2013年1月10日木曜日

TRI-Xの現像


 TRI-Xの現像をすると(自分は もっぱら120なので、ここでは 120を前提に書いています。) 総ての作業が終わって いざフィルムを吊るし干しする段階になっても 紫色(ピンク色? 最近TRI-X使ってないので…)のステインが とれていなくて 気になる事が有ると思う。

 以前 、よくTMAXを現像していて、ピンク色のステインが 抜けなくて 気になっていて、(色が チョット 多階調紙のグレードを変える フィルターの色に似ているので、少なからず 印画に影響を及ぼすのではないかと…)その時は、たまたま とある方のblogが その事について 触れられていて そこで述べられていた方法で現像すると、TMAXについては、見事に 作業中に ステインを除去する事が出来た。(blogで 紹介して下さった方に感謝!)


 ただ、TRY-Xについては、そう一筋縄には いかなかった。


 以下は、自分が TRY-Xのステインを 除去すべく 自分が実践した方法。

 ただ、素人の考えだし、その化学的根拠も 説明出来ないので、もし やってみようという方は、総て 自己責任の許で 処理して下さい。


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 以下は、120フィルムを ステンレスタンクにて 現像する事を前提に 記述しています。

・ フィルムを 普通に現像する。

・ フィルムを 普通に停止する。(私は 一切 水停止していません。ステインとは 関係無いと思いますが…)

・ フィルムを ILFORD RAPID FIXERにて定着。定着液を排出。

・ ステンレスタンク内に 上記 の処理液の工程と 同じ様に 水を注入、排出し タンク内にリールに巻いた フィルムを収めたまま 攪拌水洗。

・ 上記 攪拌水洗後、その都度 排出時の水を 流す前に一旦何処かに溜め その色を確認。
  多少なりとも 紫色のステインが 落ちている様であれば、また 上記の様に 再度 タンクを水で満たし 攪拌水洗。排出した水が 紫色に色付いているのが判らなくなるまで(自分の場合 通常4〜5回)繰り返し続ける。

・ タンクを開けて、リールに巻かれた フィルムを見てみると、まだこの時点では、ステインは、落ちきっていない。

・ フィルムを Kodafix Solutionsにて定着処理。(硬膜処理)

・ 最初の定着処理をした後と 同じ様に、リールを タンク内に入れたまま 攪拌水洗。(ただ、ここでは 殆ど ステインは除去出来ないと 思う。)

・ フィルムを タンクから 取り出し、水を入れた容器の中に リールに巻いたまま沈めて 浸け置き水洗。(リールを 浸け置きし、時々、リールを 揺すって攪拌すると、ステインが 多少 溶け出して 水が 紫色を帯びると思うので、そうしたら 水を交換)

・ 上記の様なプロセスで 置換水洗を 繰り返し、ステインが 落ちていたら、後は、普通に 水洗促進浴、最終水洗。

・ 上記の 置換水洗を 行う過程で、膜面が緩んでしまうので、夏場の水温の上昇や、浸け過ぎには、十分注意しなければならない。

・ 自分は、水切剤としての意味と ネガを守る意味で、Agガードを使っています。ただ、膜面が緩んでいるかも知れないので、乳剤面は スポンジで 拭いません。そのままにして 乾燥させます。

・ 僕には、聞きかじりで、その根拠を 説明出来ないのだけれど、何れにしても 定着や、水洗の やり過ぎは 良くないらしい。 もし試される方は、本当に 自己責任の許に 行って下さい。





 
 
 
 
最近 TRY-Xの現像は やっていないので、
参考までに 100TMXの 1回目のタンク内水洗をし終えた 排出水の着色



100TMXの 2回目のタンク内水洗をし終えた 排出水の着色

TRI-Xは、もっと紫色(青みがかった)の水色に なると思う。


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