2013年9月26日木曜日

2013.09.26. つれづれ


 朝晩 だいぶ冷え込んで 肌寒い位の陽気になって来た。

 今日 仕事からの帰りがけにキンモクセイの香りがした。

 ここの処 全くフィルム現像をしていないが、水温も少しは下がって 少しは温度調節し易くなっているかも知れない。

 まだまだ未現像のシートフィルムが 残っている。(50枚位は有るだろうか?)

 ただ、今は 写真展の為のプリントをコツコツ制作していくのがやっとで、そこまで気力が湧かないのだ。

 その中に 今プリントしているカットより重要なコマが眠っているかも知れないのに…。

 そもそも自分は 闇雲に撮り過ぎるのだろうか、ライカ判やブローニーの頃には 撮影ばかりして現像が滞り 未現像のフィルムが溜まっていっても それ程苦にならなかったが、今はフィルム現像が苦痛で仕方無い。

 そんな状況なのに、近頃また135でパチパチと写真を撮っている…σ(^_^;)。

 ひとつは前にも触れたかも知れないが、Contarexで モノクロ写真を撮った事が無かったので 今 感度100のモノクロフィルムを詰めて1本撮っている最中。

 正直 チョッと調子悪くて 1/1,000秒と1/500秒は死んでいて、もっぱら1/250秒と1/125秒で撮っている。

 でも、Contarexでは いつもリバーサルで撮っていたが 良い写りをして コクの有る重厚な色合い(何と云ったら良いだろうか…)に驚かされていたので チョッと期待しているのだ。







 もうひとつは、コレも試してみたかったのだが、M3に fotochatonさんで手に入れた ADOXのSILVERMAX 21を詰めて撮っている。

 僕は 何度かefkeのKB25を使った事があるので、このフィルムは 感度100だが、100TMXやDELTA100とどう違うのか興味の有るところだ。

 どちらもネガを仕上げて focomatでプリントするのが楽しみだ。(最近、focomat使っていないなぁ…σ(^_^;))

 これらのフィルムを撮り終えた時、僕は溜まったシートフィルムの現像は放棄して ササッと出来て結果の楽しみなこちらのフィルムの現像から再開するのだろうか?。

 多分そうなのだろうし、もしかしたら違うかも知れないが、楽しんで日々の写真生活を送る事も 近頃は大事だと思うのだ。

 

 


 

2013年9月19日木曜日

2013.09.19. プリント


 ここの処はコンスタントにプリント出来ている。

 3連休に遠出せず 毎日プリントした事が結果的に効いているという事だろうか?。

 写真展まで 出来ればこの状態を維持していきたいと思う。




 以前 Mamiya7で撮ったネガをfocomatⅡcでプリントしたとき、11×14inchから16×20inchのサイズにアップしたとき、引伸し倍率の限界を感じた(トーンが詰まった感じがする)。

 今回 この4×5inchのネガから 11×14inchから16×20inchのZONE Ⅵでのサイズアップでは 11×14inchから16×20inchの拡大率の変化では 印画が大きくなったことによる トーンの詰まった(省略されて滑らかさガ無い)感じというのは パッと見る限り特に感じられない

 ただ、僕自身は、散光式であるからといって べタ焼きに焼いたときの あの美しい階調が 或る程度の大きい拡大率になってもそのまま維持されているとは思えない。

 2~3倍ではさほど感じないかもしれないが、引伸しは 絶対にキャリエ効果の影響をうけている筈だ。

 ライカで撮ったフィルムをfocomatで伸ばす際にも 8×10inchでプリントされて 軟らかく美しいトーンを持っていたものが、11×14サイズに伸ばした途端に トーンの瑞々しさを失って 生気の抜けたカスカスのプリントになってしまい がっかりする事が良くある。


 16×20inchのプリントを現像して それまでに無い体験と云ったら 大袈裟過ぎておかしいのだけれど、何時もよりよく判った事が有った。

 それは 現像液の処理能力の変化。

 何時もは 最大濃度(黒)がすぐ得られなくなるので、現像液を使い廻す事は 殆どしないのだが、3連休だった事も有り 2日目の夜に 前日のテストピースで得た情報を元に いよいよ16×20inchでプリントする直前に Polymax Tを(1:7)で 2.5リットル程 希釈して用意した。

 その晩は 16×20inchのプリントが2枚と翌日(3日目の夜)にまた16×20inchのプリントを制作する為に 3枚程 11×14inchのプリントを焼いて終了した。

 使い終えた現像液は 容器に移し 空気を追い出した後 勿論 密栓して保存。

 本当は、最大濃度が出ず悔いの残るプリントを作ってしまう方が 精神衛生上宜しく無いし、印画紙を無駄にする方が 金銭的損失が大きい事は分かっていたが、一晩位は問題無かろうと 次の日(3連休の最後の日)も同じ現像液で 16×20inchのプリントが3枚と その後11×14inchのプリントも2〜3枚制作した。

 正直、16×20inchのプリントは 液の疲労を特に意識する事も無くプリント出来た。

 本来なら(1:9)で希釈して使用すべきPolymax Tを(1:7)で希釈した事も 現像液の能力がもつ要因のひとつとして有るかもしれない。

 が、Polymax Tを新調して2日目のプリントを終え また容器に移す際に、細かく黒い針の様な 磁石に付いた砂鉄の様な 細かいこより状の屑が 幾つか溶液中に析出していた。

 コレは いつも経験している事だが、使っているとこの様になって来る。もしかしたら この様な兆候が診られた時点で速やかに廃棄すべきなのかも知れない。

 3連休が明けて次の日の早朝(Polymax Tを溶解して3日目) 懲りずにまた使用。

 ここまで使うと、正直 印画紙をバットに沈めバットの片側を持ち上げたり下ろしたりして傾け 波を発生させてそれを利用して溶液を攪拌させても 手軽だが 黒に深さが出ない。

 16×20inchのプリントの場合 自分も最初は確実に乳剤面に現像液を行き渡らせる為に 手前を持ち上げ バットを斜めにして奥に現像液の溜まり場を作り そこに印画紙の片端をさしてバットを元通りにして 手前に戻って来る流れを利用して 乳剤面に一気に現像液を行き渡らせる。

 現像液が乳剤面総てに行き渡った事を確認したら そこからは ピンセットで印画紙をつまんで連続攪拌。

 但し、時々 バット内の溶液が循環する様に 幾度かバットを傾け 片方に寄せては水平にし 波を発生させて現像液を動かす。




 絶えず連続攪拌 それでも もう処理能力の限界か 黒は一向に締まらず、階調も ふくよかな感じが無くなりべったりとした感じにしかならない。

 観るとバットの下の方には、ステインの様な物が こびり付いていた。

 思えば、単純に面積計算でいっても 16×20inchのプリントは 一度に8×10inchにして4枚分 現像液の能力を消費する事になる。

 それに加えて 紙が大きすぎて それ自身が現像液を含んで 重くなるので、ピンセット(トング?)で抓んでバットから引き出し 次のバットに沈める動作も 折れ曲がらない様に 手早く行おうとするので、停止液の中に持込んでしまう現像液の量も 必然的に多くなってしまうのだ。

 よって、作った量の割には 立て続けにプリントすれば 液はみるみる能力を失っていき、体積も目減りしていく。








 







2013年9月17日火曜日

2013.09.16. プリント


 3連休。プリント三昧…とまではいかなかったが、毎日3〜4時間位ずつ コンスタントにプリント作業をした。

 昨日の明け方 実に半年振り位に 16×20inchサイズの紙にプリントした。

 半年前と比べて 感度低下とか有るのだろうか?と思って心配していたのだが、問題は無い様だった。

 ただ、前にも書いたけれど 11×14inchサイズとはスピードが違う。同じ引伸し倍率でくらべると やはり 16×20inchの方は 11×14inchサイズの8割程度の時間だった。





 僕の所有している 5×7inchのネガまで対応のZONE Ⅵ  引伸機。

 元々 附属してきた4×5inchのネガキャリアが セットすると隙間だらけで 周囲に思いっきり光が漏れる…と言う訳の分からない仕様なので、上の写真は 例の黒色のボール紙で自作したネガキャリアをセットする為に これまた自作のLED光源ユニットを取外したところの図…σ(^_^;)。





 今回は現状のままで作品を制作して写真展に臨むと決めたが、一段落したら コレは流石にマズイので何とかしなきゃ…。

そう云えば、現状のZONE Ⅵ  引伸機の支柱で 何処までの拡大率になるか不安だったが、丁度 得られるイメージのサイズが14×17inch程。

 ちょっと 横方向の余白が左右足して3inchと云うのは 紙が勿体無い気がするが 現状ではどうなるモノでも無いし、プリントが大きいと扱いが大変なので 皺になるのを気にせずにピンセットで掴める様に 慣れない自分には この程度 余白に余裕が有った方が その後も水洗工程が続く事を考えると良いかもしれない。







 どのコマでも たいがい16×20inch最初の1枚目のプリントは 若干濃度が足りなくて失敗したり 全体のバランスも今ひとつな事が多いから 更に細かい焼込みを付け足そうと あれこれ考える。

 2枚目、全体のバランスは 1枚目より改善されているが 弱気な性格も影響してか 全体的に若干 濃く焼込んでしまう事が多い。

 残念ながら今の自分には 金銭的にも 3枚立て続けに 16×20inchで同じネガを焼く余裕が無い。

 気力も無い。既に2枚焼いて満足いかなくて 自分で及第点すらやれなくて ヘコんでいる処に 更にもう1枚失敗してしまったらと思うと…。それを考えると なかなか「じゃあ、3枚目 いってみよう!」という気にはなれないのだ。

 すぐ上の1枚は 黒くトンネルを出る時の様になってしまった。(もっとも 元がそういうシチュエーションの写真だが…)

 写真の絵柄自体も そんなに気に入って無い。

 元々、大判で 結構広角なレンズで撮ると周辺部は 大分暗くなるとは思うが、それでも 上の写真は焼き過ぎだ…。

 焼込みのテクニックを駆使しても 観る人に それを感じさせてしまう様では駄目だ。

 他の人の写真展などでも どんなに良い写真でも 気付いた途端に あざとく感じてしまう。

 自分も日頃からプリントしていて そういう処に常に注意しているので、普通の人より目が行ってしまうし、そういうものを見極める能力は他の人より秀でているとは思うが…。







 
焼込みの手順が この前のようなメモでは後日 日をあらためてプリントする際に訳が分からなくなるので、手順ごとにコマ送りで描き取っていく事にした。

 やはりこうなっていると セーフライトの許でも判りやすい。








2013年9月14日土曜日

2013.09.14. プリント


 この3連休は プリント三昧のつもりでいるのだ…σ(^_^;)。

 といっても、自分は ちゃんとした暗室を持っている訳ではないので、夜中に襖を閉め切って作業するしかないのだけれど…。

 取り敢えず 土曜日(初日)の早朝…



 
 
 まず、ついこの間 現像したefke PL25 ORTをプリントしてみる。




 
 自作のLED光源ユニットは、光が印画紙の感光する帯域(波長)に絞られているし 取付られているLEDの数も多く非常に効率が良いのか ベース露光は5秒。

 もっとも、そこから更に だいぶ焼き込んでいくのだけれど…。

 テストピース1枚目は かなり露光オーバー。(ここの処は タイマーに付いているAEセンサーを活用してない…σ(^_^;))

 でも1枚目を観て 2枚目は それなりに 大きなプリントに臨める様な テストピースが出来た。






 ベース露光は5秒と書いたけれど、要はこの檜皮葺の一番見せたい部分の濃度をその位に抑えたいのだ。

 オルソフィルムで撮影しているので、軒付の檜皮の重なった部分は ネガには殆ど何も露光されていない。もちろんプリントでは真っ黒になるのだけれど、ベース露光の5秒に拘って その部分の黒の濃度が露光不足で浅くなってしまうと、他の部分を焼き込んでいっても 不自然なプリントになる。

 今回はベース露光は僅か5秒だが そこから うまく焼き込んでいけば、その部分の濃度も問題無い様だ。




 甚だ簡単ではあるが、テストピースから 大体どの様に焼き込んでいくか考え大まかな記録を録る。

 セーフライトの許でも しっかり読取れる様に 細いサインペンで ササッと一気に書く。

 本当は 施していく覆い焼きごとに コマを分けて描くべきだろうけど、描き終わったら即プリントに移るので、1コマの中に ごちゃごちゃと描き込んでしまっている。

 やっぱり あまり複雑だと後日このメモを見返して プリントをおこそうとしても訳が解らず 最初からやり直しになる事がよく有る…σ(^_^;)。






 背後の木立の印象が少し弱いかなぁ…と思って 更に濃度を上げたプリントを作ったが、少し濃い?。

 乾燥してみないと何とも言えないが…。

 でも、focomatで焼いていた頃に比べるとドライダウンそのものが ほとんど無いように思えるのだが、気のせいだろうか?。

  それでも、ハイライトの部分は じっくり時間をかけてジワジワと滲み出て来ると思う。





 iPhoneの写真はどうしても濃く写ってしまうな…。

 実物は こんなに黒く無いですよ…σ(^_^;)。



2013年9月12日木曜日

2013.09.12. フィルム現像


 


 先日 写真展を観て廻った際に、fotochatonさんに立寄って Rolleiのローコントラスト現像液を買い求めていた。

 efke PL25 ORTを R09 ONE SHOTで現像しているが、いつも晴天下で撮影したカットは 物凄いコントラストになって仕上がるので、少しは軟調気味に落ち着くのではないかと前々から目を付けていたのだ。

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 前浴:17.5℃------ 1,000ml 3分30秒------20.0℃ 

 19.8℃ ----- Rollei RLC (1:4) 520ml 1本目-----7分35秒------ 21.4℃

 停止:水停止 20℃ 1分15秒

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 Rollei RLCは、酸化され易いらしく、希釈してからの作り置きは出来ない様だ。残った原液も、空気を追い出せる容器に入れ 密栓して保管した方が良いらしい。

 本当は純水で希釈するように指示されているが、浄水器を通した水道水で希釈すると 若干オレンジ寄りの薄い褐色になった。
 
 パッケージの説明書きには 中身の溶液の色がブラウンになってしまっている場合は、能力が失われている旨の注意書きがあって 少し不安だった。
 
 




 現像時間は 特に何処を調べても細かいデータは無いし、そもそも データを提供して下さっている方と 自分の被写体の傾向が合致している事など稀なので、ここは20℃ 6分30秒かな…と思ったのだが、いざやってみると弱気になって 結局は7分35秒の現像…σ(^_^;)。

 出来上がったネガは、実際 少し過現像気味だった。やはり6分30秒位で丁度良かったかも…。



 






2013年9月10日火曜日

Maniya7のファインダー






 Mamiya7の43mmの外付けビューファインダーは 覗き込むと上の写真の様になっている。

 勿論、フレーミング出来るし 水準器が付いているので 或る程度正確にカメラを構える事が出来る。

 また、上の写真では少々判りにくいかも知れないが、絞り値を確認する事も出来る。






 そして もう一つ 本来意図された使い方では無いだろうけど 非常に役に立つなぁ…と思う事が有る。

 それは カメラが揺れ動いていないか細かく確認出来る事。

 また本来水平方向を確認する為に水平に付いているモノなのに ファインダーに組込まれていて 鏡に反射されて 上からで無くて 自然に水平方向に覗き込める様になっているので すこぶる見易いのだ。

 三脚に載って フィルムをまきあげ あとはシャッターを切るばかりのカメラを 傍らから目を凝らして見る。カメラは恐らく静止している。

 念の為、外付けファインダーを覗き込む。気泡は僅かながら ゆらゆらと揺れている。その揺れが減衰していって静止してから 静かにシャッターを切る。

 Mamiya7で外付けファインダーを取付けて写真を撮っているとこういう事がよくある。

 この事に気付いた時から 65mmや その他のレンズを使う時でも 外付けのビューファインダーは 必ずアクセサリーシューに載せて カメラの揺らぎが確実に収まるのを待ってからシャッターを切っている。

ただ、コレは 建築写真を撮る場合(絞るし感度100のフィルムを使う事が多いので シャッタースピードは遅くなる)の話だ。

 Mamiya7は スナップなどで 手でシャッターを切っても 使いこなせばブレにくいカメラだ。それは間違いない。









2013年9月9日月曜日

2013.09.08. つれづれ


この週末は 天気が悪い予報だったので 東京で幾つかの写真展を観て廻った。

 見始めた最初の1,2件の頃はまだ比較的 天気ももっていたのだが…。





 そもそも自分は 額装や展示方法(レイアウト)の事は 経験が無く 正直云ってよく解っていないので、そういう処も含めて 写真展を鑑賞して来た。

 勿論 普段はあまり観る事のない 他の作家さんのオリジナルプリントを 纏めて観る機会でもあるので、そういう意味でも 貴重な体験だ。

 本当は 月一位のペースで観て廻りたいが、なかなかそうもいかない。

 ただ、いつも思うのだが 幾つかの本当に観たい写真展が 日曜は会場がお休みで 観る事が叶わず残念に思う事が多い。殆ど土曜日も仕事の自分にとっては痛い処だ。

 今回、額装をどの様にされているのか それが一つの大きな関心事だったのだが(中には長尺のロールになっているバライタ紙からのプリントで そもそも額装自体が無理に近い…と思われるサイズの展示の作家さんもいらっしゃったが…σ(^_^;))、その辺りに関しても今現在の自分なりの価値基準の様なモノを 朧げながら確立する事が出来た。

 今回の写真展巡りで思ったのは 企業がスポンサーになっている様なギャラリーでも 額縁に関しては使い廻されているのだなぁ~という事。

 そして、比較的小さなギャラリーで 作家さんが自費で会場を借り切って週単位で個展をやっているような処でも 殆ど額に関してはレンタルされているだろうと思われる事が多かった。

 そして それらのギャラリーで抱えているレンタル額縁のサイズは 恐らくよく使われる印画紙サイズに併せた よく或るサイズであろうと思われるので、撮られたカメラのフォーマットに合う印画紙、そしてそれに合う額が有る場合は 非常に整って見えるのだが、そうでない場合は マットの余白で調整して額縁に併せるしかないので、展示によっては マットの余白がバラバラな処も有った。

 ただ、これはお金の掛かる話だけれど、今回幾つか観て廻ってみて 額縁に関しては 大は小を兼ねるなぁ~という感じはした。

 やっぱり、既成サイズの額縁に嵌め込めるからといって 写真に対して 余白の少ないマットなど論外!そういうマットは 無理に額に併せているから 余白の天地と左右のバランスも ちぐはぐでダメな事が多い。でも、別に これは既にかなり前から感じている事だ。

 だが、比較的大きな額を擁していると思われる 企業がスポンサー型のギャラリーで思ったのだが、多分 そこで僕の観ている額のサイズは 大全紙のプリントをブックマットにして 展示できるサイズだと思うのだが、それに それより小さなサイズのプリントが収められていても 悪い感じはしない。

 実際に気に入ったプリントを買い求めて 自分の傍らにでも置いて 毎日観ていれば不満は出てくるかも知れないが、余白の天地と左右の巾が違っていても 横作品が天地の余裕を持った余白の縦のマットに収まって 縦長の額縁に納まっていても 同じサイズの額縁が 等価に規則正しく並べられていれば さほど気にならない。

 隣の額との距離が極端に詰まっておらず、離れて観ても整然としているので心地よく、近付いて観ても 隣の絵柄が目に入って来ないで その印画だけに集中して入り込めるなら、額と印画に対してどうマットが抜かれているかや 額自体の巨大さは 或る程度のスペースであれば さほど気にならないという事だ。

 それよりも余白に余裕がなかったり、詰めて作品を多く展示しているのは 窮屈でひじょうに ストレスになる。作品を2段に展示してあるのも 窮屈な感じはしなかったが、上の写真の高さは 普通の自然な視線ではなく、仰角をつけて仰ぎ観なければならなかったので、少々辛く やはり集中して観ることが出来ない。もちろん展示されているのは作家さん本人だと思うが、作品が可哀想だと感じた。

 まさに、自分の去年の写真展などは その類だったのだが、今年は同じ轍を踏まぬよう 展示方法も 考えていかねばならない。





 写真展を観て廻る前に 自分なりにレイアウトをシミュレーションしていたが、チヨッと考え直す余地が有りそうだ。

 自分も 一層の事ここは初期投資と自分に云い訊かせて 大全紙対応の額縁を揃えた方が良いだろうか?。

 そんな お金の掛かる事はせずに レンタルすべき?

 自分がチョッと気になったのは、使い廻されたレンタル額縁での展示だったのか 企業がスポンサーでない 写真ギャラリーに於いて アルミ額縁の傷が結構目立った事。中にはコーナーが駄目になって通常の付属金物では形を維持出来ないのか テープで留めてあるモノも有った。

 そういった処は目まぐるしく 展示内容も変えていて壁が釘穴だらけだったり、壁そのものがベニヤか何かで それを受けている縦桟も 一部露出しているので、更に そういう小物も雑に扱われている感じがしてしまうと 会場自体が屋台のような 或いは見世物小屋の様な一過性で 薄っぺらいモノに見えてしまう。

 限られた予算が有り 出来る事と出来ない事が有る。それは分かっているのだが 出来れば気持ち良く写真を観たいものだ。些細な事に 気を取られず 出来るだけ集中して観たい。

 自分もそんな事に気を取られず もっと大切な事に注力したいし、今度の写真展では 観にきて下さった方に じっくり作品を観て欲しいので 近頃では 一層の事 額縁を一気に買い揃えてしまうのも有りかな…と思っている。

 


2013年9月7日土曜日

2013.09.07. プリント


 今朝もほんの少しだけだが テストプリント。




 今日は 11×14inchに焼いたのは 僅かに2枚だったが、Polymaxも直前に希釈したし(今日は1:7) 覆い焼きも チョッと落ち着いて考えて施してみた。

 まぁ、今現在の自分の腕なりに そこそこ上手く焼けているんじゃないだろうか…(とは云っても 不満な部分は幾らでも有るのだが…)。






 最近の自分は、たまに このBlogにもその画像をアップした事が有ると思うが、まず 実際にこれから焼こうとするサイズの印画紙そのものを 1/3~1/4に鋏で裁断したものに 段階露光を施してテストピースを1枚作成し そこからイキナリ本番(といっても 前にも述べている様に これは16×20inchの本番プリントに向けた布石に過ぎないけれど…)に挑む。

 そのテストピースは そのカットに於いて一番重要な被写体について作成するので、それについては イキナリの1枚目でもそこそこのプリントが得られる事は有る。

 でも やっぱり その小さなテストーピースでは 画面の隅々まで情報が得られていないので、その本チャンプリントを手がかりに さらに焼き込んだり、それに伴って焼き過ぎになってしまう様なところには 黒い紙片を用いて遮ってやる。





 
 仕事から戻って来て 乾いたプリントを見る。

 やはり focomatで焼いていた頃に比べてると 薄っすらと靄が掛かっている様で輝きを感じない。







 このBlogを見て下さっている方々には直接参考にはならないが、このプリントのベース露光は9秒。そこから部分的に焼き込みを施して追い込んでいく。

 ただ ここで知って欲しいのは、焼き込んでいったからと云って 決してイイモノになるとは限らないということ。

 僕の経験からして(これは現時点での 僕の感じている暫定的な値だと思って欲しいが…)もちろん絵柄にもよるが ベース露光に対して その1.5倍以上の時間 焼き込むと その部分は最初のベース露光だけをかけた部分にたいして 上手く説明出来ないが、濃度は出ていてもトーンが詰まった様に感じられて(純粋に硬い柔らかい 或いは2号or3号という感覚とは若干違う様に感じられるので…) 画面全体に統一感が無く ちぐはぐな印象を受けてしまう。

 この感じ 分かって下さる方は 分かって下さると思うのだが、例えば上の写真において(iPhoneで撮った拙い画像で判断していただくしかないことは 誠に申し訳なく ご容赦願いたいが…) 多宝塔の庇の下の建具の辺りは ベース露光の9秒位で焼いていると思うのだが、それに比べて倍近くかそれ以上の露光をかけている そに横の画面の上から下まで幹が通っている木の辺りは トーンが詰まった様になっていて それらを1枚の写真として見た時に トーンが統一されておらず 自分には ちぐはぐな印象を受ける。

 そもそも、僕の作ったネガ自体が濃すぎるのだろうか? このカットについては そんなコトは無いと思っているのだが…。

 多分ベタ焼きなら問題無いプリントが出来ると思うので、これも散光式になったとは云え キャリエ効果の影響をモロに受けている…と云う事だと思うのだが…。















2013年9月2日月曜日

2013.09.02. つれづれ





 引き続き 11×14inchでのテストプリント

 現像液は Polymaxを希釈したものを 使い廻しているので、黒に締まりが無いのは ご容赦下さい。

 でも、まだ本番プリントの為のテストプリントの段階だし、去年 散々プリントしたので、ここから現像液をま新しくした時の  最大黒が得られた時の調子は 今の自分には 頭に思い描けると思っているので…。






 引伸機が散光式になって 幾分 集散光式の時より焼き易くなるのだろうか…と思っていたが、そんなコトは全く無かった…σ(^_^;)。

 集散光式(focomat)で 焼きにくかったネガ(絵柄)は 散光式になっても 焼きにくいネガだ。

 それらのネガは 集散光式の時と同じ様に 複雑な焼き込みのプロセスを要求される。

 それでも 確かに ネガ濃度の濃い部分においても ベース露光をかけた後の焼き込みをしていく時間そのものは短くて済む気がする。

 ただ、焼き込みの時間が 押せば押すほど 真っ白く抜けて輝きを放って欲しいハイライトの部分にも濃度がのって来て プリントが光を失っていってしまうので、散光式の引伸機でのプリントでは こういう絵柄においては 焼き過ぎは禁物だ。






 結局、何だかんだ云って こういうのが  上手く焼けないのである…σ(^_^;)。

 まぁ、それ程 真剣になれていないという事も有るけど…。

 なかなか モチベーションを高めたり それを維持していくのは大変なのだ…。一度 スイッチが切れてしまうと こんなものだ…。

 このカットでは 屋根と庇が ノコギリ状に 天空や陽の当たっている部分に食い込んでいる。

 この様な絵柄をプリントする時は、こちらも 露光を遮る黒い紙を どういったプロセスで 手を動かして施していくか 綿密に検討し 事前に頭に思い描いて インプットせねばならない。

 それには瞑想と迄はいかないかも知れないが、前もって精神を落ち着け 心をクリアーな状態にしなければならない。(夜更けにプリントし始める時は よくコーヒーを淹れて飲む事にしている)

 そういう気持ちで臨まなければならない…それは分かっているのだが…。

 ただ、上のカットは自分をそんな気持ちにさせて 心を奮い立たせて 挑ませようとさせる様な そんな写真では無い。

 正直、今の自分の問題は フィルム現像とかプリントとかそういう段階では無く それ以前の問題だ…。

 それは、自分が一番 感じているのだが…。今の処は 撮っても撮っても あまり良くなら無いのだ。






 この写真ではよく判らないが、今まであまり真剣に考えた事が無かったが ZONE Ⅵの現状の支柱のままで 16×20inchのプリントが製作出来るのだろうか?

 今現在 写真に写っている状態で 11×14inchサイズを引伸ばしているので ホントにチョッと無理かもしれない。早めにチェックせねば…。

 来年辺りには 20×24inchにステップアップしようと思っているのだが、そうなると さらに別な方法を考えねばならない。

 まず20×24inch対応のイーゼルを手に入れなければならないが、そこからして今の自分には 金銭的にハードルが高そうだ。





 今年の2月に使ったきり しばらく使ってあげていないfocomat Ⅱc…。

 レンズくらいは取り外して防湿庫に仕舞っておけば良いのだが、無精な自分は 半年間も そのまんま…。

 チョッと不安になったので 取り外してカビが生えたりしていないか点検してみた。