2024年10月2日水曜日

2024.09.23. つれづれ

 2024.09.23. つれづれ















 中秋の名月も過ぎ 日も短くなって来た。自分のお座敷暗室でも 朝5時過ぎ位までは 作業が出来る様になって来た。

 まだ 30°C超えの日中の暑さはどこまで続くのだ…という感じだが、さすがに朝晩の風に涼しさを感じる様になって来た。

















 つい最近まで暑さですっかり勢いを失っていた西洋朝顔が俄かに勢い付いて来た。これから寒くなるまで まだまだ楽しめそうだ。元々 自分は花壇に整然と植えられた可愛らしい草花よりも こういう 人の手を離れてしまった なすが儘の草花の健気な姿の方が好きなのだ。


 夏休みにDURSTを使う様になってから ここ最近 ウィークデーは8×10のRC紙でfocomatⅡcによるプルーフプリントを作り、じっくり水洗作業の出来る 週末の朝にその中から良く写っていそうなコマを選んで 11×14のFB紙で DURSTを使ってプリントしている。

 但し8×10のプルーフプリントの方は日に1〜2枚、11×14の方に至っては ほぼ 日に1枚なのだが 事前にテストピースを焼いたのにも関わらず 1枚目で大きく失敗し そのリカバリー方法を書き留めて翌週に持ち越すよりは 修正イメージが頭の中に残っているうちに もう1枚焼いてしまった方が早い場合は 2枚になる事もある。

 前の週の3連休は仕事が重なって全然休めなかったが、今回は3連休をとる事が出来たので FB紙を 一日一枚づつ仕上げてみた。














































 3枚が3枚とも フィルムも違えば現像液も違います。

 11×14で焼くと 8×10で焼いていた時より 粒状や先鋭度をより感じられる様になります。



 























2024年9月6日金曜日

2024.09.05. つれづれ

2024.09.05. つれづれ

 実を云うと 昨年末に人生で初めてコミケに行っていて…

 その目的は コスプレはともかくとして 格安で沢山の若いおネイサン(お嬢ちゃん)の写真が撮れるのでは…という をとことしては至極真っ当な 邪な動機によるもので…

 只、その時にMamiya7で撮った方の撮影済みのフィルムが 色々な物にまみれて何処に行ったのか分からなくなってしまい ついこの間のお盆休みの片付け時に無事発見されて 今週 無事に現像され ようやく日の目を見る事となったのです。



本水洗は 致し方無いとして 予備水洗までは 氷水を用意して 20℃前後をキープして
現像しました。Mamiya7で ほぼオート カメラ任せで撮影しているので
いつもの自分のように 露光オーバー 現像オーバーにもならず 程よい濃度の
ネガに出来上がりました。


















 ただ ネガを観ている時には 目視だけでしたので気付かなかったのですが 今朝プリントしてみたら このネガも 屋内に放置されていたとはいえ 夏の暑さのせいか おかしくなっていて そこかしこに斑点が出来ていたのです。



 focomatⅡcで 多階調フィルターを使用せずストレートに焼いています。
そもそも 自分がfocomatⅡcに取り付けている電球のW数が 適正なのかわかりませんが
引伸しレンズのf値 f8なのですが、
左から 0.6秒→0.7秒→0.8秒→0.9秒→1.0秒→1.1秒→1.2秒→1.3秒 です。
勿論 多階調フィルターの2号を使用すれば もっと長く出来るのですが…



















 テストチャートを手にした段階で 頬にそばかすの様に斑点が出ていて ようやく気づきました。

 頬の辺りが 比較的判りやすいかと思いますが、全体に ホシガレイの様な斑点が出ています。フィルムは ILFORD FP4+です。フィルム自体は 古いものではなく、去年撮影のチョッとまえに購入したものです。





Mamiya7 65mmF4のレンズで撮影しています。(撮影時の絞り値は不明)
今回の撮影条件では オンボロローライの方では いつもの引伸し機で いい感じに焼けるネガが
出来なかったので 何の問題もなく 普通に写っているのに正直驚いています。


















 ちなみに全体はこんな感じです。この日は非常に天気が良く 大晦日前日とは思えないほど暖かかったのですが、冬の低い日差しの猛烈な逆光の条件で撮影しています。

 Blogに載せるために いつも通りiPhoneでプリントを撮っていますが iPhoneは勝手にコントラストを上げてしまいますので 真っ白く見えますが ブラウスの諧調も 実際のプリントではしっかり陰影がでています。

 8×10に3倍でプリントすると いつもの6×6では 脇に当該ネガのベタも併せて焼き込めるのですが、6×7ですので 紙の残りの余白にネガが収まり切りません。

 また、ローライやハッセルは フイルムが縦走りなのですが、Mamiya7は アスペクト比の関係でで当然 通常のライカ判のように 横走りになりますので 余白に情報を詰め込むだけ詰め込もうと思っても どう収めたらいいか いつも躊躇してしまいます。



拡大して観てみると画面全体に斑点が出ています。
でも とりわけフィルムの幅の両端に近い部分(この写真では下の方)に
比較的まとまっている気がします。何故かは解りませんが…


















 こんな事になるなら もっと早目に現像していれば良かったですね。




人物の背後 車体の下の方が 比較的判りやすく斑点が出ています。















 ちなみに同じフィルムの後の方の 年が明けて比較的直ぐに撮ったコマにも 斑点が出ていました。コチラもネガをパッと目視した位では 斑点が出ているのが判らなかったのですが…




斑点が盛大に出ています。
















 2年前の夏 熱い車内に放置していたオンボロローライの中のフィルムを現像したときは すぐに判るくらいの斑点がそこかしこに…まるで寺社に生えている杉の幹の皮の部分に生ずる苔(カビ?)みたいですね。
















 ネガよりもプリントされた状態の方が 分かりやすいでしょうか?

 ここでも 度合いはともかく やはりフィルムの幅方向 両端に行くほど酷くなっています。

 ただ黒縁の部分を観て貰うと判るのですが 露光を与えれれていない部分は 目視した限りでは何とも有りません。









2024年8月30日金曜日

2024.08.24. つれづれ

 2024.08.24. つれづれ


 とりあえずDurstで1枚焼いてみたのだが、4×5のプリントはもっと使いこなしてから 改めてじっくり再チャレンジしてみよう…という事にして やはり取敢えず Rolleiで撮った6×6を伸ばしてみることにした。

 連休中の片付けついでに 心あたりのある箇所を色々詮索してみたが、DurstのLABORATOR 1200用の6×6ないし6×7のネガマスクは 結局見つからなかった。(もしかしたら買い求めていないかも知れない)

 ただ、ネガマスクの代わりに嵌めるガラスは買い求めていたのは間違いなくて そちらは凡そ仕舞った場所も憶えていたので 何とか見つけ出す事が出来た。

 これで どんなフィルムサイズでも引伸す事が出来る…と 早速ネガキャリアに ガラスを嵌めようと思ったのですが、これが サイズが合わなくて上手く嵌らなかったのです…。

 ガラスの縦横サイズは 合っているようなのですが、例の隅切りの部分の切り落としが 少なすぎて上手く嵌ってくれないのです。



所有している二つのネガキャリアを並べてみました。
最初に買い求めた方(左)は あまり綺麗ではなかったので追加でもう一つ綺麗な物を
買い求めた。本当はマスクのブレードのツマミが赤(ピンク?)のタイプが
欲しかったのだが…
右側のキャリアに純正品と思われるカットガラスを嵌め込もうとするも
四隅の隅切りの部分の切り欠きが合わず収まらない。
もしかすると ネガキャリアにも幾つかの仕様があって ガラスの隅切りも
それに合わせて多少寸法が異なっているのでしょうか?…




















 この時点で朧げに10年前当時の事が思い出されたのだけれど おそらくその時も まずは手に入れたのが嬉しくて最初に4×5をプリントし その後 6×6や6×7を焼こうとしてネガキャリアにガラスを嵌めようとしたらサイズが合わなくて訳が分からず 嫌気が差して頓挫してしまったのでは無いだろうか…

 まぁ僕も10年の時を経て 折角 再始動したのだから 盆休みはまだまだ有るし 今度はその位の事で断念していられません。



マスクのブレードを中央に寄せて強引に6×6のネガを
載せてみたのだが 波を打ってしまっていて やはり無理があるようだ。
キャリアに嵌めてつかう アルミのフレームのマスクとその下の
マスクのブレードは結構間隔があったのですね…

















 DurstのLABORATOR 1200のネガキャリアは それ自体にサンダースの4ブレードのイーゼルの様なギミックが仕込まれていて羽の幅は勿論それ程有りませんが、6×6や6×9など任意の大きさにマスクを掛ける事が出来ます。

 もしかしてそのマスクにネガを載せる様にしてみたら…と思ったのですが、さすがにそれはチョッと無理が有りました。

 それならば 僕のお得意の黒いミューズコットンボード工作の出番ですね。
















 

 もう雛形として4×5のマスクが有りますから、外寸はそれに合わせて 中を任意のフォーマットに合わせてくり抜くだけです。

 ただ、マスクは上下に嵌めますし、元々のアルミのマスクは厚みが有るので それぞれ2枚づつ貼り合わせにしてあります。それでも 物の30分〜1時間位で出来てしまいます。




はやる気持ちで一杯で そんなに丁寧には作っていない。
まぁダメなら幾らでも作り直せるから…
踏み留まって何もしないでいるよりは良いだろう…















 

それでも汎用性を持たせる為に 今回は6×7サイズの物を作った。両サイドを下のブレードでマスクして 6×6サイズとしている。

 ちなみに隅切りでカットした三角形は 小さいので捨てているが、このミューズコットンのボードは 引伸しの時に覆い焼きのマスクにしたり 色々と使い道があるので ある程度の切れ端は捨てずに取っておく様にしている。




最初は 4×5のアルミのマスクを噛ましたまま 黒い厚紙のボードを挟んでみたのですが
やはりあまり具合が良くないようでした。
この写真を撮る為に左手で縁をつまむ様にもっていますが このネガキャリア
重いです。こんな持ち方だと うっかりバランスを崩すと 落としそうです。
この写真では 判らないかも知れませんが しっかり四周に黒縁が出来るサイズに
厚紙のボードを刳り貫いています。


















 そんなこんなで 何とか1枚プリントしました。当然 印画紙の左側の引伸した印画と その余白を使った 右のベタの部分では露光時間が違うのだけれど、いつも使っている focomatⅡcやベセラーなら その露光時間の違いのアスペクトが 過去のデータの蓄積から 凡その見当がつくのだけれど、これは本当に一枚目なので 同じ集散光式だからという理由で focomatⅡcの時の見当で 焼いてみたが 少し濃くなってしまった。




四隅に黒縁出ていますが チョッと不安定です。
今回のプリントから 定着液を新調したので まだ 艶々トロトロと輝いていて
バットから引き出した時の バライタ紙の上に 斑に残った感じがなんともいえません。
(こんな思いを抱くのは 僕だけかも知れませんが…)
勿論 このあと キッチリ洗浄されてしまうのですが…

















  ただ、途中 他の片付けをしていたり、深夜の実際にプリントを始めるタイミングになって気分が乗らず面倒臭くなったりで このプリントを仕上げて迎えた朝の時点で お盆休みも残すところ あと2日となっていたのでした。 



 




2024年8月27日火曜日

2024.08.17. つれづれ

 2024.08.17. つれづれ

 連休中は 前半はゆっくりと英気を養って落ち着いてから 後半は一泊二日位で何処かに出掛けようと思っていたのだが、台風の接近で 電車の運行が怪しくなって来た時点で あれこれ考えるのも面倒臭くなって 早々に諦めてしまった。

 今回の連休中に 今までこのBlogでも一度も語った事の無い eBayで手に入れてチョッと使って以来. 10年位ほったらかしになっていた DurstのLABORATOR 1200を使い始めた。

 お金に糸目を付けなければ フルセットの極上品を買えば良いのだが、当時 いくら1ドル100円を切っていたとはいえ(今 思えば良い時代であった…) 自分にはそんな経済力があるはずもなく…



こんな感じで梱包されて来た。もう10年以上前のことなので この後梱包を解いて
どの様に 別梱包となっていたと思われるヘッドの部分を取付けたのか あまり覚えていない
それにしても 航空便で結構運賃を取られたが せめて台板と支柱を
別梱包にできなかったのだろうか?



 















 それでも自分なりの変な拘りがあって 本体は薄いパープル色(?)の筺体が欲しかったので 完品では無いが程度の良さそうな個体を見つけて落札した。

 据えてみると結構大きいです。座卓の上に載っていますが、このままヘッドを目一杯まで揚げると 天井に届きそうです。



新たに引伸機を買ったのはよかったのだか 流石に2階の自室には置場が無くて
大き過ぎるので前年に祖母が亡くなって 空き部屋になった和室の一角を
間借りさせてもらう事になった。





 











 でも 実を云うとここからが結構大変だった。ネガキャリアを買ったり、コンデンサーレンズを買ったり、コンデンサーレンズを収めるボックスを買ったり やがては どうせならひと通り揃えておこう…と 後々これ一台で 色々出来る様にカラーの散光源ユニットまで買ってしまう始末…(もちろん 点光源ユニットなど特殊なモノは買っていませんが…)

 ちなみにコンデンサーレンズひとつとってみても 部品はは上下に分かれており その当時なかなかセット販売の手頃な出物が無くて仕方が無いので別々に購入したのでした。



コンデンサーを揃えるのに一番難儀しました。
程度の良い完品はチョッと高くて手が出なかったし、
手頃なセット物が出ていても入札で競り負けてしまうし…
仕方なく地道に 別々に落札しました。

   















 埃だらけになった 引伸しレンズをクリーニングし 取敢えず最近Rolleiで撮った6×6でも伸ばしてみようか… と思い立って 久々にネガキャリアを引き抜いてみた。10年前にセットして以来 そのままになっていたネガにも驚いたが カビや埃が付く事も無く 綺麗なままだった事にも驚いた。



10年振り位に使用したのだが、ネガキャリアを引き抜いたら
その当時のネガがセットされたままになっていて 我ながら閉口した。
挿し込んだ時 定位置でロックする為に付いている上面の板バネが錆びてしまっていた。
(たしか 10年前は錆びていなかったと思うのだが…)



















 現時点では 4×5のネガマスクが嵌まっているのだが、6×6か6×7のネガマスクも持っていたような…その当時買い求めていて 家の何処かに有るのかも知れないが とても直ぐに分かりそうも無かったので 取り敢えずは 諦めて4×5のネガを焼くことにした。

 但し 上の写真の 10年間ネガキャリアの中で 挟まれていたネガは 濃度が濃くコントラストもキツくて 当時 上手く焼けなかった事は 記憶に残っていたので もっと別の ストレートに焼けそうなネガをセットする事にした。



これまた10年くらい前に 妹島さんの芝浦のビルを撮影したネガ
この頃は まだ普通に 320TXPを買えていたんだねぇ…。
もう今は 高くてとても自分の経済力じゃ買えないよ…。

















 

 4×5のネガは 何故か4×5のネガマスクの隅切りから 四隅が少し飛び出すサイズで ネガキャリアのベースプレートに そのはみ出した部分の為の切欠きがあります。

 4×5のネガを縦置きにした場合の切欠きもあるが 逆側には突起の様なものしか見当たらない。しかもその突起の片方はディスクの様になっていて 位置を微調整できるみたいなのだ。(そもそも この突起は何の為のものなのでしょうか?)



久々の4×5。ネガが大きいので チョッとした拡大倍率でも
投影像が大きくて気分が良いです。

























 

 普段使い慣れている focomatⅡcと勝手が違って慣れないので 引伸ばすサイズを決めるのにも ヘッドを揚げたり下げたりの繰り返し。支柱には 拡大倍率の細かな目盛が付いています。
 ただ、このDurstのLABORATOR 1200 ヘッドの揚げ下げは 非常にスムーズな動きです。




引伸しのレンズはロダゴン。この引伸機 完品ではなかったのですが
このレンズは 最初から付いて来ました。露光を掛けたときに 絞りの文字の部分が光って
セーフライトの許でも すぐ判るようになっています。
ピントの微調整は 左のロッドの先端についたツマミを回転します。
大きく伸ばす時には 非常に助かります。
























 




 この作業をしている部屋もお座敷暗室であり 実を云うとエアコンがありません。
 このお盆休み中は晴天続きでしたので 明け方の一番涼しい時間に 扇風機を廻しながら なんとかプリントしました。
 


取敢えず まずは1枚プリントしました。
今回の記事の上の方の写真を見ていただければ 解ると思いますが、
現状のネガキャリアとネガマスクの組み合わせでは 四周に黒縁という訳にも
いかないので ここは諦めて 紙のアスペクト比を生かして 焼いてみました




















 建築写真なので どうという事は無いのですが、普段 昔のカメラで写して 昔のレンズで伸ばした写真ばかり観ているので チョッと描写が硬く感じます。かと云って別にギスギスした感じでは有りませんが…。(元々の撮影レンズはこれ亦 同じローデンシュトックのグランタゴン65mmです。)

 レンズ描写の硬い柔らかいとは違いますが、いつも通り多階調フィルターは使っていませんので バライタ紙は2号相当で焼いている事になると思います。

 厳密な意味での比較が出来ている訳では有りませんが、いつも使っているfocomatⅡcよりは少し硬調な気がします。いづれ近いうちにRollei等で人物を撮った 同じネガで比較を試みたいと思います。



 






















2024年8月7日水曜日

2024.08.01.つれづれ

2024.08.01. つれづれ



 連日猛暑が続く。これは少し前の出来事。

 今年 新たにILFORDの11×14inのバライタ紙を購入して GW頃に使い始めたのだけれど 摘んだ時のトングの汚れが 紙に付いてしまうのは兎も角として フィルム現像の時のハレーション防止層の様なピンク色のステインが紙の端に 僅かに吸い込んだ様に滲んでいて 何枚かプリントして 慎重に定着・水洗してみても一向に改善され無いので 原因も分からずに困っていた。




普段 こまめにトングを洗っていないので バライタ紙を扱うと
先端のラバーの汚れが 簡単に 紙の方に移ってしまいます。この汚れ 簡単には落ちません。
このBlog掲載の写真では判りにくいかも知れませんが 紙の端が ピンク色に
染まっています。




























 そういえば 過去にもそんな事があったなぁ… と思って スマホの中の写真を探していたら 似た様な症状の写真が出て来ました。




似た様な症状の過去写真
但し コレは紙の端から吸い込んだ様に起きている訳じゃなくて
バライタ紙を重ねて水洗していた時その重なった部分の境界において起こっている。
このピンク色に染まった紙というよりはその上に重なっていた紙の端から流れ出たものか?













 



 この時は 特に原因を特定しようともせず そもそもバライタ紙を 何枚も重ねて水洗する自分のやり方に問題が有るのだ…位に考えていた。


 そもそもレジンコート紙ではそういった現象は一切起きていなかったので もしや…と思って 停止時間を長めにしてみた。(定着処理は 元々念入りにする方なので 疑わなかった。液もバライタ紙を使うのにあたり 新調していたし…)



このプリントも僅かではあるが ピンク色の染み込みがある




















 どうやら停止液に浸す時間がチョッと短かったようだ。念の為 液量にも余裕をもたせ 指示通りの処理時間を守ったら ピンク色の染み込みは出来ない様になった。




チョッと欲張りすぎて 上下の余白がちいさくなってしまった…。














2024年7月22日月曜日

2024.07.22. つれづれ

 2024.07.22. つれづれ

 RCペーパーを切らしているので ここの処 撮りためていたフィルムの現像も行っている。

 何でか解らないが 人物を撮り それと並行して 建物を撮る時 どうしてもフィルムの現像は 人物撮りの物から優先してしまう。

 その後 続けて人物を撮っていると 結果的に建物を撮ったフィルムの現像は どんどん後へ後へと 先延ばしにされていく。

 気付けば もう梅雨明け… 

 人って感情があるぢゃないですか、だから早く現像して その人の一瞬の表情にでた感情を 読み取りたい願望が湧くのだけれど 建築撮ってもそういう事って無いからなぁ…

 逆に 現像はされて無いけど もうフィルムの中に結果出てんじゃん…それはもう変えらん無いじゃん…と思っちゃう。

 音楽やドラマやドキュメンタリーを観て泣く事はあっても、建築に感動して泣く事はないからね…泣く一歩手前まで行く事はあっても それは その企みといい執念といい業といい 結局は作った人の想いに感動している(ちょっとあきれている)から…

 そんなこんなで 今朝現像したフィルムは 今年の3月に撮ったものです。



フィルムはILFORDのFP4+、現像液は SUPR HRXです。
水温がだいぶ上がっていますが、水洗はあまり拘らず そのままの温度で
処理しました。本当は 水温の高い時期に あまりやらない方が
良いのかもしれませんが、これ以上 放ったらかしても 仕方が有りません。



















 前から そうなのだけれど、建物を写真に撮って 撮影済みのフィルムが溜まって来ると うんざりしてしまう事が有る。12,3年前は まだフィルムが安かったので 1日に10本とか普通に撮っていた。こんな小型のタンク現像では 日々精進しても とても追いつかない。

 自分が 10年程前を最後に一度写真から離れてしまった事の一因に こういった無理が皺寄せになってストレスとして重くのし掛かっていた事が挙げられると思う。

 もし 今後こういった状況に陥りそうになったら ステンレスの小型タンク以外での現像も 視野に入れなければならないと思う。

 それでも この期に及んで 今年の夏の自由研究はどうしようかと思っている。

 幾つか観ておきたい建物があるのだけれど 、近頃の夏の暑さは異常だし 自分も若くはないので 無理はしない様に心掛けようと思う。



ILFOSTOPとADOSTOP ECO
同じ(1+19)の希釈 クエン酸を用いた停止液
昔の自分の感覚でいくと 暗室作業は 酢酸臭いイメージなのだが
停止液をクエン酸タイプにするだけで だいぶ酢酸臭を低減できる。
自分は酸性迅速定着液で定着しているので 全く酢酸臭が無くなるわけでは
無いのだが…



















 ILFORDのILFOSTOPを停止液として常用しているが 丁度使い切ってしまったので フィルムと一緒に買ってあった ADOXのADOSTOP ECOを 使い始める事に…

 カメラは兎も角(別枠)として フィルムや薬品の類は その都度 小遣いの中から ネット通販で購入しているので そんなに あれもこれもと思いついた様に何度も注文するわけにもいかないので フィルムの必要な時は ついでに無くなりそうな薬品も… 薬品を買う時は どうせ使うのだから ついでにフィルムも…という感じになっている。

 自分は ここ最近は ヨドとSilversaltさんを利用しているが 昨今の日本のフィルム事情においても いろいろ揃えていただけているのは 本当に有難い事だと思う。

 本当は KODAKのTMAXにTMAX Developerの組合せも かつて愛好していた自分としては 選択肢の一つとして残っていて欲しかったけど 個人輸入というのも気が引けるし 価格的にも 自分にとっては遠い存在になってしまった…。

 ブローニーの400TXの リールに巻くときに 恐ろしくぺらぺらなので 細心の注意を払ったのも 今振りかえると懐かしいな…

 ともあれ 選択肢の有るのは良い事だ。



これは903SWCだけれど フィルムのセット時にスタートマークの位置合わせが
マズかったのだろうか? 最終コマが フィルムのこんなに端に来てしまった。


























 段階露光したコマが幾つか有った。今更何のチェック?と云われそうだが 比較の為に撮った様だ…(もう すっかり本人は忘れているが…)。

 カメラの撮り味(ホールド感、シャッターなどの操作感)が そうさせるのか 903SWCでは其処まででは無いが、Mamiya7で手持ちで撮っているとチャカチャカ撮れてしまうので 10コマなど すぐに終わってしまう。そんなこんなで 撮影済のロールフィルムが増えていく…。

 どのみち プリントは来月以降になりそうだ…。




2024年7月18日木曜日

2024.07.15. つれづれ

 2024.07.15.つれづれ

 ここの処 8×10のRCペーパーを切らせてしまっていて… 

 無くなったからと云って そんなにポンポン買う訳にもいかず 今月中は我慢して 5月の連休中にじっくり取組んでみようと思って買ってあった11×14のFB紙で 気の赴くままに 気に入った焼き易そうなネガを選んでは 1、2枚ずつ のんびりとプリントしている。

 何と云ってもFB紙は水洗に手間が掛かるので 自ずとプリントするのは 週末の休日の早朝になる。

 いつもは マグカップ1杯のコーヒーを淹れて それをゆっくりと飲み干して気分を落ち着けた後 作業に取り掛かるのだが この日は 取り掛かり始めた時間が遅く コーヒは無し!。一応 FB紙こそ無駄にしたく無いので 自分なりの入念なテストピースのプリントやらフォーカスルーペによるピントのチェックやらで 未だ1枚も焼いていないのに 夜明けが直ぐそこまで迫っていた。

 focomatならそんな事は無かったと思うが ここ最近 FB紙を焼く時は自作LED散光源付きのベセラーで焼いている。その自作の光源で照らし出された ネガ像をチェックするのだが 青一色だし 暗いの何の。いつもは引伸しレンズの絞りをf8にしているのですが、この時はピントの確認の為にf5.6に変えていました。

 そして やっちまいました…。テストピース迄はf8でやっていたのに f5.6から戻し忘れて そのまま焼いてしまいました。



真っ黒くなってしまったプリント
ただ 自分は普段あまり覆い焼きや焼き込みをしないので
人物重視で 飛んでしまっていても気にしない筈の背景が
しっかり出ているのに 逆に新鮮な感じを覚える

















 当然 プリントは黒く潰れてしまいました。

 暗室作業は 慌ててやっても碌な事が有りません。

 今日は 僕にとっては良くある失敗談 その1でした。








2024年7月1日月曜日

僕がプリントの時に黒縁を出すわけ(その2)

 僕がプリントの時に黒縁を出すわけ(その2)



昔撮影した写真を focomat Ⅰcでプリントしたもの
24mmのシフトレンズで撮影しています。
カメラはライカではありません。


































 focomatⅠcでプリントすると イーゼルのブレードで覆ってしまわない限り 四周黒縁が出来るのですが、ネガキャリアに切られているマスクのサイズは決まっているので 基本的に自由にそのサイズを変える事は出来ません。

 黒縁を上下左右きっちり揃えようとすると結構 難儀します。マスクのサイズを自分で削って大きくする強者の方もおられる様ですが、自分は少なくともオリジナルのネガキャリアを 改変するには 気が引けるので もう少しマスクのサイズが大きい方が何かと便利なのですが 手に入れた時のままの状態にしています。




ライカで撮ったか、コンタックスで撮ったか、コンタレックスで撮ったか
憶えていませんが このコマは黒縁がしっかり出ています。









































 focomat Ⅰcの時の黒縁は 細くて附属のネガキャリアに依存するものでしたが、その細くて繊細な黒縁からでも判る事が有ります。

 自分は 殆ど毎日か少なくとも一日おきくらいにはプリントしているのですが、日々におけるプリントの処理枚数はしれたものなので 現像液は使用後 容器に入れて使い回しています。

 現像液を使い回していくと 液が疲労したり 酸化して能力が落ちてきます。ただ、黒縁が有るとその黒さで 現像液がどの程度 処理能力が落ちてきたのかを知る指標になります。



















 







 比較的 濃い部分が少なかったり 曇天で空の表情が無い様な背景の場合 四周の一部が 印画と素の印画紙の状態の境が判らなくなる時が有りますが、そんな時でも 黒縁は印画に引き締まった感じを与えますし そういうイメージをプリントしている時ほど 現像液の劣化に気付きにくいのですが、黒縁の濃さを確認し続ける事によって 現像液の状態を把握する事が出来ます。(但し、そういう印画に限って 新鮮でストロングな現像液より 少々 疲労した現像液で柔らかさ重視でプリントした方が 黒縁は締まりませんが 却って良い結果になったりしますが…。)


 そんなこんなで 黒縁を付けてプリントをし続けた結果、いつの間にか 黒縁の付いたプリントが当たり前になってしまい 黒縁をつけた引き締まったプリントでないと 満足出来ない状態になっていたのです。



focomat Ⅰcでテストプリント中の様子
M3に35mm f2.8のズマロンにて撮影したカットです
ネガキャリアの下の方の窓の処 コマ番号を見やすくするためか
赤窓の中身が取り除かれて 素抜けの状態になっています。



















 







 最初はLeica(35mm)で撮ったネガだけで満足していたのですが、そのうちに それだけでは物足りなくなってきます。

 focomat Ⅰcを使い始めてからどの位経っていたのか 今となっては憶えていませんが(一年も経っていないと思いますが…) 最初は自分なぞが所有するのも畏れ多いと憚っていた focomat Ⅱcをヤフオクで手に入れます。

 focomat Ⅰcの時もそうだったのですが 所有者の方の元に引取りに伺いました。都内在住の写真家の方でした。バブル全盛期に 中古で90万円程で買い求めたとの事でした。ずっしりとした筐体にもシビれましたが 大事にされていたものを譲っていただくので 少々身の引き締まる思いでした。
(後日 この写真家の方に gallery bauhausにて チョートクさんのギャラリートークの時に偶然再開しました。またfocomatⅡcを手にされたい様子でした)

 focomat Ⅱcを手に入れてからというもの こちらの方がメインになっていきました。

 focomat Ⅰcは勿論すばらしいのですが Ⅰc自体も小さいし 取り扱うネガも小さいので レンズ廻りの割と込み合ったゴチャゴチャした処で 絶えず作業する感じなのですが focomat Ⅱc はレンズと台板の間も それなりに離れているので そういう意味で 何か自分の気持ちにも 最初からゆったりとした余裕があります。
 普段 ご自分でプリントされない方は 突然 変な事を云うと思うかも知れませんが 自分にとっては 重要な事です。 尤も 自分はお座敷暗室で 畳に座って作業しているからであって、立ったり 椅子に座った状態で 適切な高さの机に 引伸機を置いて作業されている方は そんな事を感ずる事も無いのかもしれませんが…

もう一つ。今もそういう感じなのですが、やはりライカ判をfocomat Ⅰcで伸ばしていると 8×10まではある程度許せるのですが それ以上の大きさのサイズになると 色々とアラが見えてきます。そのアラが許せなくて ストレスとなり ネガサイズに余裕のある ブローニーや それを引伸ばすfocomatⅡcにシフトしていったのです。

 focomatⅡcを手に入れて 一番驚いたのは ネガキャリアの凝り様でした。それまで自分が見てきたモノと違って 『ここまでする?』という感じと それを支える工作精度の素晴らしさに驚きました。



Mamiya7で撮ったネガをセットしたところ
6×9迄の対応なので 左右に余裕が有ります。
マスクを使用せずにセットすると
上下方向にも若干の余裕があるのが判ります。

























   



 このネガキャリア 出来も見た目も素晴らしいのですが、すこぶる使いやすいのです。但しネガの表裏両面をガラスで挟み込む方式なので ネガやキャリアのガラス面に付着した埃がそのまま印画に克明に投影されてしまうので そういう意味ではストレスが溜まります。

 まあ それはともかくとして、それまでの もう既にマスクが穿たれたⅠcのネガキャリアと違い ここでは 完全に自由です。黒縁を出すも出さないも自由。黒縁の太さもキャリアが許す範囲までは自由。

 もうすでに黒縁を出すのが当たり前でしたので これでますます 黒縁無しのプリントでは物足りない人になっていってしまったのです。




focomatⅡcを手にしてからは何でも有りになっていきます。
この頃は よくMamiya7にILFORDのDELTA100で撮っていました。



































 続きます。

























2024年6月11日火曜日

僕がプリントの時に黒縁を出すわけ

 僕がプリントの時に黒縁を出すわけ(その1)


 僕がプリントの時に 黒縁を出すようになったのは 東日本大震災の前の年の晩秋に

生まれてはじめてライカを手にして 最初はカラーで撮って(ネガ、ポジ問わず) 街のDPに

出していたのだけれど現像代やらプリント代やらで あまりにもお金が掛かるので

(当時 フィルムは今程は高く無かった)必然とモノクロフィルムに手を出すようになり 

それならばいっそ自家現像でやってみようという事になり自分の家で暗室作業をしようと

思い立った事に端を発する。

 自分は 写真部に在籍していた事も無いし もちろん何かそういったモノクロ写真のワークショップに

参加してひととおりの事を習った…と云う様な事も無いのだが 一応ひと通りの手順は知っていたし 

暗幕の張られた 所謂しっかりとした暗室が無くとも 開口部を締め切ってそれでも光が漏れてくる様

なら後は夜になるのを待ってから やればいい事を過去の経験から知っていた。

 ライカを購入するとやっぱりレンズについて色々知りたくなるし そうなると1990年代後半から2000年代初頭のやれライカだ、レンジファインダーだと世の中が騒いでいた頃のライカ関係について書かれた雑誌を読み漁るぢゃないですか…

 そうして 御多分に洩れず 自分もfocomatの存在を知りました。写真工業のフォコマート特集号(2000年9月号)や 中川一夫さんの『ライカ物語』をみて 自分も持たなあかんなぁ…と。

 そうしてfocomat Ⅰcを手に入れたのが 2011年の震災のあった年の事…。もちろんその頃には focomat Ⅱcの存在も既に知っていましたが、まだ畏れ多くて 自分なぞは未だ手に入れる段階には至っていない…という感じでした。



僕にとっての初めてのfocomat
ヤフオクで手に入れました。1950年台前半のものでしょうか
アンチニュートンフィルターが付いてくる前の時代のものでしょうか
引伸しレンズはエルマーです。純正かどうかは判りませんが
コンデンサーレンズとネガの間には
アンチニュートンスペーサーが嵌っています。
同じ時代の 純正のイーゼルも付いてきました。












 









 当然 手に入れて直ぐに使い始めて すっかり夢中になってしまいました。使っていて気分が良く 結果もいいので 毎晩のように暗室作業に勤しみました。

 過去に学校の暗室に入り浸っていた時期が 幾度かあったのですが それ以来の事でした。

 最後に大学の暗室を使わせて貰っていた頃の引伸し機は Fujiの6×9(4×5?)まで引き伸ばせるタイプの多分その当時では最新の機種でした。

 そのFujiの引伸ばし機も それまでの自分は触れたこともない高級機という感じでしたので、その当時の自分にしてみれば使っていて気持ちの良いものでしたが、自分の生まれるよりかなり前の あの真っ黒い物体に まさか自分も虜になってしまうとは その時は思いもよりませんでした。





自分の所有物の中で かつてこんなテイストのモノがあったでしょうか?
この佇まいと黒い縮緬塗装は 何故か黒縁の襖にもマッチしているかの様です。
その傍ら 全く使われなくなった平行定規 大きいので 置き場所に困っています。
今となっては無用の長物 この半分のサイズにすれば良かったです。

































 focomat Ⅰcで引伸すと あの独特のネガキャリアに載せて 引伸しをすることになります。
ネガキャリアには マスクが切ってあって ネガのイメージよりも僅かに大きいので イーゼルのブレードで四周をマスクしない場合はそれがそのまま黒縁となって現れます。





こちらは自分にとって2台目のfocomat Ⅰc
このネガキャリア 純正品じゃないんでしょうか?
塗装はチョロ剥げしているし 軽くてアルミ製みたい
コンデンサーレンズの付いた先端部分に アンチニュートン処理された
ガラスの嵌ったフィルター枠を嵌め込みます
このアンチニュートン処理されたガラスとマスクの切られた
ネガキャリアでネガを挟んで 焼き付けます。
































 自分が はじめてキッチリ四周に黒縁を付けて焼いたのはこの時になります。

 もちろん ノートリミングで焼けるのであれば…ノートリミングという事が一目で判れば…
 という気持ちが働いていたのは事実ですが、当初は 別に特別意図していた訳では無く どちらかと云えば focomat Ⅰcを使う事によって自然にそういう流れに 導かれていったのです。



focomat Ⅰcの黒縁
キッチリした縁取りではなく 独特な感じです。
指紋の様に ネガキャリアごとに微妙に違う様です
この写真は スマロン35mm f2.8で撮った写真



























 このネガキャリア由来の黒縁は 撮影したカメラのネガ上のイメージサイズに依るので
カメラの機種によっても違いますし、少なくとも自分のM3では撮影時に付けていた
レンズによっても変わってきます。




こちらは M3に90mmズミクロンの1stバージョンの組み合わせで
撮影したネガから引伸ししたもの フィルム上のイメージサイズの
違いからか 黒縁が太いです



























 ここまで書いてきましたが、黒縁を出す様になった経緯については説明できましましたが
まだ出す様になった訳(自分なりの意義)についてはちっとも説明出来ていませんね。

 長くなりましたので続きは次回…




2024年5月17日金曜日

2024.05.16. つぶやき

  最初の3コマ、誤って 1段オーバーでの撮影



停止浴を終え フィルムをタンクから取り出したところ…
裏紙に貼付けられていた際の テープが フィルムの端に
残っているのが判る。写真右下にあるのは 過去に剥がしたテープ片


















 定着液に浸す前までは それ程でも無いかも…と 思っていましたが…



定着液1浴目から引き揚げたところ。結構 凄い事に…
リーダー部分のテープが貼ってあったところの乳剤がそのまま残っています。

















自分は 定着作業は タンクから明室に取り出して行っているので ここでリーダー部分の

フィルムを貼り付けているドラフティングテープの様なものを剥がして2浴目の定着をスタート。

  今回 現像しているフィルムはILFORDのDELTA100ですが、定着液が疲労してくると 

このテープが貼ってあったところが素抜けの状態になるのに 段々 時間が掛かる様になってきます。




2浴定着ののち 予備水洗を始めたところ
この写真では判りませんが テープが貼ってあったところは
ベースフォグも乗らないので 非常にクリアーな状態です。
この部分のハレーション防止のステインが気にならなくなる程度に
予備水洗をします(置換水洗です)。
この時期 水温が20℃以上になっているので 洗い過ぎないようにします。





















 まぁ 此の位なら普通に焼けます。(ノーフィルターで普通に2号で焼けます)

 チョッと カメラが変わった関係で 攪拌回数が 今までと同じ回数では多い様です。初期攪拌も長かったかも…

 ちなみに 今回は初期攪拌30秒(その間 12~13回 転倒 倒立攪拌)。自分は フィルムの取説に明記されていない限り 前浴など 行いません。逆に 前浴しないように…という注意書きは たまに目にすることがあります。

 その後は 1分ごとに3回 転倒 倒立攪拌(最後3回目終了時 軽くタンクの底を平手で下から受ける…

というか 軽く叩く)

 現像液は SILVERCHROME SELONALです。 標準TIME 20℃14分ですが グラフなどの資料が手許に無かったため 1:49希釈時に 21℃だったので 1分減らして 13分で現像しました。