2013年6月29日土曜日

2013.06.29. フィルム現像


 またまた、久しぶりの フィルム現像。

 Leica M3    TMAX 100 (135, 100TMX)

 TMAX Developper(1:4) 500ml ----- 1回目    20.6℃ →(7分10秒) → 20.9℃





 定着をした後の タンク内水洗を終えた排出水は もの凄いピンク色




2013年6月24日月曜日

もう一台の focomat Ⅰc(その3)


 昨日の朝、やっともう一台の focomat Ⅰcでプリントをした。

 前から使っていたfocomat Ⅰcとの違いが判るよう 以前既に プリントした事のあるカットを選んだ。(サイズは8×10)







今は無き 125PXで撮影したネガ。正直云って 8×10位に引伸ばしても 撮影レンズのピントのピークが来ている距離は判るが、何処まで解像出来ているかは このサイズではハッキリ判らない。

 露光時間が極端に短くなってしまうので 最初は f8でプリントしようと思ったのだが、ピークルーペで観ても 行ったり来たりで ピントがなかなか決められず、ふと急に思いたって f5.6にしてみると 何回か行き来するとピタッとピークに合わせられたので  f5.6でそのままプリントしてみる事にした。

 電球は 確かヨドで購入したFujiの100Wの写真用電球で ベースの露光時間は6秒。このカットのネガは 2号では眠かったので、3号の多階調フィルターを用いてプリントしている。






 iPhoneの写真では どうしても実際よりも コントラストが高くなってしまうので 以下あまり参考にはならないかも知れないが…

 KodakのPolymaxでプリントしたが、容器の中で残り100mlになってしまって暫く経っていた   濃縮液を溶解したので 最初から液のコンディションが良くなかったのだろうと思われるが、黒に明らかに締まりが無い。

今回のプリントが 妙にダマっぽく(粉っぽく)感じたので、これも 現像液の疲労の影響かと思っていたが(この感覚が解る方 いらっしゃるだろうか?僕の思い込みではないと思うのだが…)、後日 新しいPolymaxのボトルを 開封して 本当に新しい希釈液で別のカットをプリントしたが、どうもそれが 根本の要因では無い様だった。

 もちろん 現像液を新しくした事によって 最大黒の濃度は上がったが、新たなプリントからも 粉っぽさと言うか、粒子の鋭さの様なものは 以前のfocomatのプリントより感じられたのだった。





 よく考えると、もう一台の focomat Ⅰcになって レンズはElmar 5cmではなく Focotarになっている。
製造No.を確認していないが いつ頃のものだろうか?

 今回のザラザラ感は もしかしたらレンズが変わった事が一番の原因かも知れない。

 最初のfocomat Ⅰcに付いてきたレンズがElmarで こんな古いレンズで大丈夫だろうか?と当初は思ったものだったが(それはプリントしてみて 完全に杞憂である事が判った)、今回のこのザラザラ感(シャープ感?まだ決めつけるのは早いが…)は Focotarの解像力(結像力)が高いということなのだろうか?(ちなみに解像力とは関係無いかも知れないが、このFocotar 酷使されてきたのか 中心はクリアだが リング状にくもりが有る。だから 本当は f5.6ではなく もっと絞って使ってみたかったのだが… 最初のfocomat ⅠcのElmarのときは いつも f8で焼いていた)

 いずれにしても もう少し 数をこなして見比べて 判断してみようと思っている。

2013年6月20日木曜日

ド近眼


 こんな事を 云うのも何だが…

 僕は 極度の近視なのだが、(何年か前までは 近視の度合が進んでいたので、メガネ屋さんでは これ以上はプラスチックレンズでは見苦しいので コンタクトにした方が良いのでは…とも言われた)今 写真をやっていて ド近眼で ある意味本当に良かったと思っている。(ド近眼に 産んでくれた両親に感謝!)

 もちろん、それが写真の総てではないけれど、僕の経験からして 近眼でないとそのプリントにどの程度の細かさで写っていて 何処にピントの芯がいっているか 判別出来ないと思う。本当に 被写界深度などは 見かけ上のピントがあっている部分に過ぎず、そのピークは ある距離にしか来ていない事が判る。

 しかも、感度100のフィルムで撮った写真ともなると その現像処理にも依るかも知れないが 135では8×10、120では11×14サイズ位の引伸し倍率に プリントしても もう細か過ぎて 果たして何処まで解像しているのか 判らない時がある。(もっとも、近眼の人でなければ 何処まで解像してしまっているんだろう?と思わせられる位に そもそもプリントが見えないと思うが…)






 僕は今こうやって この記事を書いているが、iPhoneに最初から入っているメモなど あんなに文字が大きく無くていいから もっと小さくなっても広いフィールドが得られる様に 拡大・縮小機能を盛り込むか、そもそもデフォルトで 表示サイズを選択出来る様にして欲しかった。

 iPhoneは 非常に便利だと思うが(文字サイズが小さくなっても良ければ、結構広いフィールドが得られるので 一般的な webサイトも結構 閲覧出来る)それでも いちいち隅まで観るのに横方向にスクロールしたり 煩わしさや もどかしさを感じる時が有る。





↑  パソコンで観ておられて 興味の有る方は上の写真をクリックしてみて下さい。


 
 iPhoneを使い出してからというもの やはりBlogの記事を書いたり webを見たりするのには iPhoneの表示エリアは狭いので(縦方向は それなりに長いと思うが、テキスト入力などをすれば、キーパッドとして その半分近いエリアを 占拠されてしまう)、最近 無性にiPadが欲しくなってきた。何回か店頭で見ているが まだ iPadしか無かった頃は iPadに心惹かれていたが、iPad miniが出てから 普段持ち歩くには ギリギリポケットに収まりそうなサイズの コチラの方が良いのではないかと思う様になった。

 そこで最も気になったのが、この初代iPad miniが Retina Displayでは無い事。コレでは 僕のド近眼の能力を駆使して 小さなPDA端末でも 普通の人のパソコン並の事をして お金を払った分は 極力便利をさせて貰おうという意図を 貫徹出来ない。僕は自分にそういい聞かせて 次世代のiPad miniが出るまで 少し我慢してみる事にした。


 何だが話が iPhoneやiPadの話にそれてしまったが…σ(^_^;)


 とにかく フィルムカメラで撮影をしたり、それを引伸ばしてプリントすると 自分の近眼という能力を(そう、ココでは 負の要素では無くて能力)駆使する事が 多々有るので、逆に 今迄はよく見えていたのに 老眼になり 近くの細かい物が判別出来なくなった方などは 一体どうされているのだろうかと 疑問に思う。その分は 過去の経験を生かしてカバーされておられるのだろうか?。

 今は亡き 中川一夫さんが 著書『ライカの歴史』の中で focomatについて書かれていて、Leicaとfocomatのピントの精度や (プリントとは その掛け合わせ)、そもそも focomatで自分でプリントしていない人が、SummiluxとSummicronのどちらがピントが良いかといっても 詮無い事だ…と云った様なことを書かれているが(今は 高性能のフィルムスキャナーなどが あるので別の確認方法も有るかも知れないが 僕の感覚からすれば それでも 民生用のスキャナーでスキャンする位なら focomatで伸ばした方が  よく判ると思っているが…)、そこに書かれている事は本当の事だ。

 自分の身を持って focomatで一連の作業を終えて 出来上がったプリントを目を凝らして よく見てみると、本当に Leicaとは よく写るものだなぁ…と感心するし、被写体が 顔見知りだと その時 微塵も動いていない相手に感謝の念を覚えるし、何よりも そこには focomatについて書かれていた 中川一夫さんに 『正に…御意。』と敬意を払って 襟を正している自分がいるのだ。


2013年6月19日水曜日

PENTACON six TL


 もう ずっと コマダブりに悩んでいた PENTACON six TL






 とある方のBlogで 半分位まで シャッターボタンを押したままの状態で巻き上げると コマダブりを防げる事を知り この春に実践してみていた。












 

2013年6月16日日曜日

もう一台の focomat Ⅰc(その2)



 先週末は プリントまでもっていけなかったので、引き続き もう一台の focomat Ⅰcの整備(と言うか…僕の場合 唯のクリーニング…σ(^_^;))







 粗方のクリーニングを終えたので、Leitzの純正の総金属製のイーゼルを据えてみた。







 アンチニュートンフィルターが かなり綺麗になってしまったので、ネガに触れさせるのが チョット勿体無い位になってしまった…σ(^_^;)






 iPhoneの写真では暗くてうまく写っていないので よく判らないかも知れませんが、コンデンサーレンズが嵌っている枠の下端に Nという刻印が入っているのですが、それが何を示しているのか、何かの指標になっているのか イマイチよく解らないのです。

ところで、このネガキャリア  純正品では無いのだろうか?アルミで出来ていてやけに軽いので ずっと気になっている。








 そう云えば、このリングを 無くしてしまわない様に 支柱の下の方に落とし込みました。

 これは 元々 厚さ30mm(?)の少しサイズが大きめの Leitzの純正のイーゼルを使用する時に その分 ヘッドを嵩上げするリング。







 そのリングが元々 居座っていた分 パンタグラフの根本の 支柱にしがみつく部分は下に下がる事になるので 支柱の隠れていた 腐食せずに残っている部分が顔を出していて ピカピカ。

 新品だった頃は この支柱の総てが こんなに綺麗だったのだろうか。






 この薄っぺらいリングの意味が 最初はよく解らなかったが、focomat Ⅱcの方は イラストによる解説付きで、Ⅰcの様に 支柱にあいた穴に ピンを差し込むのでは無くガタガタした独特の形状のスペーサーを 上の黒いプラスチックのスクリューロックを緩めて上へ逃がし希望する位置に廻して また固定すれば良いだけだったので、今迄 特に悩む事が無かったのだ。(ここに 25と30という2種類の切り欠きが有ったので 先程のリングの意味が解った)

 focomat Ⅱcの方の切り欠きには イーゼルの高さ以外に もう1系統あり それは何か他の事と関係しているらしい。






















2013年6月13日木曜日

2013.06.13. フィルム現像


 またまた 久々のフィルム現像。

 BROOKS VERIWIDE 100. TRI-X 400 (120, 400TX)

 D-76 原液 1回目 22.5℃ →(6分05秒) → 23.0℃













 秋月さんのネット通販で 購入した 温度計を使い始めた。確か、500円か600円だった。

 いつも思うのだが、こういう真ん中に撮りたい被写体があっても iPhoneのピントって 何で後ろに抜けてしまうんだろう? 結構 ストレスを感じる。








 分かってはいたが、現像は この温度でこの時間では 少し過現像気味だった。









 フィルムを吊るし干しするのに 無印で購入した 洗濯バサミの様な形をしたピンチも使い始めた。

 これはこれで 色々な使い途が有りそうだ。










2013年6月9日日曜日

もう一台の focomat Ⅰc


 この週末は もう一台のfocomat Ⅰcを いきなり使いはじめるつもりだったのだが…






 玄関の土間に置いてあったので、家の人に 「早く 何とか してくれ」と言われていた もう1台の focomat Ⅰc。

 早速 自室に引取り 外部のクリーニングを始めたのだけれど、筐体部分は 良しとしても、ヘッドの中のコンデンサーレンズと アンチニュートンフィルターに付着している埃が 凄まじい…σ(^_^;)。

 取り敢えず、土曜の夜は 前から有る方の focomat Ⅰcでプリント。








 前にも書いた事が 有るかも知れないが、この頃の focomat Ⅰcに付いているのは アンチニュートンフィルターではなく アンチニュートンスペーサー。







 取付位置合わせの指標が入っているのが判る。

 それにしても ヘリコイドリングのストッパーの位置が やけにズレているのが気になった。

 ここ最近は、8×10オンリーで 引伸し時には 必ず毎回 ピークルーペで最終確認しているので、あまり気にした事が無かった。

 かつて このfocomat Ⅰcを手に入れたばかりの頃 楽しくて堪らなくて 毎晩大カビネサイズに焼いていた頃の名残りだろうか…




 それにしても、最近はZONE Ⅵしか使っていなかったので、このギザギザ加工のヘリコイドリングを廻して その滑らかさに感心してしまった。

 リングの感触というよりは、グリスの粘り具合を味わっているみたいな…なんか 緩過ぎず 硬過ぎず心地良かった。

 勿論、ピントはピークルーペで確認したのだが、focomat Ⅰcのそれは ZONE Ⅵのそれとは比べて コントラストが高くて ネガの拡大率の違いからか 粒状からピントのピークも 掴み易く これも心地良かった。






 そして… 日曜も夕方になって ようやく僕は 新しい方のfocomat Ⅰcの 残りの部品をクリーニングし始めた。

 部屋が散らかっていて、こういう時の為に買っておいた レンズのクリーニング用品 一式が見当たらないので、その辺に有った クリーニングリキッドとクリーニングクロスで まずは アンチニュートンリングをクリーニング…σ(^_^;)。

 この部品は 普通に観る分には 経年劣化や 傷など一つも見当たらず、僕的には 新同品といった感じ…。かえって こんなに綺麗だと 使い込むのを躊躇してしまいそうだ…。








コンデンサーレンズも 最初は 埃が一杯付いていて汚かったのだが…







 こちらも また非常に綺麗になった…σ(^_^;)。

 埃が一面に付いて 濁っている様に見えたのが 嘘のよう

 focomat Ⅰcは よくこのコンデンサーレンズに秘密が有ると言われる。

 国産の引伸機が そのコンデンサーレンズの姿だけを真似ても 真似できない何かが有る様だ。

 早速 例の宇宙人の頭のようなヘッドの中に 嵌め込んだ。

 でも、ここ迄来て よく考えると こちらには 元々 電球が付いていなかった事に気付いた。








 結局、今 電球を別にもう一つ用意しようか 使いまわそうか 悩んでいるところ…。(引伸機用の電球の値段ってバカに出来ない…)

 実は、この前迄の電子工作を通して 一つ頭の中に妙案が浮かんでいるのだが…

 もし引伸機用の白熱電球が 自分の思っているよりもコストの掛かるものなら ソレを試してみるのも有りかも知れない。でも、その為には またハンダごてをその手に握らねばならない…σ(^_^;)。






2013年6月7日金曜日

2013.06.07. フィルム現像


また 久々のフィルム現像。

 Leica M3  TRI-X 400 (135,400TX)

 D-76 原液 1回目 20.3℃ →(6分45秒) → 20.5℃







 いつも通り RAPID FIXERで定着後 タンク内水洗。

 今回は、結構長く シャカシャカしたので(2〜3分)、1回目の水洗水は(上)は 結構なピンク色に。

 この1回目で 結構出し切ったのが 功を奏したのか、仕上がりは 普通にグレーベースに仕上がった。

 出来上がったネガの中に 何コマか 気に入ったカットが有ったので、ここの処 4×5のプリントが 思う様な結果が出せず停滞気味なので、この週末 気晴らしに 久々にfocomat Ⅰcを使ってプリントしてみようかなぁ…と思っている。






2013年6月6日木曜日

Contarex Ⅰ


 3年前の夏のはじめに購入して、その夏の終わりには 逝ってしまわれた Contarex Ⅰ

 でも、ミラーを動かす部分のグリスが粘っているのか、毎年 夏の盛りの一時期に 調子を取り戻す事がある。






 3年前の夏 毎週末 ガリガリ撮っていた頃は 総てリバーサルフィルムだったので、是が非でも この夏は 一度はモノクロで撮って 引伸ばししてみたいという願望がある。

 だから、今年は もう今から傍らに置いて 気が付けば レバーを巻き上げ シャッターを切っている。まだ 粘っているのか、ミラーが上がりきり シャッター幕が作動する 一連の動作のスピードは 遅いが(動作完了迄、3秒位) 現時点でも 一応シャッターが切れるので、期待して暑い夏が来るのを待っている…σ(^_^;)。







 このカメラを買った当時は、比較的安価だったし、Contarexの事をあまり知らなかったので仕方ないが、レンズは総て 外装がシルバーの物が欲しかった。

 僕のContarexの この50mmのプラナーには 鏡胴に S MATIC?とかいう刻印が入っていて どういう仕組みか知らないが、そうではないシルバー一色の耳付きと比べて 幾分寄れなくなっているらしい。





まぁ このSの字?の稲妻の形からしても フラッシュとの連動か何かにに関係しているは 想像出来るのだが…

 



2013年6月3日月曜日

320TXP


 昨日、1枚のネガをプリントした。

 320TXPのシートフィルムのプリントをしたのは これが初めてではなかったと思うが、今回のプリントからは いつもとは違う 光の拾い方と言おうか…光の輝きの生み出す奥行きと言おうか…ともかく いつもとは違う感覚がした。

 後で 冷静に振り返れば、一時の気持ちの揺らぎ…気のせい…の類のものになっているかも知れないが…。







 320TXPは、1箱50枚 単位で、それでも 1枚当たりの単価は、ACROSや DELTA100や FP4+よりも割高なので、今迄 使うのを躊躇していた。

 3月にヨドのネットで DELTA100や FP4+を注文したが 欠品中で 入荷は4月以降になりそう…とのアナウンスがあり、仕方なく 320TXPを買い求めたのだった。

 でも、そもそも感度が2段近く高いので、天気の悪い日や 風があり露光時間を稼げないような時には 積極的に使い、実際そういう意味では重宝していたので、10枚位は ホルダーに詰めて 常に持って歩くのも有りかな…などと思っていた。










 妹島さんの設計したビルの 隣のビルのバルコニー 今迄 こんな感じに写った事って有ったかなぁ?

 同じ所から DELTA100でも撮影しているのだが、少し日差しの状態が違うので プリントして比べても仕方が無いかもしれない。

 






 間の小さな道路を挟んで建つ 低層の建物 これも何か すごく存在感があるんですよね…