2025.03.22. つれづれ
ここ最近 少しCLS501から離れて 週末や祝祭日も我が押入暗室の引伸機達でプリントしている。
CLS501が置かれている部屋は 何の空調設備も無い為、寒くて作業をするのが億劫になっていたのと ここの処 我がお座敷暗室の引伸機では RCの8×10でしかプリントしていなかったので、久々に 大きいサイズで焼付け作業をしてみたくなったのだ。
3月20日 祝日早朝…
先ずは focomatⅡcで前日にプリントしたものを基に 倍率を上げてプリントします。自分のⅡcは 自動焦点の調整がしっかりされていないので 倍率変更後には 必ずピークルーペでピントを確認します。
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こういった水洗作業の場合 パターソンのトレイはABS樹脂でしっかりと出来ていて 非常に丈夫だ。四隅の一つが カラス口の様に飛び出ていて こういった使い方も出来る。 左はLIONのポリバット。昔は安かったので、自分の持っている 全紙のバットは全てこの ポリバットだ。でも もうポンポンと買える様な値段では無くなってしまった… |
今回 この御方を3コマ撮らせて戴いたのですが、最初にためし焼きした真ん中のコマは ピントが顔に来ていなくて 下のコマは そもそも伸ばしていないので、どの程度写っているのか判りませんが、パッと見た感じが 気に入らなかったので 没にして 結局一番上のコマにしました。
上にもう1コマあるぢゃないか!と思った方も おられるかも知れませんが、さらに 余白が余っていたので 引伸ばした当該コマのみ もう一度 露光秒数を若干変えて オマケに追加している…という訳です。
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3月21日 続いて 自作の散光源ユニットの付いたベセラー。
この日は普通に出勤日…なのだが 3時チョッと前に起床したので 普段の日はやらない バライタプリントを焼いてみることに…
今回、現時点での自分の眼で見比べる為に あえて同じコマを焼きました。
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普段は白熱電球なので良いのですが、赤いセーフライトで照らされたイーゼル上に 青い像を投影すると 非常に見辛いです。今回はこの中央附近にピークルーペを据えて ピント調整しました。 |
この引伸機 もちろん本当は 4×5サイズをカバーするのですが、ネガから 自作のLED光源までの距離を詰めきれていなくて この様に四隅がケラれてしまっているのです。ただ 6×6サイズを伸ばすには支障が無さそうなので、取り敢えずはこの状態で使っています。
自分のネガが少々 露出過多、過現像気味の物が多いとは言え ピントの山 非常に掴みにくいです。f11で焼きますが、暗いので 流石にピークルーペで覗く時は開放値のf5.6で合わせています。そもそも この引伸機の ネガステージと印画紙面の 平行度合いに疑問有りなのですが(その辺が この引伸機を信頼出来ずに 常用しない理由の一つになってしまっているのですが…)中央附近でピントを合わせたのちに 周辺部を見ると ピント合っていないです。でも まぁ今回は 画の内容的に背景にはピントがいっていないので 中央附近にピントを合わせた状態のまま焼付けしました。ちなみにiPhone撮って出しのこの写真では明るいですが、実際はせいぜい この下の写真位の明るさしか有りません。
テストチャートを焼いていきます。そもそも時間も無いので グレードの選択など無しです。今回は 出たとこ勝負で 潔くBLUEのLEDのみで焼いていきます。
テストチャートは この様に片面が黒色(逆側はグレー)のミューズコットンボードを 適当な大きさに色々カットして 遣い廻しています。
時間の無駄(人生の無駄使い)かもしれませんが、自分はこの様に片方から 一つ一つ焼いていきます。本当は全体をベース露光を掛けて その後部分ごとに段階露光した方が 時間の短縮になりますが、あくまでも自分は 先ず一つの部分の段階露光をしっかり観察したいので…ただこの方法で いきなり本番プリントをすると その部分の調子は良くても 全体のバランスが悪いものを拵えてしまう事は 多々あります。
実を云うと前にも 揚げている様に 自作の散光源ユニット周りは 光がダダ漏れなのですが…。黒のミューズコットンボードで覆われてすらいません。昔 窓をくり貫いた際に出たマットの切れ端を即席で使用しています。
このiPhone撮って出しの写真を見ると focomatⅡcのときに比べて 少し硬調でコントラストが高く見えるかも知れません。
でも、このカットに限っては それ程 明確な違いはこの時点では見い出せませんでした。
前日のfocomatⅡcでは ノーフィルターで2号相当で焼いているのですが、このコマでは BLUEのLEDでも2~2.5号相当位で焼けているようです。
あと、バライタ紙はドライダウンがあるので、厳密な比較評価は 仕事から戻って乾いてからでないと出来ません。
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3月22日 土曜日… 実は 私はこの日も仕事です…。
この日は フィルム現像をしましたが、前日までのプリントを出勤前の残った時間で見比べて見ました。
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ベセラーで伸ばした方のプリント focomatⅡcの方に比べれば硬調だけれど 特別硬い訳ではない。空のトーンや電線は 何日かするともう少し出てくるのではないだろうか… |
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focomatⅡcの方で伸ばしたプリント 四周に黒縁を設けてプリントすると focomatⅡcはネガステージの短辺方向に関しては 目一杯使うので この様にキャリア独特の形の縁が出来ます。この為、印画にそれ程 差が無くても 後からⅡcで焼いたものは 直ぐソレと判るのです。 |
今回は それ程差が出なかったので 近いうちに もっとコントラストのついた別なネガで試して またレポートします。