2025年8月11日月曜日

2025. 08. 10. つれづれ

  2025.08.10. つれづれ

  ライカこそ散光源で引伸ばさねばならぬ。⑪

  ローライも散光源で引伸ばさねばならぬ。④

  ― 6×7サイズまでをカバーするLEDの散光源に改良を加えてプリントしてみる ― 
























 

 連休が始まって2日目の朝。






























 まずは 8月9日 土曜日のお盆連休初日から…。この日の朝は 暗室作業は何もせず…。しかし、前日 金曜日の晩から自作散光源の基板上の LEDの増設をしていて その作業は日中に出来上がった。

 ↑ 上の写真でいくと 右側のトランジスタの付いた方は もう余地が無いので それとは反対側に もう1ライン増設している。コレを、チョット偏心させて 排水管の中に据えれば もう 片側光量不足には悩ませられない筈なのだ。

 ただ、この増設というのが 口で云うのは訳無いが、もう出来上がった脇に更に足していくので 配線はグチャグチャで結構難儀した。今月の頭にメガネを5、6年振りに新しくして 今回初めて遠近両用眼鏡にしたのだけれど、ハンダ付けの際はその老眼鏡モードも何の役にも立たず。(通勤電車の中で スマートフォンの画面を見るのには役立っている。)

 結局、相変わらず鼻眼鏡にして下にズラすか メガネを外して裸眼の状態で細かい作業に挑んでいる。






























 別にそのまま使えば良かったのだが、時間が有ったのと 9連休の初日で ココロに余裕が有った事もあり、今後の事も考えて 2階建てにする事に…

 取り敢えず簡単なやり方でArduinoの上に増設するシールドの様な物を拵えました。勿論、随時 取り外し可能です。

 やがては、MOSFETとリレーで1色につき1系統の回路で駆動出来る様に 改修予定ですが…(現在は LEDをドライブさせる電流も Arduino経由で貰っているので 総量は勿論の事、トランジスタ一個当たりの 電流を抑える為に RGBの各チャンネルを 2PINづつ 合計6PINに割り振って 尚且つ3.3Vで ドライブしています。)お盆休みは 取敢えずコレで色々プリントしてみようと思います。





























 ↑ コレは 作っている途中の写真。結構 いい加減な人間なので 最初に 円型の基板を切り採った際の 残りの端切れを利用しています。排水管の中に収まる様に アウトラインを 下のLED基板に合わせて 切り揃えていますが、それでさえ ニッパーを爪切りの様にして 大雑把にカットする始末…。





























 ↑ こんな具合に収まっています。

 でも、作った本人からすると 2階建てにした一番の効能は 上屋にした逆rの形状の基板やら ソコに取り憑いた 頑固なソケットやらで 摘み易くて 排水管の中に落とし込んで 細かな位置決めをするのが格段に やり易くなった事です。


 そして、8月10日 早朝プリント作業をしてみました。


 まずは ピントの調整から…。前回 ピントが合っていないのが分かっていながら 何故作業を続けたのかと云うと 時間的にも精神的にも その余裕が無かったから。

 前回の様に1秒点いては消え…1秒点いては消え…では 落ち着いて ピントを調整出来る訳が有りません。

 今回は、前回の結果を踏まえて 実質の露光時間が30秒を上回る事は無いと考え、30秒点いては消え…30秒点いては消え…に変更しました。勿論、引伸しタイマーに繋いでいますので それ以下の任意の時間にセットして点灯させる事が出来ます。
































  スイマセン、前回と同じネガです。

 でも、この写真 非常にピントがイイんです。幾つ位まで絞って撮影したか判りませんが、結構 アチコチにピントがいっています。今回は 画面中央付近の庇の下 建具の付いていない部分の長押を見てピントを合わせました。

 撮影時に ピントを合わせた箇所では無いのですが、ピークルーペを見ながら Vエルマーの収まったリングを廻すと ココだな…と思える箇所が有りました。

 正直云って 幾らピークルーペを覗いても この程度の引伸し倍率じゃ 粒子の一つ一つなど判りませんから…。自分でオートフォーカス式のカメラの様に 行き過ぎたり戻ったりを繰り返して 引伸しの暗い像のコントラストのピークを掴むのって 結構 気力を使います。

 自分で意識してやっている訳じゃ無いんですが、そのピークルーペを覗いてる時って 矢を射る時か何かの様に 何故か息を止めてるんですョ。だから 山が掴み難い時は 呼吸の為に 一旦ピークルーペから顔を離します。

 

























 ↑ 今回のテストピース。

 左側から 10秒、11秒、…と1秒刻みのステップ。チョッと全体的に 露光不足気味になってしまいました。

 一番右端は 21秒なのですが、過去にこのネガを焼いた経験から 最低でも向拝(21秒の部分に写っているのが向拝とその背後の木立です)がしっかり出る位に焼かないと 明るい部分に関しては 濃度不足になってしまうのが分かっていましたので、本来は もう一枚テストピースを焼いて 慎重に判断すべきなのですが、夜明けが迫っていた事もあり 21秒で ブッツケ本番プリントを焼いて見る事にしました。






























 結果は マズマズでした。何より 前回もそうでしたが、全く覆い焼き等をせずにストレートな露光でここまでのプリントが出来てしまう事に 正直驚いています。

 ピントは今回はバッチリ合っているのですが、その分 細かい部分を見ていると 解像しているので 若干ボケていたプリントと比べると 一見 硬くコントラストの有る描写に感じます。
































 この写真 おそらく夏の盛りに撮っていますが、薄曇りであったため 庇の深いこういった建築にとっては撮影日和でした。 青空は望めませんが 時折柔らかい陽が差して ちょうど叉首の束のところに 薄っすら懸魚の影が浮かんだタイミングを狙ってシャッターを切った記憶があります。

 ピントはちょうどその懸魚の辺りに合わせています。


























 日は変わって 8月11日、今度は ローライで撮った人物写真を伸ばしました。

 近頃は ただひたすら建築の写真だけを伸ばし続ける事が出来ません。どうしても建築写真を伸ばした後は 人の表情が映った プリントが恋しくなります。

 こちらも なかなかイイ感じに仕上がりました。やはり 露光ムラも無く大丈夫みたいです。

 こちらはオンボロローライという事もあり、元々のネガにコントラストがない為か(撮影時間も夕方の日陰だったし…)プリントにもあまりコントラストがない為 手持ち撮影にしては良く写っていますが、前日の写真と比べるとシャープというよりも 非常に細かな写り…と云ったトコロです。細か過ぎて 我が目をもって凝視してみても限界が見えません。

 何だか それならもっと大きなサイズに伸ばしてみたい…という気持ちと いよいよ自作散光源のBlueとGreenの比率を変えて 号数を上げてプリントしてみたくなったのでした。
























水洗していると 久しぶりの雨…こんなにまとまった雨はどの位振りだろうか… その雨音と 水洗バットに水の落ちるチョロチョロという音が重なって 何だか心地良い。久しぶりに呼び戻された感覚…だったのだが、雨はその後 激しくなり その交錯した音も 掻き消されてしまった…。



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