2013年2月28日木曜日

2013.02.28. フィルム現像

 2013.02.28. フィルム現像



 今日のネガは だいぶ薄かった。

 正直、今の僕には どの程度のガンマのネガが 4×5のネガからのプリントに最適か判らない。(最も 今の自分には ネガのガンマを 測定出来る訳でも無いのだけれど…)

 もし、今日の様な ネガがプリントに最適なのだとしたら、そもそも 自分のフィルム現像は 誤っていることになる。

 Kodakの指示の 標準希釈で 標準の時間では、強すぎる事になる。
少々、希釈率をあげるか 使い古した現像液の方が 結果が良い事になってしまうな…

 よく、昔の写真の本の記事に、135よりも ブローニーの方が 4×5は更に ネガを濃くした方が良いと書いてある。素人目には パッと見 4×5の方が 焼くのに沢山 光を必要としそうで、かえって逆の様に思えてしまうのだけれど…(120や4×5は、フィルムベースに 着色が無く クリヤーだと云うのが 理由に挙げられていた気が…)


2013年2月27日水曜日

2013.02.27. フィルム現像

2013.02.27. フィルム現像



久々に ロールフィルムの現像。

 本当に 久しぶりなので、フィルムピッカーは 何処へやってしまったのか 探し廻ったし、フィルムを リールに巻く際も どんな手付きでやっていたのか、頭から パッと出て来なかった。

 ブランク期間が長いと 時折 ダークバックの中に はさみを入れ忘れて 仕方が無いので フィルムの最後を 引きちぎる事も有ります。





水洗促進剤の中にフィルムを 沈めたり、引き揚げたり…の図








リールを ぶら下げている この棒 実は、ガンプラの いらなくなったランナーだったりします。
フィルム目一杯使い切る人なので、リールから フィルムが はみ出してます。





傍らの ガンプラの かっちょ良さに 癒され~


2013年2月26日火曜日

Chamonix 4×5 (その2)


 Chamonix 4×5 を実際 使ってみて





 自分は、購入するまで Chamonix 4×5に Ⅰ型(045N-1) と (ユーザーの要望を取り込んだ?)Ⅱ型(045N-2)の 2種類が存在する事を知らなかった。自分の購入したのは 上の写真の物だが Ⅱ型の方。

 お店には Ⅰ型とⅡ型の両方が並んでいて、ウッドの材質も違うし、値段も 2万円位違っていた。
 
 先月 訪れた際には、安い方(Ⅰ型)をターゲットにしていたし、ウッドの色も どちらかと云えば そちらの方が 好みだったので(メープルか ビーチか チェリーか 木目が目立たずもっと白い)Ⅱ型は
2万円も高いし チークっぽいウッドの色も少々不満だったが、Ⅰ型から Ⅱ型になって 機能改良された部分に 自分の撮影用途での 使い勝手に大きく関わる部分が有るので 仕方なしにⅡ型にした。でも 結果からすれば その選択は 正しかった。

 その改良というのが 上の写真で観ると 蛇腹のレンズ側の きちっと折り曲げられていないルーズな部分。おそらく 広角レンズでアオることを 前提にしていて 要は最初の部分だけ 袋蛇腹の様になっているんですね。

 大判のレンズって 絞りやシャッターユニットの部分を挟んで 対象型になっているので、すり鉢状の後群のユニットの先端部分が、アオりで出来た 蛇腹のくびれ部分から逃げて フレネルレンズに向けて 顔を出していれば それでいい訳なんです。

 お店の人から 「蛇腹が変わった」と 説明を受けて 自分で観察してみて それが解ったときは 本当に感心致しました。

 Chamonix 4×5の写真を 最初に載せた 先の記事では 65mmのレンズを装着していますが、何の問題も有りませんでした。
 












2013年2月25日月曜日

Chamonix 4×5


 Chamonix 4×5を 使い始める。




 前にも 触れたかもしれないが、自分の中では 取り敢えず この1年は 4×5というフォーマットで頑張ってみようと決めている。

 モノレールタイプのビューカメラでは 車での移動に限定されてしまうし、何よりも周囲の眼が気になって(あまりの仰々しさに 通りかかる人に奇異なモノを見る眼つきで 視線浴びせられるもんね…) 落ち着いて撮影出来ないだろうから 15年位使っていなかった テクニカルフィールドタイプの 45FAというカメラを また使い出した。

 最初は 「少々重いが コレならカメラバックに収めて 気軽に持ち出せる。このスタイルでいいやん!」と 思っていたが、15年前 そのカメラに見切りを付けて ビューカメラへと向かわせた不満が 早くも1回目の撮影旅行で  再噴出することに…

 そもそも建築写真を撮りたいので、アオる事が大前提。でも、このタイプのカメラは そもそもアオりの量に 制限が有るし、広角(短い焦点)のレンズで無理にアオっても 折り重なった蛇腹が 追従出来ずに 蛇腹に ケラれてしまうんですね。テクニカルビュータイプのカメラでも 短い焦点のレンズでの極端なアオりでは、長い折り重なった蛇腹では追従出来ないため、袋蛇腹という 特殊な蛇腹を装着するんです。

 しかも、このタイプのカメラは、蓋を90°開いて その蓋に轢かれたレール沿いに レンズステージと云おうか レンズと蛇腹を引き出して来るので、仮に何もアオらずに 素直に撮っても 広角レンズでは ピントグラス面までの距離が短くて済むため 繰り出し量が極端に少なくなり、レンズの前方の視野にあるレールが 画面に映り込み ケラれてしまうのです。

 年が明けて 正月休みも 撮影に行きましたが、ケラれているのを 承知で撮っているのですから あまり気分がいいものでは有りませんでした。

 まぁ こんなんで しばらくは 我慢するしかないのだろうか… まだ引伸ばしの 環境だって整っていないし…と その時は考えていました。
 




 別に 何か良いカメラはないかと思って 駆け込んだ訳ではなかったんです。大判のレンズはどんな物が 置いてあるのか 診てみたいとは 思ってました。(自分は マツモトカメラさんには 出入りしていたので かねがね噂は 伺ってました。)

 本当に 前々から一度行ってみなければと思っていたのですが、ふと 思い立って マツバラ光機さんに お邪魔しました。(ここも、カメラ 好きには 本当にパラダイスですね!)そこで このカメラに出会ってしまったという訳です。
 
 

2013年2月24日日曜日

2013.02.24. フィルム現像

2013.02.24. フィルム現像




 約1年半程前に買った R09 1Shot。
半年振りに溶解 FP4+を現像してみたが 何の問題も有りませんでした。

 FP4+の定着後のドラム内水洗の排出水。1回目(上)より、2回目(下)の方が 濃い色付き。
色も 薄い紫色で TRI-Xの時に近い色。





 X-TOLで現像した時より 若干 ネガのコントラストが高い気がする。

 このコマよりも 1段露光を切り詰めたものは、切り詰めた分、庇の下の組物の部分の 肉乗りが無く ホントにうっすら。

 空の表情をとるか、組物部分の諧調を残すか、この位になると 焼込みで整えるのは 至難の業。屋根はノコギリ状に 空にくい込んでいるし、木々の枝振りは そのどちらとも シームレスに繋がっているからね。

2013.02.24. プリント

2013.02.24. プリント



久々に focomat Ⅰcを 使った。
自分のは フィルターポケットも無い 古いタイプのモデルなので
多諧調フィルターをかますのに ひと工夫。
100円ショップで いいクリップを見つけた。




イーゼルも古くて汚いが、とても使い易い。                                      
余白の幅も 調整出来るし、愛用されてる方は 御存知の通り
右下に 突き出ているレバーを手前に引けば、台盤にガッチリ固定出来るし
そんでもって 例のマークも 刻まれてるしね σ(^_^;)






イーゼルのサイズ(8×10迄)からすると、台盤の横幅は 意外に小さい。
昔は、そんなに大きく焼くのは一般的じゃなかったのかなぁ…






フォコマートとは関係無いが…
何枚か コンタクトも 焼いた
組物の 積み重なり具合が 良く写っているではないですか…


----------------------------------------以下、忘備録----------------------------------------


 通常、自分は ノートリミングで 附けられるなら 四辺に 黒縁が附くように プリントする。

 それは、一つには 画面が黒く縁取りされることで、締まった感じに見えるということと、ノートリミングであることを 知らしめるため。

 ただ、それ以外の効能として、しっかりそのプリントで 最大黒が出るような処理が出来ていたのかを あとで判断できる材料となるため ということがある。

 ネガのベースフォグが醜いのか? そもそも焼いても 最大黒にならないコマも有るし、焼きの足りないもの、現像液をケチって ボトルに入れて保存し 使い古したもので現像しても全然ダメだ。(だから 本番プリントには 使い古しなど 使えない!)

 今回 3週間位前に溶解し ボトルに保存していた現像液で プリントしたが、まさに黒縁に 冴えのない 最大黒の出ていないプリントとなった。(中には、写真の内容により その柔らかさが 合うときも 有るけどね…)

 でも、不思議だったのが べタ焼きの黒縁は 黒が締まっている様に思える。本当に 最大黒迄 達しているかと訊かれると ちょっとハッキリ判らななかったが…
 だが、明らかに プリントの様に すぐ見て 黒に冴えが無い!というんじゃないんです。

 何か 通常の引伸ばしと べタ焼きは違うんだろうか…



2013年2月23日土曜日

2013.02.23. フィルム現像

2013.02.23. フィルム現像

 昨日 干したフィルムに 傷が一杯付いていた。

 カットホルダーは、総て 中古で手に入れた物なので、中には程度の悪いモノも有り 時には フィルムの装填に 滑りが悪く 難儀する事も有るし、一方では、JOBO DRUMへの挿入や 取り出し時に ベース面が 微妙に擦れているのかも知れない。









2013年2月22日金曜日

2013.02.22. フィルム現像

2013.02.22. フィルム現像




ちゃんとした フィルムの干し場の様な処が無いので、不便で 神経を使う。






それは、空気の流れとともに ひらひらと舞い、





吊るしたては 余計な水分が ポトポトと 滴り落ちる。


 よく フィルムカメラの雑誌で シートフィルムが 整然と並べて吊るし干しされいるのカットを見ると感心してしまう。


2013年2月21日木曜日

2013.02.21. フィルム現像

 2013.02.21. フィルム現像

 今日は ILFORDのRAPIDFIXERを 新調して現像した。
 出来上がったネガが いつもより輝いて見えた。


2013年2月20日水曜日

“露出は十分に、現像はあっさりと”


 “露出は十分に、現像はあっさりと” と 昔のフィルムカメラをとりあつかった本を見ていると よく目にする。

 もちろん『至言』と捉えていた訳ではないし、最初は 「別によく考えてみれば解る事じゃないか… ネガフィルムのラチチュードは ポジのそれよりも広く 自家現像すれば 過露光気味になっていても 現像時間で調整出来る。事実 1つのフィルムでも 様々なEIに対応した 現像時間が メーカーのデータシートには 記載されているじゃないか…日陰でなく 普通の部分のEI換算で 現像はすればいいんだ 」と思っていたし、何と云っても 自分は古建築を 詳細に撮影して形にする(プリントする)ことを ひとつの目標に据えているので、深い庇の下の組物も 写し取るように それに合わせて しっかり露光を掛けねば…と常々思っていた。

 確かに、大きな屋根の 軒下は暗く、それに合わせて 最低限の露光を掛けなければ、いくら増感現像をしても、ネガに像が 乗ってこない。 それは、色々 試してみて解った。

 でも、自分は 気が小さいのか、用心深いのか 露光には常に 自分なりの安全係数と言おうか… ちょっと余計に 露光してしまう。そうして撮影した フィルムの現像についても 薄かったらどうしよう…と不安になって つい押し気味の現像になってしまう。これではイカンと思って、最近 現像の方は しっかり時間を切り詰めて 出来るようになって来た。

 ただ、撮影(露光)に関しては、他の事に置き換えれば、根本のパラメータと言おうか、初期入力の様なことなので、この根幹の データが素抜けでは…ということで 顧みずに ズルズルとここまで来てしまった。

 ただ、ここに来て 色々なコトを聞きかじり  “露出は十分に” は何か違うぞ!と思うに至った。

 そもそも、自分には 黒白写真に対する 様々な疑問が 付き纏っているが、教えてくれる人もいないので(多分、身の廻りには 明確に応えられる人は 居ないだろうけど…) 様々な疑問が この1年で蓄積していた。

 この先、記述に時間が掛かるかもしれないが、列記してみよう。

 
● 自分は、この1年半位 フィルムを変え 現像を変え 様々な組合せで(と言ってもそんなに多くはないが…)ネガを作り、プリントを制作してきた。

 時々、びっくりする程 微粒子で 繊細な感じに仕上がった物があり、中には現像データを 記録してあるものも有るが、何が決定的な要因か 判らなかった。自分が 一番 驚いたのは、ILFORDのDELTA100のネガだった。

 TMAX400やDELTA400でも自分が思っていたより微粒子に 仕上がっている事が有ったが、感度400と100の間には 大きな隔たりが有ると思った。

 更に低感度のフィルムにも 俄然 興味が湧いて来て efkeのR25やRolleiのATP1.1にも 手を出した。

 勿論 それ等は 更に粒子が細かくて トーンも繊細だが、自分には 量販店でも購入できる 感度100で達成された そのDELTA100の繊細さの方が 意味が有り、価値があるように思えた。(此処で云う 粒子の細かさや繊細さは 生意気を云う様だけど、自分で引き伸ばす事を前提に言っています。僕の云うレベルは 恐らく 民生用のスキャナーでフィルムを スキャンしていたり、老眼だったり、自分でプリント出来ていない人には 判らないと思います。)






これが そのプリントの一部
 


 


iPhoneの写真では、この木立の樹皮や葉の繊細さは 伝わらないだろうな…



 


 実を云うと このプリント、大四切を 作る為の テストピースだったりします…。
 
 本番プリントも 何処かに有るのだけれど、探さないと分からない。
 
 iPhoneの写真では 黒く潰れているけど、実際の写真は 暗部の組物にも しっかり諧調が有ります。


 
 

ちょっと 黄色くなってしまったが、こちらの方が 雰囲気伝わるかな…
 


● 今年になって 使っていないが、去年 BROOKS VERIWIDE 100という ブローニーフィルムを詰めて 6×9(6×10?)のサイズで7コマ?(なぜか 7コマ! 何とか8コマ撮ろうと頑張ってみたが、駄目だった)撮影出来るカメラを使っていて 何本か 写真を撮った。

 まだ、4×5のカメラに 回帰する前のことで、基本 Mamiya7などの アオリのきかないカメラで 写真を撮っていたので、水平方向に長い建物や 塔などの垂直方向に長い建物を 撮るために 手に入れたものだった。

 レンズは 47mm f8のスーパーアンギュロンが付いていて、焦点距離は目測。カメラの名前にもある様に 画角は100°をカバーしているらしい。

 後々 このカメラで撮った写真を引き伸ばしていったのだが、いつも通り 庇の下の組物に合わせて 露光を掛けるものだから、晴天だろうが 曇天だろうが ネガの空の部分は 真っ黒! プリント時に かなり他の部分より 焼き込んで やっと濃淡が出て来たが、ビックリしたのは、粒状が 大きく 尚且つ 何か ダマっぽくて ボロボロな事。

 よく普通の人は 勘違いするけど、黒白写真は 元はネガなので、ポジ像であるプリントで 黒い粒々と言っても、元のネガでは、銀の粒子で 塞ぎきれなかった 素抜けの部分ということ。まぁ、どちらにしても 粒状が悪いであろうことには 変わりはない。

 更に その当時 不思議に思ったのは、庇の下の組物部分や 屋根、床の部分など ある程度の部分は、いつも通りの粒状で シッカリ粒が立っている事。そう、一枚のプリントの中で、そもそも 濃度が違うが、粒状感も全然違う部分が、混在している事だった。

 でも、これは 1コマや2コマのはなしでは無く、VERIWIDE 100で 露光オーバーに 撮られた空は、みんな ダマっぽくなっているのだった。





 

2013.02.20. フィルム現像

 2013.02.20 フィルム現像

 今日は、たまたま100TMAXの現像で、TMAX DEVELOPERは新液 定着液も たまたまKODAFIX SOLUTIONSを 新しく溶解した。

 以前、TRI-Xの現像について、ステインを取り除く方法について触れたけれど、過去の経験からTMAXのステインが 現像液、定着液が新鮮なうちは その後の何度かの タンク内水洗で 或る程度 取り除けるのを 知っていたので(仮に 少々残っても 少しの時間 水につけ置きすれば除去できる)、今回は、前に紹介した方法と違って、定着は KODAFIX SOLUTIONSの1回だけ。(TRI-Xは 取れきれないかも…)

 結果は、綺麗な クリアベースに仕上がりました。
 


 
 現像を終えて 排出したTMAX DEVELOPER(右下) と 定着後1回目のドラム内水洗の排出水(左上)と 2回目のドラム内水洗の排出水(左下)

 上の写真だと判りにくいけど、排出したばかりの TMAX DEVELOPERも 僅かに桃色がかっている。




  ドラム内水洗 1回目と2回目では 微妙に色味が違う。
  1回目の方が 綺麗な(輝きの有る)桃色といった感じ。 
 2回目の方は 普通にピンク色といった感じかな…
 



 
 
 ちなみに…ドラム内水洗3回目と 4回目の排出水 1,2回目と比べて だいぶ薄いけれども、それでも 少々落ちている。

 この後、6回戦まで やったが、6回目の排出水は 色付いているのが 判らなかった。すぐにドラム(ロータリーチューブ)を開けて シートフィルムを取り出したが、これまた既に 色付いているのが 判らない程 クリアベースに仕上がっていました。


 

2013年2月18日月曜日

Kodakのシートフィルム

 


 Kodakのシートフィルムは、一箱 50枚単位なので、自分の様な 貧乏人の懐には チョット厳しい。

 先日の撮影旅行中も 最終日の前夜 残り枚数が いささか心許無いので 夜 梅田のヨドに 買いにいったのだが、ILFORDは 置いてなくて 結局 Kodakからのチョイス。

 今回は 初めて TRI-Xを購入したが、買うのになかなか決心が付かず 売り場に 3分程 立ち尽くしていたもんね…。




 箱の大きさは みんな一緒。でも、薄い分 ILFORDの箱の方が可愛らしい。

 実際、カメラバックの中でも Kodakの箱は かさばる感じ。




 横から見ても  ILFORDの箱の方が可愛らしい。

 写りとは 何にも関係ないけど、ILFORDのパッケージは 所有欲を くすぐられる。空箱になっても 捨てる気になれないもんね…


2013年2月16日土曜日

2013.02.16. フィルム現像

2013.02.16. フィルム現像



 シートフィルムの現像は 面倒臭い。

 ロールフィルムならば リールに巻いてしまえば、あとはタンクに収めるのも簡単で 水洗する時も そのまま気軽に扱える。

 シートフィルムは そうはいかない。ロータリーチューブから 一枚づつ取り出した 裸のフィルムを 丁寧に取り扱わねばならない。トレイに並べて水洗という訳にもいかないので(そんな事したら 気になって 目が離せない!)、フィルムハンガーにセットして シートフィルム用の現像タンクに収めて 水洗している。

 その後は、Agガードに浸した後、吊るし干しするのだが、その際にも結構 神経を使うのです。自分は 乳剤面の像が有る部分は 決してスポンジでは拭わないので、余計な水分が 滴り落ちずに 下に溜まって居ないか…など 観察して(もし 溜まっていれば、ティッシュを こより状にして 吸い取ります)結構 手間ひま掛けているのです。

2013年2月15日金曜日

2013.02.15. フィルム現像

2013.02.15. フィルム現像



 慈眼院 多宝塔 ここからの姿は、かなり端正に見える。

 たとえば、あなたが 日本の古建築や国宝建造物に興味を持ったなら、特にこの建物は、図鑑などで他の人が撮った写真を観て 解った気になっては駄目だ。実物を見なくては!

 今まで 何棟か それを初めて目前にして そう思わせる古建築に 出逢ったが、国宝建造物で…ということになると、この 慈眼院 多宝塔と 飛騨国府の 安国寺 経蔵かな… どっちも 写真で観ると 屋根や庇のボリュームと 平面のボリュームの均衡が 外してしまっているように見えるが、実物を見ると そんなことは無い。(ただ、2棟とも特徴は有る) なるほどなぁ… これを 国宝に指定された方の眼に狂いは無い…と思わされる。

 本当に 見に行くまでは この建物が、日本 3名多宝塔に 含まれるのは 半信半疑だったのだが… 誠に 恐れいりまして ござりまする。




 本当に ネガ濃いなぁ… 相輪 あんまし判らないもんねぇ…。でも試しに1段露出を落としたコマも 現像してみたけど、プリントしないことには判らないが、屋根下の組み物の部分 不安になってしまう位 濃度が薄かったよ…。

 全然 話し変わるけど、写真て何だろう? ブレないで撮れて欲しいと思って撮っているのに、刻として その偶然の産物であるブレに 人は 妙な味わい 柔らかさの様なものを感じてしまうのだから…。

 



2013年2月14日木曜日

結局、今のところ…


 結局、今のところ 引き伸ばしが 思う様にいかないので、ベタ焼きを 始める有様…σ(^_^;)


 
 


 
 

2013年2月13日水曜日

2013.02.13. フィルム現像

 2013.02.13. フィルム現像

 前々から 思っていたけど 自分は どうも過露光、過現像気味の様だ。
 ただ、ネガが濃すぎる要因のその2つのウエイトが どの位か よく分からなかったが、35mmのカメラで幾らか写真を撮って その現像を 何時もより少しづつ切り詰めて行くことで 現像時間に関しては、この位の時間行えば十分というのが 何となく掴めてきた。

 けれども、露光は なかなか切り詰められない。コンクリートの建物ならともかく、古建築の 庇の下の 真っ黒く煤けた木の組物部分は それに合わせて シッカリ露光かけなきゃ 現像押しても 何も出て来ないからね…

 ただ、今回は 1段アンダーのコマを 数カットについては 撮ってきたので、それでも十分か 検証してみるつもりだ。




 
日なたの部分の濃度は だいぶ濃くなっている。



 
 
 このコマの濃度も だいぶ濃いが、空が真っ黒く 塗りつぶされている訳ではなく、
雲や 幾らか階調がある。
 大判で かなりアオって撮っているので、空の濃度も 周辺減光で
かなり落ちていりのかも…



 


 今回 3連休を利用して 50枚以上 撮って来た。
でも、前にも 書いた通り 現像は1回に 5枚しか出来ない。
これから 現像漬けの 日々が始まる。
恐ろしや…

2013年2月12日火曜日

慈眼院


 慈眼院。ここは 塔も美しいが、苔も 美しい。




 今回は 真冬の訪問だったけど、苔の緑は 美しい色をしていた。






 本堂の方から見て 陽が差してくるのは、午後も遅めになってから。
この前は クリスマスの頃に 来たけど、だいぶ 日が長くなった気がする。






























 苔の写真 撮ってないけど、意外だったのは、こんな寒い時期なのに 新緑(苔の場合 何と云っていいのか…)の出ている種類があった事。他のものは 冬枯れて 淋しく見えるので それは一際鮮やかで 木漏れ日が落ちると 光輝いている様でした。

 自分も 苔を痛めぬ様に 気を付けないと…。

 

2013年2月10日日曜日

東大寺 南大門


 東大寺 南大門は 好きな建物の一つだ。

 今回は 当てもなく旅に出て どこに行こうか迷っていて、とりあえず ここに辿り着いた。そんな感じだ。

 先月 何も知らず 平等院鳳凰堂を 撮ろうとして観にいったが 修復中で 何も出来なかったのには 閉口した。もう 撮る気満々だったので 気が抜けてしまって じゃあ 次はどうしたら良いか判らなくなる。





 

 東大寺 南大門






 



 45FAで 極端なアオリは やはり無理がある…σ(^_^;)
 
 そもそも、このタイプの4×5のカメラで 65mmを使う事にかなり無理がある。(広角専用に カスタマイズされた物じゃないからね…レンズが 90mm位からスタートで 普通に 風景撮る分には 何の問題も無いと思う。)

 上の写真は、45FAに65mmを 取付けた状態だけれど、モノレールに ちゃんとしっかり乗っかってるとは 言い難い。何とか乗っかってピントが合わせられる状態。

 自分は 普段 あおる(ライズする)のが ほぼ前提の様なものだから 良いのだけれど、ライズしないで 普通に撮ると 画面の下の方は モノレールの付いている上蓋に ケラれる。



 
 

 隅木の方向に 斜め45°に持ち出している。それを受けてる斗は 他の部分と同じ向きで振れて無いんだよねぇ。鼻隠板といい、これは 当時の日本人は持っていなかった感覚だと思う。この規模では そうはいかないかもしれないけれど、禅宗様の建物なんかじゃ コーナーは組物で埋め尽くしちゃうもんね。

 その持ち出している組物も非常に形がいい。斗も 本当に均整の取れた形をしていて 惚れ惚れしてしまいます。隣合っている斗どうしも 程良い間隔で 間延びした感じなどは受けず、翻って 厳しさを感じます。垂木を受けてる丸桁も まん丸くて(そのまんま(~_~;)) 何かと色々 決まり事が あるようです。
 
 
 

2013年2月5日火曜日

ZONE Ⅵ 引伸機(その2)


 ZONE Ⅵ 引伸機で ついに4×5inのネガをプリントした。

 一応、自分にとっては はじめてのシートフィルムからの引き伸ばしになる。

 結果から云うと、買ってあった 135mmのコンポノンは、4×5inのネガサイズをカバーしているようだった。プリントは 一部 隅の方で像が流れている様だったが、引き伸ばしのレンズのせいではなくて、結構あおって撮っているので 撮影レンズの像の流れの様だった。

 ただ、それとは別に、妙にピントが甘い部分が 画面の周辺部に有るので、もう一度 引き伸ばしレンズを疑ってみる事と、ネガステージや印画紙と レンズの水平が取れているか  確認する必要がある。ただ自分は カメラ屋さんでは無いので、専用のツールで 厳密にチェックする事は出来ないが…




 今回 引き伸ばして よくわかったが、結構 図体がデカいので結構 大きなサイズに 引き伸ばせるだろうな…と思っていたけど、こんなに支柱が長いのに 推測だが、4×5で 大全紙は無理っぽい。16×20inまでは イケるかも…。(5×7では 多分 大全紙まで 焼けるんじゃないだろうか。)

 上の写真は、11×14in(大四切)に伸ばした時の位置。

 ただ、実をいうと これもプリントしてハッキリ判ったが、もっと深刻な 由々しき事態に 見舞われていた…。



2013年2月1日金曜日

額装してみて


 はじめて半切のプリントを 自分で作った額縁に 額装してみて、とあるギャラリーの月次ごとにテーマが決められている 公募写真展に 出展していた。


 おととい その写真展が終わったので、写真を引き取りに行って来たのだが、サイズが大きいので 早くも置き場に困っている有様。

 自作の 2つの額縁、微妙にサイズも違うし 見込も違うのに お気付きでしょうか?

 今回、額縁はタモの木で作って 蜜蝋系の自然塗料で 仕上げたのだけれど、今回の写真の内容とは 額縁の色がマッチしていない気が…

 ただ、自分の中では 当面 タモやナラの様な樹種でしか作るつもりがないので、勿体無いけど 形が出来上がったら カシューの黒とかで 塗りつぶしてしまうしかないかも…

 でも黒く塗りつぶすのだったら シャープに見せる為に 今よりもっと見付は 細くしなければ   見た感じが 重たくなってしまう気がする。

 見た目というだけでなく、今回の額縁は その重量も実際 普通の方に比べて かなり重いものに成ってしまったので、ギャラリーの方に 壁に打った釘に引っ掛ける方法では 不安なので 「ピクチャーレールで吊らせて貰います」と云われてしまった。

 自分も 篠原さんの 額装のワークショップに 参加するまでは あまり考えたこと無かったのだけれど、通常 ピクチャーレールで 天井から垂らされた ワイヤーの先端に付けられたフックに 写真を引っ掛けると、そのフックの分は壁から浮き上がるので、写真が お辞儀しちゃうんだよね…σ(^_^;)