2024年4月15日月曜日

2024.04.07. つれづれ

  去年は1年で40本程フィルムを消費したのだけれど こんな自分でもそれ位撮ると

中にはもっと大きく伸ばして観てみたいなぁ…と思うものも出てくる訳で…

 もっとも 自分の大きく引伸ばしてみたい…というのは 気に入ったのが撮れたから…

というよりは 何処まで写っているかその限界を知りたい…という興味(欲望)の方が

大きい訳で…



プリント作成時の露光のテストピース
あまりにもよく写っているのでラミネートして
護符のように持ち歩いている















 
 


 例えば 上のテストピースはライカ判から8×10に伸ばす際のモノなのだけれど 
この程度の倍率じゃあ 何処迄写せているか判んないだよねぇ…

 手持ち撮影なので 僅かにブレているらしいことは判るのだが…

 もっとも この撮影に使用したフィルムは 現在市販されている中では一番の解像度を
誇ると云われている ADOXのCMS20 ⅡPROを専用現像液ADOTECH Ⅳで処理した
モノなのです。

 少なくともこのプリントを観る限り 解像度という点においては 中庸感度のフィルムや
TRY-Xでは普通の大きさにプリントしても レンズの本来の性能(解像度)を
生かしきれていない事が判ります。

 
 ただ 自分はちゃんとした暗室を持たない しがないサラリーマンなので 引伸ばしのサイズを

変えると言っても 色々段取りがあって 夜な夜なちょこちょこやるスタイルに 急な変更は

厳しい訳で…

 まぁ 今度のゴールデンウイーク位に 久々にバライタで 最低でも大四ツ切 出来れば小全紙で 何点か焼いてみようかなぁ…という感じでおるわけです。

 今回は休日の朝… ということでその準備です。



focomat Ⅱcの引伸ばし倍率スケール
引伸ばしレンズ 100mmの時3倍と云ったところ













 


 ここ最近は ブローニーのネガばかり焼いているので、いつもは focomatⅡcで

3倍にして RCの8×10のペーパーに焼いています。

  focomatは自動焦点と云われていますが、自分は日頃から細かな調整をしていないので

 自動焦点だからと云って ピントに関してそれを鵜呑みにする事は有りません。

 都度都度 ピークルーペで確認しています。

 ただ、パンタグラフを揚げ下げして 希望の倍率にすれば 残りのピントの微調整は 

微々たるものなので その点は非常に使いやすい思います。

 ピントも絞りリングの上の銀色のギザギザしたヘリコイドを廻すのですが 適度な

グリスの粘りがあり その感触は官能的ですらあります。
















 一方で厄介なのがベセラー。

 細かい事を云いますが 一応 自分も纏めて残す関係上 それぞれ違う機種で焼いても

印画紙上のイメージのサイズをfocomatときっちり揃えたいたいじゃないですか 

 ほんの数mmの事なのですが  合わせる際の最後の調整というか追い込みのところで

ベセラーはヘッドを揚げ下げしては ピント合わせ その繰り返しが続いて 仕舞いには

心が折れてしまいます。

 上の写真はブローニーを3倍に伸していた時の状態で また元に戻す際の参考に 

目盛の部分を写真に収めているのです。




隣り合って設置されている focomatⅡcとベセラー45MX
現在はこの2台をメインに使用しています。















 

 ベセラーの引伸機の方は eBAYでセットで手に入れてそのままなので、レンズは

150mmがついてます。なのでフォコマートと同じイメージサイズに揃えようとすると

ここまでヘッドが揚がってしまいます。ネガキャリアの上に載っている箱物は…

取敢えずの自作の散光源ユニットです。



focomatⅡcは 基本的に専用レンズなのですが 仮にライカ判を伸ばしたければ
横にスライドさせて6cmのレンズに換えればいいので その点は楽です。
















 なぜメインの引伸機として 2台を併用しているかというと 前の投稿でチョッと触れた事と

関係があるのですが 元々は ライカ判はfocomatⅠc ブローニーはfocomatⅡcという感じで

殆どfocomatばっかりを使ってきました。


 ただ 10年ほど前 例のオンボロローライを手に入れて 2年程前 久々にこのローライで

撮り始めたのですが 出来てくるネガがコントラストの低い 極めて眠いネガだったのです。

 通常のコマは 多階調フィルターでグレードを変えて 何となく仕上げていたのですが、

猛烈な逆光状態で撮影したコマは たとえ5号のフィルターを使ったとて 納得いく感じには

焼けませんでした。(そもそも一目観て 覆い焼きをしているとすぐ判る様なプリントは

私にはNGですので…)

 そこで考えたのが 10年程前につくった 散光源ユニット

 じゃあ それ使ってみようやないかと…。focomatⅡcはそのままの状態でおいといて

eBAYで落として以来 殆どそのまま放置しているベセラーを 散光源ユニット専用機に

したらええやないかと…

 ブルーとパープル(近紫外線域)で作った方なら 結構なグレードで焼けるやろ…と。


これは2年程前の写真だが しばらく使っていなかったので
自作LEDユニットの パープルの方を確認の為 点灯したところ
この写真では判らないかも知れないが 並列してブルーのラインが
取付られている。


 













 うーん、話が長くなってきて 内容が多岐に渡って来たので いったん締めます。

 続きます。
































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