2013年8月26日月曜日

2013.08.26. つれづれ


 お盆が明けてから フィルム現像も プリントも停滞気味…。

 まぁ、こんな自分にも撮影を依頼して下さる方が いらっしゃって 先週末は旅行から戻った後 依頼された物件の撮影をして この週末はそのデータ処理をしたり 本を読んだり…。

 それでも、昨日の明け方 久々に プリント作業…。






 フィルムはDELTA100。HC-110は 使い切ってないし、D-76もまだ現像能力が十分に有ると思われるのだが、何かしっくり来なくて 盆明けの再開分からXTOLに切り替えた。

 切り替えた…と云っても XTOLはシートフィルムの現像では 元々 最初から使っていたモノなので 帰って来たというところだろうか。

 プリントは ILFORDのFBに現像液はKodakのPolymax。コレは暫く変わりそうもない。もっと変わった紙を使ってみたいが、今の自分には金銭的余裕が無い。

 16×20inchのプリントを制作した事のある今の自分には 11×14inchのプリントが本当に小さく見える。もっと大きなプリントを制作したいが 取り敢えずこのサイズで 何処をどの程度焼けば全体のバランスがとれるか把握しないと…。

 ちなみに…メーカーのアナウンスでは 紙のサイズは違ってもSpeedは同じだと云っていたと思うのだが、そんなの当てにならない。(以前 焼いた時は 若干違っていた) でも、各部分の相対的な露光時間の差(比)のデータ収集はある程度出来るので…。

 次に16×20inchのプリントを制作する時には、ピンセット(トング?)は使わず 素手でやってみようと思っている。

 いや、他のメーカーの紙の事は 全く知らないが、とにかくペラペラなのだ。

 それにしても 何故ILFORDのFBには 半切が無いのだろう…。

 それでも11×14inchの紙は ある程度 躊躇も無く次々と使える様になったが、16×20inchはそうはいかない。2枚以上立て続けに失敗したら 結構ヘコむと思う。

 そういう時の為に 14×17inchという選択肢も出来れば作って欲しい。







 自作のLED光源を付けた ZONE Ⅵ引伸機で伸ばしたプリント…。

 イマイチしっくり来ないが、今年はコイツで我慢して頑張ってみようと決めた。これで何とか写真展の為のプリントを完成させよう。

 上の写真で見ると、散光式のプリントは 分離が悪くハイライトの部分が周囲の影響を受けて 若干焼けてしまっている。この写真は夏の日差しの中で撮影しているのだ。明るい部分は 真っ白に飛んで何も焼けてなくて それでいいので、もっと光輝いたプリントになって欲しい。

 その後、乾燥させてみたが 正直 focomatでコントラストの強いネガを焼いた時の様な プリントから発散されているのではないかと見まごう位の 光を受けて輝きを放つ様なプリントにはならなかった。

 ただ、前にも触れたかも知れないが 原因はそれだけでは無いかも知れない。今 この引伸機に取付けている150mmのコンポノンは若干レンズに曇りが有るので、それが前から少し気掛かりなのだ。







 それならば、もっとグレードを上げて焼けばいいと思われるかも知れないが、これ以上グレードは上げたくない。

 檜の樹皮の重なった部分のふっさりとした 瓦屋根とは違った柔らかさの様なモノが ガリガリになって失われてしまう様な気がする。









2013年8月15日木曜日

CHAMONIXで210mmでアオる


 僕は 以前から210mmのレンズを所有していたが、CHAMONIXに取付ける為のリンホフボードの数を レンズの本数分持っていなかったので 当初は使っていなかったのだが、この春先 ボードの数を増やし 210mmのレンズもボチボチ使い始める様になった。




レンズの方に 取付けているのは Mamiya7の43mmの外付けファインダー
レンズボード部分を きちんと水平に据えられているかの確認のため



 ただ使っていくうちに思ったのが(沸き上がって来たのが) あんまりアオれないやん…という不満。

 上の写真では カメラをごく普通の状態にしてアオって(ライズして)いるが、この状態では ほんの僅かしか アオれない事が判ります。

 昔 45FAを使っていた時も その辺りはいつも不満を感じていたのです。「広角じゃなくても コレじゃアオれねぇ…」

 その後 モノレールタイプのLXを購入して その手のタイプでは 前でも後ろでも個別にアオれるので 相対的なシフト量を十分確保出来て この問題は ひとまず解決出来ていたのです。

 今回 お盆休みに また撮影旅行に出掛け 210mmで アオって撮影したいシーンに出くわし 普通の状態ではあまりアオれない事、だけれど 大判カメラはすでに フィールドビュータイプの45FA、モノレールタイプのLXを持っていて CHAMONIXを購入するにあたって 携帯性は良いが、アオって撮影するスタイルが基本の自分が使っていくのに問題がないか店頭でよく吟味した事、そして今回の件についても お店の方とその時話をして問題が無い(逃げ道が有る)事を確認していたのを思い出したのです。

 その方法がコレ…




 ベースプレートからバックのフィルム部分を前傾した状態にし 前のレンズボードのフレームもそれに合わせて傾斜させて 前後の面の平行を取るという方法。

 これだと後は カメラを水準器を見ながら 必要に応じて水平垂直に構えれば(前傾した分 起こせば)  最初から 若干ライズした状態になり 更にライズ量を稼いでいく事が出来ます。





 上は別な場面でやはり前傾姿勢にして ライズ量を稼いでいるところ…。

 横方向へのシフトも加えているので、結構傍目には アクロバティックな状態になっています。

 CHAMONIXは ピントの調整のみ繰り出し式になっていて、あとは フレームを展開したり折り畳んだりしてその位置決め(固定)は ホイールディスクのような物を回転させて締め付けたり緩めたりさせなければならないので 例えば僅かな構図の変更の為に カメラを構える位置を変え ライズやシフト量を調整する際にも その都度 ギザキザ加工の施されたディスクを緩めたり締め付け直せばなりません。






 ちなみに更に細かい事を付け加えて行くと レンズ(焦点距離)さえ選んでしまえば バックフレーム(フィルム部分)は 前傾させたり 起こしたりしか する事が無いのですが、レンズボードの付いた 前フレームは そうは行きません。

 前フレームを ごく普通に 通常の状態で ライズさせるのであれば  それはただ鉛直方向に エレベーターの様に上下するのですから 再度のピント調整は 基本的に必要有りませんが、今回取り上げたライズ量を稼ぐ為に ベースプレートから前傾姿勢にさせる方式では、上の写真の様に 前フレームの移動はエスカレーターに載った様な動きになりますので、バックフレーム部分との距離も その都度変わるので、再度ピント調整が必要になります。

 またその動きは ディスクホイールをゆるめて ルーズな状態で行いますので、ピントを厳密にするにはレンズ面とフィルム面の平行が取れているかも 先ずはカメラを横から目視して筐体を確認し、 更にはピントガラス上で全体を見渡して 上下や左右で片ボケになっていないか 再確認する必要が有ります。

 ちなみに 以前にも触れましたが 僕のCHAMONIXは正確には『045N-2』というモデルで 蛇腹の先端部分が 袋蛇腹の様になっていてダボダボなので、短い焦点距離のレンズで アオるには 誠に都合が良いのですが この位の焦点距離のレンズでアオるとその部分で変に垂れ下がって来られると邪魔クサいので 上の写真では 端折って手繰り寄せたのをパーマセルテープで レンズボード部に 貼り付けて固定しているのです。







 余談ですが、購入時にマツバラ光機さんの自らCHAMONIXを愛用されているいう店員の方から教えて戴いた話によると コレより更に長い焦点のレンズを使用する際に 蛇腹の真ん中に垂れ下がる癖が付いて来ても この手のタイプの他のカメラと違い このカメラは蛇腹の取り外しが容易に出来るので 天地反転して癖をキャンセルするように付け替える事が出来ると言っておられました。

 まぁ、こういう意味において 撮影時に厳密に構図を練る人(1枚撮影する迄にあれこれ模索するタイプの人)には ストレスが溜まる一方で あまり向かないカメラかも知れません。

 またそういう調整をしても いい加減にやっていれば ピントは悪くなっていくでしょうから(緩めればグニャグニャですから…)このカメラと長く付き合っていくには 大らかさと言いましょうか 寛容さも必要かも知れません。(でも結構アオれて 携行性が抜群なのは間違い有りません)


2013年8月14日水曜日

2013.08.13. フィルム現像


 今回 JOBO DRUMでフィルムを現像し その後 定着まで終えて水洗した際に 一部に 誤って浄水器を通していない水を使ったのが原因だと思われるが、フィルムの乳剤面が ザラザラ ブツブツと荒れて(ハレーションコート側も荒れているので 此方にも 薄っすら何か塗布されたモノが残っているのだろうか?) 細かい鉄粉が突き刺さった様になっていて驚いた。(シートフィルムでは初めて)





 遡ること 丁度一年前(去年の夏)、僕は毎日の様に ブローニーフィルムを現像していたが、ある時期を境に(丁度 梅雨明け頃からだっただろうか?) この奇怪な現象に直面し 一人解決の糸口を探していた。

 来る日も来る日も現像していたが、その都度 発生した。

 出入りしているカメラ屋さんでも 或る程度の年齢の方で 一通りの暗室作業をした事が有ると思われる方に 今回の件を尋ねてみたのだが(状況はキチンと説明出来たと思うのだが…)その事象を明確に把握して的確なアドバイスを出して下さる方は いなかった。

 仕方無いので 考えられる要因を 一つずつ当たって行く事に…。

 自分がフィルムの現像を始めたのは おととしの春先 丁度あの大きな震災が有った頃からで その年の夏も モノクロフィルムで撮影していたが まだライカでパシャパシャやったのを 週末辺りに現像している程度だった。(あの頃は ただ楽しくて仕方無かったなぁ~)

 フィルムで ガンガン撮影する様になって 初めて迎えた猛暑だったので 最初はてっきり 撮影前、撮影後のフィルムの保管が悪くて 逝かれてしまったのかと思っていた。

 だが、常に冷暗所で保管 撮影も身近な対象で済ませ 即 現像してみても発生する。

 次に 当然のごとく水を疑い 近所のスーパーで作って(精製して?)いる水を貰って来てそれを使って現像してみたが これも駄目。

 その後 薬品やら何やら色々変えて試してみたが それでもダメで 途方に暮れながらも 毎日の様に現像していた。

 不思議だったのは この現象が 135(ライカ判)では発生せず ましてやバライタ紙でのプリント作業などでも 一切発生していない事だ。

 そして ひと月以上経った或る日 水洗時間をいつもより ついうっかり長引かせてしまい 鉄粉が突き刺さった(食い込んだ)様なザラザラしたものが いつもより成長して 最終水洗前より大きくなっている事に気が付いた。「これだ!」

 原因は 水に有った。自分はホームセンターでカートリッジ方式の簡易な浄水器を求めて 現像作業の一切をそこから浄水されて出て来た水のみで行う事で問題を解決した。(自分の家の近所のスーパーで 無償で分けて貰える 精製水は信用出来ない事になる…)



2013年8月12日月曜日

2013.08.12. プリント


ここのところ プリントも1日置き位にしていて なるべく習慣になるようにしたいと思っている。




efkeのPL25で撮影したネガ…。

かなり硬調だったので マトモにプリント出来ないかなぁ~と思っていたが、散光式の恩恵からか それとも何にも関係ないかよく判らないが そこそこのプリントになった。

ただ、本番プリントでは 更に細かな焼き込みを施して 納得行く仕上がりまで追い込んで行く必要が有るけれど…。(ただここから 更に焼き込みたい部分のネガ濃度は かなり高いので 単純に今迄掛けてきた露光時間から 一次関数の比例計算のように 時間を割り出す事は出来ないが…)


今回efkeの 4×5のシートフィルムからの引伸しだが、正直云ってトーンや粒状感に ブローニーと比べてアドバンテージの様なものは 少しも感じられない。

もっとも、それは たかだか11×14inchというサイズに伸ばしているからで(ブローニーのefke  R25からのプリントでも このサイズに伸ばした位では粒状感を感じない。逆に限界(粒状)を感じない…自分の目の能力では 細かい対象が写っている部分においては その境界を明確に分解出来ないので、パッと見は わずかにピンぼけした様な かえって甘い描写に見えてしまう位だ…前にも触れたけれど この感覚、分かって下さる方は どの位いらっしゃるだろう…)16×20inchや20×24inchに 引伸ばせば 明確な違いが 現れるかも知れない。





このiPhoneで撮った写真には 写っていないけれど、画面下の方の濃度が 焼き込んでいる割には 濃くならないのが気になる。

LED光源ユニットの方に 問題が起きていなければいいが…。

今は 11×14inchのサイズでプリントしている。本来なら ひと通りベタ焼きを焼いて そこからセレクトしていくものかも知れないが、僕は 元々コンタクトを焼く習慣が無いので、いつもネガの状態で 眺めて良さげなコマを いきなり引き伸ばす。

どうも16×20inchのプリントを制作してからというもの 11×14inchのサイズが小さく感じる。いゃ、自分の手許に置いて 繁々と眺めるには 手頃なサイズだと思うのだけれど、秋に開く予定でいる個展に飾るには 小さ過ぎてあり得ない…といった感じ。人それぞれ 感じ方は違うと思うし、僕自身の感覚も 変わって行くモノかも知れないが、今の自分はそんな感じなのだ。

 でも正直云って そんな大きいサイズにプリントして マットに収めることは出来ても 額縁の数を揃える お金など到底調達出来ない様に思われるのだが…σ(^_^;)。さて、どうなる事でしょう…。

ただ、今回のプリントで別に決して好感触を得た訳では無いが、ネガを選べば其れなりのプリントは出来そうな気がしたので、一応 今シーズン(秋の個展)迄は 現状の ZONE Ⅵ引伸機でやってみようと決めた。(すぐに 気が変わるかも知れないが…)


2013年8月7日水曜日

2013.08.07. プリント


 もう だいぶ暫くぶりになってしまったが、今朝 プリント作業を再開した。






 上の写真のネガは だいぶ濃くなってしまったコマからプリントしたが、自分が思っていたよりは 普通にプリント出来た…σ(^_^;)。

 ただ、自分としては 全く満足出来るモノでは無い。
 
 このプリントの元のネガは非常に濃度が濃い。口では上手く説明出来ないのだが、このプリントにも濃度の高いネガから起こしたであろうと思われる様な感じ(特徴)が出ている。解る人は 解って下さると思うが…。
 
 



2013年8月4日日曜日

2013.08.03. つれづれ


 ここのところ毎週 撮影にも出掛けているし 現像も次の週末にフィルムを装填する 空きのホルダーの数を確保する程度には ぼちぼちではあるが 作業をしている。












 

  

撮影に出掛けているが、ここの処 スランプが続いている。プリントという最終結果にすら 辿り着け
ていないのに こんな事を云うのも情けない話なのだけれど…。




 そろそろ 重い腰を揚げて プリントの製作にも取り組まねば…と思っている。

 良きにつけ悪しきにつけ 濃いネガ 薄いネガ 硬調のネガ 軟調のネガ…と 色々 取り揃える事が出来たので、近いうちに プリントを再開したいと思っている。