2024年5月17日金曜日

2024.05.16. つぶやき

  最初の3コマ、誤って 1段オーバーでの撮影



停止浴を終え フィルムをタンクから取り出したところ…
裏紙に貼付けられていた際の テープが フィルムの端に
残っているのが判る。写真右下にあるのは 過去に剥がしたテープ片


















 定着液に浸す前までは それ程でも無いかも…と 思っていましたが…



定着液1浴目から引き揚げたところ。結構 凄い事に…
リーダー部分のテープが貼ってあったところの乳剤がそのまま残っています。

















自分は 定着作業は タンクから明室に取り出して行っているので ここでリーダー部分の

フィルムを貼り付けているドラフティングテープの様なものを剥がして2浴目の定着をスタート。

  今回 現像しているフィルムはILFORDのDELTA100ですが、定着液が疲労してくると 

このテープが貼ってあったところが素抜けの状態になるのに 段々 時間が掛かる様になってきます。




2浴定着ののち 予備水洗を始めたところ
この写真では判りませんが テープが貼ってあったところは
ベースフォグも乗らないので 非常にクリアーな状態です。
この部分のハレーション防止のステインが気にならなくなる程度に
予備水洗をします(置換水洗です)。
この時期 水温が20℃以上になっているので 洗い過ぎないようにします。





















 まぁ 此の位なら普通に焼けます。(ノーフィルターで普通に2号で焼けます)

 チョッと カメラが変わった関係で 攪拌回数が 今までと同じ回数では多い様です。初期攪拌も長かったかも…

 ちなみに 今回は初期攪拌30秒(その間 12~13回 転倒 倒立攪拌)。自分は フィルムの取説に明記されていない限り 前浴など 行いません。逆に 前浴しないように…という注意書きは たまに目にすることがあります。

 その後は 1分ごとに3回 転倒 倒立攪拌(最後3回目終了時 軽くタンクの底を平手で下から受ける…

というか 軽く叩く)

 現像液は SILVERCHROME SELONALです。 標準TIME 20℃14分ですが グラフなどの資料が手許に無かったため 1:49希釈時に 21℃だったので 1分減らして 13分で現像しました。




2024年5月13日月曜日

2024.04.28. つれづれ

 過去に書いた記事たちはだいぶ前の事になってしまって 新しい記事たちに

下の階層に追いやられてしまった感があるので 一旦 チョッと10年位前まで 話を遡ります。


 モノグサ太郎の僕の事だから LED散光源ユニットをキッチリ最後まできれいに

仕上げられなかったのだけれど 取り敢えず使える状態にはなったので 

ZONE Ⅵ引伸し機に 無理矢理乗っけて使ってみたのでした。



自作LED散光源ユニットを ZONE Ⅵ引伸し機に 据えたところ
あまり違和感の無い意匠、サイズ感にしたつもりなのだが…
黒いアクリルが 艶々テカテカ 指紋べったりなのはご愛嬌…




































ZONE Ⅵ引伸し機… 何故かこの横から観たヘッド部分のゴテゴテ感は割と好みだ…









LEDをハンダづけして 逆側に飛び出した脚もそのままに
引き伸ばし機にセット






























 この頃は 4×5以上は こいつ一本でいこうと思っていたので… ベセラーは まだお迎えしていません。






僕のプリントは基本的に四周黒縁仕上げなのですが
ZONE Ⅵの4×5のネガキャリアは マスクがネガサイズより
一回り小さめなので 黒縁が出来ないのです。
一番上の多宝塔の写真は そもそもネガ全体ではなく部分プリントですけどね…



































 取敢えず ZONE Ⅵ引伸し機で焼いた写真。もうあまり覚えていませんが この写真の時は
 既に ブルー+パープルの方で焼いていたんじゃないかな…。というのも 最初に
ブルー+グリーンの方で焼いていた頃は ネガのコントラストは凄いのに ネムネムの
プリントしか 出来ていなかったから…

 このプリントも 実はとある理由でチョッとおかしいのだけれど そのころは 黒い塔本体の調子が
良く出ていたので それ以外の部分は ちょっと盲目的になっていて 違和感は感じつつも
全体が見えてなくて…

それでも、目の肥えた方なら判ってくれると思いますが、散光式のときの写真とチョッと
調子が違います。
パッと見の画力というか…強さは集散光式でのfocomat Ⅱcでプリントしたものに軍配が
上がりますが、
自作LED散光源で焼いたものはガッツリ黒の強さで見せる…というよりは コントラストは程々に 
微妙なトーンの繊細さと細やかに光を拾って見せる…といった感じです。

 よく巷で言われている様に 集散光式の時より銀の粒状やネガの傷、ネガキャリアにセットした時に
付いている埃が目立ちません。
 そして これは自分にとっては意外だったのですが 集散光式の時よりも ぼったりした感じが無く
すっきりシャープに見えます。
(最も この時は4×5のネガを11×14inに焼いているので 粒状や 解像の限界が肉眼では判らず 
殆ど感覚的な感想なのですが…)






コレが 上の多宝塔の写真のネガを セットした時の状態です。ZONE Ⅵは5×7迄対応しているので
ネガキャリアがデカいです。2枚の鋼板に ただマスクを切ってあって それを重ね合わせるだけの
何の変哲も無いネガキャリアです。マスクを切った箇所は きちんと丁寧に処理されています。




 僕の観察力が足りないと云ってしまえばそれまでなんですが このZONE Ⅵでのプリントに
違和感を感じてはいたんですが その原因の出所も掴めぬまま この後も黒の締まりの悪いプリントを
量産し続けます。

もう10年以上前の事だし 当時はiPhone自体のストレージも容量が少なく 状況写真を
撮っても 中に納まりきらない写真は その都度選別して捨てていました。

今ほどガシガシ撮っているわけではないのだけれど 当時も記録としてコンスタントに
撮っていたのだけれど 当時の悩んでいた痕跡が写っているような写真は あまり
残っていないんだよねぇ…





この頃は 11×14inの紙に 4×5のネガを
こんなに目一杯 余白をとらずに焼いていたんだねぇ
一番下の 黒縁が出ているのは 6×7をfocomat Ⅱcでやいたものです。
多分 ZONE Ⅵで焼いて出来たものが 黒の締まりが悪いので
比較材料の意味も兼ねて 最初に1コマ焼いていたのだと思います。

 





























 上の写真のバットに入ったプリントは 日曜か祝日の夜明け前に 作業した記憶があります。
多分 3時間近くやっていたのではないでしょうか?
 
 大きいプリントである程、そしてRCよりバライタ紙は時間が掛かります。3時間近くやっても テストピースから始めるような場合は その日の成果はこんなもんです。

 それで 結果が出せないと 気分も滅入ってしまいます。当時の苦い想いが 蘇ってきます。

 続きます…





































2024年5月7日火曜日

2020.05.07. つぶやき

  特にバライタ紙でのプリントともなると 納得がいく迄 テストピースを焼く。

 段階露光をしても 山をつかめずにいて 何とかその先は今までの結果からの類推で

いけるやろ… と 見切り発車をしてプリントしてみても 過去の経験では 惨憺たる結果に…

 結局のところ しっかり納得がいくまでテストピースを焼いて 本番プリントに臨んだ方が

紙の無駄遣いも抑えられる。




テストピースを焼く。結構 時間のかかる作業だ。
自分は テストピースも プリントした時に ササッと露光データをメモしておくけれど
それだけでも 溜まって来ると 見返すのに お目当てのプリントのデータが
記載された箇所を探し出すのは 結構大変な事だ。
だから最近では こうやってその都度 写真を撮り さらに露光データをメモった箇所も
その場で写真に撮っておく。少なくとも自分のiPhoneの中では それらは時系列順に
セットで並んでいる…という訳だ。
























   時間の無い時に限って 気持ちばかりが逸って 見切り発車をしては失敗、その失敗プリントを

基にさらに見切り発車しては失敗… 気が付くとその日は 失敗プリントの作品群が出来ただけだった…

という事も過去にはあった。

 朝を迎えて その失敗プリントとテストピースを水洗するのに 時間を費やすのも非常に空しい

気持ちになる。(残しても仕方のない 失敗プリントは 勿論 ゴミ箱行きだが…)

 ただ、バライタプリントは 結構ドライダウンがあるので 多少の露光オーバー、アンダーでも

その後のドライダウンの経過を観察するのに 残しておく事が多い。




上のテストピースを基にプリントしたのだが…
だいぶ濃く 硬調なプリントになってしまった。
自分のブログ掲載写真は iPhone撮って出しなのだが
iPhoneはデフォルト設定のままでは勝手に色々補正してしまうので…
本当のプリントは もっとドス黒く 硬調なプリントだ…

















 

 まぁ、こういうシチュエーションを写した写真のプリントで 部分部分のテストピースしか作らずに

 全体のプリントを一発で上手く仕上げようとしても 無理がある訳で…

 ただ、このプリント… 覆い焼きとかは ほんのチョッとしか施してないです。

(プリントの 左上と左下を ほんの少々 手で遮って露光を抑えた程度です)

 詳しい事は この先 記事にすることになると思いますが、訳有って 敢えて殆どしてないです。



これは 過去にRC紙で焼いた時のもの
こちらに関しては まったくのストレートプリント。
もっと微妙な繊細な感じなのに iPhoneで撮ってBloggerに揚げると
どうしてもコントラストがついてハイキ―な感じになってしまう。



















 今回の殆どストレート焼きで…という試みをするきっかけとなったのが この写真だ。

























 
 どうせ またiPhoneが勝手に補正して 訳判らんかもしれんけど…
 最初の写真 一晩経って ドライダウンで檜皮葺きの部分 この位まで調子が出て来たよ…








































2024年5月1日水曜日

2023.04.23. つぶやき

  涙目の人って それだけで絵になるねェ…

 その人がカメラを見つめるだけで 写真に潤いを与えてしまう…

 ドラマチックな光が降り注いでいる時は尚更…



黒縁は しっかりシャキっと出ているのですけれど…




























 濡れ面に反射して映っている天井照明の方に反応して 咄嗟に手許のプリントの方に
ピント合わせられませんね…






人の顔だとは認識しているようなのですが…
iPhoneは 元々ぼけてしまっている写真に うまく
ピントを合わせられませんね…






















 なぜ人の顔にしっかりピントのいっていない写真が出来たのか…

 まだまだ 先の事になるとおもいますが… やがてじっくり記事にしたいと思います。
























2024.04.21. つれづれ

 タイトルからは 何も解らないと思いますが…

取り敢えず 前回の記事からの続きです。



取敢えずの仮組での現在の仕様状況
上の黒いアクリル板のボックスは10年程前に製作したもの
もっと高さを抑えてスライスした塩ビ管もあるのだが
接続部分は 取敢えずこのサイズのものをセット 
その分ネガの上の蛇腹を高さを抑えるためにペシャンコにしている


 コレは今回の記事を書くのにあたって 撮った写真。垂れ下がっている線で 

5Vの電流を供給しています。

 ヘッドは GW休みに向けて 四つ切に引き伸ばす状態でセットしたままです。




150φの塩ビ管の継手の中央には ちりがついているので
その部分を残してカット そのちりを利用して
乳白のアクリル板をカットしたものを落とし込んでいる


















 今の処 問題無くプリント出来ているので 余ったマットをカットしてくり貫いた

接続部分は 相変わらずそのままにしている。

 ただ 柔らかいので 少しずつヘタってきている。いずれは もうちょっとしっかりしたモノに

替えてあげないと…




こちらは現在使用している 自作のLED光源
前回の投稿の時の ブルー+グリーンの時よりひと回り小さめ
こちらは 元々 5×7じゃなくて 4×5をカバー出来ればいいか…と
最初からベセラーで使用する前提でつくったものだから…



















 少し前の週末に 期限切れの11×14inのバライタ紙が沢山あったので 取敢えず

オンボロローライで撮った中でも比較的コントラストの有るネガをプリントしてみました。

 コントラスト有るネガはそれなりに焼けたんですが、何だろう… もう7~8年経っている

紙だから 最近買ったRC紙と比べるとベースの紙自体が 少々黄ばんでいるのか どうしても

ちょっと抜けの悪い感じになってしまうんです。

 まぁ それ位は良しとして… ILFORDのFBの2号紙もだいぶ余っていたので こちらでも

プリントしてみました。



休日の朝 FB紙を水洗しながら 並行してフィルム現像!




























 自分は以前の様に 一度にそんなに沢山プリントしないですし、プリントウォシャーも
持っていないので プリントの枚数分トレイを用意して 置換水洗しています。
 置換水洗だと 比較的長時間 水の中にプリントを滞在させるので これからの季節など
あまり宜しくはないですが…




結果は眠ネム…
だだこのサイズに引伸してみて判ったのですが、
このプリントのネガは ILFORD DELTA100に SUPR HRXで現像しているのですが
散光式で プリントしている事も有り このサイズでも 粒状を感じませんでした。




























 今はブルーのLEDだから パープルのほうも一緒に点灯すれば良いのでは…と思ったのですが

 もうすっかり忘れてしまっていて…

 自分はここ最近は ブルーのLEDのみで焼いていると てっきり思っていたんですが

試しに上のボックスの蓋を開けて点灯してみたら パープルの近紫外線域のLEDも

しっかり灯っておりました。

 上の写真でも全然判らないと思いますが 最大点灯してもブルーのLEDとは照度が

全然違うので パッと見 点いているのかいないのか判りません。

 ちょっとこの時は 夜明けが迫っていて パープルのLEDオンリーで試しに焼いてみたかった

のですが、敢え無く時間切れ…

 どちらにしろコントラストの有るネガでも こんな感じでしたので 値が張るが 取敢えず 

新しく マルチグレードのFB紙を GWまでに用意しておこう…という事になったのでした。


 これまでの僕らしく 何だか 一つの物事に絞ってしっかり記事にする感じでは無くなって

来ましたが…続きます…