2025年5月12日月曜日

2025.05.04. つれづれ

 2025.05.04. つれづれ

 ライカこそ散光源で引伸ばさねばならぬ。②

 GWも後半2日目の早朝。早速 focomat Ⅰcに取付けて焼付け作業をしてみました。





いつも使っている方でなくて もう一台のfocomatⅠcの方を使用しました。こちらは 印画紙を [現像→停止→定着] するスペースのスグ脇に置いてあります。その事も原因の一つか判りませんが、以前イーゼルのブレードが埃まみれになったので ウエットティッシュで拭ってそのままにしていたら何故か腐食してしまいました。ただ長辺方向のブレードは何ともないので もしかしたらこちらのブレードはオリジナル状態では無く入れ替わっているのかも知れません。






























 まずは宇宙人と揶揄されることもある 独特な塗装と形状のランプハウスの上蓋を外します。元々カブせてあるだけなので 簡単に外れます。
 中を見ると スプリングとその上の上枠(蓋)で コンデンサーレンズの収まった筒の様な部品を 押さえつけた状態のまま固定しています。

 何故 スプリングでテンションを掛けているかというと、そのコンデンサーレンズのユニットで 下に置いたネガを 直接押さえ付ける様になっているのです。

 ただ、コンデンサーレンズを傷めない為か ニュートンリングを発生させない為か 実際には自分のfocomatは コンデンサーレンズの先端に キャッブの様にアンチニュートンフィルターを嵌める様になっています。

 自分は持っていないので 判りませんが、Valoyでは 時代が下るとその仕組みが簡略化してか コンデンサーレンズの下部を 直接アンチニュートン処理してあるものも存在するようです。





上からネガステージにセットされたネガを コンデンサーレンズ越しに見下ろしたところです。 ネガを正像に見せる為に Blogにアップする際 天地逆にしてしまいましたが、実際は イーゼル上に正像を得る為に ネガステージに天地逆にネガをセットするので 上から覗いた像は 本来 天地逆になっている筈なのです。




























 取り敢えず 昔の自分にとっては極々普通のネガをセットしました。14年前 東日本大震災があった年の頃に撮影したネガです。この頃は その時々に応じてTMAX100,TMAX400,TRI-Xをその時の気分で使い分けていましたが、ちょうどその年に自分で印画紙にプリントする様になって TMAX100の粒状の細かさに気付き始めた頃でした。

 このネガはまさに そのTMAX100で撮影しています。観ていただいている通り ネガのコントラストはしっかりある感じです。ネガは ハイライト部がかなり濃いですが、目茶滅茶濃い…という程でもありません。

 いつも通り3時頃起床しましたが、珈琲を飲んで気分を落ち着けたり ライカ判のネガ帳を引っ張り出して来て 一発目の伸ばすコマを選んだりしているうちに 時間も残り少なくなって来ました。

 ですので、今回は まず最初に このコンデンサーレンズは外さずに 集散光式のまま 照明だけを 白熱電球から自作のLED散光源に置き換えて プリントをはじめてみました。







ArduinoにはDCジャックが付いているので、パソコンの有った部屋から 隣の暗室に移って来た事も有り スイッチングアダプタをコンセントに挿して給電しています。このDCジャックの入力電圧にはある程度の幅が有りますので、敢えてその為にスイッチングアダプタを購入しなくとも 現代人であれば何かしらの電気製品等に付いてきたものが流用できるかと思います。
































 先程の写真の状態に そのまま自作LEDユニットを被せる感じです。今回は LEDユニットのパッケージングが出来ていませんので、上方向には 光がダダ漏れですが、気にせずこのまま使用します。

 まだ、Arduinoの方のプログラムの記述も 自分はまだ何秒灯す、何秒消すのような単純な記述しか出来ないので 上のスイッチングアダプタは 取敢えず今使っている引伸しタイマーに接続して 結局焼き時間の調整は この引伸しタイマーを併用して やる事にしました。






点灯した状態で ヘッド部分をリフトアップしたところ
先程 イーゼルの羽根の1枚が オリジナルでは無いのではないか…と云いましたが、このネガキャリア(チョッとfocomatⅠcのそれは他の引伸し機と形が違いますが…)も純正品ではない様です。使っているうちに 塗装がいとも簡単にチョロ剥げて 地金のアルミがみえています。もう1台のfocomatⅠcの方は真鍮製で 重たいです。
































 もちろん 白熱電球の時に比べれば暗いです。普段はf11にしたままですが 今回は 引伸しレンズ FOCOTARの絞りをf8にしました。

 前置きが長くて申し訳無いですが、早速 焼いてみましたよぉ…





TMAX100で撮影したネガ。覆い焼き等は無く ストレートに焼いています。


























 TMAX100で撮影した先程のネガです。正直云ってビックリしました。白熱電球でノーフィルターで焼いた時より ダイブ硬調です。硬調ですが、粒子が鋭く投影されるのか 非常にシャープです。毛穴まで 人の肌の質感を捉えていて このネガはこんなに情報を持っていたのか!…という感じです。ただ、鋭いかわりに 8×10ですが ところどころ濃度によっては既に若干 粒状感を感じます。

 iPhoneが勝手に調整して 実際と若干感じが違うかも知れませんが、私にとって上の写真は硬調気味の写真です。肉乗りの無いネガから 多階調フィルターを駆使して焼いている人からすれば 全然 硬調には見えないかも知れませんが…。

 ただ、この写真は 8×10までのサイズでしか焼いた事が無いですし、これまでは 今回のモノとは別のfocomat(引伸しレンズはElmar)で焼いていますので、私の感じている差は 若干focomatの状態の差も差し引いて考えなければなりません。(Focotarのついた今回のfocomatの方が 元々若干硬調で 粒子が鋭くなるためか 少々粉っぽい画になります。)

 もっと時間に余裕を持って 事前に白熱電球のママ 一枚焼いておけばよかったですねぇ…。

 正直、軟調・硬調という事よりも そのキレというか ディティールの描き分けに インパクトを感じたので、無謀にもADOX CMS20ⅡPROで撮影したネガを引っ張り出して来ました。








ADOX CMS20ⅡPROで撮影したネガ。
この写真の中に写っている方の手を観て下さい。解像度の高いフィルムで撮ると この様にチョッと一見すると ぼやけた写りになります。そういう部分は まだ肉眼では限界が見えないです。もっとも、この写真の合焦位置は 手の平ぢゃ無いんですが…






























 やっぱり、元々 硬調気味のネガなので かなり硬調です。この写真も以前 Elmar付きのもう一台のfocomatで伸ばしているのですが、それより ダイブ硬調です。

 もちろんTMAX100よりも格段に微粒子なのですが、焼き付ける光が コンデンサーで整えられて 鋭く刺すようにネガに当たっているのか(実際に起こっている事は解らないが、出来た写真を見て思い浮かぶのは そんなイメージなのだ…)背後の左の方のドアや右の車のボディの一部の部分で 僅かに粒状を感じます。

 ここまでで 夜明けになってしまいました。今宵は此処までに致しとうごじゃりましゅる…。続きはまた明日以降に致しましょう。







2025年5月8日木曜日

2025.04.01. つれづれ

 2025.04.01. つれづれ  2025 電子工作 事始め

 ライカこそ散光源で引伸ばさねばならぬ。①


 今年度の目標として 電子工作を再開していく事に…。
 そこで、前々から 手を出しあぐねていたのだが、案ずるより産むが易し 少しづつラズベリーパイに手を出していく事にした。
























 

上は取敢えずの準備段階。ディスプレイ、キーボード、マウスを接続してWiFi機能もあるので、そのまま単体で 追加のプログラムをインストールしたり OSのアップデートも出来てしまいます。

 最低限のパソコンとして使うため(自身のプログラムを作成出来る環境を整えられる)のアクセサリーが揃ったセット品を購入したのですが、ピンヘッダーは実装されておりません。8,000円~9,000円位。Raspberry Pi 4や5の様なクラスは 取敢えずやってみよう…的な自分には さらに初期投資が 5,000円程上乗せする必要があるので 今回は Zero Wからスタートしてみることにしました。

 前々から ネットや図書館を当たって情報を集めていたのですが、ラズベリーパイのものが圧倒的に多く それ一択的な感じでスタートしてしまったのですが、いざ始めてみると それ単体で ネット接続から 開発環境から そこまで盛り沢山に事をこなせる必要もなく 要は自分の様な LED照明を様々な形に拵えて それを制御する程度であれば 所謂 マイコンボードと云われるもので十分だという事が判りました。

 そんなこんなで パーツや道具の調達やらでお店に出入りしているうちに 目移りしてしまい Arduinoの方が やり易い気がして こちらも1枚購入してみました。ラズベリーパイも結構前からあった様ですが、Arduinoはさらに歴史が古く 自分が知らなかっただけで 自分がLED散光源を自作していた 12年前にはとっくに存在していた様です。

 こちらは単体でパソコンの様に使う訳では無く、昔のタイプのUSBケーブルでパソコンに直結して そこからやりとりをするのですが… 逆に 本体とUSBケーブルさえ有れば 後は電子工作部品を 買い足していくだけですので 初期投資が抑えられます。




初歩の初歩 ボード内に組み込まれた オレンジのLEDを点灯させているところ。
右のGREENのLEDは電源がONになると灯るインジゲーターです。































 箱から開梱しただけなのですが、透明なスチロール樹脂の台座に固定されていて ピンソケットも あらかじめ実装されていて ポートの番号や役割も 判りやすく記載されています。
 予めピンヘッダの実装されていなかった ラズベリーパイZEROに比べて 自分の様な人間でも 早速 取り掛かる事が出来ます。(通販等でしたら ラズベリーパイZEROのピンヘッダ実装品も有る様ですが… 自分の購入した店舗では 通常のZEROの実装品は売っていたのですが、ZERO Wは有りませんでした。 )


 今回参考にするのにあたって どうも色々なXXXXXを繋いで試してみよう…的な 小さな実験の延長の様な製作例の記事は沢山有るのですが、自分の欲しい機能を複合的にパッケージ化した様な作例は なかなか見当たらないですね…。かといってあまり複雑なものは それに伴って プログラミングも理解しなければならない事を考えると 最初からではハードルが高すぎます。 だから 一つ一つ繋いで実験して 必要な機能を会得して 最終的には 自分でアッサンブルするしかないです…。まぁ 所詮 自分程度がやろうとしている事の最終目標なんて そもそも その道の人からすれば 大した事じゃ無い筈なんですが…。



























 何はともあれ 一から始めてみる事にしました。
 コレは 単純にLEDをひとつ灯しているところ…。単純ですが 1秒毎に点いたり消えたりするようにしています。(↑写真では 判りませんが…)

 点灯時間は ミリ秒単位で指定出来ます。やがては LED照明(簡易な引伸しの為のタイマー+明るさ調整機能附き)の製作を目指します。このミリ秒単位の制御がいとも簡単に出来てしまうというのは 非常に魅力的です。

 今回 以前の様な 5×7や4×5をカバーするような大きなものでは無く、コストを抑えたり 改良を重ねたり 最悪試作品止まりで行き詰ってしまう事も考慮して ライカ判をカバーするサイズで 試していく事にしました。
 このライカ判の規模から始めるのは 実を云うともう一つ理由があるのですが…






LEDの前に トランジスタを繋いで トランジスタにLED ON,OFFのスイッチの役割を担わせているところ。トランジスタへ向かう電流の為に一つ、LEDへの電流を抑制する為に一つ 抵抗を使用しています。


























 ラズベリーパイもArduinoも それ自身単体では 何十個、何百個という数の砲弾型のLEDをドライブする様な 大きな電流を流せないので、最終的には LEDに電流を供給する外部電源と その電源を用いて沢山のLEDをドライブする回路が必用になるのですが、取敢えず LEDの数を少しずつ増やしていって 今回はArduino本体で扱える電流だけでやれるところまでやってみる事に…
 
 Arduinoは LEDを接続できる端子が結構ありますが、やがては 調光機能も持たせたいので  今回の利用はハードウェアPWMを備えた端子に絞っています。全部で6系統有るのですが、上の写真では 5系統同時使用して 点灯させています。(取り敢えずの 実験用のトランジスタを 最初に5個しか買わなかった為…)

 Arduinoは DCジャックも備わっていますが、この程度の数のLEDでは USBから十分 供給出来るので この段階では まだ利用していません。

 さらに LEDの数を増やして 様子を見ていきます…というつもりだったのですが、これ以上の実験は このブレッドボードぢゃ小さ過ぎて…本当は B5版位のサイズの奴が 何処かに仕舞ってあるのですが チョっとスグには判らない…という事で ココからは実際に 基盤上で制作を進めながら 色々と試していく事に…






先に進みたくて 基盤のカットは非常に大雑把です。このBlogを書いている時点では 最終結果まで辿りついているので ハッキリ言えるのですが やはりもう少しキッチリ円形にカットすべきでした。そしてスルーホールの両面にハンダ付け出来るものを用意するべきでした。
私のカットした基盤の隣は ラズパイ4のサイズに合わせた出来合いの基盤。 当初は このサイズでもいけるか?と思って購入しましたが やがて 製作したユニットを2階建てにする際に 丁度手頃なサイズかも…と思い こちらは残して置く事にしました。



























 一応 材料の拾いや レイアウトを把握し易い様に 簡単なレイアウト図は起こしています。図のスケールは実寸なので 寸法線なども無く そのままです。今回は6個×5列の30個からスタートし 実際にfocomatで使ってみて 光量ムラがある様なら 更にLEDを付け加えていくつもりです。

 本当に ただ その時々の気分に過ぎないのですが、以前と全く造りでは スグに飽きそうだった事も有り、今回は砲弾型ではなく5ΦのFlux型のLEDを使ってみる事にしました。LEDは白色のLEDを選んだのですが、やがてフルカラーに進もうとすると どちらにせよ4本脚を扱わねばなりませんので コレはその予行演習も兼ねております。

 ハイパワー型のLEDを センターに一個取付けて 白熱電球よろしく簡単に済ませりゃいいじゃん…と云われそうですが、今回は5ΦのFlux型のLEDで造ると決めたのです。基板上に隙間無く収まりますので、見た目は意外にスマートで また潔い感じです。




トランジスタは 上から見るとカマボコ型になっていて 向きが有りますので 結線を間違えぬ様に 憶え書きを手許におきます。電子回路の事をあまり深く理解していないので、これでも 慌ててやったり ながら作業をすると間違えてしまいますから…


























 やり始めの段階で写真を撮るのを忘れましたが、今回のFlux型のLEDでは 基盤が隙間無く埋め尽くされて 後から仕事が出来ませんので 使おうが使うまいが 周辺部まで電流制限抵抗は先行して一面につけてしまいます。周囲に僅かな領域が残っていますが、ここにトランジスタ(2SC1815)を取付けます。
 ド定番の 2SC1815ですが、最大定格でコレクタ電流を150mA位までは流せるようなので、取敢えず1個あたりLED5個まで負担させてみる事にしました。上の写真では まだライン上のLEDの数が足りなくて 3灯しか点いていませんが ここまでは全く問題ないようです。

 更にLEDのラインの数を増やしながら それに伴ってブレッドボード上のトランジスタも移植していきます。




20灯まで取付けたところ。写真を撮る為iPhoneの画面越しに見ています。もう 直視できる明るさではありません。相変わらず 片付けが出来ない子なので 散らかり放題です。工作もこの段階になると スズのメッキ線の細かい切れが沢山出るのですが、これを大量になっても放置しておくと そのうち床に落ちて 素足で歩いた時に まれに足裏に突き刺さります。結構 痛い目みます…。































 この後、途切れ途切れになりながらも 合間を見つけてチョコチョコ作業を進めてきましたが、此処までで月も変わってしまい GWも後半に突入してしまいました。まだ 纏めて部品をネット買いする段階では無かったので 近くのショップで 少しづつLEDや細かい部品も 都度都度 買い足していましたが、GW休みに使ってみると決めていたのです。もう猶予が有りません。

 GW後半休みの初日、朝からハンダ付けを続けて 何とか 裸のままですが 使える状態までは 出来上がりました。







コレは まだ制作途中の段階…。取敢えず 我慢できずに 65φの排水管の継手で作った筐体に収めてみました。
チョッと周辺部に余裕が無いかなぁ… いつもココからが苦手なんですが そろそろ全体のパッケージングについても考えなくてはなりませんねぇ…





























 以前 大量に購入して余っていたジャンパーピンが こういう時には何かと役に立ちます。チョッと統一感がとれてませんが、ArduinoのPINに接続するところは 赤い色にして判りやすくしています。上の方の単独の赤いピンは5V入力のPINです。

 一応 今回の30個のLEDでは Arduinoに接続しているUSBケーブルのバスパワーで問題ないと思いますが、最終的に暗室に持ち込んだ際には DCジャックから電源を採る形になると思います。まぁ、スマホ等が充電できる モバイルバッテリーが有れば 其処からUSBケーブルで繋いでコンセントからも解放されて 自分の様なコンセントの少ない 古い家屋に住んでいる人間には大助かりなんですが…。






結局 裏側はいつも通りの醜悪な状態に… バイパス手術だらけです。

























 今回は 周辺領域が狭すぎて 大変苦労致しました。当初は75φの排水管の継手で計画していたのですが、やはり周辺部にその位の余裕を見るべきでした。先行して やたら制限抵抗をいらないところにくっつけたのも その後の仕事をやりにくくしただけでした。






何とか 照明の体に仕上げました。(こちら側だけですが…)


























  待てないタチなので 早速 明朝コレを使って 暗室作業をやってみます。



















 










































2025年4月4日金曜日

2025.03.30. つれづれ

  2025.03.30. つれづれ

 その後 最近撮った他のネガも 引き続き11×14にてプリントしてみた。


  3月23日 日曜の早朝…

 最初にfocomatⅡcで RC 8×10にプリントする。このネガは 元々極最近撮影したものなので未だ基準プリントが無い。只、過去にプリントしたものでも、仮に露光データが残っていても 自分の様に日々ちょこちょこ焼いて 現像液を翌日以降に持ち越す様な使い方では その日ごとに現像液のコンディションにバラつきがあるので、結局はこの8×10への試し焼きからスタートする事が多い。


















 8×10のテストプリント。f11 ノーフィルターでストレート焼き。露光は1.125秒。ベタ部分の露光は0.750秒。


















 ↑ 上記2点のRCのテストプリントは 作業している最中に撮ったものではなくて 乾燥後に日をあらためて撮ったものなのだが、焼き付けを終えた後の本番バライタプリントの観察現像の比較に手鑑とするため 定着浴から出した後 水でリンスもせずに  バットに載せたまま暗室に作業終了まで置いておいたのだが、定着液の滴が残っていた部分の銀が溶けてしまったのか 斑になって残ってしまった。(右の人物の背後の鉄扉の中桟より下の白い部分)iPhoneで写した写真にはハッキリ写っているが、Bloggerにアップした画像ではチョッと判りにくくなっている。


 ここからは、引き続き11×14のバライタ紙にて本番プリント。


 特に理由は無かったのだが、先ずは ベセラーでプリントしてみた。自作LED散光源ユニットは相変わらずBLUEオンリーのまま。テストチャートをプリントした後、露光時間は f11で15.0秒。ベタ部分は上が13.0秒 下の1コマが15.0秒。

























 覆い焼き等は無し。ストレートなプリント。自分としては 若干濃いプリントとなってしまった事も手伝って 取り立てて硬調という訳でも無いのだが、シャドウがべったりした感じになっていて 見掛けのコントラストが 事前にfocomatⅡcで8×10のRC紙に試し焼きしたモノよりも高く感じる。

 ガリガリな画ではないが この濃度のネガでは blueのLEDのみでは べったりした嘘臭い感じの写真になってしまう様だ。この自分の云う 嘘臭い感じ…というのが、感覚的すぎて 上手く伝わらないかもしれないが… 何か 極端に言ってしまうと スマホのHDR写真のように 嘘臭いトーンで 全体的には濃いが 背景のハイライト部分の濃度は殆ど無いので 見掛け上抜けが良く感じる。この辺が自分に上手く伝える力が無いのだが、写真では無く 絵画の様になっていってしまうのだ…。

 上の写真では判らないが、特にベタ焼き部分は さらに黒くてべったりしているのに コントラストが有って 非常に見掛け上は抜けの良い画になっている。


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 3月25日 火曜の早朝…

 自作LED散光源ユニットの付いたベセラー(BLUE ONLY)のプリントでは 気に入らなかったので、引き続き 同じネガをfocomatⅡcでプリントしてみる。露光時間は f11で1.75秒。ネガ濃度は 自分としては普通の部類だと思うのだが…夕方 もう直射光のない時間帯に撮っているが 決して眠いネガにはなっていないと思う。
























 相変わらず 多階調フィルター等を使わず、覆い焼き等も無し。ストレートなプリント。

 こちらは先程とは逆に 自分の意図したモノより 若干薄いプリントとなってしまったので、iPhone撮って出しの写真では さらに単純比較出来なくなってしまった感があるが、元々focomatで適度なコントラストに焼けていたネガなので、こちらは拡大しても 好ましいトーンに焼けている。只、やはり8×10に試し焼きしたモノよりも チョッと諧調は詰まった様に感じる。多少 キャリエ効果の影響を受けているのでは無いだろうか?。

 ※ 次の日に 乾いた状態のプリントを観てみたが、どちらかと云うと 薄いプリントであることは間違いないが、なんとか撮影させて下さった御本人に手渡しても恥ずかしくない位にはなっていた。


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 3月27日 木曜の早朝…


 昨日の早朝(水曜) また撮影が済んだばかりのフィルムを現像したのだが、2段程 露出を間違えたのか 濃くて眠いネガが出来上がった。

























 

 該当ネガだけでなく その他のネガもオーバー気味だったので いつも利用しているスマホアプリの露出計の感度設定が間違っていたのか それともフィルムの現像時間も間違っているのか…

 フィルムはILFORDのFP4+。ILFORDのRAPIDFIXERで定着しているが、今回で600mlで6本目。リーダーペーパーに留める為 貼付けられていたテープを定着の途中で剥がすのだが、ハレーション防止コート?のピンク色のステインが 水洗しても落ちにくくなって来る。今回 FP4+だから6本目でも処理したが、DELTA100の現像では ここまで疲労した定着液は使用しない様にしている。(普段は 自分は使っていないが、TMAXやFOMAPANの200も要注意だ)

 定着液の疲労度合いによって 撮影順に拘らず フィルムの銘柄で 現像処理の優先順位を変える事は 自分の場合はよくある事だ。

















 これでは 多階調紙にノーフィルターの2号相当では 眠い感じにしか焼けまい…。最初からベセラーのBLUEの光で焼いた方が明らかに良い筈なのだが、はやる気持ちを抑えて 先ずは自分にとって基準となる focomatⅡcで8×10のRC紙にプリント。



元々 ハレーション掛かった眠い画なのですが、こういう時、周囲の黒縁は、現像液の能力や そもそも 本来の最大黒を出せているか知る上で 後から見た時 一つの手掛かりになります。少し ペーパー現像液の能力も落ちているようです。











 露光時間は f11で1.75秒。敢えて逆光の中 車内で寛いでいる人を撮影しているので 我がオンボロローライでは 全体的にハレーション掛かった画になっている。(レンズの清掃もしていないし…)そういう状況を無理して捉えた事を前提とすれば コレはコレで悪くないかも…。
  でも、もう少しコントラストをつけたくなるのが人情というもの…。

 ↑ この上の写真で感じていただけるか分からないが、こういうコントラストが無くモヤーッとしているのに全体的に濃いネガを伸ばした写真は非常にザラザラとしている。ましてや ペーパー現像液を使い廻して もう既に1週間以上になるので液も疲労していて余計にザラザラと粉っぽい画に仕上がるのだ。


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 3月28日 金曜の早朝…

 この日は天気は悪かったが、夜明け前から生暖かく 蛇口を捻った水がそのままで20°Cを超えていた。普通に仕事の日だが この位なら 出勤前に水洗を完了出来そうだったので 急遽 バライタプリントする事に…





























  現像液も新しくしたし、期待したのだが 思ったより変わらなかったなァ…。露光時間は f11で26.0秒。この濡れた状態で丁度いい濃度なので、明日乾いてから観ると結構濃くなってしまっているかも…。

 8×10のプリントでは よく判りませんでしたが、人物の顔には 厳密に観るとピントがいっておりませんでした。ただ 折れ曲がった膝辺りのジーンズの生地にピントの芯が有るのが判るのですが 猛烈に解像しています。(絞り値 f5.6 シャッタースピードは1/50)残念ながら自分のiPhoneはもう古いのでマクロ的な使い方をしようとしても 被写体に寄れません。本当はどの程度写っているのか見せたいんですが…。



























 右側のベタ焼きの方もBLUEのLED の光のみを浴びているので こちらは丁度いい感じのコントラストに仕上がっている。
 せめて 撮らせてくれた人に見せるのならこの位 メリハリの有る画に仕上げたいなぁ…。

 ちなみにベタ焼きの焼付時間は 上の3コマが23.0秒、下の1コマが26.0秒 焼付けられた画のコントラストが違うから 単純比較していいかは判らないが 概ねプリントの焼付時間から10%時間を減らせば ベタ焼きが同じ感じに焼ける事になる。



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 3月30日 日曜の早朝…

 この日は、夜明け前まで天気が悪く 少し寒さが戻って来ていた。前日 10時半過ぎまで起きていたので、起きたのは3時過ぎだった。

 今日は BLUEのLEDでは駄目だったので、近紫外線域のPURPLEのLEDのみで焼いてみるので まずはその切替えから…



























 PURPLEのLEDを最大出力にして点灯してみたのだが、セーフライトの下では何が何やら…
 黒縁を付けて投影すると こういう時 イメージの境界は辛うじて判りますョ…。




















 仕方が無いので 引伸しレンズを絞り開放にし、一旦セーフライトを消して部屋を全暗にして灯してみる。失敗プリントを裏面にしてイーゼルの上に置くと 白さでイメージのサイズがようやく はっきりと判るようになる。人物の顔がどの辺りかは 出来上がりのイメージを知っているので 凡そ見当が付くが、元々 ネガのコントラストが低い事も相まって はっきりとは分からない。

 イメージが伝わるように iPhoneで写真を撮ってみるが、明確なコントラストを検出出来ないのか ピントを合わせる事が出来ないみたいだ。

 今回 あまりの暗さにピークルーペでのピントの確認は諦めた。敢えてピークルーペを据えて覗いてすらいない。只、気を付けたいのが、BLUEのLEDの光もそうだが、おそらく目に悪いであろう事。自分はメガネっ子なので まだいいが…仮に普通の白熱電球であっても 集散光式で 強い光をピークルーペで見続けるのも 決して良く無い筈だ。



























 光量は BLUEの時と比べて 落ちているとおもうのだが、露光時間はf11で22.5秒。何故かBLUEの時とさほど変わらなかった。上の写真は 定着液から引き揚げてまだ濡れた状態だが、黒い上着が締まるように もう少し露光を掛けた方が良かったようだ。






 乾いてから 前日のBLUEのプリントと見比べてみます。





 う~ん、ジーンズの辺りを見ると コントラストは付いているが、黒の締まりは 変わっていないなぁ…。この様に 後から殆ど同じ感じのプリントを見比べるとき 添えてあるベタ焼きが参考になります。プリンターで機械が出力するのと違って、一枚一枚 手作業なので、このベタのレイアウト位置は 一枚一枚違うのです。



























 Foocomat Ⅱcのプリントとも見比べてみる。何だ Foocomatの方が 印画が濃いので 上着の黒が 締まっているぢゃないか…。
 でも ベタの部分を比べてみて下さい。全然 違うでしょ…。本当は、このPURPLEのLEDのベタの上の段位に仕上げたかったんだよぉ…。これは ネガを透過した光が 散乱されず 余すことなく本来の拡大されるべき位置に投影されれば この様に焼けるという事ですヨぉ…。
でも、実際はそうは ならないんですが…

 自分は、1コマのネガにつき、11×14 FBの紙の使用は2枚まで。また 次の機会が巡ってくるまで このカットはお預けです。

 今週は これでお仕舞いです。



 昨今の様に バライタ紙の値段が上がる前から 今迄 あんまり無理して深追いしても さらに細かい失敗することの方が 多かったです。諦めが肝心です。

 黒縁を焼かなければ その分 若干コントラストが上がるのは解っているのですが、(すでに散乱した光が ベースフォグしかない素抜けの部分を 通り抜けて 印画の部分にも降り注ぐだろうから…) それ以外にも もう少し別な方法や、改善点を考えなければ…。


















































 











2025年3月24日月曜日

2025.03.22. つれづれ

2025.03.22. つれづれ


 ここ最近 少しCLS501から離れて 週末や祝祭日も我が押入暗室の引伸機達でプリントしている。

 CLS501が置かれている部屋は 何の空調設備も無い為、寒くて作業をするのが億劫になっていたのと ここの処 我がお座敷暗室の引伸機では RCの8×10でしかプリントしていなかったので、久々に 大きいサイズで焼付け作業をしてみたくなったのだ。
























 それでも まずは日々のプリントで 伸ばす対象を絞っていきます。このカットは 人物の頭髪と上着がシャープに写っているようでした。もっとも この程度の引伸し倍率では 厳密には まだ判らないんですが…
 

 3月20日 祝日早朝…

 先ずは focomatⅡcで前日にプリントしたものを基に 倍率を上げてプリントします。自分のⅡcは 自動焦点の調整がしっかりされていないので 倍率変更後には 必ずピークルーペでピントを確認します。

























 いい感じに焼けたのですが、いつもの様に余白が勿体ないので 当該ネガのベタを追加で右側に焼き付ける際に マスクが不完全で 肝心の部分に黒いラインが入ってしまいました。

 結構 ショック…。
 その後 気を取り直してもう1枚プリントし 今度はちゃんと出来ましたが、全体の写真を撮り忘れました。

 11×14のほうは、ベタッと潰れた感じに写ってますが、なにぶんこのBlogはiPhone撮って出しなので…でも 実際を比較してみると やはりホンの少しですが 8×10に比べ 11×14の方は少し諧調が詰まった感じになります。特別濃いネガだった訳では無いんですが…

 3時半頃起床したのですが、珈琲を飲んで一息入れて準備をして 5時チョッと前に作業を始めたのですが、この時点で6時チョッと前。もうだいぶお座敷暗室も明るいです。この日はココ迄で 作業は終了しました。(前日夜から やろうと思ったのですが、夕食を摂った後は やはり気が乗りませんでした。)

 もっとも、バライタ紙なので 引き続き 水洗作業が待っているのですが…

 もう こういう習慣になっているので、他の方はどう思うか分かりませんが、夜明けと共に 明るい窓の有る部屋で 出来上がったプリントを洗うのが 何とも云えず 満たされた気分になるのですが…。



こういった水洗作業の場合 パターソンのトレイはABS樹脂でしっかりと出来ていて
非常に丈夫だ。四隅の一つが カラス口の様に飛び出ていて こういった使い方も出来る。
左はLIONのポリバット。昔は安かったので、自分の持っている 全紙のバットは全てこの
ポリバットだ。でも もうポンポンと買える様な値段では無くなってしまった…


















 今回 この御方を3コマ撮らせて戴いたのですが、最初にためし焼きした真ん中のコマは ピントが顔に来ていなくて 下のコマは そもそも伸ばしていないので、どの程度写っているのか判りませんが、パッと見た感じが 気に入らなかったので 没にして 結局一番上のコマにしました。

 上にもう1コマあるぢゃないか!と思った方も おられるかも知れませんが、さらに 余白が余っていたので 引伸ばした当該コマのみ もう一度 露光秒数を若干変えて オマケに追加している…という訳です。

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 3月21日 続いて 自作の散光源ユニットの付いたベセラー。

 この日は普通に出勤日…なのだが 3時チョッと前に起床したので 普段の日はやらない バライタプリントを焼いてみることに…

今回、現時点での自分の眼で見比べる為に あえて同じコマを焼きました。



普段は白熱電球なので良いのですが、赤いセーフライトで照らされたイーゼル上に
青い像を投影すると 非常に見辛いです。今回はこの中央附近にピークルーペを据えて
ピント調整しました。
















 この引伸機 もちろん本当は 4×5サイズをカバーするのですが、ネガから 自作のLED光源までの距離を詰めきれていなくて この様に四隅がケラれてしまっているのです。ただ 6×6サイズを伸ばすには支障が無さそうなので、取り敢えずはこの状態で使っています。

 自分のネガが少々 露出過多、過現像気味の物が多いとは言え ピントの山 非常に掴みにくいです。f11で焼きますが、暗いので 流石にピークルーペで覗く時は開放値のf5.6で合わせています。そもそも この引伸機の ネガステージと印画紙面の 平行度合いに疑問有りなのですが(その辺が この引伸機を信頼出来ずに 常用しない理由の一つになってしまっているのですが…)中央附近でピントを合わせたのちに 周辺部を見ると ピント合っていないです。でも まぁ今回は 画の内容的に背景にはピントがいっていないので 中央附近にピントを合わせた状態のまま焼付けしました。ちなみにiPhone撮って出しのこの写真では明るいですが、実際はせいぜい この下の写真位の明るさしか有りません。
















 テストチャートを焼いていきます。そもそも時間も無いので グレードの選択など無しです。今回は 出たとこ勝負で 潔くBLUEのLEDのみで焼いていきます。

 テストチャートは この様に片面が黒色(逆側はグレー)のミューズコットンボードを 適当な大きさに色々カットして 遣い廻しています。

 時間の無駄(人生の無駄使い)かもしれませんが、自分はこの様に片方から 一つ一つ焼いていきます。本当は全体をベース露光を掛けて その後部分ごとに段階露光した方が 時間の短縮になりますが、あくまでも自分は 先ず一つの部分の段階露光をしっかり観察したいので…ただこの方法で いきなり本番プリントをすると その部分の調子は良くても 全体のバランスが悪いものを拵えてしまう事は 多々あります。
























 実を云うと前にも 揚げている様に 自作の散光源ユニット周りは 光がダダ漏れなのですが…。黒のミューズコットンボードで覆われてすらいません。昔 窓をくり貫いた際に出たマットの切れ端を即席で使用しています。
















 このiPhone撮って出しの写真を見ると focomatⅡcのときに比べて 少し硬調でコントラストが高く見えるかも知れません。

 でも、このカットに限っては それ程 明確な違いはこの時点では見い出せませんでした。

 前日のfocomatⅡcでは ノーフィルターで2号相当で焼いているのですが、このコマでは BLUEのLEDでも2~2.5号相当位で焼けているようです。

 あと、バライタ紙はドライダウンがあるので、厳密な比較評価は 仕事から戻って乾いてからでないと出来ません。


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 3月22日 土曜日… 実は 私はこの日も仕事です…。

 この日は フィルム現像をしましたが、前日までのプリントを出勤前の残った時間で見比べて見ました。



ベセラーで伸ばした方のプリント 
focomatⅡcの方に比べれば硬調だけれど 特別硬い訳ではない。空のトーンや電線は
何日かするともう少し出てくるのではないだろうか…





























 一番意外だったのは、このコマに限っては 2種類の引伸し機によるプリントにそれ程の差が無く シャープさではfocomatⅡcの方に軍配が挙がると思っていたのですが、実際には優劣がつけられませんでした。(尤も これは引伸し機単独ではなく、引伸し機×引伸しレンズの 評価ですが…)
 8×10のサイズのプリントでは はっきりと人物にピントがいっているか自信がなかったのですが、11×14サイズにプリントしてみて 人物の眼や眉毛にもピントがいっておりました。

 正直 ここの処 声を大にして云いたいのですが、写りが細かすぎて 瞼や眉毛に関しては 11×14サイズでも どこまで解像しているのか はっきり判りません。 ILFORDのDELTA100で撮影しているけど、レンズの解像度が フィルムの解像度を超えてしまっているかも… 
 
ちなみに、f8で1/100秒。勿論手持ちです。何度も云うけど、本当に細かく写っているものは、FB11×14程度のサイズでは 肉眼では限界が見えません。




focomatⅡcの方で伸ばしたプリント
四周に黒縁を設けてプリントすると focomatⅡcはネガステージの短辺方向に関しては
目一杯使うので この様にキャリア独特の形の縁が出来ます。この為、印画にそれ程
差が無くても 後からⅡcで焼いたものは 直ぐソレと判るのです。


















 今回は それ程差が出なかったので 近いうちに もっとコントラストのついた別なネガで試して またレポートします。
























2025年2月18日火曜日

2025.02.09. つれづれ

 2025.02.09. つれづれ

 年は明けて アッという間に もう2月…

家人が云うには今年の豆まきは 2月2日との事。つまり 下は丁度1週間前の写真。

















 ここの処 忙しくて撮影も現像も ママならなかったのだが、年跨ぎのフィルムの撮影を先月済ませて それは先月の内に現像。 新年1本目のフィルムがようやく撮影を終えたので 日曜日に珍しく日中に現像した。
















 定着液を新しくせずに 無理くり使用したので ネガ像の部分は素抜けになっているが、裏紙にテープで貼り付けられていた部分が チョッと褐色を帯びて 定着液が疲労している時 特有の症状が出て 少し不安になる。


 ちなみに 今回 ILFORD RAPID FIXER 600mlで7本目。本来は あくまで自分基準だが 100ml当たり1本と決めているので、既にそれをオーバーしている事になる。

 本当は 2浴定着すれば 精神的に安心出来て良いのかも知れ無いが…そうするとただでさえ あまり撮影頻度が少なく 元々の定着液の入替えの回転率が悪いのに 更に希釈してから推奨されている使用期限を大幅に超えて使ってしまいそうだ…。

 それと 実を云うと自分は2浴定着というものに少々疑心暗鬼になっている処があって…と云うのも 先程 上に揚げた写真の様に 完全に透明な素抜けにならず 少し褐色を帯びてしまったフィルムをクリアにしようと 新しい定着液に浸し直しても それ以上クリアにならない事の方が 経験上多かったのです。
























 ここの処 温暖化の影響からか 花の咲く時期が少しおかしくなる事が多いですが、この椿は無事花を咲かせてくれました。

























 この処 あまり撮っていなかったので、チョッと奮発して今迄 使った事のないフィルムや 去年使ってみて少し気になったフィルムを SILVERSALTさんから買ってみました。3月になったら 何処かへ撮影に行きたいなぁ…