葺の屋根の下の組物などには彩色が残っています。(ベンガラ?)

 この建物は黒いので いつも撮影で露出を決めるのにも悩むし 出来たネガをプリントするにも難儀します。でも、何枚ものプリントを作り この建物には プリント術という事で 考えさせられ 教えられたコトも有るんです。







よく 国宝建造物について書かれた本の中などに この多宝塔が紹介されているのを見ると、切石の基壇と縁束部分が高く 全体の美観(バランス)を崩してしまっているのが惜しまれる…とかって書いてあるでしょ?

 確かにその通りだけれど このオーソドックスに 正面から撮った僕の写真では そんな事感じないでしょ?







 何でこんな写真を載っけたかと云うと…、この右隅に写っている木立のトーンが 何かパッと見て一番 DELTA100らしく感じたので…





すっかり気を良くして 今朝は 大四ツ切で焼いてみました。


 僕の作ったLED光源パネルは 万能では無いけれど ネガ濃度やコントラストに依っては十分なプリントが得られるものも有る。(もっとも、自分はネガ濃度を測定する機器を持っていないので 今までの経験や 焼いてみたネガとの相対比較でチョイスして焼いてみるしかないんですが…)

 でも、自分は此処に一応 4×5のネガを引き伸ばす環境を得た。撮影から作品作りまで 感剤やそれを処理する薬品さえ有れば(それらはわざわざ買いにいかずとも、ネット通販で購入すれば 勝手に自宅に届く) 撮影を経てその後のプロセスは 一環して自宅でひとりで行うことが出来るようになった…と云っていいんじゃないでしょうか…。

 今回のプリントは 一応 自分にある一定の満足を与えてくれるモノでした。チョっと 僕も云い切れないところがアレなんですが(そもそも…今回のプリントが素晴らしい!とまでは思っていないですし…)、多分ブローニーのときより緻密な繊細なプリントになっていると思いますよ…。

 さらに大きいサイズにも伸ばしてみたいんですが、16×20のプリントは大変でしたから、そのうち腰を据えて 取り組んでみようと思っています。






最後にひとつ…


 僕は最近もっぱらILFORDの多階調のバライタ紙(光沢)を使用していますが、定着液はILFORDのデータシートどおり RAPIDFIXERだけを使用しております。

 以前には 前にもこのBlogでふれたかも知れませんが、値段が多少安いので 中外のMY FIXERを使用していました。

 或る時、たまたまILFORDの純正品であるRAPIDFIXERを使用して、説明に書かれてあるとおり、長く定着し過ぎたりせず 新鮮な定着液でサッと短時間で確実に(もちろん絶えず攪拌!)定着してみたんです。

 すると光沢が違うような気がしたんです。(単なる印画紙の製造ロットによるバラつきかも知れませんが…実際上の方の写真で判るように 8×10と11×14では何かツヤが違いますので…)

 それ以来 RAPIDFIXERだけを使用しております。でも本当に 上の写真の様に 輝くような艶に仕上がりますよ。
 
 
 ただ、よく写真の本に 単ハイポ定着されたプリントは美しいと書かれていることが有ります。(迅速定着液や硬膜剤の添加された定着液で処理したものより美しいと…)
 
 
 
 
 正直、結構 興味が有って 気になっているんですよね…
 
 
 
 

2013年3月30日土曜日

2013.03.30. フィルム現像


  今日は 320TXを R09 ONE SHOTの 1:50 希釈で 現像してみた。

  現像液の温度は、19.8℃でスタート。前浴無し。

  排出した現像液の 液温は、20.1℃だった。




 並行作業していた はんだ付けの作業に夢中になっていて、14分で 現像を終了させたかったのに、我を忘れて 18分してしまった。

 かなり濃いネガになってしまったかなぁ…と思っていたが、出来たネガのガンマは それほど上がっていなかった。

 毎日、毎日 似た様な写真だけれど、こうやってBlogにつけていると、記録として残るからねぇ… 何か小さなメモに書き留めていったとしても、迷子になってしまえば 失われてしまう。

 その点、Blogの記事にしてしまえば、日付も 実画像も 一緒に記録できて、PCやiPhoneから いつでもアクセス出来る。便利な世の中に なったものだ。

 それにしても、シートフィルムって 何コマか まとまっている訳でもないし、ナンバリングもされてない。ちゃんとファイリングしないと 本当に判らなくなってしまう。何か いい方法が 無いだろうか…。






 今日は 1枚 フィルムが中の方に入り過ぎて 取り出すのに難儀した…σ(^_^;)。


2013年2月26日火曜日

Chamonix 4×5 (その2)


 Chamonix 4×5 を実際 使ってみて





 自分は、購入するまで Chamonix 4×5に Ⅰ型(045N-1) と (ユーザーの要望を取り込んだ?)Ⅱ型(045N-2)の 2種類が存在する事を知らなかった。自分の購入したのは 上の写真の物だが Ⅱ型の方。

 お店には Ⅰ型とⅡ型の両方が並んでいて、ウッドの材質も違うし、値段も 2万円位違っていた。
 
 先月 訪れた際には、安い方(Ⅰ型)をターゲットにしていたし、ウッドの色も どちらかと云えば そちらの方が 好みだったので(メープルか ビーチか チェリーか 木目が目立たずもっと白い)Ⅱ型は
2万円も高いし チークっぽいウッドの色も少々不満だったが、Ⅰ型から Ⅱ型になって 機能改良された部分に 自分の撮影用途での 使い勝手に大きく関わる部分が有るので 仕方なしにⅡ型にした。でも 結果からすれば その選択は 正しかった。

 その改良というのが 上の写真で観ると 蛇腹のレンズ側の きちっと折り曲げられていないルーズな部分。おそらく 広角レンズでアオることを 前提にしていて 要は最初の部分だけ 袋蛇腹の様になっているんですね。

 大判のレンズって 絞りやシャッターユニットの部分を挟んで 対象型になっているので、すり鉢状の後群のユニットの先端部分が、アオりで出来た 蛇腹のくびれ部分から逃げて フレネルレンズに向けて 顔を出していれば それでいい訳なんです。

 お店の人から 「蛇腹が変わった」と 説明を受けて 自分で観察してみて それが解ったときは 本当に感心致しました。

 Chamonix 4×5の写真を 最初に載せた 先の記事では 65mmのレンズを装着していますが、何の問題も有りませんでした。
 












2013年2月24日日曜日

2013.02.24. フィルム現像

2013.02.24. フィルム現像




 約1年半程前に買った R09 1Shot。
半年振りに溶解 FP4+を現像してみたが 何の問題も有りませんでした。

 FP4+の定着後のドラム内水洗の排出水。1回目(上)より、2回目(下)の方が 濃い色付き。
色も 薄い紫色で TRI-Xの時に近い色。





 X-TOLで現像した時より 若干 ネガのコントラストが高い気がする。

 このコマよりも 1段露光を切り詰めたものは、切り詰めた分、庇の下の組物の部分の 肉乗りが無く ホントにうっすら。

 空の表情をとるか、組物部分の諧調を残すか、この位になると 焼込みで整えるのは 至難の業。屋根はノコギリ状に 空にくい込んでいるし、木々の枝振りは そのどちらとも シームレスに繋がっているからね。

2013年2月16日土曜日

2013.02.16. フィルム現像

2013.02.16. フィルム現像



 シートフィルムの現像は 面倒臭い。

 ロールフィルムならば リールに巻いてしまえば、あとはタンクに収めるのも簡単で 水洗する時も そのまま気軽に扱える。

 シートフィルムは そうはいかない。ロータリーチューブから 一枚づつ取り出した 裸のフィルムを 丁寧に取り扱わねばならない。トレイに並べて水洗という訳にもいかないので(そんな事したら 気になって 目が離せない!)、フィルムハンガーにセットして シートフィルム用の現像タンクに収めて 水洗している。

 その後は、Agガードに浸した後、吊るし干しするのだが、その際にも結構 神経を使うのです。自分は 乳剤面の像が有る部分は 決してスポンジでは拭わないので、余計な水分が 滴り落ちずに 下に溜まって居ないか…など 観察して(もし 溜まっていれば、ティッシュを こより状にして 吸い取ります)結構 手間ひま掛けているのです。

2013年2月15日金曜日

2013.02.15. フィルム現像

2013.02.15. フィルム現像



 慈眼院 多宝塔 ここからの姿は、かなり端正に見える。

 たとえば、あなたが 日本の古建築や国宝建造物に興味を持ったなら、特にこの建物は、図鑑などで他の人が撮った写真を観て 解った気になっては駄目だ。実物を見なくては!

 今まで 何棟か それを初めて目前にして そう思わせる古建築に 出逢ったが、国宝建造物で…ということになると、この 慈眼院 多宝塔と 飛騨国府の 安国寺 経蔵かな… どっちも 写真で観ると 屋根や庇のボリュームと 平面のボリュームの均衡が 外してしまっているように見えるが、実物を見ると そんなことは無い。(ただ、2棟とも特徴は有る) なるほどなぁ… これを 国宝に指定された方の眼に狂いは無い…と思わされる。

 本当に 見に行くまでは この建物が、日本 3名多宝塔に 含まれるのは 半信半疑だったのだが… 誠に 恐れいりまして ござりまする。




 本当に ネガ濃いなぁ… 相輪 あんまし判らないもんねぇ…。でも試しに1段露出を落としたコマも 現像してみたけど、プリントしないことには判らないが、屋根下の組み物の部分 不安になってしまう位 濃度が薄かったよ…。

 全然 話し変わるけど、写真て何だろう? ブレないで撮れて欲しいと思って撮っているのに、刻として その偶然の産物であるブレに 人は 妙な味わい 柔らかさの様なものを感じてしまうのだから…。

 



2013年2月12日火曜日

慈眼院


 慈眼院。ここは 塔も美しいが、苔も 美しい。




 今回は 真冬の訪問だったけど、苔の緑は 美しい色をしていた。






 本堂の方から見て 陽が差してくるのは、午後も遅めになってから。
この前は クリスマスの頃に 来たけど、だいぶ 日が長くなった気がする。






























 苔の写真 撮ってないけど、意外だったのは、こんな寒い時期なのに 新緑(苔の場合 何と云っていいのか…)の出ている種類があった事。他のものは 冬枯れて 淋しく見えるので それは一際鮮やかで 木漏れ日が落ちると 光輝いている様でした。

 自分も 苔を痛めぬ様に 気を付けないと…。

 

2013年1月15日火曜日

2013.01.15. 16×20inのプリント





 
 ひと月ぶりの プリント。16×20inでの プリントは、やっぱり色々と 大変です。

 バットの大きさに 殆ど余裕が無いので 結構気を使います。
 自分のプリント作業をするスペースのセーフライトは、引き伸ばし機の手許を 重点的に照らす様に 設置していて、自分が 引き伸ばし機の前に座ると 丁度背後にあたるスペースに 現像、停止、定着のバットが並んでいるのですが、いざ印画紙を 現像液に 浸けるために バットの方を向くと、セーフライトを 背にする事になるため、16×20inの印画紙が、しっかり隅々まで 一気に現像液の中に 浸されたのか、ハッキリ判らないのです。
 
 そこで、現像液を バットに いつもよりたっぷり注いで (3ℓ) 深さを稼ぎ、現像液の液面と 角度を付けて 一気に滑り込ませるのです。自分は、現像液の中に 素手を突っ込むのが、嫌なので あくまで そこからの 印画紙の扱いは、ステンレスの ピンセットで 行なっていますが、少しでも 気を抜くと、濡れた印画紙は そのピンセットでの 一点支持の部分から ぐにゃっと折れ曲がり 爪痕の様な 三日月状のシワを残す事になります。
 
 ハッキリ云って この位のサイズだと、ゴム手袋でもして 両手で取扱った方が、無難だと思います。
 ただ、そのまま 停止、定着をして そのゴム手袋のまま現像液に 戻るのは 抵抗が有りますし、そもそも 次のプリントは、印画紙の露光から始まるので、その都度  濡れたゴム手袋を 外したり 付けたりするのは、案外 面倒かも知れません。

 先程、現像液を 3ℓ用意すると 云いましたが、濡れた印画紙の中に含まれて 持ち出される現像液の量は かなりの量です。(8×10の時などとは比較になりません。)

 現像液に 浸すのにも 神経を使いますが、一番 神経を使うのが、現像液から 引き出して 停止液に 移す時です。
 勿論 自分は、十分に 現像液に浸して セーフライトの許では、もう現像が進んでいるのが 判らなくなってから 停止液に 移しますが、それでも 浸すのにもたもたして居ると 停止ムラになってしまっていないか 非常に不安になります。
 (そもそも、印画紙に 多めに露光をかけて置いて 適度な濃度になったら、停止浴させて 濃度が濃くなっていくのを止める様な方法は 間違いです。)


2013年1月4日金曜日

シートフィルムの現像


 シートフィルムの撮影・現像には、ロールフィルムのそれよりも リスキーな部分が多い。

 フィルムを カットホルダーに つめる時、撮影後 カットホルダーから 取り出す時、ロータリーチューブに 詰めて 自家現像する時、ただ、今のところは 現像そのものが失敗した事は無いので、ロータリーチューブの中に 詰め終わって 蓋をすると チョッと安心した気分になる。

 元々、自分には 写真の師匠の様な方は 存在しなかったし、撮影の対象という事までいくと 同好の士 と云う様な方にも 出会わないので、(まさに 孤軍奮闘!)常に 自分で調べ 、学び(盗み取り…(^_^;))、実践していかなければならない。

 図書館の本や 昔の雑誌から 学び取る事も多いが、近年はネット上で 色々な情報が飛び交っているので、銀塩写真を続けていこうと思っている自分には 何より刺激になるし、色々な事を 学び取らせてもらっています。

 自分も 何か提供出来る様な ノウハウが有れば良いのだけれど…(^_^;)

 とりあえずは 日々の 自分の記録として… 他の方の参考になれば 失敗を見せるのも 有りかと…





 カットホルダーに 詰めるときに 変な差込み方をして 斜めになっている。変なふうに 装填しているので、意図した位置に ピントが来てない。

 下部の未露光部は、45FAで無理にアオっているので、蛇腹による ケラれ。







 カットホルダーに シートフィルムを詰め込む(滑り込ませる)のに 難儀して 乳剤面を引っ掻いて 傷にしている。(右側 実際には 爪で引っ掻いて その部分が カブっている)
 
 画面右下隅の未露光部は、これも 45FAで無理にアオっているので、蛇腹による ケラれ。