最近 また ひょんな事から モノクロ現像をやり始めた。
⇧ かなり散らかっているが 気にせずそのまま作業開始
暗室作業から離れている間に 感材・薬品の類いは値が上がっていき、チョッと気楽にポンポン買える様な値段では無くなっていくのを 横目に見ていた。
まぁ、現像液は 新しく買い求めるとして 残りは昔購入して残っているモノで間に合わせる事にした。
準備に手間が掛かったり 作業後の片付けに時間が掛かるとそれだけでうんざりして そのうちモノクロ現像そのものが億劫になってしまうので とにかく気楽にやってみる事にした。
まずは フィルム現像から…
⇧ 攪拌棒が紛失していたので 皿現像用のトングで代用
XTOLを5ℓ溶解。この5ℓという量がネックで 適当な容器が無いので バケツに自分で目盛りを付けたもので 間に合わせる。
このバケツだと 溶解してからも 500㎖のボトルに小分けにするのにも悩ませられるのだが…(自分は元々眼鏡っ子だが、そうで無い方はゴーグルか何かを身に付けた方がいい。印画紙のバットに溶液を出したり それを片付けたりする時もそうだが 結構飛沫が飛び散るので…オマケにこのXTOL 袋を開封し逆さまにして一気にバケツに注ぎ込むと細かい粉末が煙の様に舞い上がって 顔を近付けていようものなら 目に入るか うっかりすると吸引してしまいそうになる。)
今回 現像するフィルムは 中断する直前の6年位前に購入した物。オンボロローライで昨年末ササっと撮影したもの。(銘柄は ILFORD FP4+)
⇧ カーリングがスゴイっす
勿論 普通に現像出来てしまうのだが ザラザラとしたベース被りが全体に及んでいる。
フィルムを保管してあったのが 西日の入る収納部屋で 夏場は空気の入れ替えも無く結構な温度になっていたのかも知れない…
ともあれ、相変わらずネムくて非常に焼きやすそうなネガだ。
プリントは 気軽さ最優先で 8×10のレジンコート紙。過去に買ったILFORDの2号紙がまだかなり残っている。そのサイズに合わせて 引伸ばし倍率を調整する。
自分のfocomat Ⅱcはレンズの切り替え部分の動きが あまりスムーズでないのか
引き伸ばし倍率が 小さめになっても レンズ上部の蛇腹が ひとりでに降りてこない。
ブランクが長かったので 最初は 「何でピント合わないの?」と考え込んでしまった。
何回かレンズをスライドしているうちに その部分がごっそり下にダウン。
蛇腹が伸びているのに気が付き やっと思い出したのでした。
それにしてもローライのネガって普通にセットするとこの向きになるのね…
もうしばらくぶりなので そんな感覚すら忘れとったョ…
⇧ 以前はプリントすると毎回こんな感じ
以前は何が何でもバライタという感じだったので 皿現像後も 水洗やら 乾燥やら
色々時間や手間が掛かった。
うっかり水を溜め過ぎてシンクから溢れてしまい 下階へ水漏れさせてしまった事も
しばしば。ちょうど真下は キッチンなのだけれど ある意味ウエットゾーンなので
家族には大目に見て貰えた。居室や寝室ならトンデモない事だ。
8×10程度のプリントサイズなら 溶液も1ℓづつで済むので 100円ショップで手に入れた
プラスチックのバットで間に合ってしまう。(まるで この為に製造されているのか…
と思うほどのジャストサイズだ。中で激しく攪拌するには 少々小さいが…)
今は厳寒期なので大きなポリバットにぬるま湯を張ってそこに浮かべて温度管理。
(ものぐさな僕は 次の日等 連日に渡って作業する場合は 停止液と定着液に関しては
このまま同じサイズのポリバットで蓋をして 最中の様な状態にしておきます。)
現像液に関しては そういう訳にはいかないので その都度ボトルに回収。
黒の締まりにも関わって来るので 別に温度管理して 20°を下回らない様にします。
プリントの作業自体は以外に体が覚えている…という感じ。覆い焼き等のテクニックは
徐々に磨きをかけていくとして 僕の暗室生活は ここに再スタートを切ったのでした。
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