このペースで行けば、そう遠くは無い先に、LED光源ユニットが 試し焼き出来る様な状態には もって行けると思うので、仮でも良いから 露光時に光線漏れなどしない様に ブラックボックスと云うか…筐体の様な物を作って 収める段取りも進めなければいけない。
ZONE Ⅵ 引伸機は、光源ユニットが簡単に外れる様になっていて、本当に フィールドビューカメラの様な物が支柱に取付けられて 下の台盤に向けられて据えられているという 到ってシンプルな構造になっている。
その真骨頂は、ブルーとグリーンの陰極菅がハイブリッドに配され、その各々の光量のボリュームを調整して無段階に多階調フィルター無しにマルチグレード紙を焼けるコトに有ると思う。
(もちろん、普通の号数紙にも焼けます)
そして、さらに 自分のZONE Ⅵ 引伸機の冷光源システムは、前にも云ったように 壊れていて 上手く機能していないので、ここの所がよく解らない…というか肝心のその便利な機能を享受出来ていないので 説明は理解出来ても 実感湧かない部分なのだが…
或るネガをプリントするのに、ソフト域を受け持つグリーンの光と ハード域を受け持つブルーの光の光量比を取り敢えず決定したとする。
その光量で 或る適正と思われる露光時間が 試し焼きによって得られたが、若干 そのプリントに満足出来なくて 相当号数を上げたかったり、下げたかったりするとする。
その場合は、引伸し機のほうで 解除する迄は、絶対的な光量の総和の様なデータを保持し続けるので、仮にグリーンとブルーのボリュームを変えて(グリーンとブルの光量比=号数の決定)も、そこから新たに 自動的に 見かけ上 号数は変わっても 同じ濃さで焼けるような露光時間を自動的に算出してセットしてくれるらしいのだ。(号数の設定を変えても、また一から試し焼きする必要が無い。)
ただ、上の話でいくと、多諧調紙に どの様にそれぞれ波長の違う光に反応する乳剤がミックスされて塗布されているのかは判らないが、今迄の僕のプリントしてきた方法から行けば、号数フィルター1枚をかまして あとは露光時間何秒…という至ってシンプルな方法でやって来たが、こちらは最初から スプリットグレードの手法を用いて露光する様な話しになると思う。(まぁ、ただブルーとグリーンの光量比をいちいち何度か変えて 一つのプリント内で何セットか露光する…という様な話では無いので、そんなに その2つは変わらない事かも知れませんが…)
自分は、プリントし始めた初心者の方には あまりスプリットグレードで焼く事は薦めたくない。(自分も 今時点では 殆ど行っていない。)
スプリットグレードで焼くと、柔らかい部分も描出できて、さらに 5号あたりでチョコっと焼き加えれば、カリッと輪郭が引き締まって見えるし、黒の深さも良く出ている様に見えるので、一見いいかもしれないが、やりすぎると ネガに依っては、妙に諧調が有って繋がりの良い 不思議な感じのプリントになる。
多分、経験が無く いきなりスプリットグレードから入った人は、それが不思議な(変な)プリントという事に気が付かないと思う。
やはり 最初は2号、時には3号で焼き 自分の現像して来た中から それに合ったネガを見つけ、2号、3号でプリントする…そして、それ(2号なり3号)に合うネガとはこういうものだ…という実感を得る事が大事だと思う。
そうすれば、例えば或るクラシックカメラで撮ったネガからのプリントが 他より眠い(というか柔らかい)からと云って、号数を上げて 闇にコントラストを上げてカリカリ感を出そう(味付けしよう)とは思わなくなる。(素人目には シャキっとして良い感じになるかも知れないが、そのカメラ本来の描写からは離れてしまう。ただ、そもそも べったり黒く潰れたプリントや ガリガリのプリントしか見て来なかった人は、そもそも柔らかい描写というのが許容出来ないだろう。)
目下 制作中のLED光源のパネルを ZONE Ⅵ 引伸機の冷光源ヘッドを 取り外して その横に置いてみたところ
5×7は カバーしきれていないが、4×5サイズなら問題ないはず。 5×7も 光源パネルの位置をネガから離して デフューザーのような物を間にかませば対応できるかも…
こうして見ると、基盤の大きさが、引伸機のヘッドを据える部分より 若干大きくなってしまっている。筐体を覆い被せる形にして ネガステージより大きくするか、基盤を 若干カットする?
でも、折角作った LEDの光源パネルの基盤は出来れば、切りたくないなぁ…
LED結構付けたつもりなんだけど、本当に5×7は 全然カバーしきれてないなぁ…
元々の ZONE Ⅵ 引伸機の光源ユニットも 手作り感満載というか、量産品では無いのか 結構アバウトな作りだよなぁ…(READYとか POWERとかシール貼っ付けてあるだけだし…)
そして、今 もう1系統の方の調光ユニットを製作しているところ。ICがソケット式で取付られるので便利。思いっきりハンダ付けしても ICを嵌めるのは後からだから、熱で壊してしまう心配が無いので…
電子工作が上手な人なら、もう一回り小さな基盤に組込めるのだろうけど、今の自分の腕では この位 サイズに余裕をみておいて良かったなぁ…。
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