2013年9月9日月曜日

2013.09.08. つれづれ


この週末は 天気が悪い予報だったので 東京で幾つかの写真展を観て廻った。

 見始めた最初の1,2件の頃はまだ比較的 天気ももっていたのだが…。





 そもそも自分は 額装や展示方法(レイアウト)の事は 経験が無く 正直云ってよく解っていないので、そういう処も含めて 写真展を鑑賞して来た。

 勿論 普段はあまり観る事のない 他の作家さんのオリジナルプリントを 纏めて観る機会でもあるので、そういう意味でも 貴重な体験だ。

 本当は 月一位のペースで観て廻りたいが、なかなかそうもいかない。

 ただ、いつも思うのだが 幾つかの本当に観たい写真展が 日曜は会場がお休みで 観る事が叶わず残念に思う事が多い。殆ど土曜日も仕事の自分にとっては痛い処だ。

 今回、額装をどの様にされているのか それが一つの大きな関心事だったのだが(中には長尺のロールになっているバライタ紙からのプリントで そもそも額装自体が無理に近い…と思われるサイズの展示の作家さんもいらっしゃったが…σ(^_^;))、その辺りに関しても今現在の自分なりの価値基準の様なモノを 朧げながら確立する事が出来た。

 今回の写真展巡りで思ったのは 企業がスポンサーになっている様なギャラリーでも 額縁に関しては使い廻されているのだなぁ~という事。

 そして、比較的小さなギャラリーで 作家さんが自費で会場を借り切って週単位で個展をやっているような処でも 殆ど額に関してはレンタルされているだろうと思われる事が多かった。

 そして それらのギャラリーで抱えているレンタル額縁のサイズは 恐らくよく使われる印画紙サイズに併せた よく或るサイズであろうと思われるので、撮られたカメラのフォーマットに合う印画紙、そしてそれに合う額が有る場合は 非常に整って見えるのだが、そうでない場合は マットの余白で調整して額縁に併せるしかないので、展示によっては マットの余白がバラバラな処も有った。

 ただ、これはお金の掛かる話だけれど、今回幾つか観て廻ってみて 額縁に関しては 大は小を兼ねるなぁ~という感じはした。

 やっぱり、既成サイズの額縁に嵌め込めるからといって 写真に対して 余白の少ないマットなど論外!そういうマットは 無理に額に併せているから 余白の天地と左右のバランスも ちぐはぐでダメな事が多い。でも、別に これは既にかなり前から感じている事だ。

 だが、比較的大きな額を擁していると思われる 企業がスポンサー型のギャラリーで思ったのだが、多分 そこで僕の観ている額のサイズは 大全紙のプリントをブックマットにして 展示できるサイズだと思うのだが、それに それより小さなサイズのプリントが収められていても 悪い感じはしない。

 実際に気に入ったプリントを買い求めて 自分の傍らにでも置いて 毎日観ていれば不満は出てくるかも知れないが、余白の天地と左右の巾が違っていても 横作品が天地の余裕を持った余白の縦のマットに収まって 縦長の額縁に納まっていても 同じサイズの額縁が 等価に規則正しく並べられていれば さほど気にならない。

 隣の額との距離が極端に詰まっておらず、離れて観ても整然としているので心地よく、近付いて観ても 隣の絵柄が目に入って来ないで その印画だけに集中して入り込めるなら、額と印画に対してどうマットが抜かれているかや 額自体の巨大さは 或る程度のスペースであれば さほど気にならないという事だ。

 それよりも余白に余裕がなかったり、詰めて作品を多く展示しているのは 窮屈でひじょうに ストレスになる。作品を2段に展示してあるのも 窮屈な感じはしなかったが、上の写真の高さは 普通の自然な視線ではなく、仰角をつけて仰ぎ観なければならなかったので、少々辛く やはり集中して観ることが出来ない。もちろん展示されているのは作家さん本人だと思うが、作品が可哀想だと感じた。

 まさに、自分の去年の写真展などは その類だったのだが、今年は同じ轍を踏まぬよう 展示方法も 考えていかねばならない。





 写真展を観て廻る前に 自分なりにレイアウトをシミュレーションしていたが、チヨッと考え直す余地が有りそうだ。

 自分も 一層の事ここは初期投資と自分に云い訊かせて 大全紙対応の額縁を揃えた方が良いだろうか?。

 そんな お金の掛かる事はせずに レンタルすべき?

 自分がチョッと気になったのは、使い廻されたレンタル額縁での展示だったのか 企業がスポンサーでない 写真ギャラリーに於いて アルミ額縁の傷が結構目立った事。中にはコーナーが駄目になって通常の付属金物では形を維持出来ないのか テープで留めてあるモノも有った。

 そういった処は目まぐるしく 展示内容も変えていて壁が釘穴だらけだったり、壁そのものがベニヤか何かで それを受けている縦桟も 一部露出しているので、更に そういう小物も雑に扱われている感じがしてしまうと 会場自体が屋台のような 或いは見世物小屋の様な一過性で 薄っぺらいモノに見えてしまう。

 限られた予算が有り 出来る事と出来ない事が有る。それは分かっているのだが 出来れば気持ち良く写真を観たいものだ。些細な事に 気を取られず 出来るだけ集中して観たい。

 自分もそんな事に気を取られず もっと大切な事に注力したいし、今度の写真展では 観にきて下さった方に じっくり作品を観て欲しいので 近頃では 一層の事 額縁を一気に買い揃えてしまうのも有りかな…と思っている。

 


0 件のコメント:

コメントを投稿