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2013年9月17日火曜日

2013.09.16. プリント


 3連休。プリント三昧…とまではいかなかったが、毎日3〜4時間位ずつ コンスタントにプリント作業をした。

 昨日の明け方 実に半年振り位に 16×20inchサイズの紙にプリントした。

 半年前と比べて 感度低下とか有るのだろうか?と思って心配していたのだが、問題は無い様だった。

 ただ、前にも書いたけれど 11×14inchサイズとはスピードが違う。同じ引伸し倍率でくらべると やはり 16×20inchの方は 11×14inchサイズの8割程度の時間だった。





 僕の所有している 5×7inchのネガまで対応のZONE Ⅵ  引伸機。

 元々 附属してきた4×5inchのネガキャリアが セットすると隙間だらけで 周囲に思いっきり光が漏れる…と言う訳の分からない仕様なので、上の写真は 例の黒色のボール紙で自作したネガキャリアをセットする為に これまた自作のLED光源ユニットを取外したところの図…σ(^_^;)。





 今回は現状のままで作品を制作して写真展に臨むと決めたが、一段落したら コレは流石にマズイので何とかしなきゃ…。

そう云えば、現状のZONE Ⅵ  引伸機の支柱で 何処までの拡大率になるか不安だったが、丁度 得られるイメージのサイズが14×17inch程。

 ちょっと 横方向の余白が左右足して3inchと云うのは 紙が勿体無い気がするが 現状ではどうなるモノでも無いし、プリントが大きいと扱いが大変なので 皺になるのを気にせずにピンセットで掴める様に 慣れない自分には この程度 余白に余裕が有った方が その後も水洗工程が続く事を考えると良いかもしれない。







 どのコマでも たいがい16×20inch最初の1枚目のプリントは 若干濃度が足りなくて失敗したり 全体のバランスも今ひとつな事が多いから 更に細かい焼込みを付け足そうと あれこれ考える。

 2枚目、全体のバランスは 1枚目より改善されているが 弱気な性格も影響してか 全体的に若干 濃く焼込んでしまう事が多い。

 残念ながら今の自分には 金銭的にも 3枚立て続けに 16×20inchで同じネガを焼く余裕が無い。

 気力も無い。既に2枚焼いて満足いかなくて 自分で及第点すらやれなくて ヘコんでいる処に 更にもう1枚失敗してしまったらと思うと…。それを考えると なかなか「じゃあ、3枚目 いってみよう!」という気にはなれないのだ。

 すぐ上の1枚は 黒くトンネルを出る時の様になってしまった。(もっとも 元がそういうシチュエーションの写真だが…)

 写真の絵柄自体も そんなに気に入って無い。

 元々、大判で 結構広角なレンズで撮ると周辺部は 大分暗くなるとは思うが、それでも 上の写真は焼き過ぎだ…。

 焼込みのテクニックを駆使しても 観る人に それを感じさせてしまう様では駄目だ。

 他の人の写真展などでも どんなに良い写真でも 気付いた途端に あざとく感じてしまう。

 自分も日頃からプリントしていて そういう処に常に注意しているので、普通の人より目が行ってしまうし、そういうものを見極める能力は他の人より秀でているとは思うが…。







 
焼込みの手順が この前のようなメモでは後日 日をあらためてプリントする際に訳が分からなくなるので、手順ごとにコマ送りで描き取っていく事にした。

 やはりこうなっていると セーフライトの許でも判りやすい。








2013年6月16日日曜日

もう一台の focomat Ⅰc(その2)



 先週末は プリントまでもっていけなかったので、引き続き もう一台の focomat Ⅰcの整備(と言うか…僕の場合 唯のクリーニング…σ(^_^;))







 粗方のクリーニングを終えたので、Leitzの純正の総金属製のイーゼルを据えてみた。







 アンチニュートンフィルターが かなり綺麗になってしまったので、ネガに触れさせるのが チョット勿体無い位になってしまった…σ(^_^;)






 iPhoneの写真では暗くてうまく写っていないので よく判らないかも知れませんが、コンデンサーレンズが嵌っている枠の下端に Nという刻印が入っているのですが、それが何を示しているのか、何かの指標になっているのか イマイチよく解らないのです。

ところで、このネガキャリア  純正品では無いのだろうか?アルミで出来ていてやけに軽いので ずっと気になっている。








 そう云えば、このリングを 無くしてしまわない様に 支柱の下の方に落とし込みました。

 これは 元々 厚さ30mm(?)の少しサイズが大きめの Leitzの純正のイーゼルを使用する時に その分 ヘッドを嵩上げするリング。







 そのリングが元々 居座っていた分 パンタグラフの根本の 支柱にしがみつく部分は下に下がる事になるので 支柱の隠れていた 腐食せずに残っている部分が顔を出していて ピカピカ。

 新品だった頃は この支柱の総てが こんなに綺麗だったのだろうか。






 この薄っぺらいリングの意味が 最初はよく解らなかったが、focomat Ⅱcの方は イラストによる解説付きで、Ⅰcの様に 支柱にあいた穴に ピンを差し込むのでは無くガタガタした独特の形状のスペーサーを 上の黒いプラスチックのスクリューロックを緩めて上へ逃がし希望する位置に廻して また固定すれば良いだけだったので、今迄 特に悩む事が無かったのだ。(ここに 25と30という2種類の切り欠きが有ったので 先程のリングの意味が解った)

 focomat Ⅱcの方の切り欠きには イーゼルの高さ以外に もう1系統あり それは何か他の事と関係しているらしい。






















2013年5月20日月曜日

2013.05.20. つれづれ


 玄関に もう半年も放置されている もう一台のfocomat Ⅰc

 家の人からは、家に来た お客さんに その度「何ですか?コレ?」って訊かれるので、早く何とかして欲しいと言われている…σ(^_^;)。






 今は、ZONE Ⅵ 引伸機を再生して 4×5のネガを しっかりプリント出来る環境を整える(プリントのテクニック的にも…)事に 躍起になっているので、そこまで 気が廻らないのだが、はるばる海外から来ていただいて まだ座敷にも 揚げて貰えないというのも 確かに失礼な気がする…σ(^_^;)。






 自分が以前 最初に求めた focomat Ⅰcは、1951年位のもので、まだ ねじ込み式の アンチニュートンフィルターでネガを押さえる方式になる以前のもので、被せ式の アンチニュートンスペーサー(リング)仕様の物。

 それに対して今回 記事にしているのは いつの物か正確な年代がわからないが、まん丸ヘッドに赤バッジや白いハンドルの付いた アンチニュートンフィルター仕様の 少し時代の下った物。

 Leitzも罪作りだなぁ…と思うのは、 focomatやイーゼルも 各時代でマイナーチェンジを繰り返し、様々なモデルが有ること。

 自分も既に focomat を持っているのに、ヘッドにフィルターポケットの付いた物やら、120cmの支柱のタイプや、グレーのハンマートーンの塗装のタイプに憧れるもんね。(この3点を 満たしていて 安くネットオークションに出ていたら、手を出してしまうかも…)。

あとfotochatonさんのBlogを見たりしているので 正直、varoyも 欲しいっす。(欲張り過ぎ…)





2013年4月16日火曜日

ZONE Ⅵ 引伸機(その4)



 このペースで行けば、そう遠くは無い先に、LED光源ユニットが 試し焼き出来る様な状態には もって行けると思うので、仮でも良いから 露光時に光線漏れなどしない様に ブラックボックスと云うか…筐体の様な物を作って 収める段取りも進めなければいけない。






 ZONE Ⅵ 引伸機は、光源ユニットが簡単に外れる様になっていて、本当に フィールドビューカメラの様な物が支柱に取付けられて 下の台盤に向けられて据えられているという 到ってシンプルな構造になっている。

 その真骨頂は、ブルーとグリーンの陰極菅がハイブリッドに配され、その各々の光量のボリュームを調整して無段階に多階調フィルター無しにマルチグレード紙を焼けるコトに有ると思う。
(もちろん、普通の号数紙にも焼けます)

 そして、さらに 自分のZONE Ⅵ 引伸機の冷光源システムは、前にも云ったように 壊れていて 上手く機能していないので、ここの所がよく解らない…というか肝心のその便利な機能を享受出来ていないので 説明は理解出来ても 実感湧かない部分なのだが…

 或るネガをプリントするのに、ソフト域を受け持つグリーンの光と ハード域を受け持つブルーの光の光量比を取り敢えず決定したとする。
 その光量で 或る適正と思われる露光時間が 試し焼きによって得られたが、若干 そのプリントに満足出来なくて 相当号数を上げたかったり、下げたかったりするとする。
 その場合は、引伸し機のほうで 解除する迄は、絶対的な光量の総和の様なデータを保持し続けるので、仮にグリーンとブルーのボリュームを変えて(グリーンとブルの光量比=号数の決定)も、そこから新たに 自動的に 見かけ上 号数は変わっても 同じ濃さで焼けるような露光時間を自動的に算出してセットしてくれるらしいのだ。(号数の設定を変えても、また一から試し焼きする必要が無い。)

 ただ、上の話でいくと、多諧調紙に どの様にそれぞれ波長の違う光に反応する乳剤がミックスされて塗布されているのかは判らないが、今迄の僕のプリントしてきた方法から行けば、号数フィルター1枚をかまして あとは露光時間何秒…という至ってシンプルな方法でやって来たが、こちらは最初から スプリットグレードの手法を用いて露光する様な話しになると思う。(まぁ、ただブルーとグリーンの光量比をいちいち何度か変えて 一つのプリント内で何セットか露光する…という様な話では無いので、そんなに その2つは変わらない事かも知れませんが…)

 自分は、プリントし始めた初心者の方には あまりスプリットグレードで焼く事は薦めたくない。(自分も 今時点では 殆ど行っていない。)

 スプリットグレードで焼くと、柔らかい部分も描出できて、さらに 5号あたりでチョコっと焼き加えれば、カリッと輪郭が引き締まって見えるし、黒の深さも良く出ている様に見えるので、一見いいかもしれないが、やりすぎると ネガに依っては、妙に諧調が有って繋がりの良い 不思議な感じのプリントになる。

 多分、経験が無く いきなりスプリットグレードから入った人は、それが不思議な(変な)プリントという事に気が付かないと思う。

 やはり 最初は2号、時には3号で焼き 自分の現像して来た中から それに合ったネガを見つけ、2号、3号でプリントする…そして、それ(2号なり3号)に合うネガとはこういうものだ…という実感を得る事が大事だと思う。

 そうすれば、例えば或るクラシックカメラで撮ったネガからのプリントが 他より眠い(というか柔らかい)からと云って、号数を上げて 闇にコントラストを上げてカリカリ感を出そう(味付けしよう)とは思わなくなる。(素人目には シャキっとして良い感じになるかも知れないが、そのカメラ本来の描写からは離れてしまう。ただ、そもそも べったり黒く潰れたプリントや ガリガリのプリントしか見て来なかった人は、そもそも柔らかい描写というのが許容出来ないだろう。)

 





 目下 制作中のLED光源のパネルを ZONE Ⅵ 引伸機の冷光源ヘッドを 取り外して その横に置いてみたところ

 5×7は カバーしきれていないが、4×5サイズなら問題ないはず。 5×7も 光源パネルの位置をネガから離して デフューザーのような物を間にかませば対応できるかも…

 こうして見ると、基盤の大きさが、引伸機のヘッドを据える部分より 若干大きくなってしまっている。筐体を覆い被せる形にして ネガステージより大きくするか、基盤を 若干カットする?










 でも、折角作った LEDの光源パネルの基盤は出来れば、切りたくないなぁ…

 LED結構付けたつもりなんだけど、本当に5×7は 全然カバーしきれてないなぁ…







 元々の ZONE Ⅵ 引伸機の光源ユニットも 手作り感満載というか、量産品では無いのか 結構アバウトな作りだよなぁ…(READYとか POWERとかシール貼っ付けてあるだけだし…)








 そして、今 もう1系統の方の調光ユニットを製作しているところ。ICがソケット式で取付られるので便利。思いっきりハンダ付けしても ICを嵌めるのは後からだから、熱で壊してしまう心配が無いので…

 電子工作が上手な人なら、もう一回り小さな基盤に組込めるのだろうけど、今の自分の腕では この位 サイズに余裕をみておいて良かったなぁ…。


2013年2月24日日曜日

2013.02.24. プリント

2013.02.24. プリント



久々に focomat Ⅰcを 使った。
自分のは フィルターポケットも無い 古いタイプのモデルなので
多諧調フィルターをかますのに ひと工夫。
100円ショップで いいクリップを見つけた。




イーゼルも古くて汚いが、とても使い易い。                                      
余白の幅も 調整出来るし、愛用されてる方は 御存知の通り
右下に 突き出ているレバーを手前に引けば、台盤にガッチリ固定出来るし
そんでもって 例のマークも 刻まれてるしね σ(^_^;)






イーゼルのサイズ(8×10迄)からすると、台盤の横幅は 意外に小さい。
昔は、そんなに大きく焼くのは一般的じゃなかったのかなぁ…






フォコマートとは関係無いが…
何枚か コンタクトも 焼いた
組物の 積み重なり具合が 良く写っているではないですか…


----------------------------------------以下、忘備録----------------------------------------


 通常、自分は ノートリミングで 附けられるなら 四辺に 黒縁が附くように プリントする。

 それは、一つには 画面が黒く縁取りされることで、締まった感じに見えるということと、ノートリミングであることを 知らしめるため。

 ただ、それ以外の効能として、しっかりそのプリントで 最大黒が出るような処理が出来ていたのかを あとで判断できる材料となるため ということがある。

 ネガのベースフォグが醜いのか? そもそも焼いても 最大黒にならないコマも有るし、焼きの足りないもの、現像液をケチって ボトルに入れて保存し 使い古したもので現像しても全然ダメだ。(だから 本番プリントには 使い古しなど 使えない!)

 今回 3週間位前に溶解し ボトルに保存していた現像液で プリントしたが、まさに黒縁に 冴えのない 最大黒の出ていないプリントとなった。(中には、写真の内容により その柔らかさが 合うときも 有るけどね…)

 でも、不思議だったのが べタ焼きの黒縁は 黒が締まっている様に思える。本当に 最大黒迄 達しているかと訊かれると ちょっとハッキリ判らななかったが…
 だが、明らかに プリントの様に すぐ見て 黒に冴えが無い!というんじゃないんです。

 何か 通常の引伸ばしと べタ焼きは違うんだろうか…



2013年1月26日土曜日

16×20inのプリント(その2)

 前回の16×20inのプリントより離れて久しい。

 この前の自分の写真展の前までは、11×14inのプリントを来る日も来る日も制作していたので、11×14inのサイズなら思い立ったら すぐ行動に移せるのだが、16×20inともなるとそうはいかない。何か気が乗らないと 身を起こす気にならないのだ。

                                                                                                                             
 
 FocomatⅡcも その位の引き伸ばし倍率になると 自動焦点は機能せず、ヘッドを定位置から 螺旋を切ってある支柱づたいに結構上へ 上げなければならない。

 イーゼルは 台盤からはみ出してしまう。

 また、非常に困ってしまうのが ピント合わせ。ピークルーペを覗き込んだ態勢で 引き伸ばしレンズのピントを調整するヘリコイドリングに 上手く手が届かないのだ。