2013年4月30日火曜日

2013.04.28. つれづれ


 自分にとっては 連休初日… 取り敢えずは 引き続き LED光源を使用してのテストプリントからのスタート





 自分は最近は 印画紙の現像液にはKodakのポリマックスT デベロッパーを愛用している。

 人物のポートレートなどを 柔らかい感じに仕上げたいときには ILFORDの 同じ水で希釈するタイプの現像液を使用する事も有るが、基本的にはコレ。

 ILFORDの物よりもストロングで、黒の深さが容易に出る気がするので…

 今回は、前回のテストプリントが 思っていたより 余りにも眠いので、通常 水と 1:9で希釈して使用するところを、1:4の希釈で使用してみることに…





えぇ〜…結果は 散々で ダメなものはダメ…(-_-)


 仕舞いには マルチグレード紙用の 諧調フィルターかまして 強引に焼こうとする始末…

 それでもね…、ダメなものはダメだったんです。

 







 こりゃー 道を誤ったな… 来た道を戻って 別なアプローチを考えなきゃいけないね…

 いっぱいLED くっ付けたけど…、これじゃ完全に人柱だね…(このままいくと緑のLEDは完全に無駄になっちまう…こっちのが高かったのに…)







 生み出された 眠いプリントの数々…

 ブルーのLEDからは 或る特定の範囲の波長の光しか出ていなくて、その波長の光で反応する部分だけを利用すると このネガでは こういうトーンのプリントが出来上がるという事なんでしょう。

 でも、上の写真では 真ん中のコンクリートの部分を見る限りでは 結構 軟調な部分のトーンはそれなりに出ているんですよねぇ…

 そして 元々或る特定の範囲の波長の光しか出ていないので、号数フィルターをかまそうが そんなに変わりはしないし(その中でも一部フィルターによって カットされる 帯域は有るかも知れない)、黒く焼こうと思って露光時間を延ばしても コントラストは変わらず、全体的に濃くなっていくだけ…という事でしょう。

 緑のLEDはさらに長い波長の光で もっと軟調な部分を請け負っていると思われるので、このままいけば よほど硬調なネガをプリントするのでなければ 無駄になってしまう公算が大ですね…

 元々のZONE Ⅵ 引伸し機には 冷陰極管が使われていて、ブルーであろうが(こちらについてはそもそも僕の個体のは最初から潰れていたので 実際ブルーの色をした光であったかどうかは判らないんですが…)、グリーンであろうが 多少なりとも それぞれから紫外線や近紫外線が出ていたか、或いはブルーの方の冷陰極管が 近紫外線域よりのものだったのかも知れません。


 落ち込んでばかりはいられないので、ブルーとグリーンのLED光源パネルの方はそのまま残して置き、新たなLED光源パネルを製作することにします。

 今度のパネルは、ブルーと近紫外線域のLEDのハイブリッド。自分が普段常用している ILFORDのマルチグレードのバライタ紙のデータシートを ネットで観たところ、その分光感度分布のグラフのx軸側のスケールは、400nmから始まっており 近紫外線域の光を放つLEDを用意すれば十分なはず。

 また、そのデータシートの注意書きには 多階調紙用に設計されていない冷陰極光源(冷光源)やキセノンライト光源では コントラスト範囲を低下させることがあります …と書かれています。

 今回のケースはまさにそれに当たるのではないでしょうか?










 早速、秋月電子さんにネットで ブルーと近紫外線のLED そしてその制限抵抗を発注する。

 今回は 総ての回路が 5Vの単一の電源から電力を供給出来る様に 制限抵抗も最初からしっかり計画して算出、発注する。

 ただ今回も 面倒なので秋月さんで一緒に スイッチングACアダプタを発注。家庭用のコンセントからそれで引き込み、さらに筐体内に組込むスイッチング電源ユニットで 5V固定の電圧に変換予定。これも 最初から取付けるLEDの数、流す電流の量から 最大定格を算出し、ブルーと近紫外線の両方の回路の電源が賄える様に 容量に 余裕を持ったものを選ぶ。

 そこまでいくと 自分の頭の中に 朧気ながら 一応 今回のコントローラーユニットの構成が出来上がるので、気が早いのだが 新たに買って来ていて 途中まで加工していた ケースの加工を進める。







 また 懲りずにパルスコードの制御による 調光回路の組込み(筐体BOXとの摺り合わせ)をしているところ。

 以前の記事から観ていただいている方は 御存知かと思いますが、ここには ある一つの問題が発生しているのです。

 僕はとある本に載っていた調光回路をそのまま作って流用しているのですが、1列位の量のLEDなら問題ないと思うのですが、いま使っている2SC1815というトランジスタでは 250個ものブルーのLEDを 思った明るさでドライブ出来ないのです。
 
 何度も点けたり消したり出来るところからすると 壊れはしない様なのですが、ドライブ出来る電流の上限にすぐ達してしまうようで、上の写真では 既にボリュームを一杯迄 廻しきっているのですが、このLEDの数では ここまでしか照度が得られないのです。
 






 ちなみに 5V固定出力のスイッチング電源に直接繋ぐと 制限抵抗が470Ωと大きいんですが この位の明るさで 点灯するんですよね…
 
 (5V-3.3V) ÷ 3mA ≒ 470Ω 





2013年4月27日土曜日

2013.04.27. つれづれ


 取り敢えず 黒いボール紙で ネガキャリアの製作。

 早速セットして 試し焼きの続きを始める。



























   
 

 取り敢えず ボール紙でって云ったけど、では恒久的にするには どの様な材質でどうやって作ればいいんだろう?



 自分の工作能力では 見当もつかない。いっそただの板ガラスでサンドイッチすればいいかもしれないが、それでは平面保持性は素晴らしいだろうが、マスクに相当するものが無いので 周囲の素抜け部分からの大量の光線に影響されてダメだろうと思う。

 focomatⅡcのように ネガマスクとネガキャリアの2段構えにすれば良いのだろうか?



















 


 















 
 やはり眠いし カブってしまっている?

 


 
 
 

2013年4月26日金曜日

2013.04.26. つれづれ


 今朝はまた試し焼きをしたが、出来た印画からすると やっぱり試し焼きであれば 取り敢えずブルーのLEDのラインだけで出来そうなので、ACアダプタから LED光源パネルへ電力を送る部分の回路やら何やらを ブレッドボードを使い続けるのもなんなので、取扱いやすい様に アルミケースに組込む事にした。

 電動ドリルなども持っていないので、ピンバイスで穴を開け 少しづつリーマーで穴を拡げていく。

 今回は、既に スイッチも付けてみたが(配線は未だしていないが…)、素人の単純な疑問として… コレって アルミの筐体と これで絶縁出来てるん?座金も どっちを表側に使うのが 正しいんだろう?

 穴を開けるのは正直時間が掛かるが 今はまだ楽しい。ホントにパーツがひとつひとつ筐体にくっ付いていくから…。でも、そのうちリーマーで穴を拡げていく作業は 地道過ぎて 苦痛になると思う…(-_-)。

 ピンバイスで穴を開けるトコ迄は 訳無いんだけどね…






 最初、TAKACHIのこのケース…、 ビニールで ピシッと ラップされていて質感掴めないので てっきり黒い部分は プラスチックだと思っていたよ…

 このケース、リーズナブルで大変よろしい。あんまり高いと 一つ一つ穴を空けるのも 慎重になってしまって 工作が思うように進まないと思うな…。こういうのって 時には勢いでやっていく事も有るでしょ?


 







2013年4月25日木曜日

2013.04.25 つれづれ


 今朝 思うところが有り 再度 試し焼きをしようと試みたが、トラブル続き…σ(^_^;)

 やはり 素線むき出しの 髭ぼうぼう状態の中途半端な形で使おうとしたのが間違い。

 スイッチを入れても 点灯したり、しなかったりの繰り返し。点かない時というのは 何処かショートしてしまっている。






 さすがに そんな状態で続けていては怖いので(実際 火花出たし…)、余分な線は思い切ってカットする事にした。







 実を云うと、ここに至ってさらに頭を痛めているのが、入力のスイッチング電源の電流容量の少なさ…。

 自分は 秋月さんの電圧を可変出来る スイッチング電源のキットを使っているが、そのスイッチング電源のキットへの入力も 安価に購入出来るからという理由から、これまた秋月さんで購入した スイッチング方式のACアダプタを使っている。

 そのスイッチングACアダプタの出力は 24v 2.7A。

 それを前述のスイッチング電源のキットを通して 最後のボリュームで 8Vに落として LED光源パネルへと電力を供給している。

 自分は、並列接続した 各LEDに 取り敢えず10mAずつ流すべく 8Vという電圧を設定したが(8V-3.3V) ÷ 10mA = 470Ω 、電流量を 20mA位に上げるべく 12Vにあげて接続してみたが…点かない… σ(^_^;)

  今、基盤に付いている青のLEDの数はざっと250個程。10mAの電流が流れたとすると、250×10mA = 2.5A で一応 ACアダプタの出力の範囲内でまかなえることになるが、仮に1個当たり 20mA位に上げてみると、250×20mA = 5A の容量が必要になる。

 実際 それが原因と思うが、結線してスイッチを入れても ACアダプタ内の保護回路が働くのか ACアダプタが機能しなくなる。通電状態を示す 緑色のLEDのインジゲーターも消えてしまう。ポリスイッチか何かで出来ているのか 外して少ししてから電源を入れ直すと復旧しているが…













 アクリル板で作った LED光源ユニットを収める筐体部分。

 光を拡散させる為に これまた 乳白色・半透明の2mmのアクリル板を嵌め込んでいる。

 LEDを点灯した状態で アクリル板を見ると ムラが有るのが判るが、先日の 試し焼きのプリントからは それは判らなかった。

 場合によっては 間にもう1枚 アクリル板を 追加しても良いかも知れない。

 そして、ここでも予想外だったのが、筐体の側板の一部に 2mmの黒いアクリル板を使っているのだけれど、LEDの光源をつけると ほのかに明るくなるので どうやらほんの僅かの光を透過してしまっているらしい事。

 でも、コレは多少見てくれは悪くなるが 上からその部分にパーマセルテープを貼ってしまえば良いレベルだと思う。











 夕べからの雨に打たれたのか、もう藤の花が散っている。

 平等院や春日大社を思い出す。



2013年4月23日火曜日

ZONE Ⅵ 引伸機の再生(その2)


 今朝は 段ボールで作っていた LED光源の上蓋を アクリル板で作り直した。


 ただ、それだけ…σ(^_^;)






 昨日、豚の尻尾といったけど、実を云うと 僕のZONE Ⅵ 引伸機は、まだ完全な状態になっていないので、こいつにも豚の尻尾が付いている。






実を云うと、これはアンカーを吊るすワイヤー。


 この先端の輪っかに アンカーの付いた金物を引っ掛けて(あれ?こっちにはヘッドを繋げるんだっけ?) ヘッドのエレベーターになっている支柱の中に吊るし(支柱はアルミ押出成型品?で中は中空になっている)支柱の最上部の滑車に通してヘッドと繋げ、丁度 つるべ落としの要領で バランスをとる様になっている。






 もう半月以上 シートフィルムの現像をしていない…σ(^_^;) こちらも再開させなきゃ…だいいちカットホルダーを空にしなきゃ 次の撮影にも出掛けられない…






 その後の確認で やっぱり輪っかの付いている方に アンカーを吊るす事が判った。







 支柱はこんな風に 中空になっていて、コンクリートを打った時のテストピースの様な形をした 円筒状の重り(物凄い重さ!)を中に落とし込める様になっている。

 引伸機の構造というのも大変だなぁ… と思うのは、大きいプリントを 製作しようとすると、ヘッドは上へと上がって行き 台盤に投影される像にとっては、映し出してくれるヘッドを支えてくれている支柱の存在が邪魔になる。










 ZONE Ⅵ 引伸機の方の支柱は下に行くに従って 後ろに後退するように傾斜を付けて取付けられています。

 でも、その傾きは それ程急には出来ないでしょうから ヘッド部は 支柱から大分前方に せり出しているのが判ると思います。







 一方のfocomat Ⅱcの方は ご存知の通りパンタグラフ式になっていて 上の写真を見る限りでは 支柱とヘッドが離れていて いい感じに見えると思いますが、実際は使って来て 不便な点も感じています。

 focomat Ⅱcに限って言うと 四切位の倍率に伸ばすのであれば、非常に作業がし易いのですが、あまり 引伸ばし倍率が低く 小さいプリントになると ヘッドが下がって来て 尚且つその位置では ヘッドとパンタグラフの位置が近い為に 手旗信号の様に手の平を駆使して覆い焼きする時に邪魔になって 途中に手がパンタグラフに当たって仕舞わない様に神経を使ったり、そもそもヘッドが折り畳まれたパンタグラフの方に行くので 手前の(自分の方の)台盤のフチから遠くなり 結局それはイーゼルを置く(紙を置く)位置も台盤のフチから遠くなるので 作業がし辛くなります。

 もっとも、自分は お座敷暗室で 畳にすわって 座卓に載った引伸機で作業して居ますので、テーブルに置かれた引伸機で 椅子に座ったり、或いは立って作業をされる 方々の参考になる話では無いかもしれません。






2013年4月22日月曜日

ZONE Ⅵ 引伸機の再生(その1)


 この週末は、とにかく何とか試し焼きまで漕ぎ着ける事に…






 正直、板の接着が 下手くそ過ぎて仮組レベルの見栄えの筐体になっているが、黒の3mmのアクリル板で筐体を製作。LED光源ユニットの基盤を落とし込んで、摺り合わせが上手くいっているか確認する。








思えば ここまで長い道程だったぜ…







 LEDも死ぬ程付けた…σ(^_^;)。

 一部 まだ本来取付けるつもりだったのに付けていない部分が有るが、4×5を引き伸ばすのには 多分殆んど影響しないと思われるので 後回しにしよう…σ(^_^;)








 ブルーのLEDを取り敢えず 並列接続で結線して 一つのラインにしたので、試験点灯。

 グリーンのLEDが1ラインどこかに接触して 点いてしまっているが、それはご愛嬌…σ(^_^;)

 下手すると 思わぬところでショートするから これを真似して中途半端な状態で 通電したりしないでね…







 それにしても… これじゃ、幾ら何でも暗かろう…







 部屋の電気を消して少し暗がりにして見たが…、やっぱり大分暗い気がする。

これじゃ だいぶ露光時間が掛かってしまうなぁ… 何とかせねば…









 時間が無いので、光線漏れを引き起こすのは判っているが、これも 今回は今迄のネガキャリアを使う事に…。

 取り敢えず 仮のネガキャリアは黒いボール紙で作ってみるつもりだけど、それでも 慌ててアバウトに作っても意味無いので それは落ち着いて作ります。

 とにかく、ここまで出来たら まずはプリント!プリント!








あとは、仮の上蓋の製作と 明るさの問題だけだ!








 僕は このLEDの光源パネルを末永く使って行きたいと思っていたので、電流量を抑える意味で470Ωの抵抗を 選択していたが(作り始めた当初は パルス制御で調光するのではなく、電圧を可変抵抗で 変えていく(上げていく)ことで 明るさのバランスを調整していこうと思っていたので…)、やはり 5V固定の電源で 470Ωの制限抵抗で運用するというのは 無理があるようだ…

 そこで、もうケースに組み込んでしまっているスイッチング電源とは別に、余分に買ってあった変圧可能なスイッチング電源があるので、計算値でいけば (8V-3.3V) ÷ 10mA = 470Ω となるので、取り敢えず 調光機能の回路をかませず 8Vの電圧で ダイレクトに送ることに…










 それでもイーゼルに敷いた印画紙上に投影されたネガ像は暗い… 青いので尚更暗く感じる。

 暗いし 引き伸ばし倍率が低いことも有り、ピークルーペで見ても ピントの山がよく判らない。ましてや 銀の粒子の粒状感も判らないし…










 パルス制御での調光でなく、自分はまだ電子回路について まだよく解っていないので、最初は わかりやすい電圧制御でやっとけば良かったかもなぁ…









 段ボール+パーマセルテープによる目張りで 上部への光線漏れ対策も ひとまず完了…σ(^_^;)

 何かコード垂れてるの見るとエルガイムを思い出すな…あれみたいに もっと機能も一杯、コードも一杯 たてがみがなびく様に垂らしたい…。

 それにしても、focomatⅡcの豚のシッポのついたコードとは うなだれたみたいで えらい違いじゃないですか…。







まぁ、それでも 結局何とかプリントする事はできたんですけどねぇ…σ(^_^;)



 ブルーの光だけで焼いたのに、結果は意外にも 硬くなくて 丁度いい軟らかさだったんです。(普通の人は 若干眠いと感ずるだろうなぁ… まだ 日が経てば若干締まって来るけどねぇ… ただイメージサークルにケラれてる部分も黒に深さが無いので とっても気になるんです。)

 これ以上 グレード上げて焼きたいネガが出て来たらどうすればいいんでしょう?(答えはわかってるけど…ここまでLEDのパネルを作ってしまったからね…)

 ちなみに、4×5のネガを 8×10のバライタ紙に 思いっきり余白を付けて焼いているので 引伸ばし倍率は2倍にも満たないんですが、露光時間は コンポノン150mm、f11で11秒でした。時間が無いから焼き直せなかったけど…10秒位で良かったかな…。

 11秒じゃ短いじゃん、と思われるかも知れないですが、サイズがサイズなので 特に長くもないけど、多分 特別短くも無いですよ…。電流、12V位まであげて 20mA位流したろかなぁ…。


 途中で例の既存のネガキャリアをかませてありますので、横方向への光線漏れは パーマセルテープで幾らか目張りしましたが、それでも防ぎきれず 上の写真のプリントの 下の余白を注意して見て戴ければ判るのですが、プリントの中央より下は、見事にカブっております…σ(^_^;)







2013年4月20日土曜日

ZONE Ⅵ 引伸機(その5)




 前にも書いたが、僕の手に入れたZONE Ⅵ 引伸機は 最初から壊れていた…。







これがZONE Ⅵ 引伸機で焼いた最初のプリント…。



 もう2ヶ月位経って プリントしたばかりの頃より だいぶ濃くなったので、何とか見られるレベルになった。

 ZONE Ⅵ 引伸機の何処が壊れているかというと、冷陰極管のグリーンとブルーの内 のハード部分を担っている ブルーの陰極管が 点灯せず 実質ソフトを担うグリーンの光でしか露光出来ず、出来上がったプリントは 黒が締まらず 総て軟調になってしまうのだ。









 このBlogの写真を御覧になっておられる方の中には、そうでもないと思うかも知れないが(実物より濃く写っているので…)左上の方のベタ焼きと比べてみると差は歴然 かなり軟調なのだ。



 ついでに、タイトルのZONE Ⅵ 引伸機とは何の関係も無く… 話は横道にそれるが、この写真の建物は 室生寺 灌頂堂(本堂)。非常に好きな建物の一つだ。

 この建物を見ると もちろん素晴らしいのだが、それと共に作った工匠の気概を感じる。

 この隅木の先端の軒先の鋭さはどうだろう?ぼくは数々の日本建築を見てきたが、もちろん禅宗様の建物でこれよりも軽やかというか軽快で 線の細い鋭さを持った建物は有るが、或る意味 この建物の軒反りが一番鋭く感じる。

 そして 入母屋の虹梁大瓶束… 軒先の鋭さもそうだが、この時代 このお寺さんで 敢えて豕叉首ではなく 虹梁大瓶束で 形良くまとめている点に この工匠の凄さというか気概を感じるのだ…

 この写真では、建具のプロポーションなどから見ても 若干 建ちが高く見えると思うが、(長弓寺 本堂のプロポーションなどと比べれば 実際 少し建ちが高く 水平感=おおらかさ の様なものは感じないが…) 別にだからといって それが この建物の価値を減ずると思って 僕は書き記すのでは無い。この建物には 既成の価値観を超えた 新しさを目指そうとする 強い意志を感ずるのだ。








 僕は、五重塔や金堂も 非常に特徴があって優れていると思うが、もっと、せめてそれらと同じ位に この灌頂堂は語られ 評価され 観光に来た人々にも顧みられてよいと思う。










 これも 前にも話したかも知れないが、ZONE Ⅵ 引伸機の4×5のネガキャリアは巨大な物で そのまま5×7サイズのネガをセットするようになっているネガステージの上に置くと 完全にはみ出してしまって、さらに其の上に 冷光源ユニットを搭載しても そのはみ出たネガキャリヤの厚み分浮いてしまい、激しい光線漏れをおこしてしまうのだ。







 上の写真、シルクハットのつばの様に ネガキャリア(黒色塗装してある板)が横に飛び出しているのが判るでしょうか?




2013年4月19日金曜日

2013.04.19. 電子工作


 2013.04.19. 電子工作ぅ…?







 何か 段々電子工作ではない 面倒臭い部分が増えて来たな…σ(^_^;)














アクリル板の接着。滅茶苦茶 下手くそだぜ…






  やっぱりLED光源のパネルが大きいので、カットしようかどうしようか 据えてみて悩んでいる所。

 横巾方向は はみ出しちゃってるけど、奥行き方向は何とか収まりそうなんだよね…。







 とりあえず 黒いアクリル板で ネガステージの ちりが付いた一段上がっているところに被せる枠を作ったけど、ここからは どうしようかなぁ…

これより上は仮にベニヤか段ボールでも使って仮の物をこしらえてみようかなぁ…






 奥行きも 四角い枠からは はみ出しちゃってるけど 収まっていない訳じゃない。

 横幅方向さえカットすれば 何とかなりそうだ。







 それにしても、かっちょいいfocomatⅡc … 思わず魅入ってしまうぜ…σ(^_^;)




2013年4月18日木曜日

2013.04.18. つれづれ



  今朝は 久し振りに 135のフィルム現像。








 実を云うと、撮影後のフィルムの巻上げを あまり煩わしいと思った事は無い。

 その感触を確かめながら 巻いていくのも ゆったりとしていて、楽しい時間だ。

 ただ、雪の高野山に行った時、極寒の中 素手でギザギザ加工の施された巻上げノブを巻くのは苦痛だった。正直、痛い!







 カメラの本を読んでいて いつも思うのだが、ライカのシャッター音の美しさについては よく語られるのに、何故 新たにフィルムをセットする為に スプールを抜き取った時の カウンターがリセットされる音については語られないのだろう…。


 もしかしたら、M3から奏でられる音の中で一番好きかも知れない…。ただ、それは音だけでは無く感触なのかも知れない。

 ボディを包み込む様に持ちながらスプールを抜き取ると リセットされる その音と共に バネが開放された時の反動の様な 何とも心地よい振動が伝わって来るのだ。

 或る意味 この感触を味わう為だけでもM3を使う意味が有るかもしれない。M2やM4からは、発せられることの無い音だろうから…(いつもフィルムを詰め込んで ガシガシ撮っていると、その音を訊くのは フィルムチェンジの時だけなのだ…)






今日は、TRI-X400を、D-76で現像。原液 20℃で7分30秒。








 LED光源ユニットの 調光システムの方も ぼちぼち工作を進めております。以前の様な LEDをくっつけていくだけの単純作業では無いので、そんなに急には進みません。

 仕事に支障の無い様 無理せず少しづつ進めていくことにします。でも、結構 現実味を帯びてきたので、早く引伸ばし機に乗っけて 試し焼きしてみたくてたまらないんですが…






 この写真では、逆の関係の様に写っておりますが、同じ抵抗をつけて 同じ電源から供給を受けると、グリーンの方が ブルーよりかなり明るくなります。データシートでは、グリーンのmax16,000mcdに対して ブルーは 9,000mcdだったかな?

 秋月電子さんで 電子部品のキット物を買うと、必ず必要なデータシートが付いてきますし、ここのホームページに行けば 一つ一つの部品の特性が細かに載っているので あとあと製作段階に入っても すぐに確認出来るので 助かっています。