2024年8月27日火曜日

2024.08.17. つれづれ

 2024.08.17. つれづれ

 連休中は 前半はゆっくりと英気を養って落ち着いてから 後半は一泊二日位で何処かに出掛けようと思っていたのだが、台風の接近で 電車の運行が怪しくなって来た時点で あれこれ考えるのも面倒臭くなって 早々に諦めてしまった。

 今回の連休中に 今までこのBlogでも一度も語った事の無い eBayで手に入れてチョッと使って以来. 10年位ほったらかしになっていた DurstのLABORATOR 1200を使い始めた。

 お金に糸目を付けなければ フルセットの極上品を買えば良いのだが、当時 いくら1ドル100円を切っていたとはいえ(今 思えば良い時代であった…) 自分にはそんな経済力があるはずもなく…



こんな感じで梱包されて来た。もう10年以上前のことなので この後梱包を解いて
どの様に 別梱包となっていたと思われるヘッドの部分を取付けたのか あまり覚えていない
それにしても 航空便で結構運賃を取られたが せめて台板と支柱を
別梱包にできなかったのだろうか?



 















 それでも自分なりの変な拘りがあって 本体は薄いパープル色(?)の筺体が欲しかったので 完品では無いが程度の良さそうな個体を見つけて落札した。

 据えてみると結構大きいです。座卓の上に載っていますが、このままヘッドを目一杯まで揚げると 天井に届きそうです。



新たに引伸機を買ったのはよかったのだか 流石に2階の自室には置場が無くて
大き過ぎるので前年に祖母が亡くなって 空き部屋になった和室の一角を
間借りさせてもらう事になった。





 











 でも 実を云うとここからが結構大変だった。ネガキャリアを買ったり、コンデンサーレンズを買ったり、コンデンサーレンズを収めるボックスを買ったり やがては どうせならひと通り揃えておこう…と 後々これ一台で 色々出来る様にカラーの散光源ユニットまで買ってしまう始末…(もちろん 点光源ユニットなど特殊なモノは買っていませんが…)

 ちなみにコンデンサーレンズひとつとってみても 部品はは上下に分かれており その当時なかなかセット販売の手頃な出物が無くて仕方が無いので別々に購入したのでした。



コンデンサーを揃えるのに一番難儀しました。
程度の良い完品はチョッと高くて手が出なかったし、
手頃なセット物が出ていても入札で競り負けてしまうし…
仕方なく地道に 別々に落札しました。

   















 埃だらけになった 引伸しレンズをクリーニングし 取敢えず最近Rolleiで撮った6×6でも伸ばしてみようか… と思い立って 久々にネガキャリアを引き抜いてみた。10年前にセットして以来 そのままになっていたネガにも驚いたが カビや埃が付く事も無く 綺麗なままだった事にも驚いた。



10年振り位に使用したのだが、ネガキャリアを引き抜いたら
その当時のネガがセットされたままになっていて 我ながら閉口した。
挿し込んだ時 定位置でロックする為に付いている上面の板バネが錆びてしまっていた。
(たしか 10年前は錆びていなかったと思うのだが…)



















 現時点では 4×5のネガマスクが嵌まっているのだが、6×6か6×7のネガマスクも持っていたような…その当時買い求めていて 家の何処かに有るのかも知れないが とても直ぐに分かりそうも無かったので 取り敢えずは 諦めて4×5のネガを焼くことにした。

 但し 上の写真の 10年間ネガキャリアの中で 挟まれていたネガは 濃度が濃くコントラストもキツくて 当時 上手く焼けなかった事は 記憶に残っていたので もっと別の ストレートに焼けそうなネガをセットする事にした。



これまた10年くらい前に 妹島さんの芝浦のビルを撮影したネガ
この頃は まだ普通に 320TXPを買えていたんだねぇ…。
もう今は 高くてとても自分の経済力じゃ買えないよ…。

















 

 4×5のネガは 何故か4×5のネガマスクの隅切りから 四隅が少し飛び出すサイズで ネガキャリアのベースプレートに そのはみ出した部分の為の切欠きがあります。

 4×5のネガを縦置きにした場合の切欠きもあるが 逆側には突起の様なものしか見当たらない。しかもその突起の片方はディスクの様になっていて 位置を微調整できるみたいなのだ。(そもそも この突起は何の為のものなのでしょうか?)



久々の4×5。ネガが大きいので チョッとした拡大倍率でも
投影像が大きくて気分が良いです。

























 

 普段使い慣れている focomatⅡcと勝手が違って慣れないので 引伸ばすサイズを決めるのにも ヘッドを揚げたり下げたりの繰り返し。支柱には 拡大倍率の細かな目盛が付いています。
 ただ、このDurstのLABORATOR 1200 ヘッドの揚げ下げは 非常にスムーズな動きです。




引伸しのレンズはロダゴン。この引伸機 完品ではなかったのですが
このレンズは 最初から付いて来ました。露光を掛けたときに 絞りの文字の部分が光って
セーフライトの許でも すぐ判るようになっています。
ピントの微調整は 左のロッドの先端についたツマミを回転します。
大きく伸ばす時には 非常に助かります。
























 




 この作業をしている部屋もお座敷暗室であり 実を云うとエアコンがありません。
 このお盆休み中は晴天続きでしたので 明け方の一番涼しい時間に 扇風機を廻しながら なんとかプリントしました。
 


取敢えず まずは1枚プリントしました。
今回の記事の上の方の写真を見ていただければ 解ると思いますが、
現状のネガキャリアとネガマスクの組み合わせでは 四周に黒縁という訳にも
いかないので ここは諦めて 紙のアスペクト比を生かして 焼いてみました




















 建築写真なので どうという事は無いのですが、普段 昔のカメラで写して 昔のレンズで伸ばした写真ばかり観ているので チョッと描写が硬く感じます。かと云って別にギスギスした感じでは有りませんが…。(元々の撮影レンズはこれ亦 同じローデンシュトックのグランタゴン65mmです。)

 レンズ描写の硬い柔らかいとは違いますが、いつも通り多階調フィルターは使っていませんので バライタ紙は2号相当で焼いている事になると思います。

 厳密な意味での比較が出来ている訳では有りませんが、いつも使っているfocomatⅡcよりは少し硬調な気がします。いづれ近いうちにRollei等で人物を撮った 同じネガで比較を試みたいと思います。



 






















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