2013年4月3日水曜日

バライタ紙でのベタ焼き


 ベタ焼きって何でこんなに綺麗なんだろう?




 通常のコマでは、覆い焼きなど する必要が無いし、シャープネスなど 考える必要も無い。

 引伸ばしの拡大率が大きくなって行く程、この滑らかさと先鋭さは 失われていく。

 何とか コレを保ったまま 引伸ばし出来ないものだろうか?

 昔の話じゃないが、写真は本来 出来上がりのサイズのフィルムで撮って、ベタ焼きするのが 本来の姿ではないかと思ってしまう。







 ベタ焼きと云えども、4×5位の大きさになると、普通のバライタ紙でのプリントと同じ変化を感じる様になる。

 朝 水洗を終えて 夜 仕事から戻ってきて、くにゃくにゃになって 乾いたプリントをみると 黒い部分は、テカテカになって、全体の濃度が濃くなっている。(いわゆる ドライダウンというやつだ…)

 3日~1週間後に観ると、また 少し締まっている。

 1月後、殆ど濃度の 出ていなかった 薄曇りの空などに 諧調が出ている。

 正直、バライタ紙でのプリントは、1月位経ってみないと どの程度に落ち着くか 判らない。

 ただ、それが顕著に現れるコマと、最初の ドライダウン以降は 殆ど変化を感じないコマとが有る。

 とある方から、バライタ紙でのプリントは 記憶する力(才能)が必要だ…と云われた。今は 自分も本当にそう思う。

 殆ど変化を感じないコマが有る…といったが、自分の記憶する力が足りなくて、微妙な変化が 起きているのに その差を感じ取れていないのかも知れない。

 先程の とある方(大先輩)にも 自分が上で書いた最初のドライダウン以降の変化について 共感して頂いたし、決して 絵空事では無い。

 もし、あなたが バライタ紙でプリントされていて、今迄 その後の変化を感じたことが無かったので有れば、今度は注意して 1週間後 1月後に眺めてみて下さい。
 





 そうそう、このコマも最初は 空の調子なんて たいして出ていなかったんですよ…。


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