2025年6月20日金曜日

2025.04.18. つれづれ

 2025.04.18. つれづれ


 ライカこそ散光源で引伸ばさねばならぬ。②


 2025年 電子工作を再開しようと意気込んだのは 良かったのですが、フルカラーLEDのユニットを作ろうにも 以前の様に 5×7や4×5をカバーするサイズであったり 砲弾型のLEDに拘って作ろうとすると 数百個単位では 結構な金額になってしまうだろうし、脚も4本ずつなので ハンダ付けも結構な手間になってしまうでしょう。

 そこで 先ずは手っ取り早く ライカ判サイズの工作から始める事にしたのですが、意外だったのは フルカラーLEDも数がこなれて一般的になってきたのか 此の所の物価高にも関わらず 明るさに拘らなければ それ程大した単価では無かったのです。(ある意味 12年程前の BLUEや近紫外線のLEDと値段は大して変わらないかも…)

 前回の記事では LEDのユニット本体に焦点を絞っていたのですが、今回は それ以外の部分です。用意する物は大して有りませんので 何だ、この程度の工作で良いのか!と思っていただければ幸いです。早速 focomat Ⅰcに組込む為の筐体作りに取り掛かります。


 まずは、75φの塩ビの排水管の継手を 大根から分厚い千枚漬けを切るようにカットします。この作業は 正確に切るには工具が無いと大変ですし 丸鋸での切断は危険を伴いますので、無理にやる位なら その道の人に頼んだ方が確実です。

 電動工具は無いけど 腕に自信が有って手間を厭わない人は この位の径であれば地道にパイプソーで手挽きでもいいと思います。



↑コレは カットした残りの方。こちらも利用価値が有るので 


























 どちらにせよ カットしたら 切断面を均すため また、もし切断面が多少斜めやイビツになってしまった場合でも 根気よく削れば修正可能なので 120→180→240番位のペーパーでヤスります。



カット




























 続けてアクリルをカットします。カットと云っても ピラニアの様な アサリの少ない目の細かい鋸でひたすら切っていくだけです。ただ、塩ビ管の中に 収まれば良いので あまり神経質になる事は有りません。保護のための紙は細かい傷が付きやすいので 取り敢えずそのままにしておくのが無難です。





こんな感じ




























 取り敢えずこんな感じです。細かい粉塵が沢山付いていますが 元々水道管なので 水で丸洗いします。
 排水管の継手なので 中央にチリが付いていますが、要はこのチリを利用して アクリル板を嵌め込むのです。

 


バリ取り




























 最後に 切断面で手を切ったりすることの無い様に 目の細かいペーパーで 面取りします。
 1000番というと目の細かさが過剰と思われるかもしれませんが、ツルツルになって 手にしたとき気分が良いです。




実際に置いて 摺合せです。





























 取り敢えず コンデンサーレンズをそのままにしておいても使用出来るように 径に少し余裕を持たせています。



























2025年6月18日水曜日

2025.06.13. つれづれ

 2025.06.13. つれづれ


 ライカこそ散光源で引伸ばさねばならぬ。⑦

 ― フルカラーLEDの散光源ユニットを作り始める。― 



先ずは 購入したフルカラーLEDのチェックから。使用しているのは ゆくゆくはLED散光源の基板の上に2階を設けて 其処に実装してみてはどうか…と思って買ってみた Arduino Nano Every。でも、本で得た情報が古かったのか EVERYになって仕様が変わっていて ハードウェアPWMを備えた端子が全部で6系統有るつもりでいたのですが、5系統になっていました。


 ここの処 仕事の方が少しバタバタしていて忙しかったのだけれど、先月末に 秋月電子通商さんに 欲しいパーツの発注を済ませて 6月に入りようやくフルカラーのLEDで 懲りもせずfocomat用の散光源ユニットを作り始めました。

 フルカラーなので、今までは単色の1系統であったのが当然3系統になるので 光らせるLEDの数も3倍になるのだけれど、(3色一つのLEDに纏められているので パッと見は変わらないけど…)制限抵抗で一つ一つの電流量を 前回の物の1/3に絞れば、Arduino本体がUSBケーブルから受け取るバスパワーで賄えそうだったので 取り敢えずフルカラー初号機は その方針で進めてみる事に…







 偶々、思い立って作業を始めたのが 6月1日の日曜日だったので 基盤をカットする道具の用意も出来ていなくて 強引にカッターでカット!。

 まぁ、見た目を気にしなければ この位は気合いで何とかなるモノです…。
 でも、去年 怪我をしているので、便利ですが、カッターナイフの扱いには 用心せねば…。

 写真左のモノは、前回 ドライバドリルでカットした物。今回 最初にけがく為の型紙代わりです。









 前回は 写真の左の様な 両面スルーホールの基盤を使用したのですが、自分の様な 心配性且つヘタクソは 必要以上に ハンダを盛ってしまうので、余計なハンダがスルーホールを通して逆側に廻ってしまい 思わぬ失敗をしでかした経緯が有ったので 今度は片面のみの基盤にしました。

 今回は、当然 前回よりも混み合いの度合いが違いますので、全面一気に手を出したりせずに 上から順番に仕上げていきます。






























 今春から LEDの色を変え 都合3つほど作ったのですが、後から手直しするのが大変だったので 1ライン出来るごとに 点灯試験をして確認します。

 この写真は 1列目のBLUEとGREENの配線を済ませて 青緑色に光らせている処…

























 先月から 出張続きだったのですが、出張先の宿にも持ち込んで 夜なべ、朝鍋?しておりました。
 正直 単色の時とは 手間が違いますので、制限抵抗を付けている際には 一つのLEDにつき一つづつ取付ける今までのやり方のままでいいのか悩みました。心配なら W数が一つ上のクラスにして 許容誤差も少ないものにして 1列ごとに纏めてしまった方が 良いのではないか…と。


























 厳密な事を云うと 3色が一つのLEDに纏まっているので 回路的にも 少々今までと事情が異なります。纏まり方にも 纏まっている極性によって アノードコモン、カソードコモンの2種類が有って…。
 ただ、フルカラーLEDを 一度に沢山点灯させるには アノードコモンの方が一般的らしく また今回使用した角型(Flux型)のLEDも アノードコモンの方しか有りませんでした。

 上の写真は、またもやトランジスタをスイッチ代わりにすべく ブレッドボードを使って やがて基板上にハンダ付けする回路を仮組みしてチェックしているところ。





この写真を目を凝らして見てもよく判らないかも知れませんが、5Vではなくて 3.3Vの方の端子に接続して点灯させています。実はこのLED、青色の順方向電圧(Vf)が 3.3Vなので 3.3Vの端子に接続しても光るのです。 正直、逆側は直視出来ない程眩しくなるので 点灯試験では 敢えて3.3Vに落として光らせているのです。





























 6/12 出張先の宿にて あらかた完成しました。

 自分は ノートパソコンは このMacBookしか持っていないので、Arduino IDEをインストールして MacでArduinoに送るプログラムを書きました。(まぁ、これこそ 大したプログラムぢゃ無いんですが…)

























 
 その後も 点灯チェックをしていたのですが、何故か2箇所程 不具合が見つかりました。
 前日早朝の宿でのチェックでは 問題無いと思っていたのに…


























 週末、自宅に戻り 手直しを始めました。

 緑色のLEDを光らせた際に 赤く光ってしまっていた部分は ハンダの盛り過ぎの箇所どうしの接触が原因だったのですぐに解消出来たのですが、青く光ってしまっていた部分は LEDの下に最初に取付けた制限抵抗と 角型LEDの脚との接触が 原因の様でした。

 こうなると、一度取付けたLEDを除去して やり直さなくてはなりませんでした。
 除去と書きましたが、本当にピンバイスで LEDに小さな穴を幾つかあけて分割し ピンセットで取り除きました。(逆側の脚や制限抵抗をハンダ付けした部分も それに先立って取り除いたのは言うまでもありません。)

 正直、こういった作業には 現状のコテ先やピンセットでは厳しいなぁ…と 思いました。



























 ともあれ、何とか完成に漕ぎ着けました。
 今度の週末 青緑色にセットして GWに焼いたネガを 再び焼いてみようと思います。